こんにちは。新3年ライターのわかなです。
突然ですが、皆さんは「テント列」ってご存知ですか？
テント列：
2019年度まで東京大学で3月末に実施されていた、学生証受け取りなど諸手続を終えた新入生を部活・サークルのテントが列になって出迎え、勧誘を行う行事。
東大のほとんどの部活・サークルが参加するため、おびただしい数のテントを抜けるのには途方もない時間がかかることで有名なこのテント列、2020年・2021年はコロナ禍で中止となりました。
時間がかかって疲れるから嫌だとは言いつつ、なんだかんだ楽しみにしていた人も多いはず、そして筆者もその一人。
コロナでろくに新歓が受けられないながらも縁があって入ることができたUmeeTで2年間を過ごし、新歓担当となった今年、テント列復活の知らせが舞い込んできました！
テント列を知らない世代の一人として、テント列の景色を新2年・3年に届けたい！そして何より、自分もテント列を体験してみたい！！
ということで、潜入してきました。
今回は、「新入生の気持ちになって、少しでも興味を持った団体には話を聞く」というスタイルで潜入取材を行い、
- テント列を抜けるのにかかった時間
- もらったビラの総枚数
を最後に発表します！お楽しみに。
※注
オリエンテーション委員会のサイトより。こういうわけで正確には今回潜入取材を行ったのは「諸手続後新歓活動（しょてしん）」なのですが、馴染みがないので今回は便宜上「テント列」でいかせていただきます（進学選択のことも全東大生が「進振り」って呼んでますよね）。
諸手続き会場を抜けると…
早速、大量の団体が出迎えてくれました。今回のテント列は各団体2人の人数制限があり、みなさんランダムに場所が決まったバラバラの団体の方々ですが、何だか楽しそうです。
東京大学スポーツ合気道クラブ（ぽつあい）「他の武道に比べて、体格がいい人でなくてもできるのが魅力です！」
東大Eaglesさん。「取材中で、3年生なんです…」と告げると、3年生からでも入れますよ！とのこと！社会人になってもゴルフって使いますし、やっておく価値ありですよね！
取材のことを伝えると仲良く写真に入ってくれました！運動会スケート部フィギュア部門、FGA、東京大学スポーツ合気道クラブ、東大Eaglesのみなさん。
護身武道空手部「名前に部ってついていますがサークルで、週2回で強くなれるのが魅力です！私は2年で黒帯取ったんです。瓦も割れるし男も倒せます！」
和蒼会「着付けの練習会もあるので知識がなくても安心です！慣れれば、私が今着てるような簡易的なものだと普通の洋服と同じくらいの時間で着られますよ！」
運動会水泳部水球陣の方。この日の最高気温は11℃。寒そう…ていうか足痛そう…
お疲れ様です…アピールポイントってありますか？
プレーヤーの人数が足りてないので、今なら入部半年でレギュラーになれます。
新4年が引退したらプレーヤー4人になっちゃうので。
え、水球のチームって何人ですか？
7人ですね。
やばいじゃないですか。
やばいです。入ってください。
入部即レギュラーの部活って魅力的ですね！部員が集まりますように…
ちなみに、水着の彼はやらされているのではなく、好き好んでやっているそうです。よかった。
運動会ラグビー部さん。プレーヤーもマネージャーも募集中だそうです！
運動会体操部さん。
3年生でも入れますよ！！入りましょう！！！
バク転できたらかっこいいですよね。検討します…！女子部員って結構いるんですか？
今は2人です…が、既に入部を決めてくれてる1年生女子もいるしOGも来てくれるので実質4人ですよ！！入りましょう！
既に入部を決めている女子がいるのは心強いですね！！
東京大学吹奏楽部・東京大学ブラスアカデミー「競合他社ですが、今日は仲良くやってます」
取材中なのを伝え忘れ、「すごいグイグイくる新入生だなと思った」と言われました。ごめんなさい。
ちなみに「すごいフレッシュだから新入生かと思った」と言っていただきました。リップサービスも一流のみなさんなのでちょっと贔屓にしちゃいます。みんな入ってね！
ちなみに2団体の違いを聞いてみたところ、
- 吹奏楽部はインカレ、ブラアカは学内のみ
- 吹奏楽部は演奏会がメイン、ブラアカはコンクールに出ている
- 吹奏楽団はプロのトレーナーをお呼びしていて、ブラアカはしていない
とのことです。
運動会女子バレーボール部さん。一言もらい忘れたので私からの一言で失礼します。女バレの知り合いはことごとく穏やかで落ち着いたいい子です！！楽しそう！
BigBox’s「マネージャーどうですか！プレーヤーもOKです！女子プレーヤーもいます！」
運動会洋弓部（アーチェリー）さん。
正直、弓術部（弓道）との違いって何だと思いますか？
弓術は型とか色々あるけど、アーチェリーは得点だけなので当てれば勝ちなのが大きな違いです。弓の構造にも色々意味があるんですよ。0.1mm単位の技術が試されます。自分の打ち方で当てられるのが魅力です！
なるほど！めちゃくちゃ魅力を感じました。アーチェリーいいですね！
白ばら会合唱団「好きな歌とか言ってくだされば今ここで歌います！！」
ちなみに「東大リベンジャーズ」を持ってるのはなんででしょう？
「東大リベンジャーズ」に、白ばら会が実名で登場してるんです！
わ、ほんとだ。すごい！
Theatre Mercury「色々ある劇団の中でも一番人数が多くて自由度が一番高いです。各公演でどういう風に参加するのかをその都度決められるので、やりたいことがたくさんある人におすすめです！」
馬路ゼミ（旧・高山ゼミ）・川人ゼミ（法と社会と人権ゼミ）さん。「ちょっとライバルだけど、仲良しでもあるので協力してる」そうです。いい関係。
2つのゼミの違いを簡単に言うとどうなりますか？
国際関係に興味があれば馬路ゼミ、法や政治系に興味があれば川人ゼミですね。馬路ゼミはSセメから単位がくるのが特徴です。川人ゼミは駒場最大規模のゼミです。
でも、2つを兼ゼミしてる学生もいます！どちらもおすすめです！
運動会応援部チアリーダーズ（KRANZ）「一瞬で終わる大学生活、一生の思い出作りませんか？」
チアのユニフォーム、映えますね！
運動会応援部吹奏楽団さんも混じってパシャリ。普段から一緒に活動しているので、チアとバンドの間の仲もいいとのことです！
瀧本ゼミ政策分析パート「我々は構造的に社会問題を解決して、それを実現につなげていくことを目指しています。」かっこいい！
お隣の瀧本ゼミ企業分析パートさんとは交流あるんですか？
そうですね。姉妹団体で交流もあります。企業分析パートは株式投資が、政策分析パートは社会問題解決がテーマです。
東大みかん愛好会さん。溢れるみかん愛が感じられます。創設者の方は過去にUmeeTでも取材させていただいています。
スポーツ愛好会バドミントンパートさん。スポーツ愛好会は東大最大（当時）の学生組織としてUmeeTでも以前取材しています！
運動会レスリング部さん。なんだかビラの癖が強くて面白そうです（ビラは次ページで紹介しています！）。YouTubeもやっているらしいです。気になる。
運動会弓術部（弓道）さん。
さっき洋弓部の方にも同じ質問したんですが、弓道とアーチェリーの違いって何だと思いますか？
アーチェリーは器械を使ってますが、弓道はシンプルなこの弓だけなので、全部自力でやらないといけないんですよね。いかに自分で少しずつ目標に近づけていくかが売りですね。
なるほど！武道って感じがしてかっこいいです。どっちも惹かれますね！！
運動会剣道部・ディズニーサークルUTDさん。普段全く交わりのない2団体が仲良く新歓している姿は異色です。
ディズニーに興味があるか聞かれたら割と興味があるという人は多いと思うんですが、具体的にどんな活動をしてるんですか？
みんなでパークに行ったり、映画鑑賞したり、クイズ大会したり。あとはオンラインの部室みたいなものがあって、そこで雑談もしています。メンバーが80人くらいいるのでコミュニティとしてもいいです。入会費がかからないので、入って損はないです！
へえ、ほんとですね！いいコミュニティになりそう。
お隣剣道部さんは、男女仲がいいのが魅力だとか。男女一緒に稽古しているそう。
…
あれ、どこからともなく魅力的な呼び声が…
メディア興味ありませんか〜〜
ん？
オンラインメディアUmeeTです！ライター、エンジニアなど募集してます！
あっ、かの有名なUmeeT！よく読んでます！！
はい。茶番でした。UmeeTもれっきとしたサークルです。ライター、エンジニア、デザイナー、渉外などなどいつでも募集しています！！みんな入ってね！
ちなみに2年生以上でも、3年でも4年でも院生でも入会できます。
UmeeTの目の前のテントの東京大学セパタクロークラブさん。
セパタクローって馴染みのないスポーツですよね。
セパタクローは、簡単に言うと「脚でやるバレーボール」です。競技人口が少ないから日本一も目指せます。実際に日本一になった先輩もいますし。夢のあるスポーツです。
日本一になった先輩方は、過去にUmeeTでもインタビューさせていただいています。
このビラの技とか見ても、正直運動神経がめちゃくちゃ良くないと難しそうって思っちゃうんですが…
まあある程度の運動神経が必要なのは他のスポーツとも同じですが、ポジションによってはバック転とかができなくても全然大丈夫なところも多いです。僕もできないですし。
あ、そうなんだ！ちょっとハードルが下がった気がします。
ぜひ！これを逃したら一生やらないスポーツですからね。
「これを逃したら一生やらない」という言葉にすごく納得しました。それでいて一生ものの経験になりそうですよね！
銀杏並木の最果て、東京大学合気道気練会・お笑いサークル笑論法・ソフトバレーサークルSUNSET・駒場子ども会のみなさん（右に運動会自動車部さんが見切れてしまいました、ごめんなさい）。
駒場子ども会さんは、子ども好きの筆者としては個人的にとても気になっていたサークルです。3年生からでもぜひ！とのことなので、わりと真剣に考えてみようと思います。
僕UmeeTに寄稿したことあるんですよ。
まさかの、4浪の多一浪さんでした。
お姉さんめちゃくちゃ話すの上手いんで絶対お笑い向いてます！やりましょう！
筆者は取材許可をとっただけなんですが…。やたら褒められるのもきっと新歓あるあるですよね。気分がいいですね。ちなみに、今吉本で一番忙しいマネージャー（チョコプラとマヂラブのマネージャーさん）は笑論法出身なんだそうです。
運動会スキー部さん。スキー板を見せてくれました。写真で手にとっているのはクロスカントリー（板を履いて走る競技）用の板です。普通の板より軽いとのこと。スキー板にも色々あるとは知らなかった。
合同でテントを張っているのは写真右のLBJ ski teamさん。写真の彼は以前UmeeTで、コロナ禍での新歓の厳しさを語ってくださった代表です。
スキー部さんとLBJさんって競合他社じゃないんですか？
いや、種類が違うんですよ。
運動会スキー部は競技スキーと言って、速さを競うアルペンスキーとか、ジャンプとか、クロスカントリーとかをやってるんですが、LBJは基礎スキーと言って、スキーの滑りの綺麗さを得点化した競技で、こっちの方が少しだけラフな感じなんです。
ここでやっと銀杏並木が終わりです。歓迎されるのは楽しいですが、そろそろ満足してきました。ここで終わりと言われたらちょうどいいくらいです。
今回の取材では、テント列を司るオリエンテーション委員会の方に付き添っていただいていました。
そろそろ終盤ですか？
ここで13号館に入って、その後少しテント列、11号館、またテント列、って感じです。
マジか。めちゃくちゃ長いですね…
ここでまだ4割くらいといったところです。これはとんでもなく時間がかかりそう…
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13号館に突入
ここからは今年特有の「屋内新歓」に入ります。屋内を希望した団体のほか、テント新歓の抽選に落選した団体も含まれ、教室を割り当てられています。
東京大学バブルサッカークラブ「男女混じって楽しく遊んでます！参加のハードルが低いのが魅力です。所属メンバーは100人いる人気サークルです」
東大歌劇団さん。
オペラのサークルって初めて見たかも！
東大でオペラをやってるのはここだけです。うちは全編原語でやってます。
原語！？！？めちゃくちゃすごいじゃないですか。かっこいい。
東大エンジニアリング研究会「11月にできたばかりの団体です。修士も社会人も高校生もいます！この団体のために何かする必要があるわけではなくて、やりたい人が集まって進捗を共有する感じで、コミュニティとしての機能があります」
運動会ボウリング部「運動会の部活ですが、週2日だけだし出席義務も厳しくないので、そのゆるさが魅力です。でも大会などもあるので、しっかりやりたい人はできるという環境もあります」
颯剣会さん。スポーツチャンバラのサークルです。チャンバラってスポーツだったんだ…
基本的なことで申し訳ないんですが、スポーツチャンバラってどういう競技なんですか？
この棒で相手の体を打ったら1本という簡単なルールです。
へえ！知ってるチャンバラのイメージと一緒ですね。
めちゃくちゃマイナーな気がしますが、メンバーってどれくらいいるんですか？
そうですね、メンバーは少なくて、20人くらいです。でも競技人口はフェンシングと同じぐらいって言われてますね。
そんなにいるんですか！？無知でした…
地文研究会地質部さん。机の上にいっぱい鉱石が…！綺麗！
やっぱり地学選択者とかが多かったりするんですか？
そんなでもないですね。文系もいますよ。学問的なサークルというよりは、鉱物を綺麗なものとして楽しむ感じです。採集がてら遠出するので旅行も楽しめます。
確かにこれは集めたくなっちゃいますね！
柏葉会合唱団さん、東大最大の合唱サークルだそう。ちょうど「お話聞かせてください」と新入生が！
YouTuberを語ろうさん。
名前通りYouTuberについて語るだけでなく、最近は「惰性でYouTubeを見ないようにみんなで頑張る」活動なんかもしているとのこと。YouTuberサークルがYouTubeを見ないように頑張るって面白いですね。
13号館〜11号館のテント
いったん建物を出て再びテントへ！13号館の中で階段の上り下りをしたのが足腰にきています。ピチピチ新入生よりはちょっと衰えているので不利かもしれません。
劇工舎プリズム「劇団サークルの中では和やかな雰囲気で、公演回数が少ないからそれに集中できるし、学業などとの両立もしやすいです！」
運動会漕艇部（ボート部）さん。装飾にとても力が入っていました。部員獲得のため、新歓にとても力を入れているそう。少しマイナーなスポーツの部活ってどこも人が集まりにくいんでしょうか…（蘇る水球の彼…）
いただいたパンフレット、すっごく青春を感じました。
フィルハーモニー管弦楽団・室内楽の会のみなさん。2団体を兼ねる人もいるそうで、仲が良さそうな4人でした。
ちなみに、室内楽の会の4年生の方は「こんな悪しき文化が復活してしまって…こうして新入生の心が閉ざされていくんですよ…」とおっしゃっていました。確かに、まだ入学もしてないのに初めての駒場キャンパスでこの洗礼を受けたら面食らってしまいそう。楽しめていない新入生もいるのは確かでしょうね…
競技ドッジボールサークルVOLERさん。
テレビでたまに「天才小学生ドッジボールチーム」として出演しているあの子たちがやっているのが競技ドッジボールだそうです。昔「トリビアの泉」で宮城の最強小学生チームとアメリカのいかついSP集団が対決させられ、SPが大敗しているのを見たことがあります。競技ドッジボールプレーヤーってすごい。
東京大学トマトテニスクラブさん、関東国公立大トーナメントの優勝旗（過去10大会中5回優勝、4回準優勝だそうです）の前で1枚。「東大で一番大きくて一番強いテニスサークルで、初心者でも楽しめて、男女比1:1なのも魅力です！」
新2年生の代は女子が50人入会したとのこと。学年の女子の12人に1人がトマトって考えるとすごいコミュニティですね。
東京大学オリエンテーリングクラブ（OLK）さん。
大自然の中にあるチェックポイントを巡る速さを競う競技です。その場で地図を見せられてルートを考えるので、頭と体を使う楽しいスポーツです！
あ、道順は与えられないんですか！？探検って感じですね。楽しそう！
ちなみに、なんで「クラブ」なのにイニシャルがKなんだろう…と思ったら、ドイツ語のOrientierungs Lauf Klubの略だそうです。
東京大学ベルスターズさん。軟式野球のサークルです。「結構強いんですよ。去年は学内予選で準優勝、一昨年は優勝しました！」
東京大学奇術愛好会さん。マジックのサークルです。マジシャンが待ち構えています。
マジック見ていきませんか？
ということで見せていただきました。写真では伝わりにくいですがご容赦を。
めちゃくちゃ粋な新歓でした。取材とか抜きで全然わからなかった。
テント列でこんな楽しみ方ができるとは思いませんでした。
ここで2つ目のテント列は終わり、11号館に入ります。
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11号館へ
UT-virtualさん。教室に入った瞬間のインパクトがすごくて思わず立ち止まってしまいました。
こういう機械を使って体験するVRの映像作品を作っているサークルです。
あ、作る側なんですね！！すごい！！
作るだけじゃなくて、みんなで体験して遊んでみようって企画もやってますよ！
NonLinearさん、ゲーム製作をしているサークルです。部員製作のハイクオリティなゲームの映像が映し出されており、目を奪われました。
これって、素材になるイラストを描くところからプログラムを作るところまでスキルが求められる感じですか？
全部自分でやる人もいますが、素材だけ描いてる人とか技術的なことをする人とか分担して作ることが多いです。スケジュール管理する人とかも需要あるので、技術には自信なくてもぜひ！
そうなんですね！それにしてもめちゃくちゃ完成度高い…
お恥ずかしながら、東大生活を2年間やってきてサークル名を一度も耳にしたことがなかったのですが、個人的にかなり刺さりました（回し者ではありません）。
他のサークルにも言えることですが、みんなで何かを作り上げる経験ができるサークルっていいですよね。
東大むら塾さん。UmeeTでも何度か取り上げている、「農業×地域おこし」をテーマにさまざまなプロジェクトを行っているサークルです。
写真中央の紙袋は、提携先の地域で栽培し販売しているブランド米「てとて」。ほかにも「むらおこしコンテスト」の主催など手広く活動していて、やりたいプロジェクトに好きな頻度で参加できるとのこと。
筆者は以前、手作りのホップを醸造所に持ち込んで製造されたクラフトビールの取材に同行しました（ビール美味しかったです）。
ハンググライダーサークルFALSADAさん。教室に入った瞬間に「空飛びませんか？」と言われたのが印象的でした。
上昇気流をうまく捕まえると、2000mとか飛べたり、何時間も滞空できたりするんですよ。活動は土日だけで、サークルなので自由参加ですし、ぜひ！
個人的にはめちゃくちゃ刺さります（回し者ではありません）。土日だけの活動で空飛べるなんて。たぶん1年前に知ってたら入ってたと思います。空、飛びたいです。
東大VTuber愛好会「VTuberについて語ったり、一緒にイベントに参加したり。コミュニティとしての役割が大きいですね」
机の上がVTuber関連商品で映えていました。今年特有の「屋内新歓」ですが、テント新歓の団体に比べ装飾やディスプレイに力が入っており、これはこれで魅力が伝わりやすくていいなあと思います。
いよいよラストスパート
11号館を抜け、ラストのテント列へ！もうヘトヘトです。
疲れのためか、序盤の銀杏並木のテント列よりもテントに立ち寄る新入生が少ない気がします。筆者も正直もうお腹いっぱいですが、目一杯テント列を味わい尽くすと決めたからには！最後までとことん話を聞きにいきます！
東大金融研究会「10人に1人が入ってます！」会員数1300人だそうです。すごい規模！
Accompanyさん。先ほどの金融研究会から派生した団体で、女性の挑戦を応援する団体です。男性メンバーもいるんですね！
LaVoce（ラボチェ）さん。アカペラバンドサークルです。メンバーから結成され、メジャーデビューを果たしたバンド・LimerickはUmeeTでも過去に取材しています。（先日、ハモネプで3位を獲得して話題になりましたね！）
楽譜を読み込んで音源化するソフトを使うので、楽譜が読めない全くの未経験者でも大丈夫です！私もあんまり読めないですし。
楽譜が読めなくてもいいとなるとハードル下がりますね！文明の利器すごい。
運動会水泳部競泳陣「東大でしっかり水泳やりたいならうちです！」
東大で水泳ができるのは部活とサークルが一つずつ（理三・医学部生は鉄門水泳部も）しかないそう。しっかりやりたいか、ライトにやりたいかで決めやすそうです。
サイクリングサークルのなかよしさいくるさん。
実はサークル一覧を見た時から少し気になってて…失礼なんですが、「なかよしさいくる」って名前、ちょっと怪しくないですか？
ですよね。僕も思います。
思うんかい。でも入ったんですね。
東大のサイクリングサークルってここだけなんです。もちろん、実際は怪しいサークルじゃないですよ。月に1回関東近辺を楽しくサイクリングしていて、年に何回か合宿もします。最近はしまなみ海道に行きました。
楽しそう！サイクリングもしつつ旅行もできるのがいいですね。大学生って感じ。
新入生の気持ちで！と思ってやっていましたが、普通の新入生は初対面のサークルに怪しいですねとか言わない気がしてきました。ごめんなさい…
でも、そのおかげで楽しそうなサークルを知ることができました。
運動会合気道部さん「初心者も大歓迎です！」
運動会ホッケー部女子さん。女子の団体は贔屓にしたくなっちゃいますね。それはともかく、運動会の女子部の方って、イメージとは裏腹に穏やか・和やかな雰囲気の方が多い気がします。
運動会馬術部「乗馬体験やってます！」馬、乗りたいです。新歓だけでも行ってみたら面白そう。
普段は、競技としての馬術をやっているとのこと。過去にUmeeTでも取材をしています。
ポケモンサークルぽけっちさん。ピカチュウくらいしかポケモンを知らない筆者ですが、可愛らしいテントに癒されます。
ポケモンのゲームとかカードとか、ポケモンが関係することならなんでもやってます。新歓期はポケモン版共通テストを企画しています。
面白そう！ちなみに、女子ってやっぱり少ないですか？
多くはないですね…でも、ポケモンサークルって結構多くの大学にあるので、大学を越えたコミュニティになってて、そこで他大のポケモンサークルの女子とも交流してるみたいです。
そんな感じなんですね！スポーツの部活とかだとそういうの聞くけど…ポケモンの力、恐るべしです。
運動会フェンシング部さん。
「ずっと気になってたんですが、その棒の先端ってどうなってるんですか？」と聞くと、「力が加わるとこうやってたわむので、そんなに危なくないんです！」と見せてくれました。
こうやって気軽に道具を見せてもらえるのも楽しいし、部員と話せるから部の雰囲気がわかっていいですね！
そして……
終わったああああ！！！！！
楽しかったけど、もう本当に本当にめちゃくちゃ疲れました。ビラも地味に重いし…
だいぶ長丁場でしたね…長時間付き合わせてしまいすみません。
いえいえ。僕もオリエンテーション委員の仕事中だとゆっくり団体を見る暇がないので。いい機会でした。
今まで正体が掴めていなかったオリエンテーション委員会の方がとても親しみやすかったという発見もできました。どうでもいいですが学部同期でした（知らなかった）。
読者のみなさんも長い間お付き合いありがとうございます。あともう少しです！
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結果発表！！潜入取材を終えて
ということで検証結果発表です。
所要時間 2時間30分
いただいたビラの総枚数 88枚
「少しでも興味を持った団体には話を聞く」という方針でこのような結果になりました。2時間半！！88枚！！
コロナ前のテント列ではもう少し勧誘が強引だったという噂を聞きますし、今年はテントでの勧誘が3〜5分に制限されていたこと、筆者が取材のための3年生だと伝えていたため新歓トークが長引かなかったことも考えれば、例年はテント列を抜けるのに3、4時間かかると言われているのも頷けます。
これに加えて新入生はテント列に入る前に諸手続と上クラとの顔合わせがあったことを考えると…新入生のみなさん、お疲れ様です…
しかしそれでもなお、潜入取材を終えてみての一番の感想は「楽しかった」でした！
歓迎ムードも嬉しかったですし、テント列がなかったら知らなかった、興味を持つこともなかったような面白いサークルをたくさん知ることができました。私自身東大で2年間を過ごしてきても知らなかった団体をたった2時間で網羅できたわけですから、多少の疲れなんて安いものです。
それに、祭りのような盛り上がった雰囲気の中でたくさんの東大生と気軽に話せたのも楽しかったです。
自分の所属団体の新歓をするようになった今だから思うことですが、新歓って新入生を食い物にして無理な勧誘をかける行事ではなくて、自分が熱を持っている活動の魅力を伝えて、同じことを楽しいと思える仲間を見つける行事なんだと思います。
色々な東大生の愛と熱気を感じられたテント列、素敵な行事でした！！
そんなテント列を経験できなかった2020・2021年入学の方々も、この記事を読んでテント列を擬似体験できた気持ちになってくれていたら嬉しいです。
取材中、「3年生からでも入れますよ！！」と勧誘してくれた団体さんも多くありました。気になった団体があれば、今からでも遅くない！新歓サイトを探してみてください。
番外編：勧誘サイドでテント列に参加してみて
UmeeTもまた、テントを張っていた団体の一つでした。筆者は、1日はテントでの勧誘、もう1日は1年生の気分で潜入取材、と、2日間でテント列を味わい尽くしたわけですが、テント列は在学生にとっても楽しい行事だなあと感じました。
1日中ほぼ立ちっぱなしで声を出し、多くの新入生にビラをスルーされ続ける団体サイドの学生たちも、新入生に負けず劣らず疲れるのですが、そんな中で近くの団体さんと不思議な連帯感が生まれ、いつの間にか協力して新歓したり、新入生の波が途切れた際には雑談したり。
この2日間、UmeeTに興味を持って話を聞いてくれた新入生、近くのテントで仲良くなれた団体の方々、そしてこの潜入レポの取材に快くご協力くださった団体の方々のおかげで、コロナ禍でなかなか感じにくい人と人との繋がりや人の温かみを感じることができてほっこりしました。
各団体の新歓を担当している学生は新2年・新3年が多く、運営のオリエンテーション委員会すらも現役代が新2年ということで、ほとんどの人が本来の姿を知らないままに臨んだテント列でした。コロナ前のものとは違うのかもしれないし、昔ほどの活気はもう戻ってこないのかもしれません。でも、それでも楽しいテント列でした。
関わった全ての方々、そしてテント列を運営してくださったオリエンテーション委員会の方々、ありがとうございました！！
次ページには、いただいた88枚のビラを掲載しています。当日は疲れていてあまり見て回れなかった新入生も、ぜひ部活・サークル選びの参考にしてください！
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