突然ですがみなさん、サークル選び後悔していませんか?
「もっと人と違うことをやってみたかった〜」
「やっぱり新たなことに挑戦すればよかった〜」
「ていうかサークルに入ればよかった〜」
そんな方に今日紹介するのは
ただいま絶賛部員募集中のVR(Virtual Reality)サークル、 UT-virtual である!!!
*VRってなんぞ?って方はこのページにまとまっているので是非!*
今回取材してわかったのだが、とにかく、このUT-virtualがいろんな意味で神なのだ。正直、今すぐにこのサークルに入りたいと思った。それほどの感動があったのだ。
夏休み中に開かれたUT-virtualの一大企画である「UT-virtual SUMMER FEST 2017」へ、取材に向かった。
ポスターの色合いと、部員の方のチェックシャツがマッチしすぎていることはさておき、とりあえず会場に入ってみた。
なにが見えているんだろう…。
これはもう、試すしかない。
彼らにどんな世界が見えているのか知るべく、筆者も恐る恐るゴーグル(正式名称はヘッドマウントディスプレイ)をつけてみた。
「夏祭り、上から見るか下から見るか。」というなんともエモいタイトルのゲームが始まった。
そして以下がゲームの世界観である。
「ここは夏祭りの行われる海沿い。立ち並ぶ屋台に一人で来たあなたの周りはカップルやグループできている人だらけ…なんだか自分だけ周りから見ると浮いているみたい…そんなことを思っていると、なんと本当に体が浮いて来た!?宙に浮き上がってしまったあなたは、夏祭りの屋台では定番の金魚すくいや射的、水風船を楽しみつつ、花火の打ちあがる夜の屋台通りの上を飛んでいく、非現実的な体験を通じて、沈んだ心も花火と共に打ち上げよう!」
お、おうって感じだ。いや、絶対これ作った人非リアだろ、とは口が裂けても言えない。
え…このゲーム本当に大丈夫なのだろうか。つまらなかったら記事何描こう…筆者は一抹の不安を抱いていた。
だがそんな不安も束の間、ゲーム開始から約10分間、筆者はこの夏祭りの世界を存分に味わってしまうのだ。
率直な感想をば。
VR特有の、自身がゲームの世界にいる感覚が新鮮だった。
首を振ると見える景色が変わったり、重心を前後させると自分の体が浮遊したり、腕を振ると前進したりと、
自分の体の動きとゲームの中のキャラの動きが連動しているので、
あたかもそれが現実であるかのように思えてしまうんですよ!!
他にもいろんな作品があって、怪物から逃げるゲームとか、星座をなぞるゲームとかあったんですが、
どれもVRの特徴をとことん生かした作品で、取材なんて忘れて普通に楽しんでしまっていました。
そして驚くことに
これらのVR作品、大学生だけで作っているらしい。
念のため、もう一度言うと、
大学生だけで、VRの作品を丸々一本作成したんですって。
これがどれだけすごいことかわかりますか!?ゲーム作るのでさえ難しそうなのに、それをVRで作るってなんやねん!!!どんだけスペック高いねん!!!!
その詳細を聞くべく、すぐさまサークルの代表へ取材に行った。
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👉学生証
筆者 VRめちゃめちゃ楽しかったです〜、このゲームって大学生だけで作ったってマジですか。
竹下 そうなんですよ、1ヶ月前くらいから今回の展示の準備をしていて。1グループ4〜5人で、1グループ1作品作って展示してるんですけど。
筆者 えええ、4〜5人ですか。しかも1ヶ月で…やりますね。でもやっぱその人たちって、みんなもともとプログラミングできる人なんですよね?
竹下 いえいえ、グループの中にはもちろん、全くのプログラミング初心者もいますよ。
もちろん初心者もいるだとっ!?
筆者 っていうことはVR開発ってそこまで難しくないんですか?
竹下 簡単ですよ。正直プログラミング全くできない人でもできます。ゲーム性、インタラクションとか、それぞれの動きみたいな複雑なものを考え始めるとちゃんとコードを書かないといけないんですけど、見た目やレイアウトだけ考えて、作りたい世界作って、その中に入るだけだったらコードいらないんすよ。初心者で3時間で作った人もいましたよ。
筆者 三時間で自分の好きな世界を作れるのは最高ですね。
竹下 今スティックを動かせばそれに合わせて視点が動くゲームあるじゃないですか、ヘッドマウントディスプレイ型のVRって、視点を頭の動きに合わせているだけなんですよ。で、その技術自体は既に開発会社側が用意してくれているので、初心者でも簡単に開発できるんですよ。
筆者 サークルは普段どんな活動をしているんですか?
竹下 活動は週一回なんですけど、2大柱になっていて、一つが開発、もう一つが普及啓蒙って感じですね。開発としては、研究室とかVRに取り組む企業と協力しながら勉強会開いたり、VRのコードを書いたりで。普及啓蒙としては、メディアの運営やったりとか今日みたいな時に展示会主催したり、デザインチームを作ってデザインを考えたりですね。
筆者 いろんな活動をしている人がいるんですね。
竹下 やっぱり開発者だけのコミュニティにはしたくないっていうのがありますね。いろんなバックグランドを持った人々が集まってくることで、より生活に根ざした、生活に浸透していくようなVRを作れるだろうと思って。だからサークルはインカレサークルにしたんですよ。演劇やってる人とか、建築やってる人とかいて、そういういろんな分野とVRの融合がこのサークルで起こせたらいいなと思ってます。
他の分野とVRの融合、未来を感じる
筆者 ちなみに今人数はどれくらいいるんですか?
竹下 部員は66人ですかね、そのうち7人くらいが女子ですかね、少ないんですよ。でも女子大の人とかもいて。
筆者 一年目なのにすごい多いですね。女子の人たちも結構VR開発するんですか?
竹下 五月祭とかでは、女子だけでアリスインワンダーランドをイメージしたゲームを作ってましたよ。自分の体が大きくなったり小さくなったりしながら探し物をしていくっていう。多分女子だけのチームで作ったVRってなかなか無いですよ。
筆者 初心者たちは、まずどうやってVRの勉強をしてるんですか?
竹下 最初はわからないことも多いので、経験者の手伝いとかですかね。あと、プログラミング全くの未経験で、いきなりVR開発はハードル感じちゃう人は、サークルとして契約しているオンラインプログラミング学習サービスのprogateを使って簡単なところから始めていってもらうんですよ。
Progateはオンラインプログラミング学習サービスです。「初心者から、創れる人を生み出す」ことが、私たちの理念です。プログラミング初心者のハードルを出来る限り取り払うこと、そして本当に創れるようになるレベルの高い学習を提供することを目指しています。
https://prog-8.com/より引用
竹下 今回みたいな展示の機会を設けることで、グループで作りたいものを相談して決めて、その中で初心者も技術もどんどん磨かれていくって感じですね。
筆者 このサークルって今年から発足してますよね?なんでこのサークル立ち上げようと思ったのですか?
竹下 VRサークルを立ち上げれば、もっと若い世代もVRに入ってきやすくなるし、VRの発展にもつながると考えてサークルを作りました。去年の四月に会社を立ち上げていて、その中で、僕自身は結構な援助資金をもらっていたので、何百万もするVRの機材揃えることができたし、場所や仲間も確保して、自分で開発することもできるようになったんですよ。でも普通に若い人がVRやろうと思ったら絶対できないなと。
筆者 確かに、VRやりたいなと思っても何から始めたらいいかわからないし、なかなか難しそう。
竹下 今VRってスマートフォンの次のプラットホームになる可能性があるってことですごい注目が集まっているんですね。それなのに、経済的な理由なんかで今の若い世代がそういう最新の技術の触れられない現状があるのは、これはやっぱりなんとかせにゃならんと思って。
かっこよさすぎませんか、代表…
筆者 ちなみに、会費とかは取ってないんですか?
竹下 会費はとっています。半年で5000円です。サークルとしてはめちゃくちゃ安いと思います。だって自分でVR開発やろうと思ったら初期投資で20万以上は必要なんですよ、それが5000円払えばもう開発できるようになっている。しかもVRに限らず、もう最先端のデバイス、例えばこういうモビリティもそうなんですけど、他にも色々置いてるんですよ。そういう最新ガジェットを5000円でずっと触れるのだったら安いと思うんですよ。
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ここで、★を全ておさらいする。
ただしこれだけではない。
筆者は肝心なことを聞くのを忘れていたのだ。
筆者 VR開発のなにが楽しいんですか?
竹下 マインクラフトと同じです。自分の好きなように世界を作ることができて、まさにあれですよ、神になれるんですよ。
筆者 まさに天地創造!!!
竹下 VRを少しでもやりたいと思っている人は絶対入るべきだと思いますね。
筆者 僕も入りたくなりました!ありがとうございました!
〜あとがき〜
今回UT-virtualに取材に行ったのは、同クラのU君が所属しているからなんですけど、
彼はVR初心者なんですが、UT-virtualにめっちゃコミットしているんです。
飯行こうと誘うと、VRだから…って3回くらい断られました。悲しいです。
でもそれと同時に、一つの活動にひたむきになれるのっていいなーと思いました。
皆さんもぜひ自分なりにコミットできる何かを見つけて、Aセメも頑張りましょう!