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【コロナ禍でサークルの伝統継承できない問題】現役スポ愛会長に聞く

2021.08.29

こんにちは。学部4年生になり、いよいよ学生の身分を失うことに怯えているチロルです。

あゝ無情……

さて、新型コロナウイルスが感染拡大して約1年半、日常に様々な制限がかけられ続ける中、大学のサークル活動もまた思うように行えていない現状があります。

僕もスポーツ愛好会のバドミントンパートに所属しているんですが、コロナ禍で活動人数に制限がかけられるようになってからは練習にも行けておらず(学年が上がってしまったからというのも大きいけど)、後輩たちの苦労をただただ眺めているだけの人になってしまいました。

*スポーツ愛好会:東大の学生が所属する7つのスポーツサークルで構成される組織

そんな大学のサークルの多くは、コロナ禍で入学した2年生が代表を務めています。

「代替わりの激しい大学のサークルの伝統がコロナ禍でいよいよ潰えてしまう」という話も、全く絵空事ではなくなってきたわけです。

そこで今回は、スポーツ愛好会の会長に、現在のサークル活動と今後について話を伺ってきました。

学生証
  1. お名前:植田祥太さん
  2. 所属:東京大学、スポーツ愛好会

(インタビューはZoomで行いました)

(スポーツ愛好会についてはこちらの記事でも紹介されています)

現役世代がコロナ禍で何を考え、何を残そうとしているのかをまとめることで、何か今後のサークル活動に活かせるのではないかという希望を込めた記事になっております。

(後輩に何もしてあげられずこのまま大学を去ることへの贖罪でもあります)

筆者
筆者

植田さんはスポーツ愛好会の会長をされているということですけど、どんな活動をしているんですか?

植田さん
植田さん

例年だと、スポーツ愛好会の各パートが集まって、駒場祭や五月祭で出し物をしたり、総合合宿を行ったりしていました。会長はそのイベントの企画・準備などを行います。

でも去年今年とそれらの活動はできなかったので、現在はスポーツ愛好会の本部(各パートのスポーツ愛好会間の交流の代表)が情報伝達のためにたまに集まっているだけですね。パート間の繋がりはほとんどなくなってしまっています。

筆者
筆者

あーやっぱりパート間のイベントはなくなってしまったんですね。僕のときはみんなでスキー合宿に行ったりとかもしていたんですが。

合宿とかは難しいですよね。
筆者
筆者

植田さんはどのパートに所属しているんですか?

植田さん
植田さん

バドミントンパートですね。

筆者
筆者

エッ……まさかの直属の後輩……!(練習全く行ってないので知らなかった)(なんなら今の2年生1人も知らない)

バドミントンパートでの活動はどうですか?

植田さん
植田さん

日々の練習は人数制限を設けながら行っています。休んでいる間はマスクをつけたり、体育館の換気を行ったりして、なんとか活動はできています。

筆者
筆者

ひとまず安心しました。でも合宿は行えていないですよね?

植田さん
植田さん

そうですね。ただ今年の秋に初めて合宿を行う予定を立てています。人が集まりすぎないように、2年生以上しか参加できないものですが。ただ、また感染者も増えてきているので、実際に行えるかどうかは未定です。

筆者
筆者

僕は合宿でサークルメンバーと交流できるようになったので、それがなくなるのは本当に可哀想です。2年生の代は仲良く活動できていますか?

植田さん
植田さん

もちろん仲の良い人たちもいます。ただ、1つ上の人たちと比べると、交流は少ないように思います。

筆者
筆者

どうしてもイベントがないと仲良くなりにくいですよね。

植田さん
植田さん

あと、人数制限があるので自分の思うように練習に行けないというのも大きいです。

筆者
筆者

植田さんはいつ頃からサークルに馴染めている感覚がありますか?

植田さん
植田さん

うーん、正直まだ馴染めているかも不安ですね。新歓があったのが去年の秋以降で、それからも色々と活動に制限があったので。でも今年の5、6月くらいからは少し交流できているのかな。

筆者
筆者

イベントができなくてサークルへの帰属意識が薄れちゃうと、離れていく人も多くなるのかな……

植田さん
植田さん

そうですね。活動できなくてもお金は取られるので、辞める人も多いと思います。実際に一緒に入った友達もあまり来なくなっていますね。でも正直それも仕方ないかなと思ってます。全体で止めるのは難しいです。

みんなバドミントンをするためにお金を捧げているわけです。ただサークルに所属するためではありません。
筆者
筆者

スポーツ愛好会の会長として、苦労していることはありますか?

植田さん
植田さん

会長と言っても、ほとんど何もできていないので……(笑)

でも他のパートとのつながりが持てていないのは残念ですね。本部の集まりに来ないパート代表の人もいて、どうなっているのか又聞きでしか分からないところもあります。

サークルのメンバーもおそらく「スポーツ愛好会」という括りで考えていないと思います。名前だけです。

筆者
筆者

制限なく活動できていた立場からすると、これまであったものがなくなっていくのは悲しいですね。先輩は今の状況に対して何か言っていますか?

植田さん
植田さん

スポーツ愛好会本部の先輩とは仲良くさせてもらっているんですけど、「今年は難しいよね」と言っています。先輩がオンライン飲み会を企画しようとしてくれていたんですけど、結局うまくいかず叶わずじまいです。

筆者
筆者

オンラインツールをうまく活用したりはしていますか?

植田さん
植田さん

うーん、Slackは使っているんですけど、事務連絡程度ですね。

ただ、バドミントンパートの代替わりのイベントはZoomを使って行いました。先輩の家に分散して後輩が集まり、それぞれ映像でつなぎました。

どこでも繋がれる時代
筆者
筆者

1箇所に多くの人が集まらない工夫ですね。今後はオンラインでコミュニケーションをどのように取るかというのが重要になってくると思います。

ほとんどオンラインでしか繋がれていなくても、サークルとか組織への帰属意識が高められる方法はあるかなって個人的にも考えているんですけど……

植田さん
植田さん

なかなか難しいですよね。

筆者
筆者

オンラインイベントを企画しても結構参加しにくかったりもしますからね。

スポーツ愛好会の会長という役職をこれから後輩に引き継いでいくにあたっては、どうしていこうか考えていますか?

植田さん
植田さん

今後コロナが落ち着いたら、元々やっていたイベントをやれるようになってくると思うんですが、それが伝えられない難しさはあります。

筆者
筆者

まあ正直、伝統的なものには良いものも悪いものもあると思うんですけど、植田さんはどちらも体験できていないわけですもんね。

植田さん
植田さん

特に悪いものについては今のご時世できないですよね(笑)

会長の仕事をまとめたPDFもあるんですけど、その場の雰囲気が分からないとどうしようもないこともあります。なるべく伝えていきたいけど、練習する場もないので難しいです。

筆者
筆者

どうしても継承ということに関しては限界もあると思います。

ただ大変なことも多いと思いますが、何よりも現役の皆さんの活動をより良くすることを優先して欲しいと思います。どの立場で言ってんだよって話ですが。

本日はインタビューありがとうございました!

本日はインタビューありがとうございました!

ここでインタビュー終了!と思いきや、植田さんから一言

植田さん
植田さん

実は僕LBJっていうインカレのスキーサークルにも入っていて、その次期代表になる予定なんですよね。

えっ!別のサークルの代表もやってるの!

しかも話を聞くと、どちらかというとLBJの方が植田さんのメインの活動の場で、さらに今年の新歓代表も務めていたとか。

これは話を聞くしかない!ということで、コロナ禍での新歓の話をメインにLBJでの活動についても話を伺いました。

筆者
筆者

改めましてよろしくお願いします。

現在のLBJの活動について教えてください。

植田さん
植田さん

月2回のトレーニングと、月2回のイベントを行っています。その他、人が集まりすぎないように、有志のトレーニングもあります。

筆者
筆者

こちらは割とコロナ禍でも普段通り活動できているんですかね?

植田さん
植田さん

そうですね。イベントの数が減ったり、アフターに行けなかったり、制限もありますが比較的普段通りだと思います。ただ、8月は感染者が急増しているのでイベントの中止を決定しました。トレーニングについても検討中です。

筆者
筆者

屋外での活動だと多少は行いやすくなりそうですね。ぜひ気をつけながら活動してください。

植田さんは新歓代表もされていたということですが、新入生は結構入りましたか?

植田さん
植田さん

そうですね。今年は70人くらい入りました。

筆者
筆者

7、70……!?めっちゃ多くないですか!?

植田さん
植田さん

僕たちの代が40人くらいなのでめっちゃ多いですね。

筆者
筆者

対面での新歓とか制限があったと思うんですけど、どうやってそんなたくさん集められたんですか?

植田さん
植田さん

TwitterとInstagramのおかげですね。

筆者
筆者

なるほど……!

二大巨塔
植田さん
植田さん

対面での新歓活動がないとそもそもサークルの存在を知ってもらう機会が少ないので、新歓期間中はSNSに写真を多く投稿するなどして認知度を高められるよう工夫しました。

筆者
筆者

どれくらいの割合の人がSNS経由で入ってきたんですか?

植田さん
植田さん

全体の8割くらいだと思います。

筆者
筆者

うわー、やっぱりSNSの効果すごいですね!

植田さん
植田さん

LBJはインカレサークルなんですが、元々は東京大学とお茶の水女子大学がメインなんです。でも今年はSNSから入ってきた人が多いからか、いろいろな大学から来るようになりました。

筆者
筆者

そのほかオンラインで工夫したことはありますか?

植田さん
植田さん

対面で会えない分、LINEでの質問対応に力を入れました。各担当者の役割を分担して、新入生が質問しやすい環境を作ることができたと思います。

筆者
筆者

新入生とどうやってLINEのアカウントを交換するんですか?

植田さん
植田さん

SNSのDMでこちらのアカウントを送って、それを登録してもらいました。その後にグループに追加する感じです。

筆者
筆者

ああなるほど。

植田さん
植田さん

あとはZoom説明会でも、ブレイクアウト時になるべく話が盛り上がるよう、同じ科類や同じ高校の先輩と一緒になれるようにしたりしました。

筆者
筆者

確かに、最初の印象大事ですもんね。Zoom説明会を行っているサークルは他にもたくさんあると思いますが、そういった細かい工夫が新入生の多さにつながっている気がします。

あとそもそもですが、新歓期は春だからスキーをしている姿は見せられませんよね?

植田さん
植田さん

そうですね。そこも難しいところです。Zoomの説明会中に動画を流すなどして、なるべくスキーをやるときの雰囲気を伝えられるようにしました。

筆者
筆者

それってむしろコロナ禍に入ってからオンラインツールが使えるようになって改善されたことなんじゃないですか?

植田さん
植田さん

確かに……!

筆者
筆者

オンラインの良さもうまく使いながら活動できるといいですよね。

本日はありがとうございました!

終わりに

現在執行代のみなさんは大変なことも多いと思いますが、オンラインツールが発達したことで逆にやりやすくなったこともきっとあると思います。

ぜひ工夫しながら新しいやり方を模索し、より良いサークル運営を送っていただければと思います。UmeeTの方でもみなさんの役に立つような情報を発信していきたいと思います!

最後までお読みくださりありがとうございました。

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チロル
空想で生きてます。
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