皆さんには、「取り戻したい青春」はありますか?
文化祭に体育祭、部活で汗を流した放課後、はたまた忘れられない恋愛の思い出……もう戻れないあの日にもう一度戻りたい……!そんな気持ちになることもありますよね。
一方で、そんな絵に描いたような青春、できなかったな……こんな経験やあんな経験、してみたかったな……と思うこともありますよね。筆者はあります。
何を隠そう、私たちはいわゆるコロナ世代。
私自身は、2020年にコロナ禍の始まりと共に東大に入学した暗黒の世代。そして、4ヶ月後には早くも卒業を迎えます。
コロナで色々制約があったとはいえ、なんだかんだ楽しい大学生活だったけど、こうして卒業を目前にすると、まだまだやり残したことだらけだなあ。
そして、そう思っているのは私たちだけではないはず。2020年入学代が卒業を迎える今、キャンパスにいる誰もが高校・大学生活をコロナと共に過ごした世代です。
きっと一人一人に、あの頃経験できなかった青春があるはず。
ということで今回は、東大生に「コロナ禍で奪われた、取り戻したい青春」を聞いてみました。やるせない思いを共有して、少しでも昇華させましょう!!
入学式とテント列
私はごみごみしたところが好きなのでテント列でもみくちゃにされて終わった後にぶつぶつ言う一連のセットをやってみたかったです。
(工学部4年)
わかります。めっちゃわかります。テント列嫌だな〜とか言いつつ、ネットで体験談を予習して、見に行くサークルを考えたりしてました。
そんでもって入学式ね!!2020入学代、2年生の6月になって安田講堂でこぢんまりと記念式典をやって、入学式問題は解決したことにされたけど、両国国技館(当時日本武道館は工事中)でできなかったこと、忘れてないから!!
続いても、入学まわりのあの行事。
オリ旅行
2020年度入学代だけ下クラとしても上クラとしても参加できなかったのが悲しすぎる
(教育学部4年)
これも外せない!入学前に同じクラスの同期(下クラ)と先輩(上クラ)とで行くオリ旅行(旧オリ合宿)、2020年・2021年は中止でした。
ほぼ初対面の状態で泊まりは正直渋い、みたいな意見も聞いたりはしますが、参加してみないとそんなこと言えないもんなー。言ってみたかったなー。
それに、1年経って上クラとして参加するのは楽しそうだし、例年同じルートを辿るので、色々思い出して感慨深そう。いいなー。卒業旅行しまくって青春取り戻すもんね!!
4年生の哀愁漂うコメント、まだ続きます。
駒場の思い出が身体測定くらいしかないこと
(法学部4年)
大学1〜2年生の日常生活
大学に入学したものの殆ど家から出ることができず、何のために生きているのか常に思い悩み、このまま自分の人生は終わってしまうのか、一生辛い思いを抱えて生きていかなければいけないのかと絶望して泣いた記憶があります。
(法学部4年)
駒場生活のすべて
駒場で対面の座学の授業を受けたのはたったの5回……学食はいつでも空いてたし黙食。駒場で「キャンパスライフ」をした思い出がなさすぎて、今駒場に行くと駒場生がキラキラしているのを見て毎回悲しくなる。駒場に居場所がないように感じる。
(経済学部4年)
マジでこれ。大げさだと思うかもしれませんが、当時は未来が見えなくて本当に苦しかったんです。
今でも、駒場は居心地悪い、と言っている本郷生は結構いるはず。駒場生の若々しさが眩しい…
そして、コロナの影響を受けたのは当時大学生だった世代だけではありません。
高校のオンラインではない文化祭
中高一貫校で文化祭が高2までだったので高校生のときに1回もまともな文化祭ができずに卒業してしまい、悔しい思いをした
(理科1類1年)
これ本当に切ない…。筆者も中高一貫校だったのですが、中高一貫校って高校生が文化祭のメインパーソンになることが多くて、中学生のうちはできることが少ない、という学校もありますよね。これから文化祭がもっと楽しくなる時だったのに…
五月祭や駒場祭で取り戻すしかないですね!!
同級生の笑顔が見られる日々
同じクラスのあの子の笑顔、マスク無しで見たかったなあ…
(理科一類2年)
これはもう、東大生関係なく、誰しも思っていること…。私は入学以降3年半、集団塾でアルバイトを続けていますが、未だ素顔を見たことがない生徒が何十人といます。不思議な時代になったなあ…。
駒場祭
(法学部4年)
そう!今の4年生って、駒場祭を対面で経験したことがないんですよね!!
駒場祭といえば、まさに青春そのもの。1年生がクラスみんなで屋台出して、お揃いのパーカーかなんか着て、放課後に残ってペンキで立て看板作りとかして……
いいなー。やりたかったなー。
…じゃあ、今からでもやってやろうじゃないの!
ということで、私たち2020年入学法学部生有志「ロスジェネの逆襲」、東大生活最後の駒場祭で焼き鳥売ります!!(突然の宣伝)
その名も「鶏もどせ、青春」。
もも・ねぎま(塩・たれ)、どれも1本100円の超特価です!!
「大学生活最後の駒場祭で、失った青春を取り戻す」をコンセプトに、ダサい団体名とダサい店名を掲げ、お揃いのダサいパーカーを着て泥臭く焼き鳥売ります。ダサくて結構!
ちなみに、100円という驚きの価格設定ですが、機材のレンタル代など費用が思った以上にかさみまして、赤字確定です。赤字覚悟とかの騒ぎではありません。確定です。全部売り捌いても4万くらい赤字です。
それでも、わざわざお金を払ってでも青春を取り戻したい!より多くの方と一緒に駒場祭を盛り上げたい!なんてったって、輝く青春の思い出はプライスレスですからね。
だから、この記事に共感していただけた方、自分にも取り戻したい青春があるという方、あるいはただただ焼き鳥が好きな方!
ぜひ、ワンコインだけ持って、私たちの店に遊びに来てください!
入場制限のない4年ぶりの駒場祭が、皆さんにとって素敵な思い出となりますように!
そして、コロナ禍で青春を奪われた皆さんにとって、残りの学生生活が、少しでも彩りあるものになりますように。