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2年生6月、入学しました。【令和2年度入学者歓迎式典潜入レポ】

2021.07.07

こんにちは。編集部2年のわかなです。

2年生といえばそうです。去年コロナ禍はじまりたての混乱期に入学し、入学式にはじまりテント列やオリ合宿、サーオリ、プレオリ等々すべて中止、挙句対面授業も9月末まで一切なかった、そんな暗黒の学年です。

今年4月には後輩が入学し、日本武道館での入学式に参列しているのを指を咥えて見ていた私たちでしたが、ある日衝撃のニュースが届きました。

−−東大、2年生の入学式やるってよ。

夢にまで見た入学式!!

「令和2年度入学者歓迎式典」という形で、全6回の分散開催、場所も日本武道館ではなく本郷キャンパス安田講堂に移しての実施となりましたが、ともあれ気分は入学式。

入学から1年以上経ち、成人までして、もうあの頃の初々しさは残っていない枯れ果てた2年生ですが、それでもやっぱり、入学を祝われたい!入学の喜びを思い出したい!

これは参加待ったなし…ということで、潜入してきました。

参加する前に

式典に参加するには申し込みが必要です。

今回の式典は、申し込みを完了し、検査キットで新型コロナウイルスのPCR検査・抗原定性検査を受け検体を提出して政府のモニタリング調査に協力した上で、陰性が確認されて初めて出席が可能になるという、かなり厳重な注意を払ったものでした。

申し込みが完了すると、自宅に2種類の検査キットが送られてきました。

まずは自宅でPCR検査を受けます。

唾液を採取して、厳重に梱包して箱に詰めて送ると、

2〜3日後、アプリに結果が届きました。

陰性!一安心です。この機会にPCR検査を無料で受けられたのはちょっとありがたいかもしれません。

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式典当日

いよいよ式典当日の朝です!抗原定性検査を受けて、陰性が確認されなければ式典には参加できません。(鼻に綿棒を突っ込んで検体を採取する方式、五連発でくしゃみが出て親に何事かと心配されました…)

急いで撮ったので雑ですが、ラインが見えます

陰性!これでようやく式典への参加資格ゲットです。ついに!ついに入学を祝われる時がきた!!

せっかくの入学式なので、できる限り友人たちと写真を撮りたい!ということで、インスタで同じ回の友人を募りました。

同じ回だと判明した友人に、「写真撮ろー!」と送りまくります。(この日のインスタのストーリーズはこういう投稿だらけでした。)

1年前の3月、入学式のために買ったはずが、バイトで着古してすっかり体に馴染むようになったスーツに身を包み、夢にまで見た本郷キャンパスに向かいます。駒場で入試を受けた文系の私が目的を持って構内を訪れるのは、なんと高2夏のオープンキャンパス以来です。合格発表も五月祭もなかったからなあ…

本郷に慣れていなさすぎて、正門だと思った場所が農正門だったというハプニングもありつつ、安田講堂前に到着です。まだ式典開始1時間前ですが、安田講堂前は写真撮影の学生たちで賑わっていました。

(ちなみに、「東京大学入学式」みたいな立て看板はありませんでした…入学式名物でしょうに…残念…)

待ち合わせていたサークルの友人たちを待つ間、写真撮影を楽しむ人たちを見ていると、私の中に湧いてきたのは猛烈な違和感でした。

−−入学式感がない。

入学式って、目撃すると一目でわかると思うんです。着慣れないパリパリのスーツに身を包んだ若者たちが、どこかうわついた様子で、ぎこちない距離感で談笑し合ったり、初々しく、そしてすごく嬉しそうな笑顔で写真を撮り合ったり。

今日は、それがないんです。

スーツはなんとなく着こなされているし、初々しさもないし、談笑の声こそあれど、そこにはぎこちなさはなくて、何なら安心感があって。写真に映る笑顔も、これからの大学生活への希望ではなくて、心待ちにしていた入学式がついにやってきた喜びからだったり、友達と会えた楽しさからだったり。

そもそも、サークルの仲間たちで写真を撮っているのもおかしな話です。入学式って本来、これから何のサークルに入ろうかな〜と心を踊らせているような時期の行事ですからね。

そんなことを考えながらサークルの友人を探していると、至るところに友人、友人、友人!

同クラに高校同期にバイト同期に別のサークルの同期、面白いところで言うと「前に一緒にダーツをしたことがある、友人の友人の友人」なんかも。

一学年3000人の東大、繋がりを辿って様々な人に出会える良さを感じている今日この頃ですが、1年と2ヶ月後の私はたくさんの友達ができて、入学式でこうしてたくさん写真を撮ってるよ、と、国技館での入学式が中止になって悲しんでいる1年生の自分に教えてあげたいです。

そんなこんなで思う存分記念撮影を済ませ、いよいよ式典会場へ!

サークルの友人たちと。いい写真!!

いざ、開式

入口で検査キットを提出し、いよいよ安田講堂へ。安田講堂の中に入るのは初めてでしたが、思っていたよりも豪華でワクワクしました。中に入るとオリジナルのクリアファイル入りの式次第をいただけました!

私の席は2階席でした。今回は完全指定席制です。

入学式レポ感のある写真

開式に先立って東京大学交響楽団の生演奏!…ではなく、事前収録された音源が流れてきます。

写真では何も伝わらない。心の耳でお楽しみください。

今回の式典は、総長式辞と録音済みの東京大学運動会歌「大空と」を聞くのみの簡易的なものでした。

総長の式辞では、お祝いというよりは、1年間のオンライン授業や様々な行事の中止に耐え抜いてきたことへの感謝をお伝えいただいた部分が大きかったように感じます。

お話を聞くうち、1年と少し前、授業が完全オンラインだった時代を思い出しました。

3月、合格発表日。リビングにて。

東大合格の喜びにも浸り切れていないまま家に閉じ込められたあの頃、駒場キャンパスは立ち入り禁止

友達100人できるかな、なんて思っていたのも束の間、知り合えたのはクラスのうちZoomクラス会に参加していた十数人のみ。サークルも活動再開の目処が立たず、新歓が停止しているところも多数。

5月、文字通り誰もいなかった駒場キャンパス。

起きて、Zoom授業、Zoom授業、家でご飯、空きコマに課題、Zoom授業、それで1日が終わって寝る、そんな毎日。Aセメ以降、課外活動や対面授業の制限が緩和されたことで忘れかけていたあの日々が蘇ってきて、寂しいような、虚しいような、それでいて少し懐かしいような。

こうして文字にするとすごく不運だなあと感じますが、それでも当時は不運なりに最大限楽しんでいたわけで、制限はあれど外に出られるようになってから、あの頃の価値観は失われてしまったのかなあと寂しい思いもあります。

6月、毎週開かれていたZoomクラス会の1コマ。朝まで続いたこともしばしば。

思いを巡らすうちに、45分間の式典はあっという間に終了しました。

「入学者歓迎式典」という謎の式、やはり入学式感はなかったなあ…というのが正直な感想でしたが、退場時に職員の方にかけていただいた「おめでとうございます」の声に、ああ、入学したんだ、祝福されているんだ、とすごく嬉しくなりました。

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式典を終えて

式を終えて帰宅する頃には、カメラロールは安田講堂前で撮ったたくさんの友人との写真でいっぱいになっていました。

今回の式典はわずか45分、会場の雰囲気を見ても規模を見ても、「入学式」の代用と見るのなら、その役割は果たせていなかったと思います

しかし今回のメインイベントは、少なくとも私にとっては、式典自体というよりは、その前後のたくさんの写真撮影でした。それは写真そのものというよりも、写真撮影を口実に東大でのたくさんの出会いを再確認できたという意味においてです。

東大に入っていなかったら出会えていなかった友人たち。

2S2タームに入りクラス単位での必修の授業はなくなっている中で、久しぶりに集まって写真を撮るクラスも散見されましたし、普段から接する機会の多いサークル同期だけでなく、なかなか会う機会のない高校同期とも会って言葉を交わすことができました。

本来は慣れない心地で新しい出会いに胸を躍らせるはずの入学式が、既存の友人関係を再確認する機会となったというのは皮肉ですが、こんなことがなければ一生経験することがなかったであろう「大学の友人と過ごす入学式」というのも、悪くないものでした。

昨年3月、スーツを選びに行った日。3軒回って迷いに迷って、これに決めました。

式辞では総長より、「これから、共により良い東京大学を作っていきましょう」とのお言葉がありました。

学び舎としての東京大学の本来の姿を知ることはきっと叶わない私たちですが、この大学に入学し、素敵な出会いときっかけに恵まれたことをここで改めて確認し、残り2年半となった東大での生活を、最大限に楽しんでいこうと思います。

入学おめでとう、私は東大生です!

2021.06.26
この記事を書いた人
わかな
たのしいことはなんでも好き。
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