10月某日、前期教養学部Aセメスター開始から数日。編集部のわかなは駒場キャンパスに来ていた−−。
今日は一部の1年生にとって、初めてキャンパスで授業を受ける日。
そして何を隠そう、この記事を書いている私も、期待に胸を高鳴らせている1年生の一人なのだ。
新型ウイルスが蔓延し、授業は完全オンライン化が決定。せっかく大学に合格したというのに、クラスメイトの顔だってろくに知らないまま、部屋で一人パソコンと向き合って過ごしたSセメスター。
そんな毎日に今、一筋の光が差しているのだ。
今日。私たちは、やっとクラスメイトと顔を合わせて、ここ駒場キャンパスで授業を受ける。
−−と、随分とくどい前置きを失礼しました。改めましてこんにちは。ここまでお読みいただきありがとうございます。
東京大学前期教養学部では、1年生の一部授業のみ、今セメスターから対面授業が始まりました(希望者は全週オンラインでの受講も可能)。文系は週3コマを隔週で、理系は週2コマ隔週+αというわずかなコマ数ではありますが、私のように喜びで張り裂けそうな新入生も多いはず。
ということで、UmeeTではそんな新入生たちに「対面授業の感想」を聞いてみました。
※現在、駒場キャンパスにはキャンパス内に用のある関係者しか立ち入ることはできません。取材は対面授業に出席する予定のあった1年生が行いました。
※インタビューは感染症対策に留意して行い、写真撮影時に限ってマスクを外した場合があります。
まずはこちらの3人組。「対面授業って言っても、まだ1回しか受けてないからなあ…」なんて言いながら、書いてくれました。
楽しい。わかる。やっぱり人と一緒に受ける授業は楽しいです。
教室の後ろの方が少しざわついている感じが高校時代ぶりで、感動さえ覚えました。
3人「こんなんでいいんですか?」。シンプルイズベストです。
対面授業は初めてということでしたが、とても仲の良さそうな3人組でした。どうぞこれからも仲良く!
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お次も3人組。お題を伝えると、じっくり考えて書いてくれました。
先生がおもしろい、とのこと。是非先生に伝えてあげてください。オンライン授業期間の間、先生は渾身のギャグに何の反応もない画面に向かって授業をしていたかと思うと涙ちょちょぎれます。
友達と会えるのも対面授業の魅力。授業のおかげで初めて会えたクラスメイトも多かったのでは?
写真の印象と実際に会った印象はだいぶ違うものです。
私は初めての対面授業で教室に入って「知らない人いっぱいいる!」と思いましたが、よく考えたらクラス指定の必修の授業で、教室にいたのは全員クラスメイトでした。
これからもクラス仲良く、面白い授業を楽しんでください!
お次はこの方。遠慮がちなサイズ感の字で一言。
「対面授業って言っても、そんなに変わったことはなかったなあ、みんなシャイだったから…」とのこと。実は3人組で歩いていたところに声をかけたのですが、残りのお2人は出演はNGということで、シャイさが窺えました。
半年間のAセメスターで、クラスメイトと少しずつ仲良くなれますように!
さて、2限が終わってしばらく経ち、学食前は授業を終えた学生で混み合い始めました。きっと普段の賑わい具合には遠く及ばないのでしょうが、”キャンパスライフ”を感じる光景に嬉しくなってしまいます。
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お次はこの方。こちらも3人組でしたが、「お前書けよ」「俺!?」なんてわちゃわちゃがあり、お一人での出演です。
感動する気持ち、わかります。
クラスで集まれないまま、オリエンテーション委員会の方の尽力で3月末に何とかクラスメイトがオンラインで集結し、それから数ヶ月間、
クラスメイトとオンラインクラス会をしたり、
1ヶ月間センター試験の勉強をしたり、
オンラインで勉強会をしたり、色々やっていましたが、6月に緊急事態宣言が解除され、初めて会った時の感動は忘れません。
すごい!3Dだ!思ってたより背高い!PCのスピーカーを通した声と違う!
−−推しと初めて対面したオタクの感想か何かのようですが、ほんとです。
インタビュー時から時間が経ち、あの時の感動はもう色褪せてきてしまったかもしれませんが、これからも対面授業楽しんで!
お次はこちらの方!実は筆者の友人で、クラスメイトといるところに声をかけたら快く応じてくれました。
「感想か〜、え〜何だろ〜」と迷って一言、「たのしい」。かわいい!字もかわいい!
クラスメイトとわいわい学食に入っていくところで、とても楽しそうでした。
これからもクラス仲良く、楽しんで!
そういえば字といえば、対面授業が始まって授業内容が板書され、久しぶりに人の字を見た気がしました。Zoomでの板書はホワイトボード機能を用いるので、半年間授業を受けていた教授の字すら知らなかったなんて…久しぶりの対面授業は衝撃がいっぱいです。
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お次はこの4人。中央でスケッチブックを持っている彼が「漢字1文字縛りにしよう」と真剣に考えてくれました。
「こんな機会、人生で二度とないかもしれないんだからちゃんとして!」と、この笑顔。素敵です。
「活」、なるほど。オンラインに比べ活気のある授業、授業内での活発な発言、クラスのムードメーカーの活躍…、そんなところでしょうか。当意即妙でした。
対面授業を漢字一文字で表すと「活」なら、コロナに苛まれた今年1年を漢字で表すとなんでしょう。遠隔授業・リモートワーク、隔離される患者、何をするにも隔てられる2m…、ここに今年の漢字を「隔」と予想してみます。
おまけ、漢字を思いつくと突如走り出した彼。何かと思って見守っていると、文字を書く台が欲しかったようでした。
まさにムードメーカーのような彼、素敵です。これからもその笑顔を忘れずに、楽しんで!
お次はこの集団。実はオンライン五月祭の新入生企画取材の記事でインタビューさせていただいたクラスで、筆者を認識して「UmeeTやんな?」と近づいてきてくれました。
中央でスケッチブックを持っている彼が「初めて会う友達がいて…」と呟くと、横から「向こうは友達と思ってないかもしれんやろ」とツッコミ。相変わらず楽しそうなクラスです。結局「クラスメイト」になりました。
写真は「テンション上がってそうなポーズ」です。楽しそう。
「女子も別で書く?」という流れになり、書いている途中で新しく合流したクラスメイトも交え、少しメンバーを変えてもう一枚。
本当に会えて嬉しそうな笑顔に微笑ましくなりました。これからもどうか仲良く!
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最後はこちらの仲良しクラス!
マスク越しでもわかるいい笑顔。本当に対面授業を楽しんでいるのが伝わってきます。
実は彼ら、5人中4人が筆者の友人で、取材前日に筆者がインスタで告知していたのを見て、中央の彼は取材を受けるために学食前に来てくれたんだとか。嬉しい!ありがとう!
そんなわけで、「だって〇〇、取材受けるために来たんでしょ?」と中央の彼がスケッチブックを書くことに。仲良し!
この後がフランス語の授業だったようで、暗唱課題がやばい!なんて言いながら楽しそうに学食に入って行きました。ちなみに中央の彼がこの日食べた汁なし坦々麺は思ったより辛かったそうです。
待ちに待った対面授業、駒場ではたくさんの嬉しい声を聞くことができました。
対面授業のついでに学食で昼食をとる学生も増えて活気立ち、最近は銀杏の葉の色も変わって、駒場キャンパスは徐々に元の姿を取り戻しているようです。
感染対策にはもちろん細心の注意を払い、少ない対面授業も最大限に楽しんで、ウィズコロナ時代にあっても、心身共に健康な大学生活が送れますように!