こんにちは。ライターのゆうなです。
突然ですが、みなさんはセンター国語を解いたことはありますか?
かくいう私は、センター国語に苦しめられた受験生でした。
異様に高い配点・なぜか2つまでしか絞れない選択肢・圧倒的に足りない時間…私にとってはもう二度と受けたくない試験の1つです。
そんなセンター国語で現役時・浪人時なんとどちらも、満点を達成した東大生がいるとの噂を聞きつけ、今回取材に行ってきました!
本日はよろしくお願いします!
早速ですが、センター試験で二年連続満点というのは本当ですか?
証拠見ますか?
ゴソゴソゴソ(カバンから何かを取りだしている)
おお…本当にすごいですね。
これだけセンター国語が得意ということは小さい頃から国語は好きな科目だったんですか?
別に国語が好きという訳ではなかったですね。本とかも全然読まないですし。
…そうだったんですか。
親が国語の教師なので、センター国語や二次試験の国語について前々からちゃんとやれといわれていて。あとは、国語が他の教科に比べて勉強しやすかったので勉強を早くから始めていました。そのおかげで国語が得意教科になったと思います。
国語って勉強しやすい教科でしたっけ…?
だって答えを自分で考える必要がないじゃないですか。全て文章中に書いてありますからね。
なんかかっこいい…
とは言ってもその答えを見つけられずに苦労している受験生が多いかと思います。受験生時代はどのような勉強をされてたんですか?
中高生のときは学校の定期テストに向けて勉強をしていました。その文章に関する問題を解くという感じですね。変にいろんな問題に手をだすということはありませんでした。
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センター国語の勉強に取り組み始められたのはいつ頃からだったんですか?
現代文に関しては高2の冬に東進の東大特進に通い始めた時からですかね。出張講座みたいな感じで林修先生が現代文を教えてくれていました。現代文に関しては僕の軸は完全に林修先生ですね。
林修先生が言っていた論理の貫通を意識して解いていました。例えば、評論で言えば筆者の言いたいことって実はほんの少ししかなくてそれを具体例を使って広げている感じなんですよね。だから本文中でなんども繰り返される筆者の主張をまず見抜いてそれを掴みながら読んでいくことで、本文の構造が見やすくなってきます。
なるほど…
これをやってれば理論上答えは一発一撃でわかるし、選択肢が2個残っちゃって消せないとかっていうことは起こりませんね。そういう状態になるってことはハマってるってことなので。
私は今までの人生ハマり続けてきてます(笑)
(笑)でも僕もそういう風になっちゃう時はあって、その時は問題文の選択肢とか傍線部を単語ごとに分けて切るようにしてました。それで各部分が本当に本文と合致しているかっていうのを確かめると、だいたい気になるポイントが出てくるので、それで絞り込んでましたね。細かく分けずに全体の雰囲気でこれかな?って決めるのだけは絶対だめです。
そのほかに意識されてたことってありますか?
出題者の意図を読もうとすることですかね。これはやりすぎると訳が分からなくなっちゃうので加減は気をつけてほしいんですけど。
どうやって出題者の意図を読めるようになったんですか?
5つの選択肢がどうやって作られたものなのかを考えていました。これは本番でというよりは練習の段階でやるべきことですね。例えば、この単語だけ間違ってるなっていう選択肢とか。あとは”全くーない”のような全否定で作られた選択肢、別のブロックの内容が入り込んでる選択肢とか。
ブロック??
僕は第一問の答えはここに書いてあるよっていう文章中のブロックがあると思ってて、それらのブロックから文章全体が成り立っているというイメージを持ってました。
なるほど…
だから第二問のブロックの内容が第一問の選択肢に入ってると、あーそこから引っ張ってきたんだとか。そういう風にして誤りの選択肢の作られ方を分析してみていましたね。
古文・漢文についてはどうやって勉強されていましたか?
古文はまず文法を完璧にすることを意識していました。単語は出ない可能性ありますけど、文法は絶対出ますからね。漢文はまず句形を覚えて、そのあとは時間の許す限り「為」のような意味がたくさんある漢字の意味を覚えるようにしていました。
とりあえず暗記に専念したという感じですか?
そうですね。暗記は必須だと思っていたので中高の授業でやったことを地道に覚えていっていました。でもそこで終わってしまうと失敗すると思っていて、やっぱり解くところまで意識を向けることが大切ですね。解くときに意識するのは現代文と同じで論理関係を見抜きながら読むということですね。
国語は論理を掴むのが何よりも大事なんですね。
その論理を掴むために一番大切なのがとにかく集中するということですね。
集中ですか(笑)
ものすごく当たり前のことなんですけどね(笑)僕はこれが一番大切だと思っていて、特に現代文だと集中してなくても日本語だから意味がわかっちゃうんですよね。それで何となく解けるような気がしてしまうんです。
でもそれではやっぱりダメで、指示語だったり接続詞だったり、そういうところを集中して見落とさず読み取る。それが一番大切だと思います。
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今日は貴重なお話をたくさん聞けてよかったです。本当にありがとうございまs…
あ、ごめん。ゆうなちゃんには話しそびれてたんだけど、今日はこの後井上くんと今年のセンター国語対決してもらうから。
ん????
もう井上くんには話通してあるから
んんん??????
”2年連続センター国語満点の神” 井上太喜くん
”ただの人間UmeeTライター” ゆうな
じゃあそろそろ始めましょうか!
問題用紙配りますね〜。
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それでは始めてください!
刻々と時間が過ぎていきます。
残り10分です!
(え?????)
ピピピピピピピ
…終了です!
これは詰んだ…(ちらりと横をみる)
…泣きそう
じゃあ採点してみましょうか!
(お前の結果なんてどうでもいいとか言わないであげてください)
結果は…
148点…
まあそうですよね。そりゃ1年間センター国語とか解いてないしそうですよね?(圧力)
180点くらい取れるんじゃないかと密かに期待していた自分がかわいそうです。
非常にぴえん🥺な結果となってしましました。
え?どういう顔?
結果は…
200点!!!!!!
ええええええええええええ
もはや怖い、それは怖い
いやー古文が難しかったからやばいかなと思ったけどよかった(笑)
ここまで完璧にやられると逆にヤラセ感出ちゃうな(笑)
ということで、夢の?直接対決は筆者の惨敗に終わりました。(知ってた)
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センター国語お疲れ様でした。最後に読者の皆さんに向けてメッセージをお願いします!
ここまで語っといて何を言ってるんだと思われると思うんですけど、結局一番伝えたいことは?って聞かれるととやはり国語以外をやったほうがいいですよってことですかね。
…え????(困惑)
2回受験したってことはそういうことですから。
そういうことなんでしょうか…メッセージそれで大丈夫ですか?(笑)
何かあったらメールで送るようにします。(笑)
後日、神からものすごく丁寧な今年のセンター国語の感想と来年からの新テストを受ける受験生へのアドバイスをいただいたので掲載します。
1. 評論
解きやすかった、というのが正直な感想です。選択肢もあまり紛らわしいものが無く、本文の内容をきちんと理解できていれば解けるような問題になっていたと思います。何度も同じような単語が出てきて読みにくさを感じる文章ではありましたが、辛抱強く筆者の主張を素直に受け取れた受験生は高得点が獲得できたのではないでしょうか。
2. 小説
評論に比べると解きにくい問題が多かったという印象です。正直自信を持って選べなかった問題もありました。細かい本文の表現に注目して、登場人物の感情を読み取るという小説の読解の基本をいかに忠実に守れたかというのが得点に直結するような構成になっているように感じました。
3. 古文
「よくある」文章が出たなという印象です。人物関係や敬語に注意しながら読み進めることができれば、それほど難解な文章ではなかったと思います。ただ、傍線部の古語が見慣れない設問があり、僕もモヤモヤしながら解いていました。前後の文脈などを参考にしながら選択肢をよく吟味できれば正解にたどり着けたと思います。
4. 漢文
漢詩が出て驚いた人もいたかとは思いますが、むしろ昨年よりは解きやすくなったと思います。難解な句型や単語もなく、普段から漢詩の対策をしていた受験生にとっては時間をがあまりかからずラッキーだったのではないでしょうか。注目を呼びそうなイラスト問題もありましたが、それほど苦労する問題ではありませんでした。
まず強調したいのが、今年までのセンター試験と大きな変化はないということです。本文の読み方や問題の解き方やこれまでと変わらないと考えてよいと思います。問題形式は近年よく出題されている会話を読んで答える設問など複雑なものが増えることが予想されますが、今までと同じ対策方法で十分対応可能なものであるはずです。
必要最低限の知識を持っていて自分なりの解き方を確立できていれば高得点が取れるのがセンター国語の良い所なので、来年受験するみなさんには今まで通り基本に忠実に勉強を頑張って欲しいと思います。
井上くんのインタビューいかがだったでしょうか。
私は東大生ってやっぱりすごいんだなあと思いました。
また今年のセンター国語についての質問や国語についての悩みなどあれば井上くんが相談にのってくれるそうです!
受験生の皆さんぜひ積極的に質問してみてください。
井上くんのLineのQRコード:
メールアドレス:Taikiinoue.uts2@gmail.com
最後まで記事を読んでくださりありがとうございました!