これまでたくさんの東大卒起業家をインタビューしてきたUmeeT。数々の名インタビューが生まれました。
せっかくコンテンツとして盛り上がっているので、「起業家と起業志望の東大生が直に接する場を作りたい!」という思いはずっとあり。
ついに11/29、「東京大学に起業文化を醸成すること」をミッションに掲げる、東大ベンチャースクエア様(TVS)からのご支援を受けて、「ガチンコ起業家バトル」というイベントを開催することができました。(会場は産学協創推進本部にご協力いただき、産学連携プラザを使わせていただきました)
我々の予想を上回る40名超の東大生が参加してくれ、めちゃくちゃ熱い夜になりました。
あまりの熱さに、司会の杉山編集長は「熱があるんじゃないか」と疑うほど。
来られなかった皆さんのために、今回はイベントの様子をレポートしていこうと思います!
起業家の方をゲストに迎えた学生向けのイベントは、昨今そう珍しくはありません。
では、「ガチンコ起業家バトル」のどこがすごいのか。新しいのか。
一つ目、希望する学生は、自分の事業内容・アイデアに対する本気のフィードバックをもらえる。
これが「バトル」である所以です。
もちろん架空の課題ではなく、現在進行形の生きたビジネスに挑む学生が集まるので、本気度が桁違いです。
二つ目、パネルディスカッションもフィードバックも「ガチ」。
パネルの内容も曖昧なものではなく、「投資家って実際どうなの?」などギリギリの質問をぶつけ、かなり具体的かつ赤裸々に語っていただきました。
フィードバックも本気です。発表する学生は質問攻めに遭うことになるでしょう。そのやり取りを聞いているだけでも、とても刺激を受けます。
三つ目、豪華すぎる登壇者。
UmeeTでこれまでインタビューした起業家の皆様の中から、
に来ていただきました。
共通するのは、全員20代であること。
雲の上にいるような方のお話は素晴らしいけど、なかなか実感が持てないもの。
それに引き換え、今回のゲスト起業家の皆様は、数年前までは自分たちと同じ学生。
「あと数年後、自分はあそこにたどり着かなけばならないのか」という目標になることでしょう。
さらに、こんなに豪華な内容でありながら、東大ベンチャースクエア様の多大なるご支援により、参加費は無料&食事付き。
参加条件は、東大生であること・起業に対する熱い思い、だけ。つまり、神イベですね。
さて、前置きはこのくらいにして、イベント本体をレポートしていきますよ!
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最初のコンテンツは、「赤裸々起業家トーク」。
「ヒト・モノ・カネで苦労した話」「取締役って仲いいの?」「投資家って実際どうなの?」などなど、インタビュー記事には載せられないような、起業のリアルを裏の裏まで聞けちゃうパネルディスカッションです。
もちろん上記のトーク内容はオフレコなので、すべてを公開することはできませんが…(興味がある方は次回のイベントに来てね!)
一部、お見せします!
漆原「まずは、そもそもなんで起業したんですか、と。富士通辞めてまでとか、マッキンゼー辞めてまでとか、そもそも就職もしないで。で、どうしてその事業を選んだんですか、ということを簡単にご紹介いただければと。では、新木さんから」
新木「私の場合は、なぜ起業したかというと、起業しか選択肢がなかったのです」
漆原「それは会社がつまらなかったから?」
新木「いや、学生の時から、自分で考えて自分の時間を自由に使いたいと考えていました。そもそもサラリーマンをうまくやれないだろうな、と。」
漆原「なぜARを?」
新木「ARというか、心が沸き立つ事業をやりたかったんですよ。自分が欲しいサービスを作りたかった。なので、子供のころかめはめ波マジで撃ちたかったから、じゃあ撃とう、と」
漆原「実際撃ってみてどうでしたか?」
新木「二、三割くらいしか出せてないので、まだまだ悟空の少年時代って感じ。スーパーサイヤ人3を目指して、進化中です」
漆原「ありがとうございます。清水さん、どうですか?マッキンゼー行ったのは間違いだった?」
清水「いや、めちゃくちゃいい会社です。素晴らしいですよ」
漆原「じゃあ、なぜ起業を?」
清水「金の話とやりたいことの話が二つあって、まず金の話で言うと、マッキンゼーってすごい給料いいんですよ。具体的な額は言えないですが。でも仮に年収3000万とか4000万いっても、あんま人生変わんないなと思って」
漆原「そういう端金には興味ないと」
清水「いや、実際そうなんですよ。2000万給料あっても、車が良くなるとか、家がちょっと早めに買えるとか、そういう話でしかないんで」
漆原「聞いた?生涯年収3億とか、ちっさいんだよ?」
清水「マジでそうなんですよ。よく言われることとして、700万より上いってもほとんど人生変わらないんですよ。資産が5億とか10億あったら、やりたいこともできるだろうけど。そういうお金を手にするには、スタートアップしかない」
漆原「5億10億いくためには、起業が一番近いと」
清水「そうですね。それをしかも、30歳くらいまでに達成したいなら、起業が一番近い」
漆原「どうしてプリンテッドエレクトロニクスに出会ったんですか?」
清水「やりたいことって話で言うと、単純に自分の人生を切り売りして働くのは嫌だなと。なんか意味のあることがやりたかった。意味のあることって何かというと、僕的には日本の技術で世界でドヤ顔したい。世界で、俺の技術でしかできないことをしたい、というのがあって。でも、そういう技術ってなかなかない。市場が立ち上がる前からやってなきゃいけないので。
それでいうと、これ(プリンテッドエレクトロニクス)はちょうどよかった。僕はこれ専門じゃなかったんですけど、ちょうど市場が立ち上がるところで。20年か30年後か分からないけど、この印刷方式に置き換わるっていうのはコンセンサスなんですよ。それがいつ置き換わるかって話。まだだと思ってるからみんな踏み込めてない領域だったので、面白いじゃんと思って、やった、と」
漆原「わかりました、ありがとうございます。福島さん、学生の時からサービスを立ち上げてますけど」
→次ページ、Gunosy福島さんの学生時代&いよいよ「バトル」スタート