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頭蓋骨にLED!?研究者が作る東大発ファッションブランドが進化を遂げたらしいので、突撃してみた

2021.05.07

編集部
編集部

先日取材した東大発ストリートファッションブランドのLittermateが面白い新作を発売したらしいよ、取材する?

筆者
筆者

ストリートファッション!? 東大発!?ぜひ取材したいです!

Littermateは、生物学をテーマにしたストリートウェアを作っている、東大生が企画・運営するファッションブランド。UmeeTでは過去に一度、ブランドを立ち上げた占部さんにお話を聞きに行きました。

そんなLittermateが最近さらに進化しているとのこと……これは聞きに行くしかない…………

ガチャっ

筆者
筆者

こんにちは!面白い新作が出るとのことで急いで話を聞きにきました!

占部さん、Littermateを立ち上げた立役者です。
占部さん
占部さん

お久しぶりです。取材にきてくださりありがとうございます!早速ですが、こちらが新作の写真です。

筆者
筆者

これはなんというか、、、すごいですね!!!

占部さん
占部さん

笑、ありがとうございます

筆者
筆者

ちょっと色々質問したいことが多すぎて何から聞けば良いか分かりませんが、前回よりもかなり力が入ってるように感じます!

占部さん
占部さん

そうなんです!作品のテーマがダイレクトに購入者に伝わるように、今回は撮影や商品の見せ方をかなり工夫してみました。他にも2パターンのシーンがあるんですよ!


筆者
筆者

確かに、この写真を見るだけで生物学というテーマがスッと入ってきますね…赤/青/緑の色ごとにシーンが分かれているような印象ですが、それぞれ何を表現しているのでしょうか??

占部さん
占部さん

良い目の付け所ですね。これらは全て生物系の研究者の世界観を切り取って表現しています

青のシーンは実際に研究室内で実験を行う姿、赤のシーンは居室で論文や学術書を読む姿、緑のシーンは…マッドですね

筆者
筆者

マッドサイエンティストのマッド…ですね?

占部さん
占部さん

はい笑。緑のシーンは一般的に思い浮かべられるマッドサイエンティスト的な研究者の様子をデフォルメして表現しています。

「マッド」をイメージした緑のシーン。ちなみにモデルは留学生の方にやっていただいたとか
筆者
筆者

なるほど。。モデルさんの研究者の演じ方も相まって、ブランドテーマがストレートに入ってくる気がします!

占部さん
占部さん

そうなんです。モデル、カメラマン、ヘアメイク、スタイリスト、それぞれプロの方々に協力をお願いし、今回の作品テーマをしっかりと共有しながら撮影することで、ここまで作り込むことができました。

筆者
筆者

おおお…超本格的だ!

商品のテーマ「オプトジェネティクス」

筆者
筆者

ちなみに…ずっと気になっていたんですが、この頭から出ている光のチューブはなんですか…??

占部さん
占部さん

お、さらに良い目の付け所ですね。これが今回の作品のテーマと大きく関係があるんです。

占部さん
占部さん

今回のテーマはズバリ「オプトジェネティクス」です。

筆者
筆者

なるほど、オプトジェネティクス…ってなんだろう。

占部さん
占部さん

オプトジェネティクスは、生物学の領域の中でもかなり画期的な実験手法なんです!動物の行動や思考は脳によってコントロールされていますよね。この実験はその脳のネットワークを”光”を使って調べる手法です。

筆者
筆者

もうちょっと詳しく教えてください!

増田さん
増田さん

はい。少し難しいと思うのでここは丁寧に説明しますね。

まず、この実験では動物の脳内の注目する神経に光を当てると、ON/OFFが切り替わるような細工を施します。神経のON/OFFというのは、電気信号が流れたり流れなくなったりするイメージです。

Littermateの増田さん。研究室ではマウスを扱った実験を行い、Littermateではイラストを主に担当しているそう。
筆者
筆者

ほう、リモコンみたいに神経をオンオフできるのか…

増田さん
増田さん

続いて、少しグロいですが、その動物の頭蓋骨にLED光源を埋め込んで脳に直接光をあてます。その光をつけたり消したりしながらその動物の行動の変化を観察することで、先ほど細工を施した神経が、どのような機能を持っているかというのを生きたまま調べることができるのです

筆者
筆者

なるほど、例えばどういう感じで機能がわかるんですか?

増田さん
増田さん

例えばある脳部位の神経を”ON”にした時に、普段よりマウスの物覚えがよくなれば、「そこは記憶に関わる機能を持っているかもしれない!」と考えることができるわけです。

筆者
筆者

ほう…なんとなくわかりました!

増田さん
増田さん

なんとなくで理解してもらえれば大丈夫です。ちなみに実際の実験の様子はこんな感じです。

出典:https://www.nytimes.com/2011/05/17/science/17optics.html
筆者
筆者

おおお、サイバーマウスみたいでかっこいい!

筆者
筆者

あ、これがさっきの写真の頭についてた光のチューブですね!

増田さん
増田さん

そうなんです。今回の撮影では今作のテーマをそのまま表現するために、モデルさん達の頭にも光のチューブをつけて撮影しました!

筆者
筆者

そんな撮影、初めてみました…。結構大変だったんじゃないですか?

増田さん
増田さん

はい、最初は光ファイバーでやろうとしていたんですが、光が弱くて途中からLEDテープに切り替えたり、撮影中に何回も取れちゃったりととにかく大変でした笑。でも、参加者みんなこんな撮影初めてだったみたいで、すごく面白がってもらえました。

撮影のオフショット。光のチューブの先は実はこんなことに
筆者
筆者

釣竿みたいに持ってるの、シュールですね笑。確かに商品のイラストのマウスも、頭に光のチューブがついてますね!

増田さん
増田さん

そうなんです。この商品のマウスは、記憶に関わる脳神経に細工をしたマウスに光を当てると本の内容がすごく頭に入ってくる、というイメージで描いています。

占部さん
占部さん

左胸のイラストは、生物学を勉強する大学生のバイブルである『Cell』という教科書をイメージしています。撮影にも実際の本が使われているので、ぜひ探してみてください!

筆者
筆者

こんな壮大な実験なのにイラストはすごく可愛い!

これ男女問わず着れるところもいいな、、ペアルックも良さそう!

全員が東大院生。チームメンバーの関わり方

筆者
筆者

現在Littermateチームは占部さん、増田さん、鈴木さんの3人で動いているということですが、今回の作品を作るにあたって各メンバーはどのように関わられたんでしょうか?

左から占部さん/増田さん/鈴木さん、全員生物科学専攻の修士2年生です
占部さん
占部さん

そうですね、まず僕はブランド全体のディレクションをメインとする一方で、工場の人とのやりとりをしたりSNSを動かしたり、、と、本当に色々なことをやっています。ファッションに関する知識は僕が一番あるので、僕らの個性や能力をいかにファッションブランドに昇華するかっていう部分の橋渡しをしてるイメージです。

筆者
筆者

前回の取材の時に、ファッション系の専門学校にダブルスクールでいかれてたって言ってましたもんね。他の方はどうですか?

増田さん
増田さん

僕は商品のイラストを描くのがメインの仕事です。あとは在庫管理と発送、会計などの仕事もやっています。

タブレットでイラストを描く増田さん
筆者
筆者

あの可愛いマウスのイラストは増田さんが描かれていたんですね!毎回毎回いろんなマウスのイラストが本当に可愛いと思ってました!

増田さんが描く実験マウスシリーズは、Littermateのメイン商品です。
鈴木さん
鈴木さん

私は最近チームに加入したんですが、元々バイオアートをやっていたので、商品や撮影、ブランド自体のコンセプト作りに注力しています。あとはエンジニアの経験もあるので、ウェブサイトなどの設計もやっています。

筆者
筆者

そうですよね、全く別の記事で取材した鈴木さんがLittermateチームに加入したと聞いたときは驚きました。

UmeeTが過去に鈴木さんのバイオアートを取材した記事はこちら↓

今回の鈴木さんのチーム加入の知らせは、お2人を別個に取材していたUmeeTとしては胸熱展開でした。

鈴木さん
鈴木さん

私もまさかチームメンバーになるなんて想像していませんでした笑

ただ、生物学を通して何らかのメッセージを発信することは共通していたのと、「商品を売る」というのはアートと違った反応が得られて面白いな、、と思ったので!

最後に、ブランドの今後について

筆者
筆者

今回は以前までと比べてさらに力の入った作品だったように感じますが、今後ブランドとしてはどのように動いていくつもりでしょうか?

占部さん
占部さん

今後も2ヶ月に一回ぐらいのペースで新商品を出していくつもりなのですが、作品テーマとその伝え方の両方でもっともっと凝ったことをやっていければなと考えています

筆者
筆者

さらに力を入れていくんですね!具体的にはどのようなことでしょうか?

占部さん
占部さん

まず、作品のテーマに関してですが、これまでは変異体マウスシリーズなど、実験のモデル生物に関する作品が多かったんです。

ですが、これからはもっと色々な研究にフォーカスしたシリーズや、特定の生物学者に関するシリーズなど、生物学に関するもっと幅広い事象をテーマに選んで作品を作っていけたらと思います。また、生物学やアカデミアが抱える社会問題に関するスペキュラティブな作品も作っていけたらと思っています。

筆者
筆者

その辺はバイオアートの経験がある鈴木さんが活躍しそうですね。伝え方も凝っていくということですが、そちらはどうでしょう?

占部さん
占部さん

商品の幅を増やすのはもちろん、今回やったようなスタジオ撮影に加え、テーマに沿った場所でのロケ撮影、また動画やライブでの発信もやっていければと思っています。また、今年度中にコンセプトに沿ったアート作品と共にエキシビジョン兼ポップアップみたいなのもできたらいいなと思ってます。

夢を語る占部さん
筆者
筆者

おー、それは一気に幅が広がりますね!

筆者
筆者

そういう最新情報ってどこから得られますか?

占部さん
占部さん

基本的にはInstagramをメインの発信源として動かしていくつもりです。今回記事に載せきれなかった写真もたくさんあるので、ぜひ見てほしいです。

そして、是非皆さんフォローしてください!

【Instagramのアカウント:@littermate_official】

【Twitterのアカウント:@littermate_bio】

【公式サイト】

筆者
筆者

これはフォローするしかないですね!

UmeeTでも是非これからのLittermateの進展を追っていけたらと思います!今日はありがとうございました!

Littermateさんのウェブサイト
この記事を書いた人
タイガー
ものを書くのが好きです。スポーツも好きです。 ふざけるのはもっと好きです。
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