UmeeTでは、理科三類以外から医学部医学科への進学選択を成し遂げたいわゆる“医進”勢3人との座談会を開催!
お集まりいただいた方々はこちら。
本記事は文一から医学部医学科へ進学されたラワイルさんにフォーカスしてお送りします!
「進学選択のあるべき姿とは?」、また気になる「実際何点だったの??」という質問の答えまで、余すことなくお伝えします。
ぜひ最後までご覧ください!
本日はよろしくお願いします!早速ですが、文一に入学しながら医進を決めた理由を教えてください。
まず文一に入学した理由は、文系理系問わず興味があったからです。
それで、まずは確かな教養を身につけてから専門を決めようと考え、法という社会の基盤になるものを学べて、かつ履修の自由度が高い文一に入学しました。
入学してからも点数を取ろうというよりは、教養をしっかり身につけたいというモチベーションでやっていました。
1Sセメスター(1年生の前半)は授業を上限ギリギリまでとっていて、自分は単位取り切れるんだろうかとかビクビクしながら走りきったような感じでした。
そのなかで、生命科学や心理学の授業に触れて、精神医学に関する分野への興味が湧いてきたんですよね。
元々中高時代から、自分自身や周囲が抱えている思春期の葛藤への興味はありました。さらに、心の健康ってものすごく大事なものなのに、未解明な部分が大きいというところに興味を持ちましたね。
なるほど…医学部以外に検討していた学部学科などはありましたか?
正直、進学選択先についてはめちゃめちゃ悩みましたね…。ほとんど全ての学部学科を視野に入れていました。
2年生になってから、先輩にどんな手段を使ってでも進学選択先を吟味しぬくことを強く勧めるっていうアドバイスをいただいて、自分は何をしたいのかを本当に見つめ直しました。
結局、第1志望医学部医学科、第2志望工学部計数工学科、第3志望法学部という形に落ち着きました。
その志望順になった理由は?
自分は精神の領域に興味があるというのは間違いなくて、あとはそこへのアプローチをどうするかという決断だったんですよね。計数だったら数理情報とか身体情報の観点から人の心身にアプローチできるなと考えたりして。
そこで思ったのが、医師が出来ることって多いなあっていうことで。例えば、侵襲性が高いアプローチをしようと思ったら医師にしかできない場合があるんですよね。
それで医学部医学科を第一志望にしました。
なるほど…全体的に進学選択というシステムをとことん有効活用した感ありますね。
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やっぱりラワイルくんの臨み方が一番望ましい東大生の進学選択への臨み方なのかなと思いましたね。
自分は「点数取らないと」っていう意識が強くて、純粋に自分の興味が赴くままには勉強できなかったような気がしています。
まあこれは難しい問題で、自分としては個人個人が自分の思う進学選択ができればいいと思うんですよね。
進学選択には、勉強しながら自分の興味と学科を結び付けて後から進学先を決めていくパターンと、最初から目標を定めてその学科に向かってガンガン勉強していくパターンがあると思うんですよ。
で、後者のパターンにおいて実際に点数を取れている人は、それだけのアウトプットができているということなので、僕は本当に尊敬しています。
進学選択はかくあるべきみたいなことを言いたがる人がいますよね。点数が高いから行くのは学問的な興味じゃないから良くない、点数主義に陥るなとか言って。それも一理あるなとは思いますけど、結局各々のやりたい進学選択ができればいいんじゃないかなと。
私はどの進学選択もリスペクトしたいなと思っています。
私も進学選択の底点で学部学科を評価するのがよくないのであって、進学選択の仕方自体は全くもって自由でいいと思いますね。
2Sの履修は自分の興味より点数を優先して履修を決めていたんですけど、それも別に悪くなくて、点数目的でとった授業もちゃんと勉強すると楽しいんですよね。
例えば力学Bとか、私は高校時代物理大嫌いだったんですけど、点数来るなら頑張ろうと思って履修したら面白かったんですよね。高校の物理は積分なしでやるからちんぷんかんぷんなんですけど、大学で積分を使ってやる力学はめちゃくちゃ面白くて。
そういう風に無理やり点数目的でとった興味のない授業が自分の世界を広げてくれるっていうこともあるので、点数目的で取るのも悪いことじゃないなと思っています。
おっしゃる通り、今どこに出会いがあって縁があるからわからないから、あまりこうあるべきっていうところにこだわりすぎないのがいいかもしれないですね。
ただ点数は高いに越したことはないと思いますよ(笑)私は第二段階だったので、夏休みの間も医学部行けるかどうかわからなくて、面接でも順位変動しうるっていう話は耳にしていたので面接もゴリゴリに練習して…
あれは如何せん大変ですからね。
それは間違いない(笑)
ちなみにちなみに皆さん何点だったんですか??
私はTwitterの方でも公開してるんですが、優上26単位、優36単位、合格11単位、良6単位で基本平均点は89.36点でした。
おおおおおおおおお
とりあえずめちゃめちゃいいのですが????
ちなみに野呂さんとヤマトさんは…?
私は優上35単位、優31単位、良3単位、合格3単位で平均点が91.40点でしたね。
ええええええ、、、、凄すぎてすごい。。。
僕は優上47単位、優14単位、良4単位で平均点92点くらいって感じでしたね。
優上47単位…!?!?!?!?
優上の嵐やん…
これでも多分理二の中の1位じゃないんですよ…4位とか。
1位取るつもりでやっていたので、まだまだ上がいるんだと思うと純粋にすごいなっていう気持ちになりましたね。
あのー…皆様なぜそんなに高い点が取れるのですか…?
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僕はテスト前1ヶ月は、図書館で閉館の音楽を聞くと一日が終わった感じがする、みたいな体にしていました。
テスト1ヶ月前くらいになったらギア入れて、受験生みたいに勉強計画を立てて。1ヶ月前からスタートを切れるよう、過去問や教科書はその前に揃えておいていました。
私は履修が決まった段階で全部の科目名とその目標点を書き出して貼ってましたね。そうするとなんとなく「これぐらい頑張ればいいな」っていうのを意識したまま生活できるので。
すごい…
テスト勉強としては、第二外国語のドイツ語は生協で作文のテキストを買って、3日に1回はドイツ語を書く練習をしていました。
他の数学・力学といった苦手科目も1ヶ月以上前から復習に入って少しずつ見直していました。
自分が得意だった暗記系の科目は3週間前くらいから教科書/資料を読み直してインプットをして、過去問を1週間前ぐらいから解き始めてインプットとアウトプットを繰り返すというペースでやってました。
ドイツ語・数学・力学あたりは手を動かすのが最重要だと思います。
暗記系はとにかく何回も資料を読み直すようにしていました。5周すれば何を聞かれてもパッと答えられるかなと思います。
論述形式のテストの科目は、資料を一字一句覚えるくらいの勢いで反復するというのがマイルールでした。自分の言葉というよりは先生の使った言葉で書きたいなと思っていたので。
先生のワーディングをそのまま使うというのは大事ですね。
その分野に精通している先生であればこそ、そのワーディングは最善のものを選び抜いて使っているはずなので。
私は優をとるためには、当たり前のことを当たり前にできているということが重要だと思っています。テスト受けている全体集合には、授業を切ってる人、寝てる人、勉強サボってる人も含まれる訳ですよね。もちろんそれぞれの事情・環境の影響はあるのですが、とはいえ当人の単なる意識のレベルの問題も少なくない。
その中で上位3割に入るには、集中して、頭を使って授業を受けることが重要になってきます。授業時間中にできる限り吸収することを大事にしていました。
確かに授業をずっと集中して聞ける人3割もいない気がする…
それ以外には、移動時間で中国語の単語を覚えるなどしていました。
講義最終回からテスト開始までの期間は、頭の中でカオスになっている知識を整理したいという気持ちのおかげで、1日8〜10時間くらいは勉強してましたね。
私は過去問がたくさんある授業をそんなにとっていなかったのですが、特に過去問を頑張ったのは『生命科学』や『情報』でしたかね。情報は過去問が全部サイトに出てるので。
あの『情報』の過去問は全部やるべきだったよね…『情報』は良取っちゃって、ずっと最後の最後まで悩まされた(笑)
分かる。最初※は情報の重大性に気づけないんだよね。あの2単位だけはどうあがいても挽回できないからね。
※『情報』は1年生前期の必修科目
他には、社会科学とか人文科学の授業の論理を踏まえて書かせる系のテストでは、基本的には授業を再現して説明しつつ、オリジナリティとして自分の問題意識をサクッと入れ込んで他の学生と差別化を図れるようにしました。
それできるの強い…
ラワイルさんと野呂さんは、文科類から医学部に進まれたわけですが、今の医学部の授業はどうですか?
まあ大変ではありますね…(笑)
でも大変なのは医学科だからであって、文系から医進したから大変という訳ではないと思います。生物の知識が足りていないなと思うことはありますが。
私も同感で、大変ではあるけど物化選択の理3の方もいると考えれば、そこまで臆することはないかなと思っています。
おそらく医学について言えば、今までの積み上げもそうですが、進学後、2年生・3年生の時にどれだけ頑張ったかが重要だと思ってます。だから文系だから大変っていうのはこれからどんどん減っていくと思います。
ただ将来医学の分野で活躍する上で、自分が今まで積み上げてきた教養が生きてくれば嬉しいなとは思っています。
あとは、同じ授業を1日4コマとかやるので、授業のスピードが速すぎて、復習の時間が足りないという新たな壁に出会っていますね。
今までの週一の授業と違って、一気にその科目の体系を作っていかなければならないので難しいですよね。
医進して落単するのは流石にダサいので(笑)
頑張りたいなと思ってます。
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ラワイルさんはご自身の将来について何か考えられていることはありますか??
もちろん臨床実習などを通して最終的に決めたいと思っていますが、今のところは、先ほどから述べている通り、精神医学の分野に興味を持っています。
心は個人の人生や社会に対して大きな影響があるにも関わらず、まだ明らかになっていないところが多い分野だと思います。
加えて、精神科に通うことへのハードルが高いと言った問題点もあります。
私も精神疾患への偏見ってまだあると思っていて、やっぱり目に見えないからこそ偏見を持たれやすい、差別の対象になってしまうのだと思います。
怪我してたってみんな目に見えて分かるから差別しないじゃないですか。でもなぜか精神疾患となると偏見があって、「根性で治せる。」って言う人が出てくるんですよね。
精神疾患を客観的な指標で測る方法が求められているのかなと思います。
東大は臨床の医局でも基礎的なところまで研究をしているという強みがあるので、活かしていきたいです。
その中でも神経科学の発展で病因がエビデンスベースで分かるようになってくるというのがすごく面白いと思っています。
あとは、コホートの利用やイメージング技術といった多様な方法論があるということにも興味を持っているので、そういった分野も見据えつつ、まずはしっかりと地に足をつけて学んでいきたいです。
いかがでしたでしょうか?
正直、医進勢の方々の成績が良すぎましたね…
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最後までお読みいただきありがとうございました。