こんにちは!ライターのゆうなです。
突然ですが、大学卒業後の進路について皆さんはどのような計画を持っていますか?
ふむふむなるほど…
そしてそれはなぜですか?
もし、
「周りがみんなそんな感じの進路だから…」
「せっかく東大に入ったんだから…」
といった理由しか思いつかないなら少し立ち止まって考えてみてもいいかもしれません。
こんなことを偉そうに言っている私ですが、つい先日までの私はまさに最も立ち止まるべき人間の1人でした。
このままなんとなく就活してなんとなく就職していくのかなと思いながら、Twitterで流れてくる先輩方の就活鬱ツイートに悲しい気持ちになる日々。
そんな私に先日、「東大生の就活を変える!」という熱を持って、東大生のキャリア支援を行っているエンカレッジ東大支部*という学生団体からの取材依頼が舞い込んできました。
*就活を終えた東大生(学部4年生や修士2年生が中心)が、就活中の学部3年生や修士1年生のキャリア支援を行っている団体です。日々の活動では、東大の就活生との面談や就活イベントの主催等を行っています。
何やらエンカレッジ東大支部のミッションを決めるミーティングが開催されるとのこと…
いやミッションってなんやねん!!!
と思ったのですが、どうやら会社や団体の“ブランディング活動”(=他者との違いを明確にすること)の一環らしいです。
皆さんは就活のことを考える時、こんな疑問に出会ったことはありませんか?
そんな思いを元に京都大学で始まったのがエンカレッジという団体 。
中でも、「東大支部」では何を目指して就活生をサポートするのか?を言語化するのが今回の目的だそう。
繋がっておいたら何かいいことありそうという下心満載で参加してみたのですが、想像以上に名言が飛び交う場で、自分の将来について考え直すきっかけを与えていただきました。
今就活に悩んでいる方は参考になる言葉に出会えるかもしれません。
今回は株式会社パラドックス(https://www.prdx.co.jp)から2名の方がファシリテーター**として参加されていました。
**会議等の場で議論を円滑に進めるために、参加者に発言を促したり議論をまとめたりする役割を負う人のこと
エンカレッジ東大支部のみなさんからミッション案が計60個くらい集まっているので、それを叩き台にして決めていきましょう!
60個!!
ひとまず投票を行ったところ、
「東大生の未来に、決意ある一歩目を」
「東大生の就活に「正解」ではなく「納得」を」
といったミッション候補が人気でした。
これらを選んだ理由としてエンカレッジ東大支部のメンバーからは、
就活生には自分で納得した上で就活をしてほしい。そのためには自分の将来に対して決意を持っていることが必要なのではないか。
一人一人にとって就活の正解は違うはずなのに東大生は「正解」を求めて就活している現状がある。それを改善したい。
といった意見が聞かれました。
特に「正解」を求めて就活してていいの?という言葉に大きな一撃をくらいました。
大学入試までは、一般的に誰が見ても正解だと分かるものを答案用紙に書くことが求められますよね。
その慣習を引き継いで、どのような進路を歩めばいいのかという問に対しても一般的に誰が見ても正解だと分かるものを選んでしまう傾向があるのかなと感じました。
「”とりあえず”見劣りしない大企業に入っておきたいな」はまさに「正解」を求めて就活しているわかりやすい例かもしれません。
また他のメンバーからは、
”自分にとっての正解は何か”を考え続けるのって大変なことだと思うんですよね。だからこそ、しんどくなってきた時に就活生のそばにいて、「見つけよう」って言い続けてくれる、そういう存在になりたいっていう思いがあります。
といった発言もありました。
確かに自分にとって何が本当の正解(個別解)なのかを考えることってめんどくさいし、苦痛ですよね。
「自分は何のために生きるのか」
「そもそもなぜ生きているのか」
といったお前厨二病やんwwと言われる問いに向き合わないといけなくなりますし、あの時大人しく「正解」の道を選んでおけばよかったって思う瞬間が来てしまうかもしれません。
だからこそ「正解」の上をなぞる楽さに流されてしまう人が多くなるのかなと思います。
でもそうではなく、個別解を求める就活をして欲しい、そのために自分自身の決意や納得感を大事にして欲しいというエンカレッジ東大支部のメンバーの発言が身に染みました。
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今東大の就活生に最終的になっていて欲しい状態として、”納得”と”決意”が出てきてるんだけど、2つの違いってなんだろう?
納得は誰かに決められている感じがする。結果に対して、これでよかったんだって思わされているようなイメージがあるなあ。
私は自分が考え切って就活をしたんだって言うことに納得していると言う状態は必要だと思うんだよね。
考えることは確かに大事だけど、結局進路を決めないといけないというところを考えると、自分で決意を持って決めるということが大事になってくると思う。
決意と納得を並べると決意の方が強い印象があるかな。自分のスタンスとして、それくらい深いものを就活生に持っていて欲しいという考えがあるから決意の方がいいかな。
決意という言葉の深さに賛同が集まり、決意をワードとしていれる方向に決まりました。
言葉にこだわって議論していく中で、エンカレッジ東大支部の方々の活動に対する考え方や価値観が次々に浮かび上がってきて、団体としてミッションを考えることの意義ってこういうところにもあるのだなということをつくづく感じました。
余談ですが、私たちは自分の決断に安心できる根拠を作るため、点と点を結んで自分の人生にストーリーを作る傾向がある気がします。
加えて、そのストーリーがしっかりしている人の方が評価されやすいように社会が出来上がっています。志望動機がしっかりしている人ほど就活では評価されやすいですよね。
今回の議論の中でも、エンカレッジ東大支部のメンバーから
就活の中で自分のこれまでの経験や経歴を他者と比較してしまい、自信を失っている就活生が多い。もっと自分の人生に価値があると思って欲しい。
という意見が聞かれました。
ストーリー性が重視されること自体は特に悪いことだと思わないのですが今回の議論を聞いていると、次のステップの志望動機を作るために人生のステップを消化している人ってもしかしたら多いのかなと思いました。
この大学に入学するために、高校時代にはこのような活動をし、この企業に受かるために大学では〇〇という学生団体に入り…
そんな風に人生を消化していき、最後死ぬために終活をする。そうして終わっていく人生は何だか少しだけ寂しいなと感じました。
あとは、就活のために自分を誤魔化す人も多いですよね。
エンカレッジ東大支部のメンバーからも
就活は冷めた感じで自分を偽ってやる人が多いけど、もっと真正面から向き合ってほしいなという思いがある。
という発言がありました。
ガクチカ***はとりあえず盛って&数字を入れて話す。面接官の印象に残るようなワードを入れる。結論を一番最初に話す。リクルートスーツを着て髪は肩より下で一つ結び。何時であろうとスーツを着てPCの前で待機して面接官からの連絡を待つ。
巷に溢れる就活対策に従い仮面をかぶって就活をすること。
就職するためには大切なことだと分かるけれど、少しだけ、少しだけ違和感を感じてしまいました。
***学生時代に力を入れて取り組んだことの略称。就活で定番の質問の一つ。
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結局セッションは、数日間にわたり計10時間以上開催されました。
そして、熟考に熟考を重ね決定したミッションがこちらです!!
カッコええええええええええ!!!
”決意を、育てる。”というミッションにパラドックスの方々がステートメント文をつけ、めちゃめちゃかっこいいものが出来上がりました。
最後にエンカレッジ東大支部のメンバーに5年後の東大生の就活がどうなっていて欲しいのか聞いてきました。
みんなが自分と向き合った就活をするようになった結果、選択が多様になっていたら面白いかなと思う!
“とりあえず ” 外コンっていう人とかみんなに倣った選択をするやつはダサいっていう意識が生まれていたらいいなあ。
明るく楽しそうに将来の夢を語れる東大生が増えていたらいいなあと思います。
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いかがでしたでしょうか。
私は大学2年生でまだ就活を経験したこともない身分でこのセッションに参加させていただきましたが、これから決意ある進路選択をしていければいいなと思いました。
そして、エンカレッジ東大支部では、面談や企業イベントなどの利用者を募集中のようです!
現在すでに700名もの東大の22卒就活生が利用しているようで、記事を読んで
「自分もなんとなく周りに流されて就活している気がする……」
「自分なりの決断をしたいけど、何をやりたいかよく分からない……」
など感じられた方はぜひこちらのURLからご応募ください!
https://en-courage.com/events/OJUYMlJtd6fDhw4x9cEh
最後までお読みいただきありがとうございました!