【2022年3月追記】
2022年度最新版の情報はこの記事から確認できます!
是非こちらをお読み下さい!
この春、東京大学に進学することが決まった皆さん。
おめでとうございます!!!
早速ですが、皆さん、入学してからどんなイベントが待っているのか知っていますか?
この記事では、諸手続きやオリ合宿など、全東大新入生が参加することになるイベントについて、詳しく紹介します。
僕は2年前、何も知らないまま入学してしまったために、入学後のイベントに付け焼き刃で挑むことになってしまい、様々なミスを犯しました。
備えあれば憂いなし。皆さんは、入学に至る流れをしっかりと予習して、落ち着いた大学生活のスタートを切ってください!
ただ、2020年度は新型コロナウイルス感染拡大のため、イベントが変則的な動きになることが予想されます。(既に一部のイベントは中止が発表されています。)
そこで今回の記事では、例年の動きを時系列で示した上で、変更が発表されたイベントについてはその旨を併記していきます。
また、今回の記事を書くにあたって、こちらのサイトの情報を参考にさせていただきました。
こちらのサイトは入学後も使える有益な情報がたくさん載っているので、ぜひご活用ください!
こちらが、今年度の新入生のスケジュールです。
まず皆さんが真っ先にしなければならないのが、入学手続きです。
受験の際に、大量の書類が入った封筒が配られたと思いますが、はっきり言ってその中にはめちゃくちゃ大事なものと、基本的に必要ないものが入り乱れています。
そのめちゃくちゃ大事なものの中でも一番大事なのが、入学手続きの書類です。
期限も早いし、何よりこれに失敗すると入学できない。
期限は合格者発表後すぐです。絶対に出し損ねないように、今は全神経を入学手続きに集中してくださいね。
そして、ここで入学後の学校生活を大きく左右する「第二外国語選択」を行うことになります。
僕は一番役に立つだろうという短絡的な理由で中国語を選びましたが、「役に立つ」という理由で選ぶなら、それ相応の覚悟が必要です。
というのも、1年の勉強期間でその言語を使えるようにはならないからです。
中高6年間英語を必死で学んだのに、いまだネイティブが何を言っているか分からないという東大新入生の方も多いでしょう。僕もそうです。
言語を使えるようになるには、膨大な量の自主学習が必要です。ちゃんと勉強する覚悟がある人は、役に立つと思う言語を選んでも問題ないと思います。しかし、そうでなければ好きな言語、興味のある言語を選ぶ方が良いでしょう。
どれもピンとこないという人は、比較的簡単そうな言語を選んでおきましょう。(第二外国語の選び方はこちらを参照!)
むしろ、東大の第二外国語はクラスを決定(後述)するという側面が大きいため、各言語のクラスの雰囲気で決めるのも良いかもしれません。(各言語のクラスの雰囲気についてはこちらを参照!)
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よし!入学手続き完了!
諸手続き(2020年度は理系が3月26日、文系が3月27日に行われる)までの期間、一体何をすればいいんだろうか。
結論を言うと、大学関係のイベントで絶対に参加しなければいけないものはありません。
地方に住んでいた僕は、大学生協が入学準備説明会や新入生歓迎会を開いているのを知り、「これに行かないとうまく大学生活を送れないんじゃないんだろうか」と心配していたのですが、地方の新入生の皆さん、大丈夫です。無理に東京までやってきて会に参加しなくてもなんとかなります。
ただ、一人暮らしの準備はかなり忙しいものになります。引越しは思った以上に重労働です。僕自身は寮生活で、荷物も普通の一人暮らしと比べればかなり少なかったのですが、それでも家族を総出動させて1日かかってしまいました。家具や家電を探すのもなかなか大変です。
家電といえば、生協推奨のパソコンがありますよね。
これ、買うべきなんだろうか・・・?そう思われている方も多いと思います。
結論をいうと生協のパソコンは高いので、無理に買う必要はありません。
個人的には生協でパソコンを購入して、とても満足しているんですが、実は生協推奨のパソコン自体は家電量販店などで、生協で販売されている価格より安い価格で購入することができます。
とはいえ、それは別に生協がぼったくっているわけではなく、生協推奨のパソコンは4年保証がついているからであって、一概にどちらがいいと比較することはできません。(実際、僕の友達は何人かこの保証のお世話になっていました。)ただ、大学のパソコンがMacということもあって、生協で購入したかどうかはともかく、東大生のMacユーザー率はかなり高いです。渋谷のスタバ並みです。
ただ、ウィンドウズ など、他のパソコンを使うのでも全く問題ありません。
生協のパソコンには別料金で「パソコン講習会」というものがついているんですが、実際に行った感想を言うと、これは無理にいく必要もないと感じます。Macの基本的な使い方を教えてもらえるのですが、頑張れば自分でも学べそうな内容でした。不安な方や、自分で学ぶのが面倒な方は利用すると良いと思います。
あと、教科書の購入に関しては、できれば先輩からもらうか、自治会などから中古で買うと良いです。メルカリを使うのも有効でしょう。全生徒が必要とされる教科書のうち一部は、ほとんど使いません。「教養としての身体運動・健康科学」は、2年近く開かれることのないまま僕の本棚に眠っています・・・。誰かいりませんか・・・。
いよいよ東大内での初のイベント、諸手続きです。
まず諸手続きでは書類の提出を行います。そして、それと同時に履修の手引きなどの冊子、書類等をもらいます。履修の手引きは、進学振り分けの時期に大活躍する必携本です。サイズがそこそこ大きいので、手提げなどに入れましょう。
そして、諸手続きでは会費の一括納入も行われます。
一括納入が求められるのは、
1・オリエンテーション委員会
2・教養学部学生自治会
3・学友会
4・学生会館委員会
5・駒場祭委員会の5つの団体会費です。また、東京大学運動会の会費納入もあります。
はっきり言って、これらの会費を払ったことによる恩恵をヒシヒシと実感している東大生は、それほど多くないはずです。
「あーあの時ちゃんと会費払っといてよかったー!」なんて話は聞いたことありません。
とは言っても、この会費を払わない方が良いというわけではありません。大学という巨大組織では、様々な管轄が様々な施策を行っているため、どの会が何を行っているのか、学生も把握できていません。つまり、気づいていないだけで、ほとんどの学生はこれらの会にお世話になっているんです。
例えば、「オリエンテーション委員会」は、学内でのサークルの勧誘活動の指導、管理を行っています。もし、オリエンテーション委員会に会費を納入しなければ、サークルの勧誘活動ができなくなってしまう恐れがあるんです。
(余談ですが、UmeeTは今年のサークル活動勧誘の申し込みをし損ねたので、学内で勧誘活動ができなくなってしまいました。何やってんだ・・・。UmeeTでのサークル活動に興味がある方は、こちらをご確認ください。会費は払ってます・・・。)
そのほか、学生会館を利用する際には「学生会館委員会」のお世話になるし、体育館を利用する際は「学友会」のお世話になります。「教養学部学生自治会」は東京大学教養学部当局との大学運営に関する話し合いを行っており、大学の根幹に関わるところにも学生代表としてメスを入れてくれています。
会費を払わないのは例えるなら、NHKの受信料を払わないのと同じというか・・・。会費を払わなくても、多分利用できるとは思うけど・・・って感じです。
確かに、入学したてで右も左も分からない新入生に半ば強制的に会費を払わせるやり方自体は見直す必要があるかもしれませんが、一東大生としては払っておくことをお勧めします。
ただ、家庭の事情などで、支払いが困難な方もいると思います。その場合は、支払わなかったときに発生する問題などを各学生団体の方に確認した上で、支払うかどうか判断してください。「延納願(誓約書)」を書くことで、費用を支払うことなくとりあえず諸手続きを抜けることはできるようです。
そのほか、東大新聞仮契約や大学のアプリの登録などがありましたが、これらは強制ではなく、任意です。強制の登録と任意の登録が入り乱れているので、よく分からないまま手続きをしてしまいますが、やらなければいけないのは「諸手続き」と「会費一括納入(こちらも厳密には任意)」のみです。
ただ、奨学金の手続きが必要な人は、こちらも忘れないようにしましょう。(結構時間かかります。友達と一緒に回ろうとしてた人の多くはここで別れることになります。)
また、上クラとの顔合わせも行います。
上クラとはなんぞや、と思ったあなた。正常です。この用語は東大でしか使いません。上クラとは「一つ上の学年の自分と同じクラス」のことです。例えばあなたが文III12組なら、2年生の文III12組が上クラになります。(ただし例外あり)
東京大学では、クラス制度がしっかりと機能しています。先述の通り、第二外国語ごとにクラスが分かれるのですが、週に2回(文系は3回)の語学の授業はクラスごとに受けることになります。そのほか、オリ合宿(※2020年度は中止が決定、後述)や、5月に行われる五月祭など、クラスで一緒に活動するイベントは多く、特にサークルなどのつながりが希薄な1年生の最初は、友達はクラスだけ、お昼ご飯もいつも同じクラスの人と食べるという状況になりがちです。
ちなみに、「同じクラスの人」のことは「同クラ」と呼びます。クラスメイトって呼べよ、と思ったあなた。正常です。ですがあなたも1ヶ月後には涼しい顔をして「同クラが〜」と言っていることでしょう。
高校を卒業したばかりの皆さんの中にはピンとこない人も多いと思いますが、大学である程度しっかりクラス制度があるのは、かなり珍しいです。ほかの大学では2、3年生になってからのゼミでようやく同じ学科の人と密接な関係になるというのが、よくあるケースらしいです。
僕は友達の多くが同クラなので、もしそうだったら絶対友達できていないよ・・・。危なかった・・・。
上クラとの顔合わせでは、一般的にオリパンの配布が行われます。(ただ、これは各クラスによって異なります。)
オリパンとは、「オリ合宿のパンフレット」の略です。
本来は、3月末から4月頭にかけてこのオリ合宿が行われる予定だったんですが、2020年度は新型コロナウイルス感染拡大への対策として、中止が決定しています。
オリ合宿とはサークルオリエンテーション後に行われる宿泊旅行のことで、上クラが主導して、新入生のクラスを山中湖とか伊豆辺りに連れて行くものでした。
オリ合宿の目的は大きく分けて二つあります。一つは上クラ、同クラとの親睦を深めることで、もう一つは履修のやり方を上クラに聞くことです。
つまり、オリ合宿とは、ざっくり言って大学生活を始めるにあたって、相談したり、情報を教えてくれたりする相手を作るイベントだということになります。
しかし、2020年度はこのオリ合宿の中止が決定したために、新入生のみなさんが上クラに履修の相談をする機会がなくなってしまいました。何かしらの代替案が取られる可能性はありますが、現在は公表されていません。
オリ合宿は、オリエンテーション委員会の管轄です。動きがあった場合はオリエンテーション委員会のサイトで発表されることになると思います。
諸手続きが終わって1号館(駒場キャンパスの安田講堂みたいな建物)を出ると、大量のサークル勧誘が行われている通称「テント列」が待っています。
本来、このテント列は「ひたすら長く抜け出せない」ことでお馴染みでしたが、2020年度はオリエンテーション委員会によって縮小が検討されているので、普通に抜けられます。これは皆さんにとって朗報です。
2年前のテント列で、新入生の僕は最初に待ち構えていた運動会の運動部につかまってしまいました。絶対に通り抜けできませんでした。何をやっても無駄。
この調子で行ったら、いつ抜け出せるのか・・・といった勧誘時間が1時間ほど続きました。後半は緩めの文化部が多いため比較的容易に抜けられるようになりますが、最後までたどり着いたときにはもうぐったりです。
しかし、2020年度に入学される皆さんは、おそらく興味のあるサークルだけをゆるりと見て、あっさり抜けることができるでしょう。
2021年度以降に入学される方でもしこの記事を読まれている方がいらっしゃったら、頑張ってください。
ただ、このテント列、どうやら誘導の人にお願いすると、抜けさせてもらえるという裏技があるようなんです!UmeeT編集部のほかのメンバーは、さっさと抜けちゃったらしい。教えてくれよ・・・。
「でも、サークルを探す機会がなくなっちゃうのは嫌だなあ」と思ったあなた。安心してください。
このあとに、サークルオリエンテーションというイベントがあります。
サークルを丁寧に探したいなら、テント列よりもサークルオリエンテーションを回った方が絶対いいです。
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サークルオリエンテーションとは、自分の興味のあるサークルの紹介をウォークラリー形式で自由に聞くことができるというイベントです。強制的に呼び止めたりはされません。
例えば、ある程度入りたいサークル、またはそのジャンルに目星がついている人は、テント列なんかさっさと抜け出してサークルオリエンテーションに参加すると良いと思います。
サークルオリエンテーションでは、ジャンルごとに各サークルのブースが分かれているため、非常に廻りやすくなっています。(オリエンテーション委員会さんありがとうございます。)
上記のイベントが終わると、ボチボチと授業が始まっていきます。入学式もしてないのに、なんでなんでしょうね。
履修登録期間までにはまだ時間があるので、好きな授業を手当たり次第受けていくと良いと思います。
授業を決める際には、シラバスに加えて、「逆評定」を利用する人が多いです。
逆評定とは、東京大学のサークルである「時代錯誤社」が販売する冊子のことで、それぞれの授業(先生)に対する生徒の評価がまとめられています。だから「逆」評定なんですね。校内で販売しているのですが、スピーカ越しの宣伝文句が特徴的なので、すぐに発見できると思います。大学に入学してすぐの頃は、この時代錯誤社が同クラとの話のネタになることが多いですね。
逆評定では、先生たちが「大仏」、「大鬼」などと勝手に評価されています。ただ、基本的には当てにせず、自分の興味のある授業をとることをお勧めします。(ただ英語中級など、必修かつ内容の差異がそれほどない授業には逆評定が有効だったりします。)
ここで、教科書について。
初回の授業に臨む際、教科書を買わないといけないのかなー、でもまだこの授業とるか決まってないしなー、とうろたえていた2年前の自分に教えてあげたいのは、初回の授業では無理に教科書を買う必要はないということです。
年度初めの授業は、授業紹介で終わるケースが多いです。初回で105分丸々時間を使い切る授業もそれほど多くありません。ちょっと早めに帰してくれます。しっかり授業を行う場合でも、最初は教科書を持っていない人に配慮してくれます。
ただ、まれに教科書を使ってガンガン進めていく授業もあるみたいなのですが、それは諦めましょう。
また、この期間は色々なサークルから、ご飯を奢ってもらうことができます。ただ、僕はこれに一つも参加しませんでした。
このご飯会は勧誘目的ですし、また周りも先輩、同級生ともに知らない人だらけですし、正直行くのが面倒くさかったんですよね。
最初にタダメシの情報を知ったときには、毎日食べてやるわいと息巻いたものです。しかし、いざその時期になってみると、慣れない環境にで既に神経をすり減らしている中、知らない人とタダメシ食べてさらに神経すり減らすのはなかなしんどいと感じました。(個人の感想です。)
それなら、むしろ早くからバイトを探してお金を稼ぐ方が堅実的だろうと思います。
東大生なら家庭教師や塾講師で高時給を稼ぐことが可能です。
僕自身は、学業系のバイトをしてはいないんですが、家庭教師バイトをしている人の時給を聞いたりすると「ほえ〜〜〜〜〜!!!」と驚きます。
ぶっちゃけ、大学入学直後は暇なので、すぐにバイトを探し始めるのをお勧めします。
多くの東大生が利用しているバイト情報サイト「t-news」には、家庭教師などの良さげなバイト情報がたくさん載っているので、是非チェックしてみてください。
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入学式について語ることは特にありません。受験を乗り切った自分に自信を持ち、晴れやかな姿を見せてくださいね!
昨年は上野千鶴子教授の祝辞が話題になりましたが、今年は一体誰が祝辞をされるのでしょうか。楽しみです。
東大は入学式で強いメッセージを発信することが多いので、ぜひそれを自分なりに受け止めて、思いを巡らせてみてください。
(昨年の上野教授の祝辞についてはUmeeTが取材しているので、こちらの記事をチェックしてみてください。)
ここまでしっかりと読めば、東大入学マスターです!!!
バッチリと予習を済ませたあなたなら、きっと僕みたいな失敗はすることなく、素晴らしい大学生活のスタートを切ることができるでしょう!
ここまで記事を読んでくださり、ありがとうございました。