こんにちは、いっちーです。常にスナップを撮られたいと思って日々を生きています。
ストリートスナップ (Street Snap) とは、街で見かける若者たちの服装や着こなしを撮影したスナップ写真のこと。ファッション雑誌などでファッションスナップ、ストスナ(ストリートスナップの略称)と表記されることもある。
「ストリートスナップ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2016年7月18日 (月) 07:54, UTC
実は以前、その思いを実現すべく寒空の下ひたすら原宿を歩き回ったにも関わらず成果なしで終わってしまったということがありました。
しかし、転んでもただでは起き上がらない取材陣です。
四六時中、再チャレンジの機会を探していました。
ただ現実は厳しいもの。状況を打開する一手をつかめないまま、ただ虚しく時は過ぎて行きました。このまま再チャレンジしても、どうせまた失敗に終わるだろう。そうした諦めムードが漂っていたのです。
そんななか、友人からこんな情報を聞きました。
「俺達、東大ブルゾン作ったよ。めっちゃかっこいいから、スナップ撮ってもらえるっしょ」
と、と、東大ブルゾン!?!?!?
どうやら、東大生であることを誇れない君に。というコンセプトで有名デザイナーとコラボしてブルゾンを作ってしまったとのこと。
写真を見せてもらいました。
か、かっこいい・・・!!!!
「これならいけるはず」そう確信しました。
※東大ブルゾンの詳細はこちらから。
さらに今回、嬉しいことにメンバーもかなり増えました。それだけ「スナップに撮られたい」という思いが共感を呼んだのだと思います。
それでは、今回スナップ撮られることに挑戦するメンバーです!
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前回同様、ブランドで身を固めました。
ソール5cmの靴、イッセイミヤケのプリーツパンツ、そしてコムデギャルソンの水玉シャツ。その上に東大ブルゾンを着て、完璧な装いです。
前回に引き続きの参加。最近裏原宿のスニーカーショップでバイトを始めて、ファッションに対する造詣が深くなった浪人侍。その20歳とは思えない大人びた雰囲気で、スナップを狙います。
紅一点にして元ユニクロ店員。そしてよくテレビに出ていることでも知られます。どれだけの爆発力をもたらしてくれるのか、期待の新星です。
「スナップ撮られる企画やるよ」の声を聞きつけて駆けつけてくれたひろむ君。実はなんと、スナップを撮られた経験があります。
「俺こそがゲームメーカーだ」と語る彼、圧倒的な活躍に期待です。
※前回開始1時間で帰宅したどぅーんは、今回はベトナムにいるため参加できず。「応援してるで!」のメッセージとともに写真が送られてきました。
どうでしょう、このメンバー、いけそうな気がしませんか?
大幅なメンバー増強、そして東大ブルゾンの全面的な支援。どうやら機は熟したようです。
今回のルールですが、
原宿、表参道を歩きまわって、ファッションスナップに撮られれば成功。
以上です。極めてシンプル。
さらに今回は人数が多いため、2手に分かれて行動することに。人海戦術です。
またスナップに撮られるためのコツとして、「スナップ撮ってほしいオーラを出さない」というものがあるそうです。それを肝に命じながら、2チームに分かれて歩き始めました。
いっちー&もっちゃんは、「最もスナップを撮られやすい場所」として知られている東急プラザ前で「待ち合わせを待つ人」という設定で立ち続けることにしました。おそらくスナッパーも声をかけやすいはずです。
携帯をいじる振りをしながら、いつ声をかけられてもいいように心の緊張はゆるめません。
一方その頃浪人侍&ひろむは、キャットストリートでスナッパーの影を探します。
すると一眼レフカメラを首から下げた紳士が通って行くのが見えました。
チャンスは逃しません。
早速ダッシュでカメラマンの元へ向かうひろむ。さりげなく前を通ってアピールする心づもりです。
しかし、空振りに終わったようでとぼとぼと帰ってきました。
そろそろ正午もまわる頃になったのですが、一向にスナップを撮られません。
そうこうしているうちに、浪人侍がバイトのため帰宅することに。栄光の瞬間を味わえないまま、無念の帰還です。
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これまで別行動していた2チームですが、ここで一旦合流して作戦会議を開いていました。
すると何やら大きな機材を持った男性が近寄ってきて、
「君たち、今暇だったりする?」
これはもしや・・・そう思ったのもつかの間、彼はテレビ番組のために街頭インタビューをしているスタッフさんでした。前回と同じパターンです。
一瞬肩を落としましたが、ちゃっかり取材は受けました。
やっぱり楽しかったです。
ひと通り取材が終わると、再び作戦会議です。
やばい・・・このままだとスナップ撮られないまま終わってしまう・・・これまでの努力が水の泡になってしまう・・・
焦りが一同を包みます。
「やっぱりアピールが足りないんじゃないか・・・そうだ、ヒッチハイクみたいにスケッチブック掲げればいいのでは?」
この思いつき、早速実行してみることにしました。
書いて持ってみたはいいものの、死ぬほど恥ずかしいことに気づきました。
そもそも「スナップ撮ってほしい感を出さないこと」が鉄則なのに、その真逆を行ってしまっていいのか・・・
疑問はありましたが、とりあえず物は試しです。
恥を捨てて、スケッチブック片手に猛アピールです。
通行人たちがチラチラ横目で見ながら通り過ぎていきます。
しかし、スナッパーが立ち止まる気配はありません。スケッチブック作戦、あえなく失敗です。
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もういちど作戦会議を開きました。
「もしかしたら自分たちの格好がイケてないから撮られないのかもしれない・・・一度自分たちを見返してみよう」
「これは、ちょっとアレだぞ・・・?」
ダサいぞ???
今までスナップを撮ってもらえなかったのは、ひろむの髪型がイケてなかったせいかもしれない!
と、いうわけで美容室に行ってもらいました。
「綾野剛に似てる」とよく言われるそうなので(本当か?)、綾野剛の写真を美容師さんに見せてもらうことにして、彼のカット&パーマが終わるのを待ちました。
1時間半後、LINEで「今終わった!」との連絡が入り、彼を迎えに美容室に向かいました。
これが、
こうなりました!!!
かっこいいです。これはモてまくりです。
再び戦地に戻り、スナッパーを狙いました。
・・・しかし、そこから1時間、やはり何の成果もあがりませんでした。
時間は15時をまわる頃で、諦めムードが漂います。
もうこのまま撮られないまま終わってしまうのか・・・また今回もダメだった・・・
3度めの正直を狙うしかないかな・・・
そんな声が漏れ聞こえる中、ついに希望の光が差し込みました。
取材陣のもとに近づいてきたのは、ショッキングピンクのコートを着た妙齢の女性の方。
いかにも業界人なその出で立ちに若干の不安要素を覚えつつも、ついにスナッパーと邂逅できたのではとテンションがあがる取材陣。
さりげない風を装いながら彼女の目に止まるようにアピールをしていると、運良く声をかけてくれました。
「あの、モデルをやってみませんか……?」
……。
ん、んんん?
これはもしかしたら、スナップを越えたか?スナップを飛び越して一気に芸能界入りか???
そしてついに自称”ゲームメーカー・ひろむ”が1万円かけて綾野剛に生まれ変わった成果が発揮されたのか?ゲームメーカー・ひろむに目が本気モードになりました。
「いえ、男性ではなくて、そちらの女性の方」
「「ですよね~~~~!!!」」(取材陣一同)
スカウトガール(声をかけてくれた女性)の指名は紅一点のもっちゃんさんでした。
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声をかけられたことで浮足立った取材陣一同。しかしよく考えてみたらスカウトガールに言われたのはスナップではなくモデルです。スナップよりすごいのかもしれないけど自分たちの目的はスナップを撮られることです。それを見失ってはいけません。
とはいえ「チャンスはすべて食らいつく」がモットーの取材陣。
とにかく、スカウトガールに詳しく話を聞いてみることにしました。
彼女の話をまとめると以下のようになります。
①ブライダル関係の会社で、モデルを探している
②その説明をするので今からスタジオに来てほしい。30分で終わる。
え、これはやっぱりモデルであってスナップじゃない・・・そう肩を落としかけた時、彼女がこうつけ加えました。
「弊社では、街で見かけたおしゃれな女性のスナップ写真を掲載するメディアの運営もしているのですが、その被写体になっていただくことも可能ですか?」
これはもしや・・・!
「「ぜひ、お願いします!!!」」(取材陣一同)
かくして、もっちゃんはその場で写真が撮られたあと、モデルの説明を聞きにスタジオに行くことになりました(結局もっちゃん、モデルの話は断ったようです。)
そして、ついに、待ち望んだ時がやって来ました。
もっちゃんが戻ってきてからみんなでスカウトガールが名乗っていた会社名をググると・・・
ありました!
スナップ、撮られました!
あまりにも嬉しいので繰り返します、
スナップ、撮られました!!!
取材陣一同、歓喜に奮い立ちました。
ファッション雑誌を羨望の眼差しで眺めていた青春時代、
極寒の原宿を8時間あてもなく歩き続けた第一回スナップ会、
そんな苦労した思い出が走馬灯のように蘇ってきました。
「スナップを撮られる」という大いなる目標をついに叶えたのです。
撮られたのは自分ではないけど、まるで自分のことのように嬉しいです。
最高の気分でした。
というわけで、これにてスナップ企画完結です!!!
はい、ここまで長い間お付き合いいただき、ありがとうございました!
おまけ