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麻雀プロになった東大生ギャンブラーに会ったら、結局真面目だった。

2020.11.21

みなさん、駿台四天王の一角「ギャンブラーのいつき」さんをご存知でしょうか。

知らない人がほとんどだと思われるので、簡単に紹介します。

ギャンブラーのいつきさんとは、2016年度に駿台大阪校に通っていた「悪名高い4人」のうち1人で、とにかくギャンブルが好きな男性です。

同じく駿台四天王の一角を担い、現在は人気東大生YouTuberとなったベテランちさんという方が、動画で紹介されています。

ベテランちさんの異名は「ツイッタラーのベテ中」

現在、ギャンブラーのいつきさんは東京大学の3年生なのですが、そのギャンブラーのいつきさんが、何と麻雀のプロになったというのです。

ギャンブラー東大生が麻雀のプロに……⁉︎

これは面白い話が聞けそうだ……

ということで、ギャンブラーのいつきこと辻本一樹さんにインタビューしてきました。

学生証
  1. お名前:辻本一樹さん
  2. 異名:ギャンブラーのいつき
  3. 所属:東京大学3年/日本プロ麻雀連盟
筆者
筆者

早速ですが、麻雀を始められたきっかけは何なんですか?

辻本
辻本

そもそも、僕の高校は灘なんですけど、そこでめちゃめちゃ麻雀が流行ってて、放課後とかにクラスの半分くらいが参加する麻雀大会が開かれてたんです。

筆者
筆者

灘、麻雀好きな人多いイメージあります。

辻本
辻本

そこで麻雀を初めてやって、楽しいなーと思ったんですけど、高校生時代だとあまり打つ環境もないから、中高ではたまに友達と打つくらいでした。

筆者
筆者

では、日常的に麻雀をやり始めたのは大学に入ってからということですか?

辻本
辻本

いえ、浪人期ですね。

四天王の風格。
筆者
筆者

本来は勉強しなきゃいけない時期ですよね。

辻本
辻本

でも、大学生って麻雀するじゃないですか。大学に受かった高校同期とかが麻雀仲間を作っていたので、僕もそれに混ざって麻雀を打っていました。

筆者
筆者

でも辻本さんは浪人生ですよね。

辻本
辻本

はい。浪人生です。

筆者
筆者

まあでも、その年にはちゃんと東大に受かるわけですもんね。

辻本
辻本

そうですね。なんだかんだ勉強もしてたので。

バイトやパチンコもしてましたけど

笑顔だけは爽やかです。

大学での麻雀漬けの日々

筆者
筆者

東大に入ってからは、浪人期よりも麻雀をするようになったんですか?

辻本
辻本

大学に入って1週間くらいしたときに、先輩に誘われて24時間ぶっ通しで麻雀をしたんです。

筆者
筆者

24時間⁉︎

辻本
辻本

そこで、めちゃくちゃ負けたんですね。

それがとても悔しくて、負けず嫌いだったので、真剣に麻雀をやりたいと思うようになりました。麻雀の勉強を始め、雀荘にも入り浸っていました。

筆者
筆者

悔しさが原動力になったんですね。麻雀のプロを目指したのはいつ頃なんですか?

辻本
辻本

まず、大学1年の秋頃に、入り浸っていた渋谷の雀荘の店長から声をかけられ、そこで働くことになったんです。

10時間×週2くらいで働いていました。

筆者
筆者

結構働きますね。

辻本
辻本

麻雀をしながらお金も稼げるという素晴らしい環境ですからね。

大学2年の秋頃には、12時間×週5、6くらいの頻度になりました。

筆者
筆者

それ大学通えてないですよね。

現在、2回目の大学3年生。
辻本
辻本

そんなとき、Mリーグという麻雀のプロリーグが発足したんです。

筆者
筆者

Mリーグ?

辻本
辻本

麻雀のプロ団体は複数あるんですけど、Mリーグはその垣根を越えたリーグ戦ですね。

麻雀のトッププロを集めた、野球でいうプロ野球みたいな感じです。

筆者
筆者

麻雀のオールスターということですね。

辻本
辻本

そのタイミングで麻雀について改めて考え、ギャンブルとしてというより、むしろ「競技」として麻雀が好きだということに気付いたんです。

それなら、プロになった方が楽しいんじゃないかと思い、2年の冬にプロ試験に申し込みました。

辻本
辻本

それと、知り合いにプロゲーマーがいたので、「プロ」というものに憧れがあったというのもあります。

競技としての麻雀が好きだった。
筆者
筆者

自分の「好き」を考えた上での決断だったんですね。

辻本
辻本

まあ、どうせ麻雀は一生することになるなと思ってましたからね。

胸を張って取り組め、上手くなったらちゃんと評価される場所で麻雀をしたいと。

辻本
辻本

そして無事試験に合格し、日本プロ麻雀連盟に所属することができました。

パチスロで生きている

筆者
筆者

競技としての麻雀の話をしてるときに腰を折るようで申し訳ないんですが、辻本さん、ギャンブル自体はお好きだということで間違いないんですよね?

辻本
辻本

そうですね。パチスロは今でもめちゃくちゃ行きますね。

筆者
筆者

パチスロを始められたのはいつ頃なんですか?

辻本
辻本

浪人期ですね。

四天王の風格。(2回目)
辻本
辻本

浪人期って暇ですからね。夏頃から1人で行き始めました。

筆者
筆者

暇ではないです。

辻本
辻本

とはいえ浪人期はやっぱりそれほど行けなかったんですけど、大学に入ってからはパチスロにどっぷり浸かってる時期もありました。

辻本
辻本

それこそ、一時期パチンコ・スロットだけで生計を立ててる時期もあって。

筆者
筆者

え、それはいわゆる「パチプロ」というやつですよね。本当に儲かるんですか?

辻本
辻本

儲かります。今年の7月は50万くらい勝ってます

筆者
筆者

えええ!

辻本
辻本

8月、9月はその金で遊び暮らして金欠になっちゃったので、またやり始めてここ2週間くらいでまた30万円くらい稼ぎました。

課長並みの月収。
筆者
筆者

……すごいですね。パチプロって幻想だと思ってました。

辻本
辻本

いや、食べていけるんですよ。怖いですよねー。

筆者
筆者

ノウハウはどうやって身につけていったんですか?

辻本
辻本

パチスロは台選びが大事なんですね。傾向があるので、良い店と良い台を探して。最初はネットで調べて、あとは経験ですね。

辻本
辻本

負けたらやっぱり悔しいので、どうすれば勝てるのかを考えながら対策したら、勝てるようになりました。

筆者
筆者

東大生としての片鱗が垣間見えますね。

傾向と対策。
辻本
辻本

東大生の僕がやってるのが間違いなのかもしれないけど、パチスロはちょっと頭使えば勝てるようになってますよ。

時給換算したら多分3000円くらいで、しかも楽しいし。

筆者
筆者

……今から行ってきてもいいですか?

麻雀は東大生に向いている

筆者
筆者

プロ雀士としてはどのような生活を送られているんですか?

辻本
辻本

現状、月に2、3回の試合がある感じですね。このインタビューのあとも、巣鴨で試合があるんですよ。

ただ、コロナのせいで大会はかなり減っていますね。

辻本
辻本

それと、もちろん麻雀の練習は必要なので、週1、2回程度、プロ雀士が集まる勉強会に参加しています。

辻本
辻本

逆に大学の勉強はほとんどできておらず、A2で気合を入れなければ、2回目の留年になりそうです。

筆者
筆者

そっちでリーチかけないでください。

筆者
筆者

プロとしての収入などはあるんですか?

辻本
辻本

現状ではほとんどないですね。そもそもプロ雀士は、一部のトップを除いて、それだけで生計を立てていくのは難しく、多くの雀士が他に仕事を持っています。

麻雀プロの難しさ。
辻本
辻本

活躍している人は40代が多く、僕も食べていけるようになるまで、少なくとも10年はかかると考えています。

筆者
筆者

それでは、大学卒業後はそのまま就職される予定なんですか。

辻本
辻本

はい。やっぱりギャンブルだけで食べていくのは無理ですからね。

筆者
筆者

そこは現実的なんですね。浪人期にパチスロや麻雀をしてたという話から、生き方もギャンブル的なのかと思ったんですが。

辻本
辻本

浪人期も勉強しようという気持ちはあったんですよ。でもやっぱり勉強は嫌いで。

それと、そもそもおそらく、ギャンブル中毒みたいなところがあると思うんです。

筆者
筆者

ギャンブル中毒ですか。

辻本
辻本

でもそんな僕が、なぜか麻雀は競技として好きになれたんですよね。

ギャンブルとしての麻雀にも、もう関心はありません。

辻本
辻本

競技麻雀はむしろスポーツに近くて。

昔からスポーツも好きだった僕にとって、自分の強みを生かすことのできる、一番輝ける勝負の場だという感じがしますね。

筆者
筆者

辻本さんがプロ雀士になったのは運命だという気さえしてきました。

競技麻雀は一番輝ける場。
辻本
辻本

勝っても負けても自分のせいだという環境が、すごく好きなんですよね。

どこまで自分ができるのか、試すことのできる貴重な場だと思ってます。

筆者
筆者

もしかして辻本さん、根は真面目ですか。

辻本
辻本

いやー、つまんない人間になってますね(笑)

筆者
筆者

自分の好きなことについてよく考えて、それを継続してやっていくための人生を堅実に選ばれてますよね。素晴らしいと思いますけど。

辻本
辻本

なんだかんだ言って競技麻雀は好きなので、麻雀プロは一生続けていくと思います。

辻本
辻本

それと実は密かな願いがあって。

筆者
筆者

願い?

辻本
辻本

やっぱり麻雀はギャンブルとしての印象が強いから、プロとして認められにくいという感覚があって。

将来的に、eスポーツみたいに、スポーツとしての麻雀の地位を確立させたいんです。

辻本
辻本

特に麻雀は論理的な競技なので、東大生に向いています。

麻雀を健全なイメージにして、ぜひプロを目指す東大生を増やしたいですね。

みなさん僕より上手くなれると思うので。

筆者
筆者

辻本さん、やっぱり根は真面目ですよね⁇

辻本
辻本

これからパチンコ行って中和してきます。

このあと、2万勝ったそうです。

最後に

雀荘に通い詰め、パチンコに入り浸る「ギャンブラーいつき」さんの生活は、一般の東大生からかけ離れているように感じましたが、その行動の根っこには確かなビジョンと真面目さがありました。

「好き」なことと安定性を追い求めるバランスは難しいところですが、このインタビューをきっかけにより真剣に考えたいと思うようになりました。

インタビューに答えてくださった辻本さん、そして最後までこの記事をお読みくださった皆様、ありがとうございました。

辻本さんの灘校時代の同級生へのインタビュー記事はこちら↓

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