こんにちは!東京大学運動会アイスホッケー部二年の森です!
今日はアイスホッケー部について簡単に魅力を語っt….
え??
「アイスホッケー部なんて東大にあったの???」
、、、、実際そんな知名度ですよね。。
北海道ならまだしも東京でアイスホッケーしたことある!なんて人そうそういないんです。
アイスホッケーをやっている友達がいるという人も少ないんじゃないでしょうか。
身近にアイスホッケー部の人がいないと偏見が先走ってしまいます。
「氷の上でコケて怪我とかしないの??」
「毎日深夜練で大変だよね」
などなど……
読み終えた後には知り合いにアイスホッケー部がいない人がアイスホッケー部に持つ偏見などが解消されることを期待します。
それでは、アイスホッケー部の6つの魅力という点からアイスホッケー部のすべてを伝えていきます。
Twitterや、Facebookのタイムラインを遡る手を少しばかり止めて、読んで!!!
1分もかからないから!!(テント列ばりの強引な勧誘)
「あなたはアイスホッケーを一度でも生で見たことがありますか?」
ダッシュをするときのスケート靴で氷をザッッザッッと削る音。パックを叩くときのパァーンという乾いた高い音。そしてそのパックがリンクの壁にバンッとぶつかる音。
初めて生でアイスホッケーの試合を見たのはこの東大アイスホッケー部の新歓の際でしたが、僕はその時にはもうアイスホッケーに魅了されていました。
アイスホッケーでは、パックと呼ばれる、重さ約160g、厚さ2.5cm直径7cmほどのゴム製の円盤とスティックを用います。
重さ160gといえば、学生証や定期券を入れたiPhoneを想像してもらうといいです。ですが、iPhoneよりも体積が小さいので少しずっしりしています。
いきなりですが、ここで問題です!以下のものを早い順に並べなさい。
・シュートした時のパックの速さ
・スケートの速さ
・ボルトの走る速さ
・井の頭線の急行の速さ
シンキングタイム、スタート!
答えは〜速い順にパック、井の頭線の急行、スケート、ボルトの順番です!じゃあ具体的な速度を交えて解説していきましょうか。
パックをしなるスティックで本気でシュートすると、160km/hほどのスピードが出ると言われています。一方で井の頭線の急行の最高速度は90km/hだそうです。圧勝ですね。(意外と井の頭線が遅い?)大谷のストレートの速度で氷の上をパックが行き来することを想像するとそのスピード感が少しは伝わるかな、、、?
そしてスケートを履いたアイスマンは、最高で60km/hものスピードで氷上を走り回るます。一方のボルトの最高速度は44km/hらしいので、間違いなく陸上では味わえないスピード感と言えますね!
陸上でボルトに勝てない人でも技術次第でボルトより早く走る感覚を味わえるんです!ちょっと興味湧きましたか??
ここで大事なのが「技術次第で」という部分です。どういうことかというと、一年間アイスホッケーをしてきて、スケートと身長の高さとはほぼ相関がないことがわかりました。
陸上で走る時と、氷上で走る時とは足の動かし方は全く違うので、氷上での走り方の技術を習得すればどんどん速くなります。今まで足が遅いと陸上のスポーツを毛嫌いしていたそこのあなた!今こそリベンジの時です!!!
さらにアイスホッケーの魅力といえば、氷上の格闘技と言われるほどの激しさですね。タックル、ボディチェック、危なくなければ何でもオッケーです。「危険そう!怪我しないの?」とかよく訊かれることがありますが、ほぼ怪我することはありません。安全です。
なぜなら、プレイヤーはレガース、エルボーをはじめとする合計10kg弱の防具を装着しているためです。実際に防具をつけて、氷上に乗るとコケても全く痛くないことに驚きます。新歓氷上などで是非防具をつけてスケートしてみてください。コケることが全く怖いと感じなくなりますよ!
タックルの凄さは実際に試合を観戦してみないとわからないと思うので、ぜひ東大アイスホッケー部の試合を観戦して味わってください。
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「アイスホッケー部って他の大学にもあるの??あんまりないよね??」
とよく訊かれるのですが、実は関東の主要な大学には大抵あります。関東の私立なら早慶上智MARCHも全てありますし、国立も旧帝の7大学をはじめ、関東では一橋、筑波にもちゃんと存在してます。
しかし、私立と国立では全く性質が違います。ズバリ経験者の数です。早慶をはじめとする私立の有名校は北海道や東北の小中高でアイスホッケーをしていた選手を推薦で獲得しており、関東の一部リーグでしのぎを削っています。
全員が昔からの経験者なのでスピード感が全然違います。早慶の定期戦も年に2回ほどやっているので気になる人は見に行ってみると凄さがわかりやすいと思います!お祭りみたいで楽しいので!
東大の話に戻すと、東大は今年関東リーグで三部から二部に昇格しました。関東リーグは五部まで存在しており、二部はちょうど経験者主体のチームと初心者主体のチームが入り混じったリーグというイメージを持っていただけるといいです。
東京大学アイスホッケー部は一学年に一人経験者がいれば多いほうという圧倒的に初心者が主体のチームです。
二部の他の初心者主体のチームに比べても経験者は少ないほうです。二部定着を目標に掲げる東大ですが、そのために必要なことは言わずもがな、初心者のレベルアップですね。
二部で戦うために、東大アイスホッケー部は初心者に対するケアが手厚いのが特長です。東大には初心者歓迎と言いながら経験者8割、みたいな部活が多いなか、
アイスホッケー部は、
一般開放されている時間帯のリンクで上級生とほぼマンツーマンで一からスケート指導をする練習、
そして普段の練習では、上級生の練習の空いているスペースでできるよく練られたメニュー、
さらには一年生氷上という一年生のスキルアップのためだけの練習などを行い、
入って3ヶ月ほど経った夏合宿の頃には全員がある程度ホッケーが楽しめる程まで成長します。
初心者の場合、練習を重ねれば重ねるほどスケートの技術は向上するので、一氷上ごとに成長が実感できます。
マネージャーも新歓氷上の頃よちよちとペンギンみたいに恐る恐る氷上に乗っていた部員が、ぐんぐん成長して上手くなっていく姿を見るのが楽しいと言っていました。
そのようにして初心者から手厚いケアで層の厚いチームを作った東大アイスホッケー部が、アイスホッケーをするために推薦で入ってきたプレイヤーの多い私立大に勝つ構図、どこかワクワクしませんか???
そこの「大学から何か新しいスポーツを始めたいな〜〜」と思っている新入生!!!
そこの「でも初心者で活躍できるスポーツがいいよな〜」と思っている新入生!!!
君の探しているスポーツはアイスホッケーかもしれないよ!!
→次は気になる深夜練について!
「でも、アイスホッケーって深夜練って聞いたんだけど???」
「ええ、深夜練です。」
とりあえず、なぜ深夜練なのかというところから話していきましょうか。
東京大学アイスホッケー部は、週に二回ほど、高田馬場と西武新宿線の東伏見にあるアイスリンクで練習を行っています。アイスリンクは、昼間はフィギュアスケートのために一般開放されています。
だから、貸切練習をするためには夜間に貸し切る必要があるってわけです。ただ例外もあり、公式戦の場合は昼間に貸し切ることも可能です。
そして今から深夜練の良さについて語っていこうと思います。今回の最重要項目です。
例年のことなのですが、「この部活は深夜練なんですよ。」というと大抵の新入生がすごい怪訝そうな顔になります。
でも、心配ありません。食わず嫌いは本当にもったいないです。
真実を知ると、大抵の誤解は解けます。
ではいきましょう。
アイスリンクの貸切時間は90分、一時間半です。
「意外と短いな??」と思ったでしょ?そうなんです。なので、練習開始は大抵23:30や24:30などが多いのですが、それでも1時、2時に終わります。
「そこからは始発待ちなんですか…….???」なんていう疑問が次に湧いてくると思います。
いいえ。ちゃんと2時、3時までには家に帰れます。
なんと、車を所有している部員が家まで送り届けてくれるんです。
車を所有している、と書くとちょっと語弊がありますが、実家に住んでいる部員が家の車を借りて部活に来ており、ついでに家まで送ってくれるんです。都会で免許を取ってもペーパードライバーになりがちなんですが、部員は夜の環状線を走り回っており、車を乗り回せるという点でもいい部活ですね。
かくいう僕も、東京で一人暮らしなんですが、同期の部員に送ってもらいちゃんと家に帰れています。
「でも深夜練あると授業でれないんじゃ……??」
ちゃんと出れます。まさに自分次第です。
まず大前提として、深夜練は基本週に二回、火曜日と金曜または土曜日にあります。金曜と土曜は次の日は特に問題ないとして、問題は水曜ですね。
火曜の練習は固定で23:30から行われるので終了は1時、帰宅して2時から2時半。寝る時間は3時から3時半。1限に必修が入ると厳しいかもしれませんが、2限だと六時間は睡眠が確保できます。
第一、大学生は履修をある程度自由に組めることが強みなので、なんなら水曜を全休にしている部員もいます。(一年生は少し厳しいかもしれませんが)
また、運動会にありがちな、「朝練があるから1限が取れない〜」や、「夕練があるから5限は厳しい〜」みたいなこともありません。
そう、深夜練ならね。
さらに、昼間に友達とカラオケやランチにサークル活動、さらに夜にクラコンや友達との食事そしてライブも、バイトだって全部行けます。
そう、深夜練ならね。
アイスホッケー部に入れば、運動会に所属しながら自分のバイタリティ次第で、
効率的な部活、充実した私生活。キャリアアイスマンです。
なんてことも言っちゃえます(笑)
あくまでも、自分のバイタリティ次第ですが、、、。
ちなみに、基本的に週に二日が深夜練の氷上練習で、さらに二日が夕方5限後に行う筋トレなどの陸上トレーニング、さらに一日が一般開放中にスケートを行うメニューとなっています。ただし、試合期間には氷上練習が増えるなどイレギュラーになります。
「深夜練ってそこまで多くないんだね。」
「意外と深夜練行けそう!」
「私生活と両立する運動会探してたんだ!!」
「アイスホッケー部入りたい!!!」
そう思ってくれたそこのあなた。
アイスリンクでお待ちしております。
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「え?マイナースポーツが魅力ってどういうこと?」って疑問に思うでしょう。その説明は置いといて、とりあえず日本でどれだけマイナーなのかを説明させてください!
日本のアイスホッケーの競技人口って何人か知ってる〜???(ブルゾンちえみ風)
約2万人
日本の人口で割ると6000人に1人の割合です。野球が810万人、サッカーが630万人と聞くとその少なさが実感出来ると思います。
でもでも、、アメリカの四大リーグって知ってますか?
アメフトのNFL、野球のMLB、バスケットボールのNBA、そして…….
アイスホッケーのNHL!!!!!!!!
実は、アメリカでは割とポピュラーなスポーツなんです。意外でしょ?NHLの一試合平均観客動員数は1万8000人だそうです。それだけで日本の競技人口に匹敵すると思うとアメリカでのアイスホッケーの人気がわかりますね。(すごい)
それはさておき、そんな日本でアイスホッケーをするとなると逆にコミュニティーが狭く他の大学の人との距離が近くなります。例えば、先程リンクの貸切時間は1時間半と言いましたが、それだけじゃ練習が足りないという人にはビジターという制度があります。
ビジター制度は、マネージャーが他の大学と交渉して他の大学の練習枠に東大のプレイヤーを乗せてもらうという制度です。代わりに東大の枠に、他大のプレイヤーが乗ることもあります。自分のやりたいだけアイスホッケーに打ち込めるという環境があるのもこの部活の魅力です。
このような制度は他の部活ではあんまりないんじゃないでしょうか。東大の運動会の印象として、各部活が自分たちだけの練習スペースを持っているというのがあります。アイスホッケー部は、いろんな大学といくつかのアイスリンクを共有してるため、他大との交流が活発で、選手同士の仲もよくなります。
→最後に語るのはゴーリーとユニフォームについて!必見です!!
アイスホッケーは20分前後の3ピリオド制で行われますが、力の差が大きすぎない限り、たいていの試合が数点しか入りません。東大も去年の秋大会では2-1など一点差で競り勝つことが多かったんです。
ここでゴールとゴールキーパー(ゴーリーと呼ばれます)の写真を見てみましょう。
「え?ゴール小っちゃいな!?」
それが普通の反応ですよね。ですが、
「確かにこれは普通入らんわ〜」
「俺も立ってるだけで守れそう」
と言われたら、さすがに全力で否定します。
素人が全身防具つけて危なくないようにしてゴールを守らせたら、きっと160km/hのシュートを前に手も足も出ないでしょう。
ゴールに隙を与えない緻密なステップ、160km/hで飛んでくるパックに反応する反射神経、などなど……
僕はゴーリーを経験したことがないので技術について深く説明できませんが、かなりの技術を要するのは確かです。アイスホッケーのゴーリーはセーブ率(止めた数/枠内シュート)は90%を超えると言われています。
ゴーリーはゴールは決めることこそありませんが、守護神としてゴールを守っています。アイスホッケーの一点の重みを演出しているのは実はゴーリーだったのです。もし、試合を見に来る機会があれば注目ですよ!
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まずは改めてアイスホッケー部のユニフォームを見てみましょう。
「新歓のとき、アイホの人ってたいていダボダボのユニフォームを着てやってるよね、なんで??」
みたいな質問をよく受けるんですが、答えは簡単です。
ユニフォームの下に普通は防具を着ているからです。
先ほど説明した通り、10kg弱の防具を着る前提で大きめに作られているんです。
「ダボダボなところがかっこいいよね!」って言ってくれる人もいます。優しい世界です。