どうも男子校の化身です。
皆さん、火曜夜10時からTBS系で放送中の『逃げ恥』こと『逃げるは恥だが役に立つ』見てますか!?
プロの独身・津崎平匡と妄想女子・森山みくりが契約結婚を通して、二人の絆をゆっくりゆっくりと縮めていく”ムズキュンラブコメディー”です!
・・・いやいや、ちょっと待てよと。
プロの独身ってなんやねん。
ただの”童貞”のこじらせラブファンタジーやないかい!!!
インテリ童貞の平匡さんを見ていると東大男子(特に男子校出身者)の行く末を見ているようで心が痛みます。ガッキーとイチャコラ出来るんなら全然いいですけど、現実であんなことあるわけもなし…
ただ『逃げ恥』を見て童貞にムズキュンしてくれる多くの女性がいるというのは非常に明るい兆しです!
だからこそ今、プロの童貞・津崎平匡の行動原理を正確に知ってもらう必要があります。
これまで男子校こじらせ(≒童貞こじらせ)について語ってきた男子校の化身の出番であると使命を感じました。
もうすぐ最終回ですが、身体にべったりと染み着いた童貞思考について詳しく解説させていただきます。
※この記事には第9話(12月6日放送分)までのネタバレが含まれていますので、未視聴の方はご注意ください。
<第1話〜第5話>
プロの童貞・平匡さんは家事代行として雇っていたガッキー演じるみくりを「主婦」として雇うことになり、契約結婚(事実婚)することになります。
ここで恋愛経験者は思います。
”そもそも嫌いな男と一緒に暮らそうと思うわけないでしょ。この時点ですでに脈ありあり!”
30過ぎるまで童貞を守ってきたことで身につけた技術は”最強のリスクヘッジ”
「絶対に自分が傷つかないこと」を第一に行動します。従って、相手が自分のことを好きになるとは絶対に考えません。
これが”ただの童貞”と”プロの童貞”の大きな違いです!
もはや童貞特有の「勘違い」をする次元を超えて、「勘違いの勘違い」をしてしまいます。
つまり相手が自分に本当に好意を寄せているにも関わらず、それを「勘違い」だと「勘違い」してしまうのです。
たとえばこんな例を考えると分かりやすいです。デートも何度かするほどの親密な男女の会話です。
男「今好きな人っているの?」
女「うん、いるよ(君だよ)」
男(まじかよ。何回も僕とデートしてたくせに他に好きな男いるのかよ。はぁ、女クソ)
まさか自分のことを相手が好きだとは思わないため、このような思考に至ります。
僕の持論ですが、20超えるまで童貞貫くとロジカルシンキングならぬコジラセシンキングが身についてしまうため、たとえ童貞を卒業したところで考え方は簡単には変えられません。
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「かもしましょう新婚感 だしましょう親密感」をモットーに二人は周囲に契約結婚であることを悟られないようにするため、週に1回火曜日だけハグをするようになります。このころから相当みくりは平匡さん好きアピールを始めていますが、そんなことプロ童貞は気づくよしもありません…
恋愛経験者は思うでしょう。
”同棲して、ハグまでしといて平匡お前は何をやってるんだ?!みくりの顔見てみ?「ほっぺの赤信号は止まるな、進め」でしょうが!”
正直ガッキー並の美女とハグしたら、体中カチンコチンになってなーんにも出来ないと思います。
「ほっぺの赤信号は思考停止」です。
死ぬまで童貞でいいから、ガッキーと一度ハグがしてみたい…
<第6話〜第9話>
伯母の土屋百合さんから貰ったペア温泉旅行券で2人は旅行に行くことに。体裁上は「新婚旅行」ですが、2人の間では「社員旅行」です。ここで初めて2人は同じベッドで寝ることになるチャンスを得るわけですが、結局意識しすぎた平匡さんは1人畳でアイマスク・耳栓の引きこもり状態での就寝。みくりの勝負下着が日の目を見ることはありませんでした…
恋愛経験者じゃなくても思うでしょう。
”みくりが嫌って言うならそりゃそうだけど、一緒に寝ていいって言ってるんだから添え膳ですらないでしょ。そんなところで”逃げる恥”役に立てないでいいから!”
もちろん嬉しいし、出せるもんなら手も出したい。しかし、ここでも行動原理はリスクヘッジ。
相手に拒否されるのが怖い。1人でのぼせ上がってる童貞と思われるのが怖い。
そしてそれ以上に念頭にあるのは「付き合っているわけでもないのに手を出してはいけない」という頭でっかちな貞操観念。
もちろんそういう貞操観念は多くの人が持っています。でも状況に応じて対応する必要があります。
「廊下は走るな」というルールがあるからと言って、急病人が出て職員室に向かう時にも歩きますか?
融通の効かないルール至上主義が知らない間に人を傷つけているのです…
旅行の帰りの車内。2人は共に旅の終わりを心の中で惜しみます。手を握りしめて欲しいというみくりの望みをあざ笑うかのように、電車はスピードを緩めることなく目的の駅に到着します。やっぱり童貞は終わってるなと思ったその瞬間、平匡さんのまさかのキス!!!視聴者全員が嬉しい悲鳴をあげたことでしょう。やりました、童貞バンザイ!
恋愛経験者も思ったでしょう。
”ここに来て、そのキスはずるい!まさか今までの臆病っぷりは全部このキスのためのフリだったというわけか。その場の勢いに任せることばかりに甘んじて、本当に相手の心を掴むことの大切さを忘れていたよ…”
やっちまったーーーーーーーーーー!!!!
今まで何のために打ちごろの球を見逃してきたというのでしょう。
ここに来て、本能が理性を上回り、ついつい手を出してしまいました。
結果としては難しめの球をひっかけて守備の隙をついたヒットとなったわけですが、自分の中では完全に失敗したと思いこんでいるので目を瞑ってしまってホームベースに佇むばかりです。
相手が期待していたことなどつゆ知らず、独りよがりな行為をしてしまったと反省を繰り返すしかありません。
その後の平匡さんとみくりのメールのやりとりを振り返ってみましょう。
みくり「聞いていいですか?どうして私にキスしたんですか」
平匡「すみませんでした。雇用主として不適切な行為でした」
みくり「謝る必要はありません。」
平匡(謝らなくて…いいの!?)「しかし一方的で許されない行為だったように思います。深く反省しています。」
みくり(だから…なぜ反省?!)「社員旅行としてはセクハラでアウトですが、新婚旅行という体でもあったし、一応形式上は恋人なのでスキンシップの延長でありじゃないでしょうか。」
スイングしてしまったなら、せめて球の行方を目で追わないと。
自分の行動に責任を持てず、すぐに逃げ出してしまうのが童貞の悪いところです。
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キスもあり、2人の距離は急接近。お互いの好意にようやく気づき始めたかのように思えました。そして2度目のキス…
我慢の限界に達したみくりの口からつい本音が溢れました。
「いいですよ、私は。平匡さんとなら…そういうことをしても」
ああああああああ!倒置法の威力!!!
しかしこれに対して平匡さんはみくりを突き放しこのセリフ。
「ごめんなさい、無理です僕には。そういうことがしたいんじゃありません。すいません、無理です」
恋愛経験者は呆れ返ってこの一言。
”最低か、この生き恥が!”
もう少し話を進めてみます。
その後みくりは家を出ていってしまいました。どうなることかと思いきや、平匡さんの行動の裏には”自分が童貞であることを知られるのが恥ずかしい”という思いが隠されていたことが明らかになります。童貞で歳を重ねるとこんな弊害があるんですね…
そしてついに2人は想いを伝え合いました。
ここで平匡さん突然強気の一言「これからは火曜じゃなくてもみくりさんを抱きしめていいですか?」
さらにコレ!「一緒にいますか、朝まで」
ほんとにこれムズキュンシーンでいいですか?
星○源に騙されてますよ!童貞ボイスでこうは聞こえませんか?
「あ〜やっぱさっきのなしなし!ちょっと待って!やっぱり僕もしたかったです!ごめんって!ねぇしよ?」
これが童貞ツーストライクの法則です。
一球目のチャンスボールは警戒し過ぎた結果、ビビって見逃し!
からの二球目は超後悔した結果、全力のフルスイング!
ドラマの中ではバットに当たりそうですが、現実だったら突然の強気にただヤリたいだけの童貞のように思われて大きな空振りに終わることでしょう・・・
基本自分との戦いなので球に合わせてスイングするとかいう器用なことが出来ません。突然のチャンスボールに慌てふためくばかりです。
さぁ12月6日放送分第9話までを振り返ってきました。
童貞の習性・気持ち十分に理解していただけたでしょうか?
女性の皆さん、童貞と恋愛すればムズキュンし放題ですよ!!!
これからも童貞を、男子校こじらせ男子を、よろしくお願いします!
最後になりますが、僕が未だに捨てきれない懸念について。
家事代行で雇った可愛すぎる女性とニセの結婚をして、同棲スタート。相手からの猛アタックに、もうすぐ童貞卒業…
”これ全部プロ童貞・平匡さんの妄想ってことないよね?!”
最終回までどうなるのかいろんな意味で目が離せません!
男子校こじらせについて興味が沸いた方はぜひこちらもご覧ください。
<第一弾>こじらせ男子の人生の叫びです
<第二弾>「勘違い」に始まるこじらせの詳細に迫ります