「めっちゃケチな東大生が一食500円の食堂をやっているらしい」
とのうわさを某テレビで掴んだUmeeT取材班。これは取材するしかない!と、早速その東大生の元へ。
東京都文京区本郷某所。少々複雑な場所にあるらしく、グーグルマップを頼りに進んでいきます。
なんとか目的地にたどり着き、インターホンを押すと出てきたのはすご~く優しそうな顔立ちの……
って、編集長やないかい!!!
はい、どっかで見たことあるピンクシャツのこの男性、UmeeTの記事に何度も登場していますね。
まぎれもなくUmeeT編集長の杉山さんです。
最近フリー素材化が著しいわれらの編集長ですが、どうやら本当に「すぎ山食堂」なる食堂をやっている様子。(しかもそれでテレビに出ちゃったとか)
しかし、身内だからといって贔屓はしません。メディアの端くれとして、きちんと取材をしたいと思います。
編集長が料理をしている間、取材班は案内されたダイニングで回りをきょろきょろ。
む。何かサインらしきものを見つけました。編集長、これ誰のサインですか?
(杉山編集長・以下、杉)「ああ。某テレビ番組が取材に来たときのサインだよ。左上から香取慎吾さん、山崎賢人くん、二階堂ふみちゃん、ザキヤマ」(ザキヤマは呼び捨てなんですね)
そうそうたるメンバーです。この四人がすぎ山食堂に来て、編集長の手料理を食べたとのこと。つまり、すぎ山食堂に来てご飯を食べれば彼らの座った椅子で食事ができる……!?(編集は二階堂ふみちゃんの座ったふみちゃん席でご飯をいただきました。気分だけ二階堂ふみです)
杉「いやぁ僕山崎賢人くん知らなくてさ、取材についてきた東大生だと思ってたんだよね、塩顔のイケメンがいるとは思ってたけどさぁ、ははは。え、みんな知ってる?」
いや、普通知ってます。(メディアの編集長なのに山崎賢人知らないのかよ……)
ポスト福士蒼汰という説明をしてなんとか彼のサインの貴重さを理解していただきました。
サインの話もそこそこに、料理が出来上がったようです。
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あれ……(思ってたよりずっと)おいしそうだ……!!
本日のお品書き(500円)
・豚キムチ
・茄子の焼き浸し
・ぶりの卵の煮つけ
・にら玉スープ
・白米
見た目は想像していたのよりもずっと本格的です。この品数、ボリュームで500円はかなりうれしいですね……。
けれど美味しくなければ意味がない!身内贔屓は一切しません、しっかりレポートしてみせますよ。
いざ実食。いただきます!
取材班「ああ~~美味しい~~」
すぎ山食堂のファンの一人に「妙に旨い」と評される料理は、どれもしっかり味が付いていて本当においしい。取材班のお気に入りはぶりの卵の煮つけです……めったに食べられるものじゃないし、触感もプチプチとしていて、ごはんが進む進む……。
(取材班・以下、取)「編集長……お料理とってもおいしいです(なんだか悔しい)……。いつから料理をされてるんですか?」
杉「いや実家にいたころは卵焼きとかチャーハンとかくらい。本格的に自炊をするようになったのは一人暮らしを始めてからかな。上京して最初のころは寮暮らしだったんだけど、ごはん不味いし門限ムカつくしでやめちゃって。次に始めたシェアハウスで人に食べてもらって、うまいって言われることの喜びを知った(笑)自分で旨いと思えるものは作れてたけど、どうやらこの料理、人が食べてもうまいらしいって。それで乗せられて食堂にまで(笑)」
取「やっぱり何事でも人の反応もらえると嬉しいですよね。得意料理は何ですか?」
杉「やっぱり今日作ったなすの焼き浸しとか、ブリのアラ炊きとか豚汁とか。一度作ると保存が効くものをよく作るかな。俺、基本的に大体適当にささっとできるものしか作らないんだよね。和食と中華がメインで、洋食とかデザートとかはダメ。繊細な作業とかは無理だから。デザートに至ってはあれもう工作じゃん」
取「(確かに繊細な作業得意じゃなさそうだ)料理がうまくなりたい人たちにアドバイスお願いします」
杉「料理が上手くなりたいのなら人に食べさせてあげたらいい。たとえ不味いって言われても、それでトライアンドエラーを重ねていける。
料理できないって言ってる人は英語喋れないって人と一緒。英語って、最終的に追い込まれたら喋るでしょう。同じように、料理もやろうと思えばできる。できるんだって思い込みが一番大事。英語全然うまくないのにひたすら喋る人いるじゃん、あんな感じで料理もやっていけばできるようになるよ」
取(プロの料理人の矜持だ……)
取「この記事の冒頭でも、めちゃくちゃケチケチ言われてますが、実際のところどうなんですか?」
杉「ドケチだね。ドケチの英才教育を受けてきたからね。小さいころからスーパーの半額情報を叩き込まれてね。お金を使うのは悪で、安くてうまいのが正義。だから外食は好きじゃなくて、俺にとっては儀式みたいなもの。外食すると、しみじみ俺の飯うまいなぁと思う瞬間があって。クラコンとかは渋々行ってたけど、こんなのにお金払うくらいならうち来いよ、みたいな(笑)」
取「マジでケチなんですね……(引きぎみ) 確かに、クラコンより、すぎ山食堂の方がコスパずっといいですもんね(笑)」
杉「もともと杉山食堂は俺が会いたい人を呼ぶときに、カフェとかの場所を確保するのが面倒で始めたんだよね。相手はうちにくる、俺はその分料理を作る。お金を受け取って俺は食費を浮かすことができる。ほらハッピーじゃん。カフェで待ち合わせするのとか本当嫌い。お金勿体ない。フラペチーノとか絶対頼まない。お金払うならお腹にたまるものを頼むから、仕方なくスタバに行くときはケーキと水を注文するよ」
取「スタバで水はないです。いや、さすがにないです。(ドン引き)それ、デートするときどうするんですか?」
杉「困るね。うち来ればいいんじゃない?」
取「毎回ですか?」
杉「……え、ダメ?」
取(にっこり微笑む)
取材陣一同、編集長に彼女ができることを心の底から祈っております!
杉山編集長、今日はごちそうさまでした!!
※すぎ山食堂についてもっと知りたくなった方へ(店主からのメッセージ)
・こちらからすぎ山食堂のFacebook をご覧ください。
・申し訳ありませんが、一般向けの営業は行っておりません。友達の友達までで細々とやっております。どうしてもすぎ山食堂に行ってみたい!と思われた方は、まずは店主(杉山)とお友達になってください。
・おまけ:他の日の献立↓
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さて、今回より新企画UmeeTDishesを始動させたいと思います。
UmeeTDishesではキャンパス付近の飲食店を訪れ、店主にインタビューをしたり、ごはんを食べながら対談をしたり、ドケチな杉山さんが満足するコスパのよいお店を探したり、ごはんに関するさまざまなことを行っていく予定です。
キャンパス周辺で「このお店がオススメ!」「ぜひここを取材してほしい!」などの情報がありましたら、メッセージを送信していただくか、ツイッターで「 #UmeeTDishes 」をつけてツイートしてください。取材班が突撃するかもしれません。
たくさんの情報お待ちしております!