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どうも男子校の化身です。
男子校というプリズンをようやく抜け出し、花の大学に入りました。
東大に入れば彼女なんて目瞑ったままでも出来るだろ〜と思っていました。
しかし現実は想像よりも苦なり、学歴なんてモテるのになんの役にも立たないことがすぐに分かりました。
そして4年生になった僕は、東大生なんだから就職なんて鼻ほじりながらでも出来るだろ~と思っていました。
…言わずもがな現実はそう甘くはありませんでした。
なんだこれ、学歴なんの意味もねーじゃん!
そんな折、UmeeTでは既にお馴染み、最近は著書『進め!!東大ブラック企業探偵団』でも絶好調の大熊将八さんから「僕は芦名佑介さんという方をとても尊敬しています」という情報を耳にしました。
(大熊さんについてもっと知りたい方はこちら)
あの大熊さんが尊敬する芦名佑介さんとは何者なのかと思って調べてみると、慶應アメフト部で主将を務め、U-19アメフト日本代表キャプテンというゴリゴリの体育会系スポーツマン。
社会に出てからもめちゃくちゃ活躍されています!(後々出てきますが、たとえば月に云千万円稼ぐセールスマンだったこともあるそう)
なんだこれ、学歴なんて(体育会に比べたら)なんの意味もねーじゃん!
青春をティッシュに丸めてゴミ箱に捨て、ようやく手に入れた学歴がしょせんこんなものだと!?
このやりようのない怒りを芦名さんにぶつけに行くことにしました!
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僕「こんにちは」
芦名さん(以下あ)「こんにちは。今日はよろしくお願いします!」
引き締まった肉体に、肉汁の如く溢れだすオーラ。
一目見てただ者ではないことが分かります 。
僕「芦名さんは学生時代アメリカンフットボールのみをやられていて、勉強なんてそんなにしていなかったですよね?それなのに社会に出てから物凄く活躍されています。そんな姿を見ていると、苦労して手に入れた割に『学歴』なんてほとんど役にたたないじゃないかと腹が立って仕方がないのですが、芦名さんは学歴に対してどのようにお考えですか?」
あ「僕は勉強面での学歴はまったく意味がないと思います。」
ほーら、やっぱり『学歴』意味ないんやん!大学の勉強って自主性に任される部分が多い分、どこの大学でも生徒の気持ち次第なんですよね。
あ「ただし今の社会であれば、『学歴』はすごく有効です。なぜかというと、大学に入れば2つ得られるものがあるからです。」
おっと、2つあるのか!頼む、『学歴』に意味を与えてくれ!!!
僕「2つというと?」
あ「『人脈』と『就活』です。」
僕「今の段階だと人脈がどういうふうに役に立ってくるのか想像がつかないです。」
あ「人脈に関して言うと、東京大学には一番優秀な人たちが集まってきているので、30歳くらいになったときに気付くと思うんですよ。最先端でやってる人と会いたいと思ったときに、『そういえば隣のクラスにあいついたわ』みたいな。」
『人脈』の意味はじわじわとボディブローのように効いてくるもののようです。今だとまだ実感が湧かないです…
ただ人脈はわかるとして、もうひとつが重要です!
僕「『就活』に学歴って本当に役に立っているんですか?」
あ「今の段階ではまだ学歴を重視する企業も多いので、役に立ってはいると思います。実際、学歴のある学生、特に東大生は論理的思考能力や論理的処理スピードはもの凄いですから。」
僕「今とても就活に苦労しているんですけど、なんでですか?(ブチ切れ)」
あ「それについてはそもそも日本の制度について考える必要があります。まず大学に入る意味はあったとしましょう。ではなぜ”受験”という方法をとると思いますか?」
中高の勉強で身につく学力なんて、社会に出たら何の役にも立たない気がするしなぁ。
一体何であんな面倒なテストを受ける必要があったんだろう。
あ「受験したら、仕事ができると思いますか?人の心を引きつけられるようになると思いますか?」
僕「…思わないです」
あ「おかしくないですか?でもなぜかみんな受験するんです。答えを言うと、日本が今の受験戦争を作ったのは、『俺の言うことを一番迅速に聞いた奴に一番高い金をやる』というシステムがあるからです。言うことを迅速に聞ける人が政治の世界や一流企業に入っていきます。東大生ということは、『俺の出した課題に対して一番答えを合わせにくる奴』ということなんですよ!」
受験という制度は、偉い人の言うことを聞くようにするための調教だというんですか!?
そんなふうに考えたことはなかったです。というか考えてたら大人しく勉強なんかしてられなかったです。
どうせ調教を受けるならマスクをつけてムチを持ったお姉さんの調教を受けたかった!
あ「膨大な資料を渡して、『全部暗記して、的確に返せ』ということが出来るわけです。そういう最高の奴隷を作ることに成功した国が日本だったんです。先ほど就活で苦労しているという話が出ましたが、それは東大生が自我を持ち始めているからだと思います。企業は言うことを聞くから東大生が欲しいのに、自我のある東大生は企業からしたら要らないですよね。」
まぁ言うこと聞かない奴隷とか使い物にならないとは思いますが、なにがなんでもさすがに酷いですよ。
そこで企業と東大生にミスマッチが起きているのかもしれませんが、東大生にだって自我くらいあります!
僕「東大生は自我を持つことを許されないんですか!」
あ「自我をすでに持っている人は進む道を自分で決めればいいです。面接官にどう思われようと、上手く受かることも出来るだろうし、ベンチャーに行ったり、起業したりとやり方はいくらでもある。
問題は長年の奴隷教育のせいでまだ自我が持てていない人で、そういう人はとりあえず楽しく奴隷になる方がいいと思う。僕自身も自分で決められなかったから新卒の時は大手企業に入ったし。」
僕「楽しく奴隷になる方がいいというのはどういった意味合いでしょうか?」
あ「企業がエリートや体育会に求めているのは”従順に言うことを聞くこと”だということを理解した上で、自分でその道を進むことを決めるべきだということです」
自我を持つ持たないの良し悪しではなく、自分で決断することが重要なのですね。
自我を持つ東大生が就職に苦労すると言われましたが、芦名さんの経験上そういう傾向があるというだけで、別に悪いことではないのです。
ここからは東大生の奴隷性や日本の奴隷制度について詳しく伺っていきます。
僕「厳しい受験戦争をくぐり抜けたからといって、東大生はそこまで奴隷になってしまっていると思いますか?」
あ「東大生の奴隷力は凄く高いと思いますよ。当てにこいと言ったときの当て方は半端なく上手いですから。」
これは褒められてるのか貶されてるのか…
あ「日本がなぜ戦争で強かったかというと、体力も知力もある人を奴隷にすることに成功したからです。世界では奴隷制度というのは体力がなくて、知力がない人を働かせるものでした。」
僕「これまでの日本の成長社会・工業拡大社会ではこの奴隷制度が有効だったということですよね。これから芦名さんの言う日本の奴隷制度はどうなっていくのでしょうか?」
あ「日本が作った奴隷制度は、体育会教育と受験戦争です。ただ僕はもう奴隷制度はダメだと思います。これからはSNSによって、運動や勉強は出来なくてもビジネスにおいて活躍できる人がいるということが誰にでも知れるようになったら、東大に入る人なんていなくなってしまいます。」
僕「確かに苦労して勉強もしていない人が自分よりがっぽがっぽお金を稼いでいるのを見たら、勉強する気なんてなくなります」
現に芦名さんの経歴を見て、僕は学歴の無意味さを思い知らされています。
僕「ではどういう人が今後増えていかなければいけないと思いますか?」
あ「自分の幸せを探せる人です。」
自分の幸せとは一体なんでしょうか。
人によって思い浮かぶものは様々だと思いますが、ここに注意すべき3つの罠が隠されていました!
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僕「自分の幸せは企業の中で探していけばいいのでしょうか?」
あ「注意して欲しいのは、企業で得られる幸せが必ずしも個人の幸せではないということです。金儲けしたいのは企業であって、個人ではない。大企業は良い給料をあげる代わりに、優秀な奴隷を何千人、何万人と集めたわけです。つまり個人の幸せだと思っていたものは、企業が決めた幸せだったんです」
給料は「働いた対価としてもらえるもの」と考えることが出来る一方、「会社が言うことを聞かせるために払うもの」と考えることも出来ますね。
こういう視点から企業や仕事について考えたことがなかったので、ハァ〜そういうもんかね〜という感じです。
あ「そもそも会社に入って、会社員のやっている仕事は誰がやりたいことなのかということです。『やりがい』という言葉をみんなが使いますが、これは凄い言葉で会社がやりたいことなのに自分がやりたいことだと当てに行くんですよ」
「お客様に喜んでもらえることがやりがいです」ってにこにこしながらムチ打ってる女王様の姿が目に浮かびますが、実はあれも自己洗脳なのかもしれません。
本当は”会社が儲けるためにやりたいこと”だとしても、それは”自分が会社でやりたいこと”だと思いこまないとやっていられないからです。
僕「芦名さんはもう企業に入りたくはないかと思いますが、やりたくない仕事の中から選ぶとしたらどのような仕事を選びますか?」
あ「一番凄い人に会えて、一番給料のいいところに行きます。それ以外の価値がないです!やりがいなんてどこにもないですから!」
結局はお金を稼ぐことが自分の幸せに繋がってくるのか…
僕「たくさんお金を稼げるようになるのが自分の幸せに繋がってきますか?」
あ「必要なのは生活費だけです。ただお金を稼いでいる人は見栄のためにお金を使います。」
何十万もする腕時計に、云百万の車。
他人を気にして見栄ばっかり張るのは自分の幸せではないかも知れないですけど、正直隣に侍らせてる綺麗なお姉さんは羨ましいです…
大企業で働くことも、仕事にやりがいを感じることも、お金を見栄に使ってしまうこともよくよく考えてみれば、全て他人に関係した幸せです。
うっすらと気付いていながらもごまかしごまかし幸せを感じている人が多く、特に奴隷マインドの強い人は陥りやすい罠かもしれません。
ここまで独自の理論を語ってくださった芦名さんですが、もちろん初めからこのような考えを持っていたわけではありませんでした。
ついに謎に包まれた芦名さんの波乱万丈な経歴が明らかに!!!
僕「今さらですが芦名さんの経歴を伺ってもよろしいでしょうか?」
あ「大学を出て、まず初めに入ったのが電通でした。そこで大企業にいてはカッコよくなること、自分の幸せを求めることはできないことに気がつき、1年半後には電通をやめて、プルデンシャル生命保険に転職していました。」
電通といえば広告代理店No. 1の超一流企業です。そこを1年半でやめてしまうなんて勿体無い…
「一生懸命働く」というのは会社の決めた幸せであり、自分の幸せではないと気付いたのがこの時でした。
あ「プルデンシャル生命保険では営業に磨きをかけました。電通にいた頃の17倍は稼いでいたと思います。ただそれでも次の目標を考えた時、ワクワクできることがなかったため、2年ほどで退職してしまいました。」
電通の17倍って…ありえないくらい稼いでますよね。
ただこれがいくらお金を稼いでも自分の幸せには繋がらないということへと繋がっていきました。
あ「チアガールを目指す友人の誘いから、ハリウッドを目指すことを決めました。アメリカへ移住していた際に朝ゆっくり起きてご飯を食べている時に、何気ない日常の幸せに気がつきました。月何千万と稼いでいたときよりも、天気のいいカリフォルニアで無職のときのほうが何倍も幸せだったんです。」
アメリカに行って、外から日本を見た時に気付いたのが日本の奴隷教育の実態だったと言います。
日本ほど上司に言われたことを丁寧にそのままそっくり返す国はない。
アメリカでは目上の人に対してリスペクトをしてはいるが、自分より優れているとは思わない。
受験制度から生み出されるのは奴隷であるという考えに至りました。
これほど紆余曲折の人生経験の上に、今の考えがあったのです。
これでまだ27歳というのだから驚きです!
めんつゆで言ったら5倍濃縮くらいの濃すぎる人生です。
個人の幸せを見つけられるようになるにはそれ相応の時間と意識の改革が必要です。
人生経験豊富な芦名さんにヒントをいただきたいと思います。
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僕「自分の幸せを追い求める人ばかりが出てくると、他人のことを考えられない自己中心的な人ばかりが量産されるようになるのではと不安になります。芦名さんのカッコよくなりたいという目標もベクトルは自分に向かっていて、他人への意識がないようにも感じられます」
あ「確かに僕はどっちかというと他人は他人なんで興味ないです。自分が進んでいなかったらとなにも価値がないと思っているので。ただ僕のわがままは自然と人を巻き込んでしまうんですよ!」
わがままが他人を巻き込む?
それってただのはた迷惑な奴なのでは?
あ「自分がわがままでいるためには相手のことを考えられなければいけません。」
芦名さんはたとえば自分の考えを整理したいときには他の人に伝えるようにしているそうです。その際に自分が言いたいことだけを言っても伝わらないので、相手のことを考えて、伝え方を模索します。
僕「今まで親や先生の言うことをきっちり聞いてきた僕みたいな奴隷マインド東大生はわがままとは程遠いところにいると思います。今からでもわがままになれますか?」
あ「自分を誰よりも見つめて、やりたいことを突き詰めるだけです」
芦名さんは簡単に言いますが、決してこれを実行できる人は多くないと思います。
周囲の目が気になって、ついつい見栄を張りたくなってしまいます。
『学歴』は何の役にも立たないと嘆いていましたが、実は『学歴』こそが僕を亀甲縛りにしていたような気がします。
いつまでも奴隷のままでいると女王様にムチ打ちにされてしまいます。
東大生よ、わがままになろう!