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【「好き」を貫く#04】魔法使いになるために

2024.01.27

 こんにちは。物理学科3年、マジックオタクの福室幸長と申します笑

 少し自己紹介をさせてもらうと、僕は東京大学奇術愛好会というマジックサークルに所属しているマジシャンで、物理のこととマジックのこと以外はほとんど何もしていないで日々暮らしています笑笑、授業のある日でも、毎日2時間はマジックをしていますね笑

 突然ですが、マジックと魔法の違いはなんでしょうか?両者、不思議な現象を起こすという点においては共通していますが、マジックについてはタネが確実に存在するという点で明確に魔法とは異なっています。

 そんな中、マジシャンはお客さんにタネのあるマジックを魔法のように見せるように日々努力しています。それについて、以前僕の先生や先輩から教わりひどく感動し、今の僕の第一の指針となっている考え方を紹介させて頂くので少々お付き合い頂けると幸いです(≧∀≦)

 マジックを魔法に見せる方法として一番有効だと思うのが、少し意外かもしれないですが、お客さんにそのマジックの演技の世界観に没入してもらうことです。

 いくら不思議なマジックをしたとしても、お客さんが少しでもタネの存在を意識してしまうともうそれは魔法ではなくなってしまいます。例えば、ドラマを夢中になって見ている時、その後ろ側にいるであろう大勢のスタッフの存在を意識することはないですよね。それと同じで、マジックではお客さんに演技に没入してもらいタネの存在を忘れてもらうことが大事なのです。

 ですので、マジシャンはお客さんにそのマジックの世界を信じてもらえるようにたくさんの工夫をします。例えば、一つのマジックの演技を作る時(特にステージ上で多くのお客さんに対して行うステージマジックのような場合)、マジシャンはマジックに伝えたいストーリーを設定して、徹底的にそれに合わせたキャラ作り、不思議な現象作りをしていきます。

 そうすることによってお客さんがそのマジックの世界に没入しやすくなります。一つの演技の中で、別々のマジックを組み合わせて演技を作るのではなく、一つの物語を紡ぐようにマジックを組み合わせていくのです。これだけでも、本当に不思議なマジックが出来上がります。

 以上を読んで頂ければ同意して頂けるんじゃないかなと勝手に想像しているのですが、マジックは間違いなく芸術の域に達していると思います。こんなふうにしてマジックの演技を作っていくことは、やはりとても難しくて時間がかかります。ただ、人間が本来持っているであろう創造欲をかき立てますし、実際演技を作っている時は本当に楽しいです。これからも素敵な演技をたくさん作っていければなと思います。長文お読み頂きありがとうございました。

この記事を書いた人
  1. 名前:福室幸長
  2. 所属:理学部物理学科3年
  3. 備考:トランプは常にカバンの中に装備しています。

UmeeTでお気に入りの1本↓

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東大のサークル
東京大学奇術愛好会の五月祭ステージマジックショーを知ってるか!?
ふな子
ふな子
2023-05-08
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福室幸長
トランプは常にカバンの中に装備しています。
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