こんにちは、三度のメシより議論が好きなSchipです。
この前の土日は東大入試でした。受験生の皆さん、本当にお疲れ様です。
ところで、東大現代文の模範解答に、完璧な正解はないことをご存知ですか。
先日SchipとUmeeTで共催した【東大現代文解答コンテスト】では、こんな話になりました。
どの模範解答もそれなりに欠点を持っている。
だからこそ、それを問うをぶつけることが、東大現代文攻略の近道だ!
記事はこちら: 【東大現代文】某予備校の得点は58点??模範解答って本当に正解??【東大現代文解答コンテスト】
(大反響ありがとうございました!)
ならば、出来たてほやほやの2017年の入試でも議論するしかない!
ということで、やります。
現役東大生による、2017年の東大現代文についての白熱議論の幕開けです。
※解答例だけ先に見たいという方は仕方ないですが → こちら
解き方を学び、問題を解く時代から、
問い方を学び、問いを立てる時代へ。

2017年の東大現代文は、伊藤徹『芸術家たちの精神史』から出題された。
問題は こちらで入手できる(2017/3/2時点)。
この記事は、ぜひ自分で問題を一読してから読み進めてほしい。
問題文の主題は、テクノロジーと人間の関係性だ。大学では「科学技術社会論」で学ぶ内容である。人工知能の台頭もあいまって、現在大注目の分野である。東大では 教養学部の学際科学科などで学べる (ファンキーな髪型の教授がいる)。
難易度は、そこそこ。一昨年の『傍らにあるということ』には遠く及ばないが、昨年の『反知性主義者たちの肖像』と比べると難しい。例年より、全体像を理解して記述することが求められる作問構成であった。

今年の大注目ポイントは、設問が一つ減ったことである!
これは何を意味しているのか…。
しっかり問うて解答を書いてほしいという東大からのメッセージなのだろう(そしてこれはSchipのメッセージと全く同じだ)。
設問を一つ減らした分、一つひとつの問題を深く考えてほしい。その声に耳を澄ませながら読み進めていこう。
闘いに挑むのは、この三名である。
![]() |
こだま
・学んでいるもの:言語学 |
![]() |
ユージン
・学んでいるもの:社会学 |
![]() |
かめ
・学んでいるもの:教育学 |