はじめまして。南藤優明と申します。
僕は、高校生に大学の学びの楽しさを伝える団体「マナビノマド」をはじめました。簡単に言えば、大学生が学んでいることを、高校生でも楽しく理解できるようにわかりやすく授業する団体です。
僕はいわゆる「脱法」者、文一から教養学部に行きました。
高校時代にはまさか自分が法学部以外に進学しているとは想像していませんでした。
そもそも、大学でどういうことが学べるのか、まったく知らずに勉強してきたのです。
高校時代の自分に、今自分が感じているワクワクを伝えられたら、当時の僕はもっと、主体的に進路を考え、毎日の勉強を「受験」とか「偏差値」とかに縛られることなく楽しめたんじゃないかなと思います。
本日、みなさんに提案したいのは、「僕らが練り上げた高校生向けの授業を、受けにきてみませんか?」ということです。
いや、みなさんを高校生扱いするわけでは断じてありません。
何を隠そう、僕らが作った授業、大学生が聞いても面白いんです。大学にあるさまざまな学問の面白みが、わかりやすく凝縮されているからです。視野を広げる意味でも、また自分の専門を深めるためにも、専門を超えた横のつながりをつくることは大学生にとって非常に大きなメリットがあると思います。
11月15日に東大駒場キャンパスにて開催します。イベントページはこちら。
授業のブラッシュアップにもなるし、みなさんの知的欲求も満たせる、授業お披露目会というわけです。
高校生に授業するぞ!という人も、他の専攻の人が何してるのか知りたい!という人も、暇だからとりあえず来たという人も歓迎したいです。わかりやすい授業を通じて、各分野がどういうものかを楽しく概観できる場になります!
今回の講義は以下のようになります。
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担当:佐々木弘一(東京大学文学部3年 宗教学専攻)
普段は意識していないけれど、実は身の回りに隠れている宗教。それらを具体的に取り上げながら、宗教学とは何かを学ぶ講義。
「一つの宗教しか知らない者は、宗教を何も知らないのである」(フリードリヒ・マックス・ミュラー)
担当:吉富秀平(東京大学教養学部1年 社会学専攻予定)
社会の中にある現象、概念、集団、をどう眺めるか?人が集まっただけなのに、人に大きな影響を与える「社会」。その不思議な存在を解説します。
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中原遼太(東京大学文学部2年 英米文学専攻予定)
詩をこよなく愛する中原くんが、詩とのふれあい方、楽しみ方を伝授。新しい世界をワークショップ形式で授業します。
「詩は考えるものでない。考えれば考えるほど遠ざかって消えて行く」(西脇順三郎)
このような魅力的なラインナップです! お時間あれば、ぜひ一度覗いてみてください!
ちなみに、第二回のテーマももう決まっています! 「機械学習」「宇宙」「仏教」!
試験明け12月末の開催を予定しております。イベントページはこちら。
こうやって各人が自分の専門を語ることを通じて、蛸壺化していく専門領域を軽やかに橋渡しするような学際的なコミュニティが作れたら素敵だな、と思いながら活動しています。知的好奇心をくすぐる授業で、皆様をお待ちしております。
今後僕たちマナビノマドはさらに、活動を展開させていくつもりです。地方自治体や教育委員会、NPOとコラボした合宿や各自の専門を生かしたアカデミックメディアの立ち上げを画策しています。
これらの活動の根本にあるのは、「学問の力をもっと社会に活かしたい」という思いです。
人類最大の遺産のひとつ、学問。僕ら自身も真摯に学びつつ、学問の力でワクワクする社会を作りたいと思っています。応援よろしくおねがいします。