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好きな人と、好きな曲を。

2016.04.25

 
新入生の皆さん、あるいは春から新しいことを始めたい在学生の皆さん。音楽系団体をお探しの方はいませんか?
色々と前置きしたいことはありますが、単刀直入に申し上げます。
――ようこそ、東大室内楽の会へ。

「東大室内楽の会」とは

そもそも室内楽って何?? という方もたくさんいらっしゃることでしょう。まずはそこから説明します。
「室内楽」が指す音楽は、一般的には弦楽器・管楽器・鍵盤楽器による少人数のアンサンブルです。
よくある形態としては、弦楽四重奏や木管五重奏、ピアノ三重奏などでしょうか。難しそう?
ですよね。筆者も昔はピアノを習っていて、クラシックといえばピアノ曲と派手なオーケストラしか分からなかった時代があり、室内楽ってどこか敷居の高いジャンルだなあと思っていたぐらいです。
ちょっと参考動画を貼らせていただきます。
こんなのとか

こんなのとか!!

……あれ? 意外と聞いたことある?
おわかりでしょうか!!! アコースティックな楽器を使った小編成なら、どんな曲でもできちゃう。
そう、室内楽の会ならね。

(※もちろんこういう正統派室内楽曲もあるんだよ! という紹介もさせてください:

なかなか温かくって素敵でしょう?)

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音で感じる、邂逅。

さて、そろそろ東大室内楽の会の説明に入りましょうか。

当会では、前述のように少人数での合奏をメインの活動としております。

年に何回か演奏会を開くのですが、主要なものは五月祭駒場祭での演奏、そして外部のホールを借りて行う九月演奏会です。

普段の活動としては、だいたい週に1度ほど駒場キャンパスにて「例会」なるものを開いておりまして、そこで合奏の練習はもちろんながら、突然即興セッションが始まったり、仲良く歓談しながら合奏メンバーを決めたり……極めて牧歌的な時間が流れております。

初めから上手く合奏メンバーを見つけるのは大変じゃない? そもそもどんな曲をやってみればいいか検討もつかない! そのような新入生の不安には、先輩方が優しく的確なアドバイスをくださるので大丈夫。次第に音楽的な相性における、いくつもの運命的な出会いを体験できるでしょう。

最高の伴奏者や、最高の共演者との邂逅を音で感じる瞬間の喜びは、何者にも代えがたいものです。

ちなみに、筆者は一年生の春にこの会の扉を叩いたのですが、当時の先輩とのやりとりはこんな感じでした。

「どんな楽器をされていましたか?」「ピアノです」「今年の新入生はピアノの人が多いなあ」「ふむ、それでは鍵盤ハーモニカで参加してもよろしいですか?」「いいよ! じゃあなんか合わせられそうな楽譜持ってくるね!」
お察しの通り、なかなか衝撃的でした。室内楽に鍵盤ハーモニカで参加できる編成の曲なんてないから、まあお断りされるかな……とぼんやり予想した上でこの快諾! このまま五月祭でピアノとチェロと一緒にリベルタンゴを演奏することになりました。

のちに先輩から伺ったところ、過去にはリコーダーでの入会例もあったそうで、現在でも時々オカリナや電子チェンバロといった謎の楽器が登場することがあります。筆者はいずれタイプライターの持参を計画しております。

選曲についてもなかなか融通が利きまして、クラシックのみならず、映画音楽やジャズ、タンゴにアニソン(!)、楽譜を取り寄せたり自分で編曲したり、今度はみんなどんな曲を演奏するのかしら、とエントリーが出揃うまで毎回ワクワクしております。

ここまで当会の様子を語ってまいりましたが、そろそろ残りの文字数も少なくなりましたので、一番の特長をまとめさせていただきます。

それは、好きな人と、好きな曲を演奏できるところ。

「この人とならこんな音が奏でられそう……」その情熱には、楽器もジャンルも、学年も学校も関係ありません(実際、当会には他大学の学生さんも、また博士課程の先輩方も、一定数いらっしゃいます)。

あらゆる既存の枠組みにとらわれず、自分の音楽を作り上げたいという方には、またとない至高の環境であると保証できます。

「ここならこんな音楽でも出来るかも?」そんな期待に応える音楽系団体、それが室内楽の会です。どうすれば演奏者も観客も楽しませることができるかを体得してみるのも、一つの音楽の味わい方ではないでしょうか。

例会日程のお知らせなどは当会ホームページを参照ください。間口を広げて、新たなる風との出会いを、いつでも(これは本当に年内どの時期でも)お待ちしております!!

(写真は部内演奏会の様子です。宙を舞う駄菓子。)

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東京大学室内楽の会
はじめまして! 東京大学室内楽の会です。UmeeTのライターをやっています。よろしければ私の書いた記事を読んでいってください!
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