灯台下暗し
この慣用句の意味は、みなさんご存知の通り、「灯台の下が暗いことから、身近な事情はかえってわかりにくいことのたとえ」(デジタル大辞泉より)ですよね。
それでは、
’東大’下暗し
このフレーズの意味はどうなるでしょうか??おそらく、東大にも何か価値のあるものがあるのに、学生にとっては東大があまりにも身近であるためにその何かに気づいていない、というメッセージが込められているのでしょう。
…「もったいぶらんとはよ本題に入れ!」というお叱りを受けそうですね。
そうです、上のフレーズは筆者が勝手にパロディーとして作ったものなのです(筆者が関西出身だということもお察しの通りです)。われながらセンスのある慣用句ができたと思ってますが、どうでしょう…?
そろそろ本当に話を始めますね(笑)。
副題の「国際交流」がどう関係しているのか気になっている方もおられるでしょうし。私が上のパロディーに込めた意味とは、「国際交流をしたいとなると私たちは海外に目を向けてばかりだが、実は国際交流なんて駒場キャンパスで簡単に始められる、しかも密度の濃い交流ができる!」というものです。
この記事は、私が所属している団体をみなさんにもっと知ってもらい、駒場での国際交流を広めたい、との思いで執筆したものです。
帰国子女ではないが世界を舞台に働きたい、と決意して去年入学した私が出会い、国際交流を通じてたくさんのことを日々学んでいる、そんな団体、TGIFについて今回はご紹介します!
この記事を読み終えるころには、みなさんも「うちらのキャンパスでそんなすごいことができるなんて、知らんかったわ~!」と地団太を踏んでいることでしょう。
TGIF(Todai Global Interaction Friends)は、駒場キャンパスのGlobalization Officeと連携しながら留学生との交流イベントを企画する、大学準公式の学生団体です。今学期は毎週木曜日のランチに加え、文化体験、東京巡りなど新しいイベントも企画しています。
グローバリゼーションが進む中、英語をもっと話せるようになりたい、海外の大学生と仲良くなって人脈を広げたい、と思っている学生は多いことでしょう。東大内にもたくさんの国際交流系学生団体があります。どれかひとつに入ってみたいけど、どれを選んだらよいのだろう…と迷っている人はいませんか?
数ある国際交流系団体の中で、TGIFだけにしかない特徴があります。それは、キャンパス内の留学生と交流ができること! お昼ご飯を一緒に食べ、弁当の具を交換する仲になれますよ(笑)
駒場キャンパスを歩いていて、留学生とすれ違うはわりとあると思います。
しかし、よく見かけるわりに私たち一般生が留学生と関わりを持つ機会はほとんどありません。それは、一緒の授業を受けることは全くないからです。取る授業が完全に分かれているために、一般生と留学生との間に交流が生まれることはないのです。
TGIFは、この事態をとてももったいないと捉えています。なぜなら、留学生と交流することには以下で述べるようにたくさんのメリットがあるからです!
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それでは、TGIFが企画するイベントに留学生と一緒に参加すればどんなよいことがあるのか、私が活動に参加して感じたことをもとに三つ紹介します!
一つ目のメリットは、英語の上達です。
東大に入り、授業で英語でディスカッションしたりプレゼンををしたりする機会があまりない、ということに驚きました。
英語のスピーキング力を身につけるには授業外でがんばらなければなりませんが、お金を出して英会話を習ったり、日本人同士で英語の練習をしたりするのに比べ、留学生と英語で会話することにはお金もかかりませんし、実際に英語が使われるシチュエーションで話すことができます。そして、私の英語力も確実に上がったと実感しています。みなさん、こんなジョークを聞いたことはありませんか?
ある言語を習得するには、その言語をしゃべる彼氏・彼女を作ればいい
留学生と付き合うまではいかなくても友達になることで、相手の言いたいことを理解したい、逆に自分の気持ちもはっきりと伝えたい、と私は強く感じるようになり、その思いを原動力にしてひたすらしゃべり続けるうちに、会話が弾むようになってきました!
二つ目のメリットは、異文化理解です。
留学生と交流を深めるうちに、日本人と彼らとの違いや共通点、ひいては自分たちの特異性に気づくことになるでしょう。留学生と普通に会話をしていてふと「日本人同士ではこんなことはする・しないのにな」と感じることが私はしばしばあります。
過度に一般化する必要はありませんが、私たち日本人が当たり前だと思っていることが留学生にとってはそうでなかったりします。この違いは、私たちが育ってきた環境や風習、文化にはそれぞれの特徴がありお互いに異なっている、ということによるものなのです。
また、身近な話題が実はその国の歴史や文化に大いに関係していることにも気づかされました。
あるイベントで、ベトナム人の留学生と旧暦の話題で盛り上がったことを覚えています。日本のお正月は一月ですが、ベトナムでは旧暦を使うために二月なんだ!と新たな発見をし、印象に残っています。
最後のメリットは、日常性です。
このメリットは、上に挙げた二つのメリットの大前提となるものです。駒場に来てる留学生とは、食堂や教室の外などで意外によく出会います。
英会話の力を上げるにも、ただ純粋に会話をする中でお互いの文化をより深く知るにも、一回や二回会うだけでは到底足りません。逆に、同じキャンパスに通う留学生と一緒にイベントで交流するのなら、顔を合わせる頻度が高くなるので、英語の上達も異文化理解もより見込めるのです。
それでは、私たちがどんなイベントを企画しているか、少し紹介します。
まずは、毎週木曜日に開催するG.I.Lunchについてです。駒場図書館の前の芝生スペースにブルーシートをひいて、参加者が昼ごはんを持ち寄り会話を楽しみながら食べ(、弁当の具を交換す)るという内容です。申し込みは要らず、来る時間も帰る時間もそれぞれの都合の良いように決めることができます。
また、月に一回大きなイベントを実施しています。10月のハロウィンパーティや4月、9月の合宿などです。規模は30人から多いものでは70人ほど! たくさんの留学生と友達になり、また仲を深める絶好の機会です。
今年度からは、東大の国際化推進に向けて提言を行うなど、多方面で活動を行う予定です!
TGIFは、サークルではありません。20人弱の運営メンバーがイベントを企画し、そのイベントにはキャンパス内の全ての学生が参加できます。年会費もなければ、定期的に参加するのが必須の活動もありません。気軽に参加できるのが私たちの特徴です。
私たちはまず、みなさんにTGIFのことを知っていただき、できるだけ多くのイベントに参加して楽しんでもらいたいと思っています。イベントの運営に興味のある学生は、Sセメスター中にイベントでTGIFに親しんでもらい、Aセメスターから運営を引き継いでいく予定です。
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いかがでしたか?駒場で学ぶ留学生との交流がどれほど価値のあるものか、私たちの足元がどれほど暗かったか、少しでもみなさんに伝わっていれば幸いです。
ここで少し本音を吐きますと、私自身普段は「国際交流」という言葉を自分からは使わないでおこうと思っています(「え、さっきまでめっちゃ使っとったやん」というツッコミはスルーさせてもらいます)。というのも、「国際交流」という言葉は一見とても響きが良いにもかかわらず、その指すものはあいまいであったり、内実が伴われないまま使われていることが多々あるように感じているからです。
どんな国際交流活動も、交流を通して何を得たいか、どのように動けば得られるか、ということについてひとりひとりが考え、行動しなければ、結局は国際交流したつもり、で終わってしまう気がするのです。
私たちTGIFは、みなさんが実りのある国際交流を実現させられるだけの素材を揃えています。あとは参加するのみ!イベントに参加して、身近な国際交流を体験しながら、自分が交流を通して何を、どうやって得られるだろうか、ということをだんだんと考えてもらえればと思います。
みなさんの参加をお待ちしています!
新歓スケジュールは以下の通りです。
4月22日(金) 新歓パーティ@食堂二階
4月29日(金)、30日(土) 新歓合宿@秩父
上記イベントの詳細はTGIFのFacebookページをご覧ください。イベントの情報は全てここに投稿されています。イベントに参加したい学生は、TGIFのページにいいねを押して、申し込みをしてくださいね!
https://www.facebook.com/tgifutokyo/
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http://bit.ly/TGIFsubscribe