東大生に、休学のススメ

2015.11.24
吉谷健太

初めまして、東京大学3年の吉谷といいます。
2015年の4月から休学し、3か月間のカンボジアでのインターンののち、インド、アフリカ、ヨーロッパ、南米を旅しています。
 

 
最初、けったいな友人に休学を勧められた時は、もちろん「休学なんて、、、」と思っていたんですが、話を聞くうちに「休学も悪くないな」と思いはじめ、2014年の9月ごろ休学を決めました。

休学しない理由はない

休学も悪くない、と思った理由は、休学することにデメリットがないってことです。特に就職に不利になるわけでもなく、国公立の場合は学費もかからない。そして何より一年間も自分の好きなことをして過ごせるって夢のようじゃないですか!
 
このまま休学せずに就職したら二度とこんなチャンスはないかもしれない。そう思うと休学せずにはいられませんでした。
 

 
そうして休学を決め、せっかくなので世界一周しようと思ったのですが、もちろん最初はレールを外れる様で、少し怖かったです。でも飛び込んでみるとまわりには意外と休学経験者がいっぱいいて、世界一周中の人なんてもっとたくさんいて、実際に休学するころには不安なんて一切ありませんでした。

準備と手続き

休学を決め準備をはじめたのが9月で、そこから6か月+休学開始後の2か月の中でアルバイトで貯金しました。もちろんその間にもサークル活動も行い、授業にも(人並みには笑)行きました。学期中は月15-20万、休暇中は月20-25万ほどを、もともとやっていた病院の夜勤受付のアルバイトと新しく始めたパチンコ店員のアルバイトで稼ぎ、6月の出発前に約100万円を貯めました
 
休学の手続きに関しては、休学を考えている人にはちょっと有名な話ですが、単に旅行のためや、学校を通さない留学、インターンを考えている人でも、その旨を正直に伝えるよりも、「経済的な理由」として申請したほうが簡単に許可が下りるそうです。僕も「経済的な理由」として申請し、A4一枚に理由を書いたら許可が下りました。

旅して何を思ったか

休学して、あちこち旅して歩いて思ったことは、今を楽しく生きている人が最強だなってことです。カンボジアの農村でもインドの町でも、物質的に豊かじゃなくたって今を楽しめば幸せに生きていけるんだなと実感しました。
 

 
日本人、東大生は特に、将来のことばかり考えてしまって、今を楽しもうって考える人が少ないのかなと思います。
 
損得とか将来性とかそういう論理的なことを考えることは、僕達は得意ですが、自分の感性とか直観とかいう感覚的で非論理的な(に見える)ものはあまり信じていないんじゃないかと思います。
 
何をするにしても、将来役に立ちそうだから、とか、就職に有利そうだからという基準で選ぶことになれてしまって、今自分がやりたいからとか、直観的に正しそうだからという理由では判断しないですよね。
 

でもインターン中に「どんなに論理が必要な場面でも最後には感覚的なものが重要なんだ」と気づかされる出来事がありました。
 
インターン先の社長(ボス)とボスの師匠と、もう一人エンジニアのJさんと4人でバングラディッシュに行く機会があって、夜に部屋でカレーを食べてたんですが、ナンを頼みすぎちゃって、余っちゃったんです。
 
残すのも勿体ないので、4枚あったナンを2枚・1枚・1枚・0枚で分けられるくじを僕が作りました。
 
最初にボスとJさんが引いたら、どちらも1枚。2枚と0枚のくじが残りました。
 
ボスの師匠に引いてくださいってお願いしたら、「そんなの自分でどれが2枚のくじかわかってるなら、自分でそのくじ引いて2枚全部食べますってくらいの気合い見せなよ、若いんだから」って笑いながら、軽く0枚のくじを引いて「こうなってるのわかってるんだから。勝負挑むには早すぎるよ」って笑い飛ばされて。
 
そこにいた3人は、それぞれにビジネスの世界を渡り歩いてきた人達だと実感し、「どんなに論理が大切な世界でも、最後に大切なのは気合いや精神なんだ」という言葉を噛みしめるように、ナンを頬張り続けました。
 
ボスやボスの師匠に、たくさんのことを学ばせていただいたのですが、その中の一つに、偶然に見えることも実は必然だ、っていう話があります。
 

 
例えば誰かに休学を勧められたのが偶然に見えても、それはそこまでに至る積み重ねから、必然的に出てきた提案なんだってことです。
 
だから休学の成功はすでにそこにあって、あとは飛び込むか飛び込まないかだけの違いなんだと教わりました。
 
「直観」にも同じようなことが当てはまります。
 
普通の人は直観的に何かをやりたいって思っても、他人からの視線や社会的慣習に惑わされて、結局やらないっていう判断をしてしまいがちです。
 
ですが実は直観は感覚的で非論理的に見えるけれど、今まで積み重ねてきた経験から出てきた、ある意味合理的な答えなのでそれに従うのが一番正解なんですね。
 
東大生の中には「直観」とか「気合い」とか非合理的なことは苦手な人も多いかもしれません。その中で左脳(論理)と右脳(感覚)を共にバランスよく使える人が本当のタフな人なのだと僕は信じています。

休学のススメ

インターンなり旅なりをする中で、国も職業も宗教も価値観も全然違う人と出会い議論すると、自分がいままでいかに偏った考え方で生きてきたかに気付かされます。
 

 
就職する前に一年なりを今までと違う環境に身を置いて新しい考え方を得ればもっと豊かな人生を歩めるのではないでしょうか。
 
そしてもちろん、この記事を読んでいただいた事も偶然ではないと思うので、ビビッときたらあなたも休学してみてはいかがでしょうか
 

インドのガンガーにて
この記事を書いた人
吉谷健太
はじめまして! 吉谷健太です。UmeeTのライターをやっています。よろしければ私の書いた記事を読んでいってください!
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