(※この記事は、アイフル株式会社が主催したハッカソンのPR記事です。)
2025年3月13・14日。京都のアイフル株式会社・京都オフィスにて、アイフル社主催のハッカソン「aihack」(アイハック)の本選が行われました。
(※)ハッカソンとは、hack(ハック)と marathon(マラソン)からの造語で、プログラマーなどが複数のチームに分かれ、 与えられたテーマに対し⼀定期間集中的にプログラムやサービスの考案などを行い、その成果を競うイベント。
↓以前東京で開催された際の記事はこちら。
30歳未満の大学生・大学院生なら誰でも参加可能という今回のハッカソン。2月17〜28日に行われたオンライン予選を勝ち抜いた、10組・26名の学生が集います。
2日間に渡る本選の様子を、今回もUmeeTが密着取材してきました。
aihackとはどんなイベントなのか?
そこに愛はあるんか?
その全容をお届けします!激戦の末、最優秀賞を手にするのは……?
3月13日の朝。会場に集まった参加者たちに、今回のテーマが伝えられます。
テーマは「法人顧客のリスク予測モデルの精度を最大化する」こと。
アイフルさんといえば「そこに愛はあるんか?」のCMでおなじみの、個人や事業者への融資を行うカードローン事業や、金融機関との保証提携を行う信用保証事業などに取り組む会社です。
お金を貸すという事業には、貸したお金が返済されないというリスク「貸倒(かしだおれ)リスク」が常に伴うため、貸倒リスクの予測は、アイフル社の損失を減らすため非常に重要な課題なのです。
参加者たちは、アイフルグループが保持する実際の顧客データ(※匿名化されたもの)を用いて分析し、データのどこに注目して、どんな予測モデルを使えばいいのかを試行錯誤していきます。言うなれば、答えのない問いに挑戦するわけです。これは燃えますね……!
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午前11時。司会者の「それではスタートです!」の合図とともに、チーム内での相談が始まりました。
みな視線をパソコンに向け、チームごとで熱心な話し合いを始めます。
そんな中、1人で本選に挑む猛者も。
『天涯孤独』というチーム名をつけ、「猫の手も借りたいです」と言いながら1人黙々と作業を進める彼は、なんとプログラミング歴も半年ということで…!一体どんな戦い方をするのでしょうか?
12時になり、開始から一時間が経ったところで、スタッフの方がテーブルを巡回。現在の進捗を確認しつつ、適宜アドバイスをしていきます。
「初期設定のパラメータがあまり良くないかもしれない」
「こういうときは一旦試してみるのがいいかも」
専門用語も多く飛び交うようになってきました。
そしてここでお弁当が到着!
時刻は15時半。中間プレゼンが始まりました。
各チーム、現段階の進捗と、今後の方針を簡単に説明していきます。
まだみんな手探りで進めている様子で、暫定順位が高いチームには多くの質問がされていました。(テスト用のデータを用いて算出された暫定順位がリアルタイムで更新されており、自由に見られます。)
中間プレゼン後はすぐ、作業に戻ります。どのチームもすごく集中しています。
そして18:00、一日目が終了!
この後は近くのレンタルスペースにて延長戦ができるそうで、多くのグループがそちらに向かって行きました。京都の夜はまだこれからです。
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3月14日午前10時、aihack 2日目がスタートしました!
提出作業ができるのは本日の正午まで。午後からは最終プレゼンとなるため、作業が可能な時間はあと2時間です。
実は1日目の夜、ホテルのエレベーターで参加者の方と遭遇したのですが、「まだみんな部屋でがんばってます」と話していました。本気を感じますね…!
朝早くから作業をしていたグループも多いようで、各グループ、眠い目をこすりながらラストスパートに入ります。
暫定の順位はリアルタイムでどんどん更新されていきます。
(ただし、あくまで参考の順位であり、最終的な順位の判定には本番用の別のデータを使用します。そのため、表示されている順位が高くても、実際の順位がどうなっているのかはわかりません。)
現在の1位は、なんとこちらもお一人で参加のチーム「くまちゃん♡まるぼーず」!
一見かわいいチーム名ですが、負けたら丸坊主にするという並々ならぬ覚悟が込められているそうです。このまま高順位を保つことができるのでしょうか!?
・・・そして12時、最終提出が終了!25時間にわたる長い戦いが終わりました。
最終提出が終わった後は、各自プレゼン資料の制作にうつります。
お昼ご飯休憩の後、最終プレゼンがスタートしました。
それぞれのチームが自分たちの考え・とった戦略を発表していきます。工夫したポイント、行き詰まった箇所、独自のアプローチなど、2日間の努力の成果が滲み出ていて、どのチームの発表内容も聞き応えがありました。
ライバルとはいえ、同じ課題に取り組んだ者同士。
質疑応答の時間では、
「自分のチームもその問題に悩んだけど、どうやったの?」「そのアプローチは思いつきませんでした!」「めっちゃ勉強になりました」
などと、それぞれの健闘を称えあいながら情報共有がされていきました。定期テストの後の休み時間みたいで良いな…!
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最終プレゼンを終え、結果発表を待っている間に、参加者の方にインタビューをさせてもらいました。
お話を伺ったのは「チーム岩出」の方たちです!(岩出、というのは今回スケジュールが合わず本選に参加できなかった仲間の名前だそうです)
皆さん東京大学工学部の計数工学科に所属しているそうです。今回唯一の東大生グループでした。
──(筆者)お疲れ様でした!
いやー、全力出せました!
──アイハックに参加したきっかけはなんですか?
1ヶ月くらい前に知って、「予選突破したら京都泊まれるな!」みたいな感じで始めました。最初は何もわからないんで、有名な教科書を買って勉強して。
たぶん参加者はみんな持ってる、有名な教科書です。
──へえ、、ありがとうございます。
これを読みながら頑張って勉強して、なんとか予選通過することができました。
──イチから勉強したってことですね、すごい!
フィードバックが速いんですよ。自分の作ったモデルを提出したら、点数がすぐ返ってきて、上がったか下がったかがわかるんです。フィードバックのサイクルが速いので、どんどんハマっちゃいました。
適当に作ったモデルがうまくいったり、めちゃくちゃ真剣に作ったモデルでもうまく行かなかったり、その辺の難しさが面白かったですね。
──最終プレゼンを聞いていても、各班ごとに全然アプローチが違うのが印象的でした。
そうですね、みんなそれぞれ違うアプローチで進んでいるのに、スコア自体はだいたい近いところにまとまっていて、熱かったですね!
──そういえば、昨晩ホテルのエレベーターでお会いしましたよね。
はい、オートロックに締め出されてたときですね。
──そのときも「今もまだみんな作業してます」っておっしゃってて、気合いが入っているのを感じました。
最優秀賞を取ったら就活でも使えますし!(笑)
──今回のハッカソンの参加は、今後の進路とも関連があるんでしょうか?
まだ悩んでますが、就職先としては金融系は結構見ています。あとはまあ、データ分析はできて悪いことないんで、経験としてやっておこうと思って。今回はとてもいい経験になりました!
──なるほど、ありがとうございます!2日間お疲れ様でした!
そしていよいよ、運命の結果発表の時間です。
今回最優秀賞を取ったのは、、
チーム「UEC DS CRAB」!
こちらのチーム、暫定順位を上げようとするのではなく、本番用のデータで良い結果が出ることを期待して自分たちのモデルを磨くことに専念した結果、見事最優秀賞を掴み取りました。
モデルに対する知識も深かったようで、圧巻の勝利です!
そして優秀賞はチーム「くまちゃん♡まるぼーズ」!なんと1人での受賞ということで、快挙です!
くまちゃんさんも「とりあえず坊主にしなくて良いですね」と喜び、会場を沸かせていました。
審査員のスタッフの方からも、「短い時間の中で開発しないといけない状況で、いかに限られたリソースの中で進めるかを考えられているところが多く、すごいと思いました」というコメントがあり、今回はかなりハイレベルな戦いだったようです。
みなさん、お疲れさまでした!!
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以上、2日間の熱戦の様子をお届けしました!
長い戦いが終わった後には自然と仲間意識が生まれていて、イベント後の打ち上げでもみんな打ち解けて仲良く話していました。
そしてそこには、確かにありました。
\せーの/
「愛」が……。
・・・実際、短期間に集中して何かに取り組むのってすごく楽しいですよね。賞を取った人も惜しかった人もみんな満足そうな顔をしていて、自分も取材するうちに参加してみたくなるほど熱い戦いでした。データ分析に興味がある方はもちろん、熱い戦いを求めている方にオススメしたいイベントです!
aihackは今回で11回目だそうで、今後も定期的に行われるそうなので、次回の情報が出たらぜひチェックしてみてください!
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↓前回のaihack取材記事はこちら