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【とにかく画期的】UTmap創設者・高松祥大さんが手がける就活サービス「CareerPod」とは?

2024.07.30

「社畜」「ブラック企業」「やりがい搾取」etc.

…冒頭からごめんなさい。でも現代日本の「就活」って、実のところこんなイメージが蔓延しているような気がします。

「モラトリアムのような学生生活が終わったら、待ち受けているのはディストピアのような社会人生活…」そう思っている人も、案外少なくないかもしれませんね。

「就活」のイメージ(?) 

 
とはいえ、それだとなんだか寂しい感じがします。なにか「味方」のような存在がいると心強いのですが…。

そうしたなか満を持して登場したのが、今回ご紹介する「CareerPod」(キャリアポッド)という就活サービスです!

詳しくは後述しますが、この「CareerPod」、従来の就活サービスとは一線を画するものになっています。

雰囲気はこんな感じ!

 
とくにびっくりなのが、就活生よりもむしろ大学1年生をターゲットにしているところ!

…これだけだと、「大学1年生から就活の荒波に放り込むなんて…」と思われるかもしれませんが、実際はむしろ逆なんですよね。

長くなってしまったので前置きはこのくらいにして、さっそく本編です。

このたび、「CareerPod」を手がける高松祥大さんにインタビューしてきました。

ちなみに高松さん、ほとんどの東大生が一度はお世話になったであろう「UTmap」の創設者なんです。というわけで、UTmapの創設秘話も聞いてみました!

UTmapのホームページ。ご存知の方も多いのでは?

 
キャリアに悩む就活生も、入学したての大学1年生も、はたまたなにか「新しいこと」にチャレンジしてみたい学生も、きっと参考になるはず。

 

学生証
  1. お名前:高松祥大(たかまつ・よしひろ)さん
  2. 経歴:麻布高校から東京大学経済学部に進学。在学中に株式会社コンコードアカデミーを創業し、現在は代表取締役社長を務める。

高松さんの生い立ち

筆者
筆者

本日はよろしくお願いいたします!さっそくですが、まずは高松さんの自己紹介をお願いします。

高松さん
高松さん

こちらこそよろしくお願いいたします!私は、2023年に東京大学経済学部を卒業した、高松と申します。現在は、大学1年生から就活生までが利用できるというコンセプトの新しい就活サービス「CareerPod」の運営・開発をおこなっています。それと同時に、「CareerPod」を運営している株式会社コンコードアカデミーの代表も務めています。

筆者
筆者

自己紹介、ありがとうございます!つづけて、高松さんについてさらに詳しくお聞かせください。まずは、幼少期から高校時代にかけての経歴やバックグラウンドについて、ぜひ教えてください!

高松さん
高松さん

まず幼少期については、私は東京生まれなんですけど、埼玉で年中くらいまで過ごして、それから親の仕事の関係で台湾に引っ越しました。台湾では5年半ほど生活し、小学5年に上がるタイミングで帰国し、中学受験を経て、麻布中学に進学しました。

高松さん
高松さん

麻布中学に入学したあとも半年くらいで、今度はアメリカに移り、ちょうど高校に上がるタイミングでまたアメリカから日本に帰ってきました。帰国後は麻布高校に戻って大学受験をし、東大文科二類に進学しました。

筆者
筆者

台湾にアメリカと、かなり海外経験が多いですね。

高松さん
高松さん

そうですね。親の職業柄、海外に行ったりということが多かったんです。

グローバル!
筆者
筆者

つづいて、高松さんの東大生時代についてお尋ねします。高松さんご自身も東大出身ということで、在学中はどんな感じの学生でしたか?

高松さん
高松さん

そうですね、やっぱりコロナ禍の前後で結構ちがった過ごし方をしていたかなと思いますね。コロナ禍前の1年生のころは、高校までずっとサッカーなどのスポーツをやっていたというのもあって、大学に入ってからもなにかスポーツをやりたいなと思っていました。でもどうせやるなら、大学を卒業したあとも続けられる、半分趣味のようなスポーツがいいかなと思い、それで運動会ゴルフ部に入部しました。

高松さん
高松さん

あと先述したとおり、海外経験が多いということもあって、海外志向が結構高めだったんですよね。でもその一方で、たとえば台湾であったりアメリカであったりと、いわゆる先進国にばかり行っていたので、なんだか世界の「半分」しか見れていないような気がしていたんです。そうしたこともあって途上国と呼ばれる国々への関心があり、東南アジアなどでボランティア活動を実施している団体にも所属しました。1年の夏まではそんな感じで、その2つのサークルと授業が中心でしたかね。

ボランティア団体の活動で、マニラのスラム街を訪れたときの様子。
高松さん
高松さん

そうして大学1年の夏になって、大学にも慣れ始めてきたころ、先輩から長期インターンについての情報を聞いたんです。当時は塾講師などのアルバイトの存在しか知らなかったんですけど、「実際に企業で働いていろんな経験をしながらお金をもらえる」みたいなことを初めて聞いて、1年の夏ごろから長期インターンを始めました。

筆者
筆者

ちなみに長期インターンでは、どのような企業で働いていたんですか?

高松さん
高松さん

就活生だったら聞いたことがあるかもしれませんが、医療に関する多様なサービスを展開する「エムスリー」という企業でインターンしていました。エムスリーのなかでも私が所属していたのは、新規事業を開発する部署で、役員と社員数名、そこにインターン生が加わるといった、結構カオスな感じでしたね。(笑)

筆者
筆者

それはなかなかですね…(笑)ちなみにどのような事業をされていたのですか?

高松さん
高松さん

具体的にいうとかなり複雑なんですが、ざっくりいえば、ゲノム検査をビジネスにしようというコンセプトで仕事していました。ゲノム検査を通して、基礎疾患等を早期に発見することで、将来的に医療にかかるコストを抑えたりできるので、そういった提案を、病院や製薬会社などにしていました。そして私自身は、プレゼン資料を作成したり、商談に同行して議事録をとったりと、新卒1、2年目みたいなことをやっていましたね。

おもしろそう
筆者
筆者

そういった画期的な事業を展開できるのは、やはりベンチャーらしいなと感じました。

高松さん
高松さん

たしかにそうかもしれないですね!

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コロナ禍と「UTmap」

筆者
筆者

ここですこし話題が変わるのですが、おそらく東大生の大半が(というか筆者自身も)利用しているサービス「UTmap」の創設に、高松さんが関わっているということで、ぜひお話をうかがいたいのですが…。

高松さん
高松さん

実のところ、コロナ禍がかなり影響しているんですよね。東大の前期課程って、1年生で単位を取り切れた場合、2年生の前半はかなり自由になるじゃないですか。なので1年生で単位を取り切ってしまって、半年ほど世界一周みたいなことをしたいなと思ってたんです。そこに、ちょうど1年生が終わるタイミングでコロナがきてしまい…。

筆者
筆者

たしかにそうでしたね…。

高松さん
高松さん

そういうわけで、単位をとったのになんにもすることがなくなっちゃって、時間的余裕ができたんです。そうして新型コロナウイルスがさらに流行するなかで、「サークルの新歓活動とかができなくなりそうだな…」という状況にもなってきたんですけど、私自身、サークルや部活を通してあらゆる人から刺激を受けることができていたので、そうした貴重な機会が新入生から奪われてしまうのがすごくもったいないなと思ったんです。ちょっと余計なお世話みたいですけどね…。

高松さん
高松さん

そうした制約下で、「サークルとか学内外のプログラムの情報などをオンラインで発信できたらいいよね」というのを、友人の家に泊まったときに深夜テンションで話してて、「じゃあやろう!」となったのが、UTmapのきっかけですね。

「よし、やろう!」
筆者
筆者

え、深夜テンションから始まったんですか!(笑)

高松さん
高松さん

実はそうなんです。(笑)当時は2、300ぐらいのサークルや部活の情報を集めて、UTmapのアプリに掲載していました。あとは時間割の機能も搭載していましたね。そういったことをしているうちに、新入生の3分の2以上が利用するサービスにまで成長させることができたんです。

筆者
筆者

なんというか、ぼくが東大に入学したころ(2022年)にはあたりまえにUTmapが存在していて、サークルを探すときとかめちゃくちゃ活用させてもらってたので、まさかこういうバックグラウンドがあったとは…という感じです。

高松さん
高松さん

コロナ禍に突入する時期は、本当にすることがなかったんです。だからこそ、「ちょっとやってみるか!」みたいな感じでしたね。

筆者
筆者

いや、すごいですね!自分だったら、なかなか深夜テンションではできない気がする…。

高松さん
高松さん

ありがとうございます。(笑)

CareerPodの原点は自身の就活

筆者
筆者

そういえば、高松さんご自身も就活を経験されているんですよね?

高松さん
高松さん

そうなんです。そしてこの就活の経験が、現在私が取り組んでいる活動にもつながってくるんです。

高松さん
高松さん

私の場合経済学部に所属していたので、周囲の友人たちもほとんどが就職します。とくに留学なども考えていなかったということもあって、2年生のAセメが終わったころからボチボチ就活を開始しました。それで、さっき話していたインターン先の先輩たちが外資系戦略コンサルとか外資系投資銀行に就職されていて、話を聞いているとかなりおもしろそうな仕事だと感じたのと、あと将来的に経営者になりたいと思っていたので、そういった業界に絞って就活していました。その結果、3年生の夏に外資系戦略コンサルから内定をいただいて、就活は無事終了しました。

すごくいい感じに思えますが…
筆者
筆者

なんだか順調そうな感じですね…?

高松さん
高松さん

ただ、問題意識みたいなものもこのとき芽生えてきていました。たとえば東大生の場合、いわゆるブランドとか給料を軸にして就職先を決めてしまっている学生が多いなというのを、自分自身も就活をやるなかで感じていました。つまり、就活を始めるタイミングではじめて、自分の将来について考えるんですよね。かといって、大学1年のころは授業とかサークルで忙しいし、エントリーシートの提出や選考対策に追われるようになるまで、自分がやりたいことになかなか向き合えずにいるのか…と思って。

筆者
筆者

なるほど、言われてみるとたしかにそうですね…。

高松さん
高松さん

いろんな企業や国際機関、あるいはアカデミア、士業など、実際にはさまざまな選択肢があるのに、そうしたことを知らないまま、とりあえず大手企業とか人気企業といわれるところに就職している学生がかなり多いんじゃないかと思って。ちょっと過激な言い方をすると、せっかくの優秀な東大生で、みんなすごい能力をもっているのに、なんとなく就職して、入社後に「つまらないな…」とか「まあ給料は高いからいいか…」といった感じになることが多い気がします。実際、先輩の話をきいていると、そういった東大生はめちゃくちゃ多くて、「こうした状況ってなんとかならないのかな?」と思うようになりました。

筆者
筆者

うーん、なんだか切ない感じがする…。

優秀なんだけど…
高松さん
高松さん

そこで私が考えたのは、将来のキャリアプランなどについて、大学1年生・2年生といった早い段階から知っていけるようにすることです。そうすれば、いざ就活!となったときに焦ることなく、しっかりと自分に向き合った状態で就活を迎えることができると思うんです。早いうちからキャリアを考えることができる機会を提供したり、そもそもそういったキャリアをどうやって考えたらいいのか発信したりする活動をしたいなと思い立って、外資系戦略コンサルの内定をお断りして、現在の事業を立ち上げることにしました。

筆者
筆者

ぼく自身も大学3年生なので、周囲でも着々と就活が進んできているんですけど、その影響でバタバタしてしまい、学業とかをおろそかにせざるをえなくなっちゃっている人も結構いるんですよね…。来年留学にいく関係で、ぼく自身の就活が本格化するのは来年からにはなるんですが、もしも自分が大学1年生のときにこうしたサービスがあったら、もっとしっかりと就活に向き合えたんじゃないかなと思いましたね。いまの大学1年生がちょっとうらやましい…。

高松さん
高松さん

そう言ってもらえるサービスをつくっていきたいところですね!

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「CareerPod」って?

筆者
筆者

ということは、そうした背景から「CareerPod」が誕生したということですかね?

高松さん
高松さん

そうですね、おおまかな背景としてはそんな感じではあるんですけど、さっき述べた就活の問題っていうのは日本の就活市場では、これまでずっと続いてきたもので、ここで自分が一肌脱いでみないと、おそらく一生改善されないんだろうなと思ったんです。だったらチャレンジしてみようと思ったのが、直接的な理由ですかね。

筆者
筆者

本当にそうですよね…。大学3年から一斉に就活を開始して、同じようなリクルートスーツを着て、という状況を、みんなが「なんかおかしいな…?」と思っている。一方で、そのおかしな状況が変わる気配がないということですよね…。

なんだかおかしい…?
筆者
筆者

そこから「CareerPod」のリリースにつながっていったわけですね!…すごく単刀直入な質問になっちゃうんですが、CareerPodならではの強みって、どんなところなんですか?

高松さん
高松さん

大きく分けて2つあるかなと思います。

高松さん
高松さん

まず一つ目は、先ほどから申し上げているとおりで、ターゲットの広さですね。たとえば現行の就活サービスって、業界研究とか選考対策、あとは企業へのエントリーなど、就活生をターゲットにしたコンテンツがメインです。それに対してCareerPodでは、キャリア設計の方法を学ぶところから始められるので、大学1年生から就活生にいたるまで、かなり幅広い方々に利用していただけるのが最大の特徴です!

筆者
筆者

就活生じゃなくても使える就活サービス、ということか…。

高松さん
高松さん

ちなみに私たちは、こうした考え方を「スロー就活」と呼んでいます。大学1、2年の早い段階から、自分の人生や経験についてじっくり向き合うことで、やりたい仕事を見つけたりキャリアプランを立てたりしやすくなるのではないかと考えています!

「スロー就活」のイメージ(?)
筆者
筆者

なんだかよさそうですね…!

筆者
筆者

もう一つの強みとは、どんなことですか?

高松さん
高松さん

デザインやUI(ユーザーインターフェース)にはかなり力を入れています。

高松さん
高松さん

サイトを見ての通りですが、デザインはブックカフェをモチーフにしているんです。「大学帰りや休日にお気に入りのカフェにふらっと入り、作業や読書に集中する」といったチルな時間のように、自分のキャリアにじっくりと向き合う時間を過ごせる場所をイメージしています!

実際のサイトの様子。パッと見では就活サイトとは思えませんね。
高松さん
高松さん

「キャリア」というと、「ちょっと難しそうだな…」みたいに感じやすいと思うので、もうすこしフランクなかたちでキャリアに向き合える環境にしたいなという思いがあります。

高松さん
高松さん

そして「ブックカフェ」ということで、サイト内のコンテンツについても、本棚にたくさんの本が並んでいるような雰囲気にしてあります。そうしたユーザビリティの部分でも、ほかの就活サービスにはないような魅力があるのではと思います。

筆者
筆者

ぼく自身が最初にCareerPodのサイトを訪ねたときも、まさに同じような感想だったんですよね。オシャレだし、なんといっても安心感があるなあと思いました!就活サービスというと、なんというかいかにも「社会人!」という感じのものが多いですもんね…。

高松さん
高松さん

たしかにそうなんですよね。

筆者
筆者

でもCareerPodだったら、それこそ大学1年生でもスーっと入っていけそうな気がします。

コンテンツはこんな感じ。これなら1年生でも読みやすそう。
高松さん
高松さん

おっしゃる通りなんです…!一般的な就活サービスの場合、どうしてもシンプルで無機質な雰囲気がありますよね。そこでCareerPodは、しっかりと企業情報やコンテンツは揃えつつ、これまでの就活サービスにはなかった安心感やフランクさを強調して、学生さんが気軽に訪れやすいサービスを目指しています!

筆者
筆者

いまの大学1年生がうらやましい…。

現役東大生たちへ

筆者
筆者

それでは最後に、われわれ現役東大生たちにむけて、ぜひメッセージをお願いします!

高松さん
高松さん

なんというか、東大ってやっぱりすごいところなんですよね。在学中は案外気づきにくいと思うんですけど、たとえば文系と理系がめちゃくちゃ共存していたり、自分の専門以外の授業も受講できたりと、すごく個性的で恵まれた環境だと思うんです。もちろん授業だけじゃなくて、サークルとか部活でも、そういう個性的な人たちとたくさん交流できますしね。そういったことが、卒業した現在となってはかなり魅力的に感じています。

東大はすごいところ!
高松さん
高松さん

私から伝えたいこととしては、そういったサークルとか長期インターン、あるいは留学などを活用して、いつも自分が属しているのとはちがったコミュニティに、ちょっと勇気を出して参加してみてほしいと思うんです。そういった環境で多様な人たちと交流すると、将来の人生がすごく豊かになっていく気がするんですよね。そういった部分が、東京大学の最大の魅力ではないでしょうか。

高松さん
高松さん

しかも学生時代って、仕事の責任もないですし、家庭をもっている人もおそらく少ないと思います。そういう背負うものが少ないうちに、とにかくいろんな挑戦をしてみてほしいなあと思うばかりです。

筆者
筆者

東大OBならではのアドバイス、とても参考になります。本日はお忙しいなか、本当にありがとうございました!

高松さん
高松さん

こちらこそ、ありがとうございました!

 

だれもが「おかしい」と感じていることを、自分の手で改革していく…。

まさに「言うは易く行うは難し」といった感じですよね。

しかし、このたび高松さんがリリースした「CareerPod」は、そうした改革を現実のものにしようとしています。本当にすごいことだなと思わずにはいられません。

…というか、今回ご紹介いただいたCareerPod、純粋にすごく画期的だと思いませんか?

「安心感のある就活サービス」や「スロー就活」といった考え方って、なんというか「かゆいところに手が届く」みたいな感じですよね。ぼくもさっそく使ってみるつもりです。

こうしたコンセプトが新たなスタンダードになる日も、そう遠くなさそうです…!

あらためまして高松さん、お忙しいなか本当にありがとうございました。後輩として、今後のご活躍を応援しております!

この記事を書いた人
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ÉTANG
はじめまして! ÉTANGです。UmeeTのライターをやっています。よろしければ私の書いた記事を読んでいってください!
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