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東大発・受験生のためのSNSアプリ「まなぶHUB」開発に迫る【深夜テンションが全国の受験生を救う!?】

2023.10.27

皆さん初めまして!「まなぶHUB」のメンバーの田中と申します。

「まなぶHUB」というのは、受験生のためのSNSアプリです。まなぶHUBでは、受験生同士で情報をやりとりしたり、大学生が高校生に向けて大学生活や受験について発信したりすることができます!使えば使うほどコインが貯まりアバターの着せ替えができるなど、ユニークな機能を持つ面白いSNSです。

 

本日は、運営団体の中にとどめておくだけでは勿体無いまなぶHUBの革新性とメンバーの面白さを広めるため、代表の木下有彩をインタビューしてみます。

まなぶHUBって何?という方も、聞いたことある!という方も是非この記事をご覧ください!

 

学生証
  1. お名前:木下有彩
  2. 所属:法学部3年
  3. 役職:「まなぶHUB」発起人・代表

田中(以下Q).木下さんは、法学部の3年生なんですね。最近はどのような大学生活を送っていますか?

木下(以下A).2年までは色々なサークルや学生団体で活動していましたが、3年生になってからはサークルは1つに絞り、長期インターンや就職活動に勤しんでいます。その1つだけ入っているサークルが、「まなぶHUB」です。

まなぶHUBのアプリは私が2021年の12月に発案し、今年の5月にiOS向け、9月にAndroid向けにリリースされました。今はアプリと同名のサークルで、アプリの運営をしています。

Q.木下さんが発案!「まなぶHUB」アプリの強みを教えてください。

A.大きく分けて2つあります。

まず一つ目、大学受験というテーマに絞ってタイムリーな生の情報が気軽に手に入るという点です。受験生が情報を得るために使っている既存のツールは、Yahoo!知恵袋やX(旧Twitter)、Instagram、YouTubeなど、他にもたくさんあると思います。そんな中でもまなぶHUBは、受験に特化したコミュニケーションが気軽にとれるアプリです。

次に、受験生と大学生のWin-Winな関係が築けるというところ。地方の進学校と連携し、進学校の生徒が東大生に時間場所を問わず質問できるシステムを作ろうとしています。このサービスは、ユーザーが大学生に質問するリリース当初のシステムに代わり、2024年に開始する予定です。地方高校の合格実績を伸ばすと共に、先生方の負担の軽減にもなることを目指しています。大学生は、自分の所属するサークルなどの宣伝をすることもできます。

Q.まなぶHUBのユーザーは東大志望じゃなくてもいいんですか?

大丈夫です!現在は難関大志望者のユーザーが多いですが、全ての大学受験生に使っていただければとても嬉しいです。それと、大学生がアカウントを作って発信をしてくださることも大歓迎です!

 

(左)プロフィール画面です。
(右)投稿詳細画面です。コメント、いいね、保存ができます。

 

ホーム画面です。ユーザーの投稿は全てここから見ることができます。

 

「まなぶHUB」開発のきっかけ

Q.開発しようと思った具体的なきっかけはありますか。

A.まずは私の原体験がベースになっています。京都出身で、周りに同じ大学を目指す人が少なく、私の高校から東大に合格したのは自分一人でした。受験は孤独な闘いでしたし、大学に入ってからも情報格差が続きました。都会の進学校出身の人に比べて大学内での情報が得にくかった…。

Q.確かに、東大って同じ高校出身の東大生同士で強いコミュニティがあったりしますよね。東大合格者が多い高校出身者の間でしか共有されない情報があるというか…

A.そうなんです!私達の代はコロナ禍っていうこともあったので、コミュニティも多く作れずかなり苦労しました。
そんな原体験もあった中、まなぶHUBを発案するきっかけになったとある出来事があります。

1年生の時に東進の東大特進コースでスタッフとして働いていたのですが、そのときチューターとして生徒約100人を担当していました。定期的に電話掛けをして受験の相談に乗る業務をしていて、例えば九州や四国など地方の生徒もかなり多かったんです。話を聞いていると「木下さんしか頼りがいない」と言ってくれる生徒もいて。勉強を頑張っているけど、効率的な勉強法など都会の受験生なら簡単に得られる情報をどこからも得られない、学校の先生に聞いても分からない、と切実な悩みを打ち明けてくれました。

志が高い生徒が環境のせいで苦労している現状が変えられたらいいのに、と感じ、これは私の原体験ともマッチする部分があったので、何か行動したいと思いました。大学1年の冬、深夜テンションの中で出来ることを考えたとき、アプリを作るのが面白そう、ということで構想を練り始めました。

Q.なるほど!ということは、アプリの理念は環境による差をなくすことですか?

A.そうですね。同じ志を持っているような人が出身に関わらず同じように夢を追いかけられる、その可能性を実現できるような社会にしたいと思っています。

そして私達の理念はもう一つあります。偏差値のみを重視した志望校選びではなく、それぞれの大学の中身、例えば実施しているプログラムなどによる志望校選びを勧めることです。情報が得にくければ得にくいほど、受験生は数値化されていて分かりやすい偏差値で大学を選ぶのではないでしょうか。偏差値で大学を評価することは時には必要なことですが、学歴偏重の風潮を促進してしまう面もあり、受験生のストレスを増大させると私達は考えています。まなぶHUBで偏差値以外の大学の個性がわかり、本当に行きたいと思える大学を見つけられれば、受験生は受験をゴールではなく手段だと捉え、大学合格後の勉強のモチベーションも上がると信じています。

 

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アプリ開発までの道のり

Q.アプリはどのくらいのタイムスパンで開発してどのようにリリースしたんですか?

A.2021年、大学1年生の12月に自分でアプリの構想をしたところ、友人2人が興味を持ってくれました。最初はずっと3人で活動していて、アプリの具体的な機能設計を話し合っていました。そこから知り合い伝手にエンジニア集団を紹介していただいて、その方々に企画書を提出して審査に通ったので開発を依頼しました。

デザインに協力してくださる方も見つかり、その方々とエンジニアの方々との共同開発期間が2022年の夏に始まりました。UI、UXを1画面1画面詰めて、デザインが出来たところから開発していただく日々が続き、2023年の5月、発案から1年半を経てiOS版をリリースしました。

団体まなぶHUBが「サークル」らしくなったのは2023年の2月頃です。リリースを見越してマーケティング班、アプリ運用班などを新設、運営体制を新しく構築してメンバー勧誘を行い、規模が大きくなりました。

Q.なるほど。リリースまでに苦労したことや工夫したことはありますか?

A.まずは機能設計の段階で、どのような機能に需要があるのか、どうしたら高校生に長期的にってもらえるアプリになるのか考えるのに物凄く苦労しました。受験生用のSNSって、あるようであまりないアイディアで、調べても成功しているものはあまり見つかりませんでした。どうすればより多くのユーザーに使ってもらえるのかをよく考え、ゲーミフィケーション(※ゲームのデザインや仕組みをゲーム以外の物事に応用すること)を取り入れたりしました。投稿を積極的にすればするほどコインが貯まり、「はぶるん」という公式キャラクターの着せ替えが出来る機能です。これによりユーザーの継続した利用を促しています。このキャラクターのデザインにもかなり悩み、失敗作もたくさん作って考え抜きました笑

 

(左)現在のはぶるん
(右)初期のはぶるん

 

コインを貯めてはぶるんを着せ替えられます!


機能設計中に没になった機能も沢山あります。勉強のスケジュール管理機能や模試の成績管理機能、DM機能など…あらゆる機能を詰め込みたかったのですが、アプリを最初に出すときはある程度簡素な設計の方が良いのが定石ですし、考え抜いて必要最低限の機能に絞り込みました。

開発中には色々苦労しましたが、東大には、高校生の勉強のサポートをするサークルがいくつかあり、ボランティア精神のある大学生が存在しているという事実にとても勇気づけられました。また、東大には沢山の教育系団体がありますが、それぞれ別々に活動していてあまり協力した働きかけができていないように感じます。まなぶHUBという媒体でもっと気軽に協力して受験生のサポートが出来たらいいな、とも考えています。

Q.「まなぶHUB」という名前の由来はありますか?

A.もともとアプリ名には、「まなぶ」であったり「STUDY」といった学習の要素をいれようとしていたのですが、名前を考案中のメンバーの1人が充電器のハブを目にして「ハブ!」と言ったんです笑
HUBという単語には集める、つなげるというニュアンスがあるし語呂もいいので、「まなぶHUB」という言葉が見つかったときは全員これだ!と思いました。

今後の展望について

Q.リリースしてからはメンバーの皆さんはどのような活動をしているのですか?

A.基本はDiscordでやりとりしながらそれぞれのタスクを行っていて、基本的には週一でオンラインミーティングを行っています。

活動内容としてはまずは広報です。アプリを出した後は、多くの人に知っていただき、さらにアプリをダウンロードしてもらうことが重要なので、流行りのショート動画を撮ったりしてInstagram等のSNSでの宣伝を頑張っています!また、全国の30くらいの高校にビラやポスターをお送りして掲示していただいたり、受験関連のイベントを実施してみたりしています。7月にはzoom上で早稲田大学・慶應義塾大学のサークルとコラボして受験生のためのイベントを開催し、学生生活の紹介や受験生の質問への回答を行いました。

これから教育系の企業や団体、高校、塾などに働きかけて、まなぶHUBを活用していただきたいと考えています。興味を持ってくださった方、是非お声掛けください!

 

中高生への学習支援を行うNPO法人「FOS」とコラボし、
東大のキャンパスツアーを行った時の様子です。

 

Youtubeにて「Morite2 English Channel」に出演した際の動画です。

 


Q.アプリを開発したと同時に、サークルも一から作ったというは大変そうですね。サークルの運営で苦労した点はありましたか?

A.やる気がありアイディアの豊富な優秀なメンバーが集まっているのですが、それでもメンバー間のモチベーションの差であったり忙しさの差がでてきて苦労しました。そこで、それぞれのメンバーの特性、忙しさに合わせた役割分担、業務配分に工夫を施した結果、活動効率が大きく上がりました。

メンバーは、東大生だけでなく他大生もいて、違う大学のサークルに入るというハードルを越えて入ってくれたメンバーはモチベーションも行動力もあって助けられています。男女も文理の割合も半々くらいで、多様で面白いメンバーが集まっていて皆同じ方向を向いて頑張っているのが楽しいですね。サークルを立ち上げて活動することで、沢山の学びが得られました!

アプリもサークルも、一から作り上げた経験はかけがえのないものです。アプリは深夜テンションの私の勝手なひらめきから始まったのですが、それがここまで大きくなったのは感慨深いですね。理念に共感してくれた多くのメンバーに協力してもらえてありがたい限りです。

Q.今後の展望は?

A.まずはメンバー集めを引き続き頑張りたいですね。今はまだ大規模なサークルと言えないので、これからもリーダーシップを持って人を巻き込みメンバーのモチベーションを保てるような積極的な人に入って欲しいです。この記事を今読んで下さっている皆さん、是非!
設立途上のサークルだからこそ、加入して意見を沢山出して皆で協力することで、自分で色々変えていく楽しさがあるはずです。何か新しい事を頑張ってみようかな、と特別なものを求めている方に向いているのではないかと思います。チームでイニシアティブを取ることで成長できますし、塾を自分で立ち上げた等色々な経験があるメンバーがいて面白いです。

アプリもどんどんアップデートしていきたいのですが、現在はエンジニアがどうしても足りていないので、新しくエンジニアの方に協力していただけるような体制を作りたいです。

まなぶHUBは受験生にとってかなり有益なアプリなので、たくさん使っていただき、大きなアプリになると良いなと思っています!
iOS版に加え、今秋にはAndroid版もリリースしましたので、「まなぶHUB」ぜひダウンロードしてみていただけると嬉しいです!

──ありがとうございました!

↓まなぶHUB 公式サイト 
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はじめまして! まなぶHUBです。UmeeTのライターをやっています。よろしければ私の書いた記事を読んでいってください!
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