狭き門として知られる東大ですが、定員は3060人とかなり多く、入学式の様子も高校までのものとは少し異なります。
今回は、三年ぶりに通常開催された令和五年度東京大学入学式を新入生である私の視点からレポートしました。
会場はなんと日本武道館。ライブなどに無縁な私にとっては初めての訪問でした。
入場口までの道が分かるか不安でしたが、最寄りの九段下駅に着くと職員の方が誘導して下さっていました。
駅を出ると入場口まで長蛇の列ができており、入場に四十分程度掛かりました。少し余裕を持って行きましたが、ギリギリの入場となってしまいました。
入り口で学生証を提示して書類を受け取り、
列に沿って進むと……
……!!
おお~~!!
これだけ大規模なものの主役に自分が参加できているのだと思うと、感じ入るところがあります。
着席するとすぐに、壇上の出席者が列をなして入場し、その紹介がされて、いよいよ式が始まりました。
(なお、席は入った順なので、早く来るとアリーナ席に座ることができるようです。友達と一緒に座りたい場合は事前に待ち合わせをする必要があるでしょう。開式前に応援団のパフォーマンスなどもあったようなので、見たい人は早めに到着するとよいかもしれません)
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まずは総長の式辞がありました。「ようこそ、東京大学へ」という言葉から始まり、東大での学びについて、実際の事例や自身の経験を織り交ぜて語られていました。
「入学式では総長が一度も原稿を見ずに話す」という噂を聞いていたので、じっと見ていましたが、どうやら本当のようです。構成に見合った抑揚のある聞きやすい語り口で、二十分程度に渡り丁寧に話されていました。
次に教養学部長の式辞があり、OBの馬渕さんによる祝辞がありました。
この頃には開式から一時間近く経過しており、会場にも疲れた空気が広がってきていました。とはいえプログラムによると次の学生総代宣誓を最後に閉式するはずだし、もう少しだと思っていた矢先、会場に静かな衝撃が走ります。
「次に、東京大学校友会会長の宗岡正二様による祝辞です」
そう、祝辞は一人では終わらなかったのです。
プログラムには「祝辞」としか書いておらず、壇上には数十人が上がっていたので、二人目が始まってしまうと何人続くか予想することはできません。
副学長が七人もいるのがとても恐ろしかったです。
結局、そんな心配は杞憂に過ぎず、二人目の祝辞が終わると新入生総代の宣誓があり、東京大学の歌が流されて、閉式となりました。
式が終わった後は、友達や家族で食事に行く人が多いようですが、クラス会をした人もいたそうです。私のクラスでは、事前に計画を立てていなかったので、当日に急遽退場口に集まって記念撮影のみしました。
クラスによっては朝早めに集まって集合写真を撮ったりしておいたようです。退場時はかなり混んでいたので、それも良いかもしれません。
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今回は東大の入学式の実際の様子を見てきました。
大学生活の充実を予感させる華々しい式だったことがだったことが伝わっていれば幸いです。
その予想と違わず、入学してから二ヶ月、個性的ながらも気さくな東大生たちと触れあい、充実した日々を過ごせています。
式の最中の様子や式辞の内容については、東大公式ページに上がっているので、そちらをご覧ください。
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z1301_00024.html