こんにちは!ライターのすりーむーんです。
突然ですが、みなさんは「医療」と聞いてどのようなイメージを思い浮かべますか?
医療は社会に欠かせないもので、お世話になったことがある人はたくさんいると思います。しかしその一方で、自分自身が医療の現場に関わるなんてことはあまり考えたことがない…という人は多いと思います。
かくいう私も医療に関わった経験は全くなく、将来お医者さんになる予定もありません。
毎日のほほんと暮らしている私が医療に関わるなんて、そんなハードルの高いことはできっこないよ…
しかし、
「医療者ではないからこそ」救えるいのちがある
文系出身でありながら、医療分野で課題解決に挑む学生団体「inochi Gakusei Innovators’ Program 2022」(i-GIP(アイジップ))の代表となった島碧斗さんは、こう語ります。
そんな島さんに、i-GIPの活動について聞いてきました!
さらに、最終発表会「i-GIP KANTO Forum 2022」にも潜入してきましたので、後半ではその潜入レポもお届けいたします!
島さんはどのような活動をしているんですか?
私は今回「inochi Gakusei Innovators’ Program」(i-GIP(アイジップ))というプロジェクトの代表を務めています。
i-GIPでは、毎年ヘルスケア領域の中で一つテーマを決め、そのテーマに関するヘルスケア課題解決のアイデアを、中高生が主体となり、大学生のサポートを受けながら一緒に考えていきます。
関東では20のチームが参加し、7月10日のキックオフから4ヶ月間にわたって準備をしてきました。「i-GIP KANTO Forum 2022」は、それぞれのチームが考えてきたプロジェクトの最終発表会です。
中心は中高生なんですね!
今年のテーマはどういったものなんですか?
今年のテーマは『心不全パンデミックを前に、君はどうする?』です。今回のi-GIP KANTO Forum 2022では、このテーマを踏まえ、未来の生を見つめる機会にしたい、ということで、「心不全パンデミックを前に、未来社会の生に向き合う」というテーマをつけました。
近年、慢性心不全患者が爆発的に増加し、心不全により亡くなってしまう方が増えています。
その原因としては、医療技術の向上により、心筋梗塞などで倒れても救われる方が増えたことや、そもそもの高齢者数が増えているということがあります。
このような状況から、今「心不全パンデミック」が世界的に到来するのではないか、と言われているんです。
心不全パンデミック…全く知りませんでした。
島さんがこの活動を始めたきっかけはなんですか?
僕は中高生のときにi-GIPに参加しました。それまで医療とは縁がなかったんですが、i-GIPでの活動を通して、人の生命というものがリアルな現場でどう移り変わっているのかを知れたことで、自分の人生観、物の見方が変わりました。i-GIPに参加して初めて、学校の外の世界、社会のことを知れたと感じています。
自分が大学生になった時に、恩送りとして、自分がした経験を下の世代の中高生にとどけたいと思ったのがひとつのきっかけです。
中高生が大学生と一緒になってアイデアを出していくことによって、ただ単にアイデアを出すプロセスにおいて医療を知るということだけじゃなく、アイデア自体で本当に世の中を変えていくことができるんじゃないか、というポテンシャルを信じて活動しています!
若者のアイデアで世の中を変えていく…、すごく魅力的で、希望に満ちた活動ですね!!
最初に参加したキッカケは何かありますか?
高一のとき、授業の一貫で、i-GIPのプロジェクトを経験した大学生の人の話を聞く機会がありました。その人の話をなんとなく聞いていて、こういう活動はいままでやったことがないし、一回やってみてもいいんじゃないかという軽い気持ちで最初は参加したんですが、結果ドハマりした、という感じです。
興味のままに飛び込んで、結果新しい世界に出会えたんですね!
最後に、島さんは今i-GIPの代表を務めていらっしゃいますが、代表として特に意識されていることはありますか?
これまでi-GIPの代表はずっと医学部医学科の人だったんですが、自分は初めて文系出身で代表になったので、医学系の子だけでなく他の科類の学生をもっと巻き込みたい!という想いは人一倍強いです。
医療という分野は、医学部じゃない人にとっては敷居が高いものに感じられると思いますが、これからは医療以外の分野との連携、越境がより大事になってきます。
医学部以外で運営に参加している人は今は全体の半分くらいなんですが、もっともっといろんな学部から運営に入って欲しいです!
特に東大はいろんな分野を専門とする学生がたくさんいるので、もっとたくさんの人たちを巻き込んでいき、協力することができれば、社会を動かす大きな力になると思います!
ありがとうございました!
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島さんに誘われて、私も「i-GIP KANTO Forum 2022」に参加してきました!
まずとにかく驚くのが、発表のレベルの高さ!!
社会人顔負けのクオリティで、スライドも仕上がっており、どの発表も「そんな視点があるのか〜!」とわくわくしながら聞かせていただきました。
「心不全」というひとつのテーマに対して、例えば減塩のための食事開発、水分制限の辛さを緩和させるアイテムの開発、服薬をリマインドしてくれる装置、予防への意識を向上させる取り組み、etc…と、本当に多種多様なアプローチの仕方があることを知り、私自身すごく勉強になりました。
医療というと、どうしても病院でお医者さんの診断をうけて…というイメージを一番に浮かべてしまいますが、
もっと身近に、日常生活の中でできる医療がたくさんあるんだなあ…!ということに気付かされました。
「病院の外での医療」は、今後まちがいなく大事になってきますね!!私ももう少し、医療に関する知識をつけていこうかなと思います。
(すごく余談ですが、関係者用に出していただいたお弁当がとっても美味しかった…!ありがとうございました((*_ _))ペコリ)
参加したきっかけは何ですか?
学校のホームルームのときにチラシを配られて、そのときお互いに医療系の職業に興味があったので、「一緒にやろー!」ってなりました。
医療系の職業ですか!具体的にはどんなことに興味があるんですか?
私は薬剤師になりたいなと思ってます。
私はまだ物理とか化学、生物とか、分野は迷ってるんですけど理系に進みたいと思っていて、自分が実際何に興味があるかも知りたかったので参加してみようと思いました。
参加してみて、自分の中で変わったことはありますか?
今まで論文とか調べてまでして知識を深めたことがなかったので、今回のことでいろいろな知識もついて、授業中とかも自分が学んだところの話が出るとちょっと「あっ!」って思うようになりました。
私は、うーん…正直に言うと、将来医学部は違うかなと思いました(笑)
将来の方向性が少し見えた、ってことですね!
ありがとうございました!
参加したきっかけは何ですか?
自分で試行錯誤して、論理的に組み立ててきたアイデアを世に向けて発信していく、形にしていくという作業がすごく楽しそうだなと思い、参加しました。
僕も同じで、自分たちが考えたものを社会実装できる、世の人たちに知ってもらえるということにすごく惹かれました。
お二人ともアイデアの社会実装というところに魅力を感じたんですね!
自分は大学で医療系の学部に進むことを目指しているので、そういうところからも今回参加しました。
僕は医療とかは意識していなくて、アイデアを考えて世の中に発信していくことの方に興味がありました。
参加してみて、自分の中で変わったことはありますか?
命に対する考え方、ですかね。
自分から命というものは今まで遠いものだったんですけど、自分で問題を知って、それに対して対策を考えていくことで、命って身近で関わりが深いものなんだな、と感じられるようになりました。
もともとこういう医療分野というのは特別な、例えば家族が罹患しているとか、そういう場合がない限り触れにくいものだと思っていて、学校教育とかでも教わるものではないので、医療のことを知れる良い機会になって、すごく自分の成長に繋がったと思います。
今回得た学びをこれからも生かしてくださいね!ありがとうございました!
想いがつまったたくさんの発表を聞いていると、なんだか中高生の突破力、若々しさを感じ、
夢と希望のある未来だな…!
と思うことができました。
明るい未来を実現させるため、私たち若者が社会を盛り上げていけたらいいなぁ…!!
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i-GIP KANTOでは、2023年度ともに活動できる大学生を募集しています!
こんな人におすすめ:
条件:東日本(※)に在住の大学生・大学院生
エントリー方法:下掲の団体公式HPの「contact」、公式メールアドレス、または各種SNSからご連絡ください!
団体の公式情報はこちらの媒体から!
(※:「東日本」は以下を指します。
北海道、青森県、岩手県、秋田県、山形県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、静岡県、山梨県、長野県)
医学生も、非医学生も、医療課題解決に真剣に向き合って、各々が自分なりの価値を発揮して1つのチームとして成果を挙げられるような活動ができるよう、強い意志を持った、目を輝かせている皆さんの応募をお待ちしております!