皆さんが「性教育」と聞いて思い浮かべるものは何ですか?
性感染症のことや避妊のこと?恥ずかしいこと?何だかタブー視されていること?
実は、そういったトピックにとどまらず、人権、価値観、ジェンダーアイデンティティといったことを広く学び、自分らしい意思決定や生き方を目指す、性教育の新しい形があるんです。
そんな「包括的性教育」の実践を目指す「東大で性教育を学ぶゼミ」が開講されたと聞いて、取材してきました!
ゼミの紹介に加えて、メンバーや講師の福田さんの熱い思いに力をもらえる記事です。
なお、「東大で性教育を学ぶゼミ」は2022年度は単位の出る主題科目として開講が決定しています。ゼミ選びに迷っている方の参考にもぜひ!
今日はお越しいただきありがとうございます!早速ですが、「東大で性教育を学ぶゼミ」の概要を教えてください。
「東大で性教育を学ぶゼミ(以下「性教育ゼミ」)」は、21年度に発足した前期教養課程開講の自主ゼミです。『#なんでないのプロジェクト』代表でアクティビストの福田和子さんを講師にお招きして実施しました。国際スタンダードのカリキュラムに基づく「包括的性教育」を実践することが趣旨です。
編注)#なんでないのプロジェクト:セクシュアル&リプロダクティブ・ヘルス&ライツを実現できる社会を目指して活動するアドボカシームーブメント
なるほど。包括的性教育、と言いますと?
従来の性教育というと、たとえば保健体育の授業で性感染症などが中心的に扱われるように、どうしても恥ずかしいものという印象が持たれがちでしたし、日本では力が入れられなかった、避けられてきたという歴史があります。
確かに性教育というと、小学校の「保健」の授業で女子だけが別の部屋に呼ばれてこそこそと話をされたイメージがあります。
そういった「寝た子を起こすな」みたいな教育とは違って、むしろ性やセクシュアリティに関する知識を積極的に伝えていく教育を行う目的でWHO、UNESCOなどが「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」(以下「ガイダンス」)というカリキュラムを設計しています。この「ガイダンス」に基づいて実施されるのが、包括的性教育です。
性教育ゼミは全部で4日間の開催だったのですが、最初の3日でこの「ガイダンス」に定められた8つのキーコンセプトに則って授業とディスカッションを行い、最終日は「アドボカシー・ワークショップ」を行いました。
アドボカシー・ワークショップ、ですか?
アドボカシーというのは政策提言のこと、つまり問題解決や望ましい変化の実現のために行動を起こすよう他者に働きかけるプロセスのことです。
それを追体験してもらうため、今回のワークショップでは、最終的には国の政策もしくは東大の学内の政策のいずれに働きかけるかを選択して、3〜5人のグループでアドボカシーを作ってもらいました。
ワークショップはロールプレイの形で行いました。相手役、例えば国家の役員役の人たちはこういった話題についてあまり詳しくないという設定で色々質問をして、アドボカシー側がそれに答え、最終的にどう思ったかを伝えてもらうという形です。
ロールプレイ形式!楽しそうです。具体的に、どんなテーマを扱ったんですか?
事前に12個くらいテーマを用意していて、その中から関心が集まった、ジェンダー不平等、ジェンダーに基づく暴力、避妊、生理、ジェンダーマイノリティの人権という5つのテーマに分かれてディスカッションを行いました。
ちなみに僕はジェンダー不平等の班だったんですが、その班では「裁判官の定期異動制をなくす」というのがテーマでした。
一見ジェンダーに関わらないんですが、一般的な話として職場の異動は女性の方が大変と言われているんですよね。必ずしも異動しなくても制度的な正当性みたいなものは担保できるんだから、各々のライフスタイルを司法の方からちゃんと担保しないといけないよね、という話をした記憶があります。
「ジェンダーに基づく暴力」をテーマに選んだ班では、「男性性被害経験者の窓口へのアクセス不足の解消」について話していました。
「避妊のアクセス向上のために、東大でピルやコンドームが無償で手に入るようにしてほしい」「同性婚を実現してほしい」というようなものもあったね。
なるほど。せっかくそのような具体的なメッセージができたのだから、実際に届けてみたい気もしますが、届けるとなるとなかなか難しいですかね?
実際に伝えてみたいという声は受講生の方からも上がりましたし、ゼミが終わった後僕らでも話してましたよね。
そうですね。ゼミが始まる前から、いい提言とやる気があったらやりたいよねとはみんなで言っていたんですが、今回はまだ実現していません。今後のゼミの発展次第ではそういったこともあるのかなと、個人的には思っています。ゼミをやっていくうちにアドボカシー・ワークショップにも慣れて、実現までもっていく回があってもいいなと。
いいですね。今後に期待です…!(性教育ゼミの今後については記事後半で触れています)
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ゼミを立ち上げるというのはなかなか大変なことだったと思います。性教育ゼミの立ち上げの経緯を教えてください。
そうですね、このゼミの発起人は僕です。立ち上げの経緯は話すと長くなるんですが……僕が初めて福田さんのことを知ったのが、もう3年前、2019年のことです。
3年前!!
当時、福田さんの寄稿記事をネットで見つけて、同じくらいの年代の方がジェンダーなどの話題で発信しているということにすごく感銘を受けました。当時は福田さんが留学先から帰ってきて各地の大学などで講演を頻繁にやっていらっしゃった時期で、僕も他大学へ講演を聞きに行きました。
その時に、ぜひ東大でも講演をしてほしいという話をさせていただいたんですが、福田さんはその後すぐ渡欧を控えていらっしゃったので、すぐに講演を実現することはできませんでした。そんな中で、東大には学生が主体で開講する自主ゼミの制度があることを思い出して。渡欧前の福田さんに直談判したところ、ありがたいことにご快諾いただいた、というのが、立ち上げの第一話ですね。
直談判!行動力がすごい…そして、福田さんの快諾もあってゼミが実現したわけですね。
はい、ゼミ開講にあたって一番高い壁が最初にクリアできちゃった感じでしたね。とは言え講演よりゼミの方が時間も手間もかかりますから、なんというか……よくこんなことになったなと思いますね。
福田さんは当時23歳ということで、お若いうちからネットで発信したり、大学を回って講演までされてたんですね。福田さんの活動経歴を教えてください。
大学生の頃にスウェーデンに留学した時、性教育や避妊、ジェンダーや性に関する色々なことが日本とあまりにも違うなと感じたのがきっかけでした。
日本でも、「自分を大事にしましょう」ってすごく言われると思うんですが、そのための手段とか知識とかが保障されてないなと感じて。何かできることはないかなと思ったんです。
それで2018年の5月に「#なんでないのプロジェクト」を始めました。署名活動をしたり、それこそアドボカシー活動をしたり、執筆や講演をさせていただいたり。その中で野口さんにお声掛けいただきました。
スウェーデンにいたときからこういった性に関する勉強をなさっていたんですか?
そうですね、今回の授業で扱った「ガイダンス」も、留学中にプラハで開催された世界性の健康学会に参加して知ったものです。私自身それを読んだときにすごく衝撃を受けて。
先ほどもあったように、日本の性教育って、性感染症のことと、「望まない妊娠をしないように」ということくらいですよね。でもそれだけじゃなくて。
例えば、コミュニケーションを取るのにも、社会のジェンダー観だったりプレッシャーだったり、色々なものに邪魔されて自分の気持ちを素直に伝えにくかったり、尊重されなかったりとかするじゃないですか。
でもそうじゃなくて、もっと自分の気持ちを大事にしていいんだよとか、パートナーや家族とか友達との尊重ある人間関係ってこういうものだよっていうのを5歳くらいから少しずつ学んでいって、大人になる頃には、性に関わることも関わらないこともちゃんと自分の意思を伝えられたり、それが叶わない状況の時は声を上げられるようになる、そういう非常に長いスパンの教育なんですよね、包括的性教育って。
ジェンダーアイデンティティとか価値観、文化、人権とかそういうことを一番深く学んでいって、性に関する知識って実は最後にちょっと出てくるだけなんです。
なるほど…!それが「包括的」ってことなんですね!
立ち上げの経緯の話に戻りますが、そうして3年間連絡を取り続けていたんですね?
はい。ただ、自主ゼミは前期教養学部の学生でないと開講できないので、21年度の時点で後期課程生になってしまう僕に代わって、前期課程生の協力が必要だということになりました。
そこで、それまでお世話になっていたいくつかのゼミの先生方にご連絡して連絡を流していただき、その中の一つのゼミの学生が後輩を紹介してくれたのが、(天野さんと浅野さんの)二人との出会いです。
それから1年ほどで開講が実現したわけですが、そこからの準備はどれくらい大変だったんですか?
そうですね、議事録を見ると、話し合いを始めたのがゼミ開講の1年前くらいですね。頻度としては、直前期は週1回以上、それ以外の時期もだいたい月に3回くらいの頻度でミーティングをしていました。
1年前から!すごい……
福田さんもお忙しいなかで毎回毎回参加してくださって、本当に感謝しかないです……
福田さん、このゼミの話を進めてる期間にめちゃくちゃ移動してますからね(笑)
スウェーデンにいらしたときからオンラインでミーティングをしていて、その後日本に帰って来られて、その後またルワンダでお仕事なさって、今回の授業もルワンダからやってらっしゃって。
ルワンダから授業!時差ってどれくらいなんですか?
7時間です。ゼミの開始時間は日本時間で13時からだったので、授業前にちょっと早く集まって話す時にはまだ暗いんですよね。だんだん夜が明けてくる感じでしたね。
福田さんとしては、お忙しい中でもそこまで労力を割いてやろうと思ったのにはどんな思いがあったんですか?
私自身この「ガイダンス」を読んですごく生きやすくなったなと感じていたので、この機会にできるだけのことをできたらと。
あとはやっぱり、この東大という場の学生さんたちって、将来政策を作ったりという人もいるだろうし、特に社会を作っていくような人が多いと思って。
ジェンダーに関することを大切にできる人たちが社会の中心になって、よりみんなが大事にされる社会になってくれたら、なんて思いもありました。
性教育ゼミは21年度が初めての開講ということでしたが、受講生はどのくらいいたんですか?
受講の応募をしていただいた方は26人で、うち21人が前期生、5人が後期生や院生でした。他にも、このゼミの話を聞きつけた他大学の学生からも受講希望がありました。今回は学内限定開講ということで残念ながら受け入れは見送らせていただきましたが…。
他大学にまで噂が!それにしても、開講1年目のゼミにしては26人という数字は多いですよね。
当初は20人集まれば御の字と思っていたので、本当にありがたかったです。
講演会ではなくゼミ形式にすることで新しいものが得られる部分もあると思います。講演会を多くやられている福田さんとしては、今回ゼミという形をとったことでいつもと違ったものが得られたと思っているところはありますか?
そうですね、それはすごく感じていて、やっぱり普段の講演って長くても2時間くらいが限界なんですよね。そうすると、「知らないことを知ってびっくりしました」みたいな反応はすごく多いんですが、どうしてもそこ止まりな印象があって。
一方で今回の4日間は、オンラインとは言え何十時間も使って、ディスカッションや大きなワークショップを入れてみんなで話す時間を設けられたので、感想を見ていても、「ディスカッションの中で色々な人の考えを聞きながら学んだ気がする」というような感想がもらえました。
あとは、4日間通して私たちがすごく大切にしていたのが、グラウンドルールとマインドセットというものなんです。
グラウンドルールとマインドセット、ですか。
やっぱり性に関することってセンシティブじゃないですか。いきなり喋ってくださいと言われても抵抗がある方もいます。だけど嫌なことをしゃべってほしくはなくて。嫌だと思ったら嫌だと言って、自分の思いを伝えて実現する練習の場だと思ってくださいと伝えていました。
一方で、性に関わることでも言わなきゃいけないときってありますよね。例えばパートナーとだったら、性感染症のこととか避妊のこととか喋らなきゃいけない時があったりする。そういうときに最低限大事なことは喋れるようにしたいよね、というところが目標でした。
今回、ちょっと喋ってみると意外と性に関することも安心・安全な環境があれば喋れるんだ、ちゃんとした知識と言葉を使えば喋れるんだ、と感じてもらえたのかなと個人的には思っていて。やっぱりそれって4日間あったからできたことで、60分とかではできなかったことだと思うんです。本当にそれはよかったなあと思います。
そういう環境が準備されているのは学生にとってもすごくありがたいですね……!
グラウンドルールとマインドセットについては私が結構こだわりを持っていました。他の授業で、毎回初めに授業のルールを提示するものがあったのですが、それを受けていると自然とルールが染み込んでくるようなところがあって。4人で何度も話し合いを重ねて考えたものだったので、受講者の方にも染み渡っていったらいいなあと工夫していました。
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今回は初めての開講ということで、広く受講生を確保するのも大変だったかと思いますが、その辺りはどうでしたか?
そうですね、もちろん(ゼミ運営メンバーの)知り合いの方もいらっしゃったんですが、学生自治会のサイトなどから見つけてきてくださった方もいましたし、Twitterを見て興味を持って参加くださった方もいました。
受講生を知り合いだけにしたくないという思いが結構あって。できるだけ広く多くの人に知ってもらって、興味がある人に受けてほしいというのが私たちの思いでした。
それで、色々なジェンダー系の授業をやっていらっしゃる先生方に連絡して受講生にこのゼミのお知らせを流していただいたり、東大のメディアに告知していただいたりしました。
そういうジェンダー系の授業の先生経由でお知らせを流すと、性教育ゼミの内容に少なからず興味がありそうな層へのアプローチになると思いますが、あまり興味がないような人にこそゼミの存在を知ってもらいたいという気持ちもあると思います。そういう苦労もあったんでしょうか?
そういう話はめちゃくちゃしましたね…!
正直、21年度は単位の出ない自主ゼミの形式を取っていたので、そこに関しては割り切って進めていた部分もありました。単位が出ない中で問題意識を持ってやって来てくれる人となるとやっぱり、どうしても性教育に関する問題意識が高い人になってしまうよねと。
そういう葛藤に関して、福田さんがおっしゃっていたことで私にとってすごく印象的なことがあって。
このゼミは受講者をエンパワーメントするだけじゃなくて、その受講者が色々な知識やスキルを体得して、さらにその周りの人に広められるというところを目指すんだ、受講者だけじゃなく、受講者の周りの人には興味がある人もいればそれほど関心がない人もいるけれど、そういう風に広まっていけばいいよね、と。それを聞いて私はすごく納得しましたね。
なるほど。こうしてゼミ内容を覗かせていただいた私も、この記事を通じて広く周知するお手伝いができれば嬉しいです。
似たような文脈で受講生から出てきた話として、個人の特権性というのがあって。
例えば、東大には世間の平均よりも家庭の年収や社会的地位に恵まれた学生が多いということは、昨今ニュース報道などでも一般に知られるようになってきたかなと思います。今回のゼミに関しても、自らが恵まれた地位にあったからこそこの授業を受けられたということに関してどんな風に考えていったらいいんだろうと悩んでいるというコメントが結構あって。
僕としては、特権があるが故に学べたことは自分の中だけにとどめておくわけにはいかないのかなと思っていて、受講生の方々にも、今回学んだことをより多くの人たちに伝えていってもらえればなあと思っています。
これを僕は「知のトリクルダウン」と勝手に言っているんですが、僕個人としては何かそれを実現するような仕組みを考えていきたいし、それをもしこのゼミで実践できるのであればやってみたいなと考えています。
私もジェンダー問題には漠然と関心があるんですが、それについて周りの人と話したり自分の考えを伝えるというのは少し抵抗感や怖さがあると思っていて。
皆さんはそれを乗り越えてゼミを開いたり広報したり、社会的に活動していらっしゃったりしますが、そこを乗り越える気持ちのようなものはありますか?
そうだなあ……求められてる答えとは少し違うかもしれないんですが、僕自身としては一通りゼミ運営をやってみた今でも正直、性に関することをパブリックの場で語ることに対する恥ずかしさは完全に消えたわけではないし、SNSなどで炎上しやすいという印象もあって、なかなか困難を抱えているなと思います。
でもだからこそ、こうしてお互いを尊重して話せるような場、安心して考えられるような場を作って広めることが大切なのかなと思っています。性教育に限らず、真摯に学んで自らの考えを深めることに分野の貴賎はないと思っていますし。
これは私の話になってしまうんですが、私は学生責任者をやっていて、自分の名前でこのゼミを登録していたので、自分の所属や名前を明らかにしてこのゼミの情報を発信することも結構ありました。
名前や所属を出して性に関することを言うのにはやっぱり抵抗があったし、どういう目で見られるんだろう、みたいなことを思った部分は正直あって。でも、このゼミをみんなに受けてほしいって気持ちがあったからこそ発信できたのかなと思っています。
逆説的なんですが、僕はこのゼミを受けた後の方が、性に関することについて喋るときの抵抗感がむしろ増してるんですよね。
と言いますと?
この安全な空間の中で、性についての話をしますよという心理的安全性が担保された上で話すっていうのはすごくいい体験でもあるんですが、逆に言うと、話すにしても個人個人によってどこまでならOK、どこまでならちょっと嫌っていうバウンダリー(境界)が違う、ということが本当に何度も繰り返されるんですよね。
ほう。
それを実生活にあてはめて考えてみると、性についてちゃんと話すことはいいことだ、ということを強く押し進めようとするとそれ自体がすごく暴力的になってしまう、ということに逆説的に気付かされたというか。
それでも今回こういうことをやったことの意義というのは、超えちゃいけない一線っていうのを理解すること、一方で一定の人間関係を壊してでもやっぱり踏み込まなければいけないとき、例えば他の人のバウンダリーをその人が侵害しているときにそこに割って入ることの重要性だったり、いざという時に声を上げなきゃいけないということだったり、そういうことに気づかされることだと思っていて。
だからすごく両義的なんです。臆病になりながら、すごく限界的な時には大胆になれる、みたいな。個人的にはそういうものを得たと思っています。
「臆病になりながら、すごく限界的な時には大胆になれる」、なんだかすごく刺さりました。そんな姿勢こそが包括的性教育から得られるものなんですね。
ちょくちょく来年(22年度)以降の話も出てきていたかと思いますが、その意気込みも含めて、今後の展望を教えてください。
はい、21年度の受講生を含めて、新しく運営に関わりたいと言っていただいた方々を中心に、22年度のAセメスターに開講することが目標です。(編注:実際に22年度Aセメスターにて主題科目としての開講が決定しています。詳しくは記事末尾で!)
一方で、あくまで個人的にこのゼミに関して思うこととして、ちょっと語弊のある言い方ですが、このゼミ自体は5年は続いてほしいけど10年は続いて欲しくないと思っているんですよね。
10年経った時にまだこのゼミが同じ内容でもてはやされていたとしたら、それって人権とか包括的性教育といったことに関して公教育に進歩がないってことだと思うんです。このゼミがそういう部分の変化に影響力を持たせられるような人たちを輩出していけたらいいと思っています。
私も同意です。あとは、次は単位の出る全学ゼミの形であまり興味・関心のない層まで取り込んでいくことで、色々な人たちがエンパワーメントされて、もう少し包括的性教育が教育に浸透していってほしいなあと思いますね。
ここでお知らせです。
インタビューから数ヶ月後、「東大で性教育を学ぶゼミ」は、2022年Aセメスターにて、受講により単位が得られる全学体験ゼミナールとしての開講が決定しました!!
10月6日(木)5限の初回ガイダンスに出席してリアクションペーパーを提出する(万が一参加できない場合は、ITC-LMSに掲載される録画を視聴後リアクションペーパーを書く)ことで参加できます。
「東大で性教育を学ぶゼミ」Twitterアカウント(@csesemiut)
UT-BASE掲載記事(https://ut-base.info/circles/191)
みなさん、本日はありがとうございました!