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世間もポストコロナに少しずつ移行し、東大での対面授業も本格的に再開されたこの頃。徐々に生活を取り戻した感もある中で、我々UmeeTが見つけたのは
「東大生AmongUs実況者」
AmongUsというと、コロナ初期に東大を含め世間で大流行りしたオンラインゲーム。少し調べてみると、この東大生、当時のAmongUsブームが徐々に下火になったのに対し、どんどん沼にはまるようにAmongUsにのめり込んでいき、ついにYouTube上でプレイ実況まで開始するようになったとか。
日夜腕を研鑽しているという彼に、UmeeTでインタビューを行いました!
本日はよろしくお願いします。はじめに、軽く活動内容などを教えてもらってもいいですか?
よろしくお願いします。肩書きとしては「東大生AmongUs配信者」ですかね。いろいろなゲームを配信していますが、基本的には正体隠匿系ゲームが多いですね。
正体隠匿系?
人狼ゲームが代表例で、犯人が全員の中に潜んでいて、議論を通して犯人を探し出していく、といった形式のゲームです。
AmongUsはその中でもマップを動き回って作業をしたり妨害をしたりとアクション要素があるのが特徴的です。
僕は主にAmongUsやマーダーミステリーをプレイしています。
注)AmongUsのルール: プレイヤーは宇宙船のクルーとして生還を目指してタスクと呼ばれるミニゲームを達成する。プレイヤーの中にはクルーの生還を阻む裏切り者(インポスター)が潜んでおり、クルーをキルしたり宇宙船の航行を妨害したりできる。クルーは協力して議論を行いインポスターを追放するか、タスクを全て完了して生還することで勝利する。適度なアクション要素とキャラクターの可愛げなビジュアルが人気の人狼系ゲーム。
なるほど。人狼やAmongUsはコロナが世間を賑わせ始めた時期にお世話になった東大生も多いですよね。オンライン環境の中でも人との繋がりを保つのには便利でした。
コロナが大学生活を破壊した2020年にはよくこうした集まりが開かれていました。
僕も今やっているAmongUsのようなゲームを始めるきっかけは、やはりコロナによるステイホーム期間に、オンラインで友達と集まるようになったことでした。
徐々にハマっていくうちに『甘粕会』というDiscordサーバーに入ってゲームし始めました。
甘粕会、ですか?
AmongUsをやる会を縮めて甘粕会です!
AmongUsが好きな現3年の東大生が中心になって集まった70人ほどのコミュニティです。専用Discordサーバーのボイスチャットに定期的に集まってAmongUsやマーダーミステリーなどのゲームをプレイしています!
東大内だけでも、他にもそうしたゲームサーバーは多々あると思いますが、僕の活動するこの甘粕会は中々レベルの高い集団で、良いゲーム仲間に恵まれたなぁといった感じです。そこでめちゃくちゃ練習したので、AmongUsだけでいうと東大最強レベルになった、と言ってもいいのかなと思います!
ちなみに正体隠匿系以外は何かプレイしていますか?
最近だとAPEXとかやってます。
が、アクションゲームは全然自信ないですね…自前でゲーミングPCも組み立てたんですけどね。
自前で組み立てる?
はい、こんな感じで部品を揃えて構築しました。
雑な感想ですけど、ゴツそうですね。
とはいえ、メインでやるゲームは先ほど言った通り正体隠匿系です。個人的にはアクションゲームも嫌いではないし少しならやりますが、全然上達しないですね。基本動作の練習を積み重ねるのに飽きてしまうんです。
その点、自分の適性があるのは、AmongUsのような議論メインの頭を使うゲームだと感じています。連日ハードにプレイしていますが未だに飽きが来ません。
東大生らしいコメントですね。
ちなみに、正体隠匿系ゲームについては、かけた時間分腕前が上達した、という感じですか?
そうですね、甘粕会みたいなハイレベルなコミュニティで相互にレベルアップできて、上達に必要な環境が揃っていると感じますね!今では甘粕会は、AmongUs以外も色々なゲームを一緒にプレイする場になっています。
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Leonさんはゲームの実況動画を配信もしているということですが、配信はどのようにして始まったんですか?
元々は大学一年生の秋頃、上達してきたゲームの記録を取って研究しようと思って、動画を撮って振り返るということを始めました。自分にとって見やすいように。
でも動画を保存していくとPCの容量が削られていくので、容量対策といった感じで、YouTubeで動画を配信してGoogleのサーバー上にアーカイブをポイポイ置き始めたんです。
あ、ちなみにプレイ中に自分の思考を話せば、それも記録されるので振り返りやすいんですよね。
なるほど、スタンスとしてはログ目的なんですね。
そう、ゲーム上達のための記録として始めたんですけど、配信のアーカイブの編集をやるうちにどんどん編集が楽しくなってきて、今でも動画を投稿している、という感じです。
最近の動画を見ると、結構ナイスに編集されていますよね。
ありがとうございます。あと、BGMも自主作成していて、やりがいを感じています。
クリエイティブですね、音楽経験とかあるんですか?
昔からドラムを演奏していて、音楽はめちゃめちゃ好きです。最近は特にJ-HIPHOPをよく聴くので、作る音源もそっち寄りの曲が多いですね。
ちょっと話ずれるんですけど、東大の授業の期末レポートも二つ、曲をレポートとして提出したことがあります。
曲を提出?
はい、一個はボーカロイド音楽論(通称ぱてゼミ)で、もう一個は宇宙科学Ⅰ(文科生向け)という授業の自由レポートですね。
なるほど、授業のテーマからして前期教養の自由度の高さが目にとれますね。
それにしても曲を提出するとは中々思い切りましたね!
そういえば、正体隠匿系のゲームについて先ほどからAmongUsの話は出ていましたが、配信のアーカイブにはマーダーミステリーという名前も出てきていますね?初めて聞くゲームですが。
そう!今日はマーダーミステリーについてたくさんお話ししたいと思ってます。
これも正体隠匿系の一つで、推理小説の登場人物の一人になりきって、ストーリーに合わせて情報を集めたり隠したりしながら犯人を推理するゲームです。
正直、口で説明するより一度プレイしてもらった方が早いです。ただ、このゲームはシナリオという物語に沿ってプレイするんですが、一度プレイしたりプレイ動画を観たりすると、そのシナリオでは二度とプレイできなくなるんですよ。
さらに、多くのシナリオはプレイするために事前に事件の真相などを読み込んでゲームの進行役を務めるGM(ゲームマスター)が必要です。
そのため、マーダーミステリーを手っ取り早く知るには、一時間程度で簡単に遊べて、GMがいなくてもプレイできるシナリオを探して体験してみるのがオススメですね。
以下、Leonがプレイするマーダーミステリー動画。
概要欄に使用シナリオ/ネタバレについての記載があります。
ネタバレは自己責任でご覧下さい。
なるほど。少し見てみた感じですが、シナリオはかなり手が込んでますね。人狼ゲームなら「村にオオカミがいるぞ」くらいのものだけど、設定にだいぶ自由度があるんですね。
そうですね、マーダーミステリーはコロナ禍をきっかけに中国でめちゃくちゃ流行っていて、日本でもすでにブームが来ています。
基本的にシナリオは作者さんがネット上で公開しているものをダウンロードしてプレイしているんですが、素敵なシナリオがインターネット上のショップにたくさん公開されています!
良いシナリオだと、事件の設定に没入して当事者のようなリアリティが出て面白そうですね。
リアリティ関連の話が一つあって、先日普段マダミスを一緒にやっている友達何人かでスキー旅行に行ったとき、その中の一人が泊っていたホテルの部屋を舞台にしたシナリオを自作してくれたんですよ。
僕らはシナリオ上で事件が起こったまさにその部屋で、彼女のシナリオに沿ってマーダーミステリーをプレイしました。
え、面白そう!!
自作もできるんですね、楽しみ方が幅広いのは良いですね。
東大での普及具合はどうなんですか?
先述のAmongUsのコミュニティに重なる感じで、一定数のプレイヤーがいます。とはいえ、AmongUsとかと比べるとまだまだ普及途上という印象ですね。
このゲームは本当に頭を使うし、ハマると沼のように面白いので、とても東大生向きなゲームだと個人的には感じてます。みなさんどしどし参加して下さい!
とりあえず、興味の湧いた人は一回マーダーミステリーをプレイしてみましょう!
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ガラッと話が変わりますが、以前東大界隈のTwitter上で「 #UT電車鬼ごっこ」というハッシュタグが盛り上がったことがあるそうで、そこにLeonさんが一枚噛んでいたと聞きましたが…
ああ、東大電車鬼ごっこか!!
あれは楽しかったですね。僕は運営とルール策定を担当したんですけど、ものすごく盛り上がりましたね。
実は私の友達が参加してたので、Twitterに流れてきてて。
楽しそうなことやってるなーと思って見てました!
電車鬼ごっこ…一体何をしたんですか?
ざっくり言うと、逃げる人の2チームと鬼の7チームに分かれて、計18人が電車に乗った状態で鬼ごっこをした、といった感じです。
ルールを説明しますね。
基本は20分1ターンでJRの駅から駅に移動して、20分毎に各自の位置情報が共有されます。鬼と逃げる人のいる駅が重なったらアウト、という感じです。
特殊ルールとして、逃げる人の位置は2ターンに一度しか全体で共有されず、鬼には個別の特殊能力があります。JRだけでなく私鉄も使えたり、特定の駅を一定ターン封鎖することができたりします。
かなり本格的ですね!ルールが作り込まれてるんですね。
これ引き込まれますね、ハッシュタグを遡ると参加者の様子もわかって面白いですね。
このUT電車鬼ごっこ企画、今年の9/11(日)に第2回を企画しています!
今回もぜひ盛り上げていきたいと思っています!
今回は「東大生ゲーム実況者」としてLeonに取材をしましたが、実際はゲーム実況のみならず、自分でゲームを作って企画したり、曲を書いてみたり、色々面白そうなことに手を出している東大生だということがわかりました。
企画やゲームに日々邁進するLeonさんですが、彼の今後の活動やいかに!