みなさん「t-news」って知ってますかね?
東大に在学している方なら一度は聞いたことあるんじゃないかと思いますが、株式会社トモノカイが運営する家庭教師・試験監督・採点バイト等の求人サイトです。
公式によると、東大生の3人に2人が登録しているということで、東大生御用達の求人サイトと言っていいと思います。実際、僕の周りでも登録している人は多いです。
そのはずなんですが……
調べてみると「危ない」という関連ワードが2番目に出てきました。
……え、危ないの?
そして今回、そんな「t-news」のPR記事を書くことになりました。
人々から「危ない」と噂されているサイトのPR……
読者の皆さんに誠実に情報を届けることをモットーとしているUmeeTとして、皆さんの害になるような記事を出すことだけは、なんとしても避けなければいけません。
そこで、今回はPR記事ですが、「t-news」の悪いところやリスクも含め、全て包み隠さず聞き出します!
依頼を受けて記事を執筆する立場であるUmeeTが質問することでヤラセを疑われてしまうということがないよう、今回は、事前にUmeeTのSNSとトモノカイさんの方で、事前に「t-news」への質問を募集しました。
そこでいただいた質問に回答してもらう、という形でインタビューを行なっていきます。
時給の高さを売りにしている「t-news」ですが、本当に他社より高いのか?
登録すれば、ちゃんと採用されるのか?
この記事が教育系バイトに興味のある大学生の皆さんの参考になれば幸いです。
今日はよろしくお願いします。
早速ですが、株式会社トモノカイさんは危ない企業ではないんですよね……?
はい。危ない企業ではないです。
まあ、そうですよね。
危ない企業が「株式会社」な訳ないですよね。
でも、サイトに登録しようと考えている学生の皆さんには不安もあると思います。既に「t-news」でバイトしている知り合いなどから話を聞いてもらうのが、疑惑を晴らせる一番の方法だと思うんですが……
そんな知り合いがいない人のためにも、今日はガンガン質問させてもらいます。
トモノカイさんは「家庭教師の時給が高い」というところを売りの1つとされていますが、本当に時給は他社より高いんですか?
はい。他社と比べると、高いと思います。
ただ、最低時給が約2300円(オンライン家庭教師は約2000円)というのは、特別高いわけではないですね。ちょっと高いくらいです。
むしろ、高時給の案件が多いというのが、うちの特徴になってます。実際10人のうち8人から9人くらいは、最低時給よりも高い金額で働いています。
どうして他社よりも高時給の案件が多いんですか?
まず1つとして、生徒獲得のための広告にあまりお金をかけていないということがあります。
東京大学に入る前に「t-news」のことを知っていた人って、多分あまり多くないですよね?
確かに、僕も大学に入ってから初めて知りました。
それは、TVCMなどを用いず、東大を目指す家庭の保護者に絞った広告や、口コミを中心に生徒獲得ができているからなんです。
なるほど。もしかして「危ない」なんていう噂が流れるのも、東大以外での知名度がそれほど高くないからなんですかね。
それともう1つ、特殊な案件が多いというのも理由です。
特殊な案件?。
はい。細かい条件がついているような案件です。
例えば、中高一貫出身であったり、SAPIXや四谷大塚、鉄緑会などの塾に通っていた経験があったり、帰国子女であったりということが求められるものがあります。
珍しいところでは、数学オリンピックや化学オリンピックの結果が求められるものもありますね。
似た境遇の東大生に教わるためなら、多少高い授業料も厭わない保護者が多いので、時給も高くなっています。
やっぱりそういった条件を望まれる依頼主が多いんですね。
そのほか、理系であったり、女性であったりというのが求められることも多いです。
女性が人気なのはどうしてですか?
東大生は女性が少ないですが、依頼される方の男女比は大体1:1くらいなんです。東大を目指している人ばかりではないので。
女子生徒が女性の先生を求めると、結果的に女性の人気が高くなります。特に、理系の女性を求める案件は多いです。
当方、地方公立出身塾経験なし文系男性なんですが、どうしましょう……(泣)
地方出身の学生が求められる案件もありますよ。塾のない環境で東大に合格した、実力のある学生に見てほしいという方もおられます。
他にも、都立高校を希望されるケースだったりとか、必ずしも先に触れたような条件ばかりで絞り込まれるわけではないです。
ただ、中高一貫であったり、塾経験者であったりを対象とした案件の方が圧倒的に多いのは事実です。
正直なところ、当てはまる条件があまりない学生の方の場合、「t-newsは合わない」と思われても仕方がないと感じています。
そういった方は、「t-news」にも登録していただけるともちろん嬉しいですが、他の家庭教師求人サイトで並行して案件を探すのが良いと思います。
私たちとしても、皆さんが良い案件を見つけられるのがベストだと考えているので、「t-news」だけでなく、他の求人サイトも是非活用してほしいです。
需要と供給の被害者である僕たちにも優しいんですね……
個人契約の方が稼げるのではないかという質問があったんですが、いかがでしょう。
はい。個人契約の方が稼げると思います。
まあ、当たり前ですよね。
私たちも企業として人手を割いて働いている以上、マージンをもらう必要があるので、そこはどうしてもお金の差し引きがあります。
ですので、もし個人契約の案件があるのなら、そちらをやられた方が良いと思います。
まあでも、そんな簡単に個人契約の案件って見つからないですよね。
そうですね。実際にt-news会員に聞いたところ、個人契約の家庭教師を見つけている9割の方が、先輩や親せきからの紹介でした。自力で見つけるのは至難の業であり、かつ2人も3人もとなると更に大変です。
なので、個人契約が見つからないとき、個人契約の案件を持っていても、それだけでは給料として少ないと感じられるときに、うまく「t-news」も活用していただけると。
ちなみに、家庭教師って1つの案件につきどれくらいの頻度であるんですか?
週に1〜2回程度、1回につき90分程度、というのが多いと思います。
じゃあ仮に時給3000円、週1回だとしたら、月に18000円ですね。結構十分な額な気もするけど、まあそれはその人次第ですもんね。
採用率を知りたいという質問が多くあったんですが、実際どのくらいなんでしょうか?
当然ですが、案件によってばらつきがあります。
つまり、人気案件と不人気案件があるわけですが、今人気のオンライン家庭教師案件だと、10倍程度の倍率になることもあります。
10倍!かなり難関ですね。
はい。ですのでまず言わせていただきたいのが、採用されなかったといって、気落ちしたり、自分を否定したりしないでいただきたいということです。
周りも東大生が多いですし、経歴が不十分だから落としているというわけではありません。できればあきらめず応募してきてくださると嬉しいというのが、正直な気持ちです。
人気の案件というのは、やはり高時給の案件なんでしょうか?
いえ、金額ではなく、条件があまり厳しくない案件が、人気になりやすいです。
なるほど、「t-news」では条件が厳しい案件が多いぶん、そうではないものに人気が集中してしまうんですね。
でもそしたら、僕みたいに、当てはまる条件があまりない学生は、どうすれば採用されるんですかね?
まず、採用されやすい時期と、採用されにくい時期があります。
春先は新1年生の応募が多く、 倍率が高くなる傾向にあります。
逆に冬は、受験直前の駆け込み需要も多く、採用されやすくなります。
なるほど。冬が狙い目なんですね!
それと、やはり駒場周辺の案件は人気です。つまり、倍率は上がりやすいです。
また教師側の自宅から近い案件は、通りやすいです。
交通費は依頼された側の負担になるので、出来る限りそこにお金がかからないマッチングを目指すからです。
駒場住みで春先に家庭教師バイトがしたい!という学生はどうしたらいいんでしょうか?
選考の際はコメント欄を1つ1つ確認しています。その際にアピールポイントをそこに記していただけると、判断材料が増えるので、選考に通りやすくなります。
ただ、「t-news」が、そのような学生が案件を取りにくいサイトであるというのは事実です。「t-news」と併用して、他社の家庭教師求人サイトも活用していただければと思います。
採用プロセスはどのようになっているんですか?
まず、応募してきた学生の方のプロフィールを確認します。そこで私たちトモノカイが、属性・所属・経歴等を見ながら、総合的に案件に合いそうな人を選びます。
その後、面接を行い、最終的に採用者を決定します。
面接にいくのは何人くらいなんですか?
案件によって違うので一概には言えないです。
1人の時もありますし、3〜4人の時もあります。
検索機能をわかりやすくしてほしいという要望があったんですが、現在「t-news」の検索機能はどのようになっているのですか?
条件による絞りこみ、例えば、「中高一貫」を募集している案件、みたいなものだけを選択的に閲覧することはできないんですよね。
だから、案件を探す場合は、常時更新される20〜30の情報をひとつひとつ確認してもらう必要があります。
それはやや面倒ですね……
ただ、この検索機能は随時改善中です。今年度中には、もっと使いやすいものにできるのではないかと……
ただ、今現在使いにくいことに関しては、申し訳ありません。
皆さん、改善されるのを楽しみに待ちましょう!
最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。
まず、これまで話してきた通り、「t-news」の案件は、一部の学生が採用されにくいものになっています。そこは、本当にご家庭に必要な教師とのマッチングを行うためなので、理解して頂けますとありがたいです。
なので、ほとんどの東大生が複数の案件に応募しています。書類選考に落ちることを前提に、多くの案件に応募することが、t-newsで条件の良い案件を獲得するコツです。
それと、お金稼ぎのためではなく、ぜひ目の前の生徒にとっていい時間になるように、家庭教師をやっていただきたいと思っています。
やっぱり子供からしたら、東大生ってすごいんですよ。そこで東大生の基準が分かるというのは、とても意味のあることだと感じていて。
東大生でも、人間なので間違うことはあると思うんです。そこで、「東大生でも間違えるんだ」と知れるというのも、生徒にとって自信になるんですよね。
そこも含めて、生徒にとって東大生というのは大きな存在なので、「この先生と出会ってよかった」と生徒から思ってもらえるように、一生懸命家庭教師という仕事に取り組んでもらえると嬉しいです。
本当にその通りだと思います。本日は質問に答えていただき、ありがとうございました!
いかがだったでしょうか?少なくとも「t-news」が危ないサイトではないということはお伝えできたのではないかと思います。
「t-news」に興味を持った!という方はコチラからご登録してみてください。
社員さんも言われていましたが、とりあえず登録だけしておいて、他社の求人サイトと使い分けるというのもアリだと思います。
皆さんの学生生活がより実りあるものになることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。