たかしへ
最近どうですか?たまには連絡ください。
オンライン授業らしいけど、ちゃんと出てますか?
友達はできたのかしら。
しっかりご飯は食べてますか?
たかしは生活習慣が乱れがちなので母は心配しています。
最近寒いのであったかくして寝てくださいね。
母より
追伸:たかしの好きそうなものを詰めておきました。
という母からの手紙とともに知育菓子が大量に送られてきたので、ねるねるねるねを作りながらこの記事を書いています。
それでは、オンライン授業が蔓延る世の中ですし、Zoomトラブルの話でも一緒にどうですか?
これは僕がオンライン授業を受けていた時の話です。語学の授業でした。
彼女(CV.中村悠一)は、指名されて作文の問題に答えていました。見事な発音だなぁと思っていました。
それから数分して、先生が問題の解説をしている時でした。
その後ミュートにするのを忘れていたのだと思います。
彼女のマイクから何やら彼女のものではない声が聞こえてきたのです。
「大変だシル!近くに巨大フカエネルギーが発現したシル!!(CV.杉田智和)」
「なんですって!?(CV.中村悠一)」
「このままだと、街は崩壊してしまうシルよ!」
「大変、すぐに向かいましょう!」
正確には覚えていませんが、多分、こんな感じのことを言っていたと思います。
その後、チャ〜〜〜チャラララ〜〜〜♪というような音楽が聞こえてきたかと思うと、彼女が
「越境する知性!マジカル⭐︎ゆーたす!」
(ゆーたす…東大学務システムのこと。正式な表記はUTAS)
と大きな声で叫ぶのが聞こえました。
その後、シャラン、ポン!シャラン、ポン!という音がしました。
多分、変身したんだと思います。
「さぁ!ゼッキーを倒しにいくわよ!」「シル!」
(ゼッキー…絶望の起床の略、絶起の悪魔。ようするに寝坊させる悪魔ってことです)
この言葉を最後に音はやみました。
教授は「あの…ミュートが外れてますよ」「あの、ミュート……」とずっと呟いていましたが、聞こえていないようでした。
マジカル⭐︎ゆーたすが去ってから、「街の平和を守ってるなら責められませんね…」と呟いていました。
うっかりミュート外したまましゃべっちゃうこと、ありますよね〜。
でも魔法少女活動がバレちゃうと流石に妖精界にも迷惑がかかってしまいますから、特に変身はマイクのミュートを確認してから行いましょう!
授業中、接続が悪くなって話が聞こえなくなるときあるじゃないですか?
私、前それになって、でも、先生の接続が悪いのか、私の接続が悪いのか分からなくって不安になっちゃったんですよね。
それで、「接続が悪くて声が聞こえないのですが、私だけでしょうか?」って送ったんです。
私だけだったら先生に申し訳ないと思って。
で、そしたら、「私もです」「私も聞こえません」ってチャットが来て安心したんですよ。
先生も「すみません、今聞こえてますか?」って言ってました。
そこまではよかったんですけど、時間割見てたら、その時間帯って授業が無い時間だったんですよね。
え!?でも今授業してるけどな……と思って、不安になってしまって、チャットで
「今授業を受けているんですけど、私だけでしょうか?」
って送ったら、急にそのZoomの参加者が全員消えて、私だけになってたんです。
これは怖いですね〜。ネットが全部嘘に思えてきちゃいますね。
学生の姿が見えずに授業する教授は、もっと怖いでしょうね。
Zoomってビデオ通話する時にバーチャル背景が使えて便利ですよね。
背景に凝ってる人とかいるとにこにこしてしまいます。
それでですね、前ブレイクアウトルームでビデオ通話することになって、あ、普段はビデオオフなんですけど。
宇宙の写真を背景にしてる人がいたんですよ。地面が月面で、後ろにはまっくろい空があって、砂埃もたってました。
すごいなぁって思ってたんですよね。そしたら、後ろで星が動いて。
流れ星だ!きれい!って思いました。
そのまま喋ってて、そしたら、横から緑色のタコの足みたいなものが、画面に入ってきたんです。
で、その人は「うわっ、やめろ!」って叫んで倒れました。
緑色の足がカメラに近づいてきたかと思うと、画面がまっくらになって、ガタガタッって音がして、ブツっと切れました。
その人はZoomから落ちてしまいました。
何があったのか、わかりません、けど、その後の授業で、その人を見ていないんです。
本当に月面にいたんですかね!
宇宙服も着ないで月面にいるなんて、エヴァンゲリヲンのカオルくんみたいですね〜。
オンライン授業って布団でも受けれていいっすよね笑
この前も一限でギリギリに目が覚めたんで布団の中で授業受けてたんす。
そしたら、やっぱウトウトしちゃって、夢みたんすよ。
授業受けてる夢で、先生が言ってることもはっきり分かってすごいリアルだったんすよね。
あっ、次当たる、って思ったら目が覚めて、アブね〜〜!ってなったんすよ。
そしたら次が俺の番だったんで、予知夢じゃん!ぱねぇ!ってテンション上がったんすよ。すごくないすか?笑
そんで、答えようとしたらまた目が覚めて、夢の夢見てたんだ……ってびっくりしたんすよね笑
夢の中の授業より少し前の内容やってて、さっきの予知夢だったら次のセリフ当てられるな〜、って思ってたら本当に当たって、よっしゃー!ってついガッツポーズしちゃいましたね。
そしたらまた目が覚めて、さっきのも夢だったんだって気付いたんす。
この辺から少しずつ怖くなってきて、時計みたら時間も9時5分から全然進んでないんすよね。
どうしようどうしようって思って、とりあえず、Zoomから退出したんす。
そしたら、急に10時15分になって、あ、やっと抜け出せたんだって思ったっすね。
あんときはどうなることかと……。
これも怖いですね……。
やっぱりお布団受講は夢とインターネットが繋がってしまって危ないので、なるべく避けた方がよいという教訓が得られましたね。
少人数のクラスで、結構議論が活発な授業を受けていたんです。
先生が「質問があったらチャットに書いてください」と言っていて、いくつか質問が流れました。
すると、「お、いい質問ですね」と言って、先生がそれらの質問の中のどれにも関係ないようなことを答え始めました。
最初は私の理解が及んでいないのだろうか、と思っていたのですが、どうも、そうではないようです。
しばらく考えていましたが、そこで、プライベートチャットの存在に気付きました。
プライベートチャットでの質問は全員が見られる位置にコピペしてほしいな、と常日頃思っていたのですが、またそのパターンか、と多少苛ついたのを覚えています。
しかし、よく見てみると、他の方がオープンチャットの方でその質問に反応しているようでした。
しかもそのチャットに書かれている「〇〇さんが言っているのは〜だということだと思いますが…」の〇〇の部分に当てはまる名前は、参加者名簿に見当たりませんでした。
一体どういうことなのだろう、と思っている間に議論は白熱していきました。
もはや一人二人ではなく、大体の人がその人のチャットを見て話しているようでした。
〇〇さんのチャットにまつわる議論には大抵「ブブラカイ」という単語が現れました。
「『ブブラカイ』によれば『コルツトネ理論』は欠如したコリンドの解放に他ならないようです」
「たしかにそうですが、『ブブラカイ』はカルネロの膠着については秩序の低迷を案じているようです」
どんどん話の内容が私にはわからなくなっていきました。一体最初の質問はなんだったのでしょう。
「繝?Ν繝「繝ウ繝牙忽螢ォ縺ョ蝓キ逹?縺ョ譛ォ霍ッ」
このチャットを最後に、Zoomの回線が切れました。
後日その授業にいた友人にこの回の授業の内容を聞き、板書を送ってもらったところ、このような内容は一切ありませんでした。
うっかり世界線を間違えてしまったのでしょうか?
インターネットをしているとよく起こるバグですよね。
録画のない授業でこういうことが起こると復習できなくなってしまいます。
怖いですね……。
いかがでしたか?
便利で楽しいインターネットですが、時々こういったハプニングも起きてしまうようです。
インターネットは用量・用法を守って正しく摂取しましょうね。
それでは!