東大在学中に起業した業界1位の社長にインタビューしたら、目から鱗だった。

2021.02.18

「起業してみたいけど、きっかけがない」「学生のうちに起業してる東大生ってたまに聞くけど、どんな人なんだろう?」

こんな風に思ったこと、ありませんか?

そんなみなさんに朗報です。

今回UmeeTでは、東大在学中に起業し、現在そのマーケット内でトップの地位を築き、会社が2021年のベストベンチャー100にも選出された、起業家の近藤潔さんにお話を伺ってみました!

事業を進めていった具体的な流れ、現在の代表取締役としての生活などもお話しくださいました。

また、近藤さんの大学1、2年生の頃の生活も普通とは少し違ったユニークなものだったようです!

さて、どんな秘密が解き明かされるのでしょうか…?!

起業を考えている人は必見です。早速見ていきましょう!

学生証
  1. お名前:近藤潔さん
  2. 職業:株式会社ベンド代表取締役

何をしているの?

筆者
筆者

早速ですが、近藤さんの方から簡単な自己紹介をお願いします。

近藤さん
近藤さん

株式会社ベンドの代表取締役をしています。大学2年生の終わりに今の会社を設立して、大学3年生の4月から現在まで休学中です。なので会社を設立して、今1年あまりになります。

筆者
筆者

在学中に起業されたんですね!

ベンドではどのような事業を行っているのですか?

近藤さん
近藤さん

Web マーケティング事業を行っています。

筆者
筆者

Webマーケティング事業とは、どういったものでしょう?

近藤さん
近藤さん

Google の検索エンジンやSNS のアルゴリズムを解析して、自社の Web サイトやSNSを多くのユーザーの目に留まるようにすることで、広告媒体として機能させるというものです。

筆者
筆者

なるほど。具体的にはどういったサイトを運営しているのですか?

近藤さん
近藤さん

一般に公表しているのは、資格サイトの資格Timesというものと、教育サイトの学びTimesというもので、それ以外にも非公開という形で事業を進めています。

資格Times・学びTimes

それぞれ資格と小学生〜高校生の学習についてまとめた総合サイト。資格Timesでは、ただ情報をまとめるだけでなく実際に資格学校の理事や役員に取材を行うなどし、第3者機関による「資格総合サイト信頼度No.1」の評価を獲得している。

資格Times
学びTimes

なぜ起業したの?

筆者
筆者

起業という選択肢が学生にとってはそこまで気軽なものではないと思うのですが、なぜ「学生のうち」に「起業」したのでしょうか。

近藤さん
近藤さん

そもそも僕は戦略コンサルに憧れていて、マッキンゼーに就職したいなとずっと思っていたんですよ。起業は一切考えていなかったというのが大前提としてあります。

筆者
筆者

そうだったんですね!どのような転機があったのでしょうか。

近藤さん
近藤さん

僕はALLDCというテニスサークルに所属していたのですが、そこの先輩方と遊んでいる時に、東大在学中に起業された先輩とお会いする機会があって。その方は在学中に起業されてめちゃくちゃ成功されている方だったのですが、僕と数歳しか歳が変わらないのに、頭の切れや考え方がかなり成熟していました。

僕もこの人みたいになりたいなと思っているうちに、気づいたら会社を登記していました。その時は本当に事業案は全く考えていなかったですね。何も考えずにとりあえず会社を作ったという(笑)

筆者
筆者

(えっ会社だけ先に作る…?)

近藤さん
近藤さん

すごい人が起業してここまで行ったのだから僕も起業しよう、みたいな。その方は起業して成功しているので、金銭的に豊かでかなりの社会的地位があるにもかかわらず、ただの学生でフラフラしていた僕に対しても対等に接してくださって、この人本当に余裕があるな、すごいなと思って、そこに一番感動しました。

筆者
筆者

その方との出会いが将来を変えたんですね。

では、事業内容はどのように決めたのですか。

近藤さん
近藤さん

当時の僕は社会経験も一切ない単なる学生だったので、そんな僕が最も社会にインパクトを与えられるのはやはりインターネットしかないと思って、まずインターネットの世界に行こうというのは決めました。

その上で、ネット上に転がっている情報ってすごく大きな力を持っていて、その情報をもとにいろんな意思決定がなされるにもかかわらず、現在も質の低い情報ばかりが流通していると感じていて。僕が本を読んだり専門家に会ったりして手に入れた質の高い情報には、必ず大きな需要があるだろうと。ということで、インターネット上で情報を扱う事業をしようと考えました。

その中で、学生の僕でも質の高い情報にアクセスしやすくて、なおかつ興味を持って取り組める領域を探した結果、教育系に至ったということですね。

起業後の具体的な流れは?

筆者
筆者

それでは、事業内容が確定した後はどのようにして進めていたのでしょうか。仲間を集めるといった箇所も重要ですよね。

近藤さん
近藤さん

元々、僕と東大同期の矢野で2人で起業したんですけれども、Webマーケティングをしようと思ったらエンジニアが必ず必要なんですよ。だけど僕らは2人ともプログラミングができませんでした。

すると、矢野が「今からプログラミング勉強するわ」って言って、HTMLやCSSも知らない完全にゼロの状態から半年ぐらい死ぬ気で勉強してプログラミングをマスターして、一からサイトを立ち上げてくれました。

筆者
筆者

ゼロから半年でですか?!すごい!

半年で事業化レベルに到達できる力、欲しいですね
近藤さん
近藤さん

そこは本当に矢野を尊敬します。その間に僕は、事業案や、発信した情報が多くの人の目に留まるためにはどうすれば良いかを考えて、Google の検索結果の順位を決定する解析などをしていたという感じです。

近藤さん(左)、矢野さん(右)
筆者
筆者

ありがとうございます。その辺りのリサーチや勉強を経て、本格的に事業として打ち出したのは何月頃だったんですか。

近藤さん
近藤さん

3月1日に登記して、5月末に事業を始めました。

事業の流れ
近藤さん
近藤さん

いつも、まだそこまでリサーチが進んでない段階で始めて、走りながら考えようみたいな感じです。

サイトも最初はとりあえず見られればいいやみたいな形だったんですけれど、事業を走らせながらだんだんブラッシュアップしていきました。

筆者
筆者

事業を本格的にスタートした後、はじめの方は広告もそこまで貼られないと思うのですけれど、事業が安定してきた、まとまったお金が入ってきたと感じ始めたのは何月頃のことでしたか。

近藤さん
近藤さん

8月頃です。その日はとある資格の試験日だったのですが、たまたま僕らが書いた記事がバズり、そこでまとまったお金が入ったという感じですね。儲けがどれくらい出るかはざっくりとしか考えていなくて。なぜなら事業って思い通りにいかないものじゃないですか。だからざっくり計算して概ね予想通りかなという感じですね。

筆者
筆者

Web広告型の事業をするということで、他の事業形態よりも初期費用がかからないと思うのですが、それもありますか。

近藤さん
近藤さん

そうですね、初期投資があまりかからないというのはあります。 ただ、Webメディアはお金をかけないようにしようと思えば全部自力でやってしまえばいいのですが、僕らは「これ絶対成功するな」という確信があったので、細い箇所を思いきり外注して、かなりお金を投入して回していたんです。だから最初の方は月に数百万の赤字でスタートしました。

筆者
筆者

そんなに?!賭けに出ましたね!

現在ではインターンの方も抱え、人の数も増えてきたと思うのですけれど、初め2人だけで始められたところから、人員を増やしていこうとなったのは何月頃ですか。

近藤さん
近藤さん

最初の方はあまり他の起業家の方などに自分たちのビジネスモデルを知られたくなかったんですよ。なので立ち上げてから4ヶ月、5ヶ月ぐらいは、なかなか人集めができなくて。サークルの後輩を少し誘って始めました。

筆者
筆者

そうだったんですね!

近藤さん
近藤さん

最初、僕らは自宅で仕事していたんですが、12月1日に初めてオフィスを借りて、そのタイミングで積極的に採用を始めました。立ち上げて半年ぐらいするうちに確実に成功するという確信が持てたし、今から他社が入ってきても追いつけないというとこまで行けたなという感じがあったので、大々的に人を集めることが可能になりました。今はWantedly という採用媒体で人を集めています。

起業後の生活は?

筆者
筆者

それでは次に、起業後の生活についてお聞かせください。

近藤さん
近藤さん

基本的には、朝9時にオフィスに着いて22時までオフィスにいるという生活を週7でやっています。なのでプライベートは基本的にないですね。主な仕事内容は、複数の事業の戦略立案、関係各社の方との取引のやり取り、インターン生の業務管理などです。

1日にすることが大体30個程ある一方で、捌けるのは20個ぐらいなので、どれだけ頑張っても毎日仕事が溜まっていくという感じですね。

※イメージ
筆者
筆者

大変ですね…仕事を他の人に委託することではできないのですか。

近藤さん
近藤さん

どんどん委託するようにはしていて、実は既に既存事業の大部分はインターン生に裁量権を与えて統括してもらっています。でも人に任せて仕事が減ると、僕はまた新しいことに着手してしまうので、仕事を減らそうとすればするほど、逆に仕事が増えていく感じですね(笑)。

筆者
筆者

そうですか(笑)。新しい事業と現在の事業の維持はどちらが大変ですか。 

近藤さん
近藤さん

最近だと維持の方が大変だなと思っています。立ち上げた事業がどんどん大きく膨れ上がっていくので色々な所に綻びが出てきたり、細かい部分で強い競合が生まれたりするからですね。

資格Timesの扱う色々な資格のうち、例えば会計士に特化した別のサイトが競合として出てきたりもするので、自社のサービスをより良いものにして、相対的に勝つということをしていますね。

筆者
筆者

どのようなことをされているんですか?

近藤さん
近藤さん

例えば、実際に会計事務所を運営している方のお話を伺い、そこでいただいた情報を提供したりするなど、競合が真似したくてもできないようなことをする場合が多いですね。

筆者
筆者

実際に取材するんですね!

近藤さん
近藤さん

学びTimesの方でも、例えば今大変注目を集めているタブレット教材に「スマイルゼミ」というものがありますが、このサービスの評判を知りたい方に対して、「実際にスマイルゼミを購入・利用した生のレビュー記事」を作成することで、ユーザーが本当に知りたい情報を提供しています。

(その記事はこちら:https://manabitimes.jp/education/5

筆者
筆者

生の声があると説得力が増しますね。

仕事に関して、ワクワクされることや、逆に「これはしんどい、大変」と思う事はありますか?

近藤さん
近藤さん

楽しいのは、自分の考えた事業が成長していくのを見るのが一番かなと思います。基本的にビジネスの世界は自分が社会に与えたインパクトの大きさが売上という形で可視化されます。僕は結構競争心が強いので、そういう人にとっては向いているかなと感じています。

筆者
筆者

やはり収入が数値化される時が楽しいですか。

近藤さん
近藤さん

やっぱり勉強みたいなものですね。勉強したら、した分だけ成績が出るじゃないですか。

筆者
筆者

そうですね。逆に大変なことというのは、今のお話からだと PV や売り上げの数値が減ることかもしれないですけれど、どういった箇所ですか?沢山あると思いますが……

近藤さん
近藤さん

大変な事って言われるとその他全部大変ですけど(笑)、一番はプライベートの時間が本当になくて、24時間365日仕事のことを考えているので、心休まる時間がないということですかね。

あと重要な仕事も人に任せられるようにはなってきたのですが、根幹となる事業計画は基本的に全部僕が作っているので、僕がミスったら会社が死ぬというプレッシャーがありますね

会社を双肩に担っているのですね
筆者
筆者

9時から22時まで働いていて、家に帰ってからも頭の中は常に仕事のことを考えているのですか。

近藤さん
近藤さん

お酒が好きなので帰り道に買って帰るんですけれど、飲みながらも大体仕事のことを考えていますし、たまに見るYouTube もビジネス系のものしか見ないですね。

筆者
筆者

常に「ON」の状態が続く感じですね。

そういう少し大変な生活をしている中で、「やはり起業しない方がよかったなぁ」と感じることはないんですか?

近藤さん
近藤さん

結果論ですけれど、結果として現在、会社がそこそこの規模までは成長できていて、今後これぐらいの規模までは伸びるだろうという確信はあるので、それがあるとどれだけ忙しくても起業してよかったと思います。

筆者
筆者

途中で大変な時に「これで一旦会社は終わりににしようかな」と考えたことはありますか。

近藤さん
近藤さん

そういうことはあったような気がします。起業して最初の方はかなりきつく、売上も立たず、みたいな状況は結構あったので。でも正直、僕は嫌なことは全部忘れちゃうので覚えてないです(笑)。

起業前の東大生生活

筆者
筆者

話は変わって、近藤さんご自身についても少し伺いたいと思います。

近藤さんが起業をする前の学生生活について、テニスサークルALLDC(アルディック)の代表をやっていらしたと聞きました。代表をしようと思ったのには何か理由などありますか。

近藤さん
近藤さん

基本的にサークルに対しては好印象でしたし、ずっと普通に楽しく過ごしている間にいつのまにか代表になっていたという感じですね。

筆者
筆者

そうなんですね。起業もされているので、人を率いたりリーダーをすることに興味があるのかなと思いました。

近藤さん
近藤さん

元々目立ちたがり屋で小学校の頃からクラス委員はとりあえず立候補するみたいな性格だったので、代表をするということは僕の中では自然な流れでした。高校の時もテニス部代表だったのでその流れで代表をしていました 。

筆者
筆者

その他に、大学時代に芸能活動もされていたと伺いましたが、その辺りのお話も詳しくお聞かせください。

近藤さん
近藤さん

ALLDCに入ったのと同じ時期なのですけれど、駒場って渋谷に近いじゃないですか。渋谷ってスカウトマンがめちゃめちゃいるんですよ。歩いているだけでいろんな芸能事務所にスカウトされて、大手の事務所さんに俳優の卵みたいな形で入らせていただいたという形ですね。

筆者
筆者

活動の内容はどのようなものだったのですか?

近藤さん
近藤さん

月に2、3回ぐらいでレッスンがあり、たまにCM のオーディションを受けるという感じでした。一応1回だけたまたまオーディションに通って CM に出たことがあります。でも、本当に僕は信じられないぐらい演技が下手で、その事務所は俳優主体のスタイルだったので、僕は不適合者ということで一瞬でクビになりましたね(笑)。

筆者
筆者

芸能事務所に入ってこういうことを達成したい、といったものはありましたか、それとも何となく誘われたから入ったという形ですか。

近藤さん
近藤さん

完全に後者ですね。もともと岐阜県の田舎出身で、岐阜県にスカウトなんてまずこないじゃないですか。スカウトされる事自体が面白かったということと、田舎からすると芸能事務所は憧れで、その中に入ってみたかったというのはあります。

どんなことを考えているの?

筆者
筆者

それでは近藤さんの考え方について伺いたいのですが、生活している中で大切にしている考え方や行動規範といったものはありますか。

近藤さん
近藤さん

結局会社関連の話になってしまうのですが、「会社の大きさは代表の器の大きさに比例する」という考え方が僕の中にあるので、小さな成功に満足しないでに常に上を目指していきたいというのがまずあります。

会社での様子
近藤さん
近藤さん

その上で、僕らが身を置いているWebマーケティングの業界は「人を騙すような表現やグレーな表現で釣る」みたいなことはかなりできてしまうんですよね。でもそういうのは長続きしないし、それで死んでいった会社もいくつか知っているので、僕らは道を踏み外すような方法には一切手を出さず、真面目に愚直に良いサービスを作っていきたいという信念のようなものはあります。

筆者
筆者

 着実に上を目指すということですね。

会社や事業運営、ご自身における最終的なゴールについてもお聞きしたいです。

近藤さん
近藤さん

まず状況って毎日大きく変化するものだと思うんですよね。なので具体的でかつ長期的な目標は基本的には立てていないです。常に最新の情報を取り入れて、毎日最適なものを積み重ねていくというスタンスでいますね。もちろん目下数ヶ月間の売り上げ目標は立てるのですが、半年以降のことは基本的にわからないと感じですね。

筆者
筆者

おお!(何かすごく起業家っぽい!)

近藤さん
近藤さん

ただもう少しだけ言うと、すごくざっくりとした目標があって。会社の目標か僕の目標かどちらとも言えませんが、誰の目から見ても明らかで文句のつけようもないぐらい成功したいと思っています。会社が成功することが僕の成功にもなるので、来年には達成したいと思っています。

近藤さん
近藤さん

事業も、そもそも学生として取り組めそうな領域が「Web×教育」だったわけなので、会社の規模が大きくなってできることが増えたら、それ以外の分野を扱うのも全然ありかなと思っています。

筆者
筆者

最後に、読者の方にに向けて「これだけはしておくべき!」という一言をお願いいたします。

近藤さん
近藤さん

僕はもともと起業しようと思っていたわけではないので、絶対違うのは「起業しろ」ですね(笑)。今これを見ている高校生や大学生の方、皆さんそれぞれの選択をされると思うのですが、1個だけ伝えることがあるとすれば「選択をする際に情報の収集を怠ってはいけない」ということです。

僕が最初マッキンゼーに入りたいと思った時もそうですが、他の選択肢を見ずに頭の中だけで一つに決めてしまっているということは多々ある。でも、どれだけの多くの質の高い情報に触れることができたかによって意思決定の質が決まるんですよ。なので、間違えたくないと思うのであれば、とにかく質の高い情報を全力で探していった方がいいかなと思います 。

筆者
筆者

近藤さん、今日はありがとうございました!

終わりに

いかがでしたか?

近藤さんの前向きな考え方、強い向上心に触れて元気が出ますね!また起業に興味のある人は、近藤さんの起業から今に至るまでの流れ、また考え方や生き方に至るまで、参考になる部分があったのではないでしょうか?

そして、皆さんもこの在宅期間を利用しての資格取得に、近藤さんたちの運営する資格Timesを活用してみてはいかがでしょうか?

(Webサイトはこちら:https://shikakutimes.jp/

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

この記事を書いた人
よみ
はじめまして! よみです。UmeeTのライターをやっています。よろしければ私の書いた記事を読んでいってください!
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