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【出版甲子園】大学生でも著者になれる?! 東大生パズル作家・谷さんに聞く学生出版の魅力

2020.07.12

はじめまして、出版甲子園実行委員会です!

 私たちは、全国の学生から本にしたい企画を募集し、商業出版に繋げる、いわば学生と出版社の架け橋となる活動をしています。そして,毎年「出版甲子園」という大会を開催しています!

出版甲子園とは?

 「同人誌ではなく,本屋に並ぶ本を書いてみたい」「自分の体験や知識,好きなことの魅力を本を通して皆に伝えたい」…そんな学生のための出版コンペティションが出版甲子園です。応募者は三次にわたる審査(「こんな本を書きたい」という企画書を審査します)を勝ち抜き,決勝大会では現役の編集者,書店員の前で(!!)自分の企画についてプレゼンを行います。オファーをもらえれば,いよいよ出版に向けて編集者の方と本を作り上げていくことになります。

 普段ではなかなか得られない「出版社とのつながり」を築くことができるのが,出版甲子園の魅力です!

学生が「著者」として
出版社と出会うことができます。

「でも本を書くなんて難しそう…」「興味あるけど、勉強やサークル、バイトで忙しいし…」と思ったそこのあなた。この記事は、そんなあなたにこそ読んで欲しい、「学生が本を書くとはどういうことか?」についてのヒントとなる記事です。

 今回は、実際に第14回(2018年度)出版甲子園の決勝大会で優勝し、二冊の本を出版した東大生パズル作家・谷政一郎さんにお話を伺いました!

谷さんは現在東大経済学部の三年生で、NHKなどのバラエティ番組にも出演していらっしゃいます。谷さんはどんな思いで出版甲子園に参加し、執筆活動に取り組んでこられたのでしょうか??それではさっそくインタビューに移っていきましょう!

大学生に本って書けるのか…?

早速インタビュー!

筆者
筆者

はじめに,出版甲子園との出会い・応募した理由をお聞かせください。

谷さん
谷さん

授業の時にビラが置いてあって、それを見つけたのが最初です。ビラの「本屋で見つける、あなたの名前。」というキャッチコピーに惹かれて。出版って遠い世界のようで、通ったら面白いなって。調べたら、あ、一次締め切り今日だな、出すか、って(笑)その日家に帰る途中に企画を考えてフォームを送りました。

筆者
筆者

すごい、最初は一日で企画書を書かれたんですね…!応募した時の意気込みはどのくらいでしたか?

谷さん
谷さん

「暇だったし何かやろうかな」くらいの気持ちでした。全然自分の本が出るとは思ってなかったです。適当に出したら一次審査通っちゃって、あ、これ本気でやらなきゃやばい、って(笑)でも、二次審査の一週間前くらいサークルの合宿と家族旅行が連続してあって…だからもう旅行先の北海道のホテルのロビーで深夜二時とかに書きました(笑)でもその時に一気に「本を作りたい」という想いが強まったかもしれません。

筆者
筆者

なんと、北海道でできた企画だったんですね(笑)企画書を練り上げていく過程で出版甲子園側とどういうやりとりがありましたか?

(※出版甲子園では二次審査通過後、応募者一人一人に担当者がつき、企画のブラッシュアップなどをサポートします!)

谷さん
谷さん

パズルに関しては初心者の目線を持ち、かつ出版に詳しい出版甲子園のスタッフさんから意見をもらえたというのはすごく大きかったです。著者が書きたいものと、市場が求めているものと、出版社が求めているものの三つを同時に満たす企画が本になると思うんですよ。どうその三つをマッチングさせるかで悩んでいたので、担当者さんからの意見に対しては「あ、市場・出版社はこれを求めているんだな」と思って、それに自分の企画を寄せていきました。

筆者
筆者

本の内容については初心者でも助けになれるんですね!大学生活と大会参加・執筆活動の両立に際して大変だったことはありますか?

谷さん
谷さん

6つサークルに入ってるし、進振り的にも理系は一年生が大事だし、他にもいろいろあって忙しかったですが、執筆は基本的には頭脳労働なので、登校中に考えたりできて、そんなにリソースを食われているという感じはなかったですね。それより得るものが圧倒的に多かったです。その時授業を聴講も含めて25コマとってたんですが単位は一つも落とさなかったので大丈夫ですよ(笑)

筆者
筆者

25コマ!?サークル6つ!?それは忙しい…。諸々を経て、本が出版された時のご自身の感想や周りの人の反応はいかがでしたか?

谷さん
谷さん

本屋に自分の本があった時は感動しましたね。隣にいたおじいちゃんに話しかけようかと思いました、これ俺の本なんですよって(笑)あと、本の奥付を見た時、自分の本のためにこんなにたくさんの人が時間を割いてくれたんだなって目頭が熱くなりました。でも自分より家族や友達の方が喜んでくれたかもしれません。さらに、本を出したことによってテレビ出演の話や講演の話が来たりして、得られる人間関係が大きかったです。

ついに勝ち取った大会グランプリ。優勝トロフィーが眩しい!
筆者
筆者

とっても素敵ですね…!まさにキャッチコピー通り「本屋で自分の名前を見つけた」瞬間だったわけですね。

筆者
筆者

最後に、一般の学生が本を出す意義とは何だと思いますか?

谷さん
谷さん

有り体に言えば人生が変わりますよね。180°ってわけじゃなくても、僕の場合は40°は変わったと思います(笑)時間を割けるのも、ピュアな熱意があるのも学生のうちですし。学生のうちに本を出せば、そのことによって新しくできる人間関係が生かせたり、社会経験にもなると思います。本を出すなら、学生のうちに出しちゃえばいいと思いますよ。

筆者
筆者

なるほど…!貴重なお話,ありがとうございました!

 以上、谷さんへのインタビューでした。いかがでしたでしょうか?

本を出すって素敵かも、意外と気軽に応募しても大丈夫なんじゃないか、と思えたのではないでしょうか。

今年の第16回出版甲子園では、まだまだ、7月31日まで企画を募集しています!

応募された企画は三度の審査を経て、上位企画には現場の編集者・書店員や観客、豪華ゲストを前にプレゼンをする決勝大会への出場権が与えられます。

今年のゲストはなんと、昨年の大河ドラマ「西郷どん」の原作者でもある小説家・林真理子さん!!

記事を読んで気になった方は、ぜひ出版甲子園のホームページを覗いてみてくださいね!

既刊紹介の欄から、今回お話を伺った谷さんの本もチェックできます!

出版甲子園はあなたの応募を待っています!!
(応募締め切りは7/31に変更になりました。まだ間に合う!)
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出版甲子園
「学生のための出版コンペティション」出版甲子園の運営をしています! 著者になりたい全ての学生を応援!
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