こんにちは!ライターのゆうなです。
今、新型コロナウイルスの影響で飲食業界はかなりの被害を受けていますよね。
皆さんもコロナショックにより閉店を余儀なくされた飲食店を見かける機会があったかもしれません。
そんな中、本郷の飲食店を救うべくGocci(https://gocci.me)というプロジェクトの運営に奮闘する東大生起業家がいる!との噂を聞きつけ、早速取材してきました。
本郷の飲食店に対する熱い想いやコロナ後の世界への展望、人生観に至るまで様々なお話をお聞きすることができ、自分自身非常に勇気付けられるインタビューでした。
ぜひ最後までご覧ください!
本日はよろしくお願いします!早速ですが、Gocciというサービスについて教えていただいてもいいですか?
Gocciは月額定額制で加盟店舗のランチメニューを1日1回まで楽しむことができるというサービスです。今は本郷周辺の飲食店が主な加盟店舗ですね。
購入していただいた方は1ヶ月間、全21店舗のランチメニューから自分の好きなランチを自由に楽しむことができます。
もともと今年の3月からサービスを開始しようということで動き始めていたんですよね。でもその矢先にコロナが流行してしまって。
なるほど…厳しいですね
このサービスって外食を促進するものじゃないですか。だから正直今の時代にはそぐわないんじゃないかということで、一旦中止しようっていう話も出ていたんですよね。
でも飲食店の方々と話している中で、今本当に飲食店の皆さまが苦しんでいるっていうことを痛感させられて…。
何が苦しいかって金銭的な面ももちろんなんですけど、コロナが収束したとしても、本当に今まで来てくれていたお客さんが戻ってきてくれるのかっていう精神的な面での不安感も大きいっていう話があったんですよね。
確かに…
だからどうにかして飲食店の皆さまを応援したいという思いがあって、それで金銭面でも精神的な面でも支援することができる事前購入制でGocciの販売をしてみよう、という話になりました。
通常でしたら購入金からいくらかの手数料をいただいて、我々の利益にする予定でした。
ですが今回に関しては、5月までにいただいた購入金は全額を飲食店に均等分配しました。
全額あげちゃったんですか!!??
そうですね、人件費とか広告宣伝費とかを含めると赤字になっちゃってますね(笑)
でも僕らがやろうとしているサービスって、消費者はもちろん僕らにとっての大切な顧客ですけど、飲食店の方々も欠かすことのできない大切な顧客なんですよね。
目の前にいる大切な顧客が今本当に苦しんでるって言う状況で、自分たちが得をしてもしょうがないなという気持ちでした。飲食店の方々がとにかく生き残ってくれることが僕らの将来にとっても大事だと思っているので。
なるほど…
実際5月までにはどのくらいの方が事前購入されたんでしょうか?
185人もの方が購入してくれました。
本郷ってすごく特徴的な街で、もちろん学生街という側面もありつつ一方で中小企業がひしめき合っているオフィス街でもあり住宅街でもあるんですよね。そんな本郷の街を構成している多様な人から事前購入いただいたという感触ですね。
消費者側からしても今の情勢だとどの飲食店も潰れてしまう可能性があって、1つの店舗でしか使えない前売り券を購入した場合、そのお店が潰れてしまった時に損をすることになるじゃないですか。
でもGocciのように多くの加盟店舗があるサービスにお金を払えば、損をするというリスクは限りなくゼロに近くなりますよね。
そういう面ではGocciの性質と今の情勢がマッチしていたのかなとも思いますね。
実際にお金を受け取った飲食店の方々からの反響はいかがでしたか?
まずは都の給付金よりも早いねっていう声をいただきましたね(笑)
それに加え、僕らのサービスでは購入ページにお店への応援メッセージを入力できる欄を設けていたんですよね。自由入力だったんですけど、みなさんめちゃくちゃ書いてくださっていて。
そういったメッセージがすごく励みになるっていう声をたくさんいただきました。
お客さんは帰ってきてくれる、本郷の飲食店は愛されているんだっていう実感を持つことができたと言ってくれる方もいました。
確かに人からの応援の声ってすごく勇気をもらえますよね。
そうですね。自分たちは顧客に愛されるプロダクトを作りたいと思っていて、ハートフルな感じと言うか人の感情と感情を結びつけるみたいなそういうサービスをしていければいいかなという思いはあります。
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