突然ですがみなさん、“全力で農業しているサークル”が東大にあるって知ってましたか??
私たち「東大むら塾」は、”全力で農業をやっているサークル”です。
えっ…農業??大学のサークルで農業って…。
きっとそう思われる方も少なくないでしょう。
そう、私たちは真剣に農業に取り組んでいる大学生の集団です。
なんで農業…?と思われたそこのあなた、この記事を最後まで是非読んでいってください!
今まで農業に縁のなかった方にこそ、この記事を読んで東大むら塾のユニークさをわかってもらえたら嬉しいです。
「どこで農業してるの?」
「東京の都心に農業なんてできる土地あるっけ?」
こんな疑問を抱く人がいるかもしれません。
実は私たちは、千葉県の富津市にある相川地区というところで活動しています。
なんだ、東京で農業をしているわけじゃないんだね
そうなんです!
ここで富津市と聞いてピンと来る方はほとんどいないと思うので、ざっくりと富津市について紹介したいと思います。
富津市は、千葉県の南部にある人口4万人程度の市で、マザー牧場が有名なスポットとして知られています。
相川地区は、その富津市の南部にある人口300人あまりの小さな集落です。
東京湾の海にもすぐに行くことができ、鮎釣りのできる川もあります。さらに、里山に囲まれていて、様々な動植物や美しい風景を見ることができます。
この相川地区はみなさんが想像する「田舎」そのものかもしれませんが、たくさんの魅力にあふれているんです。
しかし一方で、相川地区は少子高齢化や人口減少の問題を抱えています。
高齢者の割合は40パーセントを超え、耕作放棄地の問題も深刻です。
耕作放棄地:耕す人がいなくなって耕地が荒れたままそのままにされている土地のこと
しかしこの問題は、この相川地区だけのものではなく、現代日本の農村の多くが抱えている問題でもあります。
僕たち東大むら塾は、そのような課題に向き合いながら、「農業」と「地域おこし」を組み合わせて”むらの未来を変える”ということをコンセプトに活動しています。
では、なぜ私たちはこのような活動をしているのでしょうか?
「農業に興味があるから!」
「地域おこしって面白そうかなと思って…」
東大むら塾に入会する理由は人により様々ですが、実はこの文章を書いている私は、友人に「新歓で田植えができるサークルがあるらしい」と誘われ、
「新歓で田植えって変なサークルだし行ってみようかな」
という軽い気持ちで入会しました(笑)
(その友人は実はむら塾に結局入会しなかったのですが…笑)
ただこのような軽いきっかけで入ったとしても、実際に相川地区を訪れて活動を重ねていく内に、「むら塾として、相川地区の将来をなんとかしたい!」という思いになっていくのが、このサークルの興味深いところです。
むら塾の活動を通して様々な人たちの話を聞いていく中で、大学内ではできない実地での経験ができます。また、相川地区という小さなフィールドだからこそ、自分のやりたいと思ったプロジェクトをすぐに実行に移すことができます。
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「なにやらむら塾はいろんな活動をしてるようだけど、実際には何をやってるの??」
まずなんと、むら塾で独自のブランド米を作っています。
ブランド米の名前は「てとて」です。
この「てとて」は、富津市のふるさと納税の返礼品にも指定していただいています。
(販売サイトはこちら)
この「てとて」という名前には、「地元の人と東大むら塾がお互いの手と手を合わせて作ったお米」という意味が込められています。
相川地区の水田をお借りして、田植えから稲刈り・乾燥・脱穀に至るまで、自分たちで手間暇かけて作っています。
そして、そのようにして作ったお米を富津市のふるさと納税の返礼品として使っていただくことで、相川地区の良さを発信する手助けをさせていただいています。
おだかけ:収穫した稲を天日干しにするために、木や竹で組んだ土台に稲の束をかけていく作業のこと。
このブランド米「てとて」を作る活動は、
・稲作
・地域との連携
・新たなブランドのデザインをする
といった様々な取り組みを地道に行ったからこそ完成したものです。
この活動はまさに東大むら塾のユニークさを体現した活動と言えます。
むら塾って農業じゃなくていろんなことやってるんだなぁ…
その通りです。むら塾は農業だけではなく、いろんなことをやっている「総合商社」みたいなものなんです!
先述したように、むら塾が活動している相川地区では、高齢化が進んでいますが、東大むら塾は子供たちともしっかりとふれあっています。
東大むら塾は、夏休みに富津市役所や近くの小学校で、「寺子屋活動」というものを行っています。
これは、「子供たちにむら塾メンバーが勉強を教える」というもので、
まさに現代版の「寺子屋」です!
この活動の中で一番嬉しかったのは、1年前に交流した小学生が私のことを顔だけでなく名前まで覚えてくれていて、笑顔で話しかけてきてくれたことです。
寺子屋活動に参加するたび、子供たちとの交流はかけがえのない体験だと感じます。
そして実は、むら塾側がこの活動から得られるものも多くあります。
子供たちとの雑談の中で、彼らが地域に対してどう思っているかという価値観を読み取れることが多々あるのです。
相川地区での活動の際、触れる意見や価値観というのは、ほとんどが「大人」の視点からのものです。それも重要ですが、普段あまり聞くことのできない子供の視点からの意見は、特に貴重だと感じます。
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9月上旬に台風15号が千葉県南部一体に甚大な被害をもたらしたことは、多くの人がニュース等で知っているところだと思います。
台風により、相川地区も大きな被害を受けました。
相川地区の中心となる道路が一時寸断されてしまったり、停電が数日間にわたって続いたりしたほか、多くの家の屋根が吹き飛んでしまうこともあり、10月上旬現在でもブルーシートに覆われた屋根が目立つ状態です。
むら塾も、多大な被害を受けました。
上の写真のように稲刈り後に乾燥させていた稲が、すべて風で倒されてしまいました。
台風の予報だったため、補強をしてたのですが、自然の猛威には敵いませんでした…。
しかし、こんなことでは東大むら塾はへこたれません!
多くのむら塾メンバーが相川地区に行き、必死でもう一度おだかけを直しました。そして停電が続く中、乾燥や脱穀を終えて、なんとか米を収穫し終えることができました。
今年は駒場祭で、苦労して作ったお米を使った「米粉パンケーキ」を提供する予定です。
是非楽しみにしていてください!!
東大むら塾は農業だけでなく様々な活動をしています。
台風にも負けないガッツを持った東大むら塾が、新たな一歩を踏み出してチャレンジしようとしているのが「むらおこしコンテストinふっつ 2020」です。
「むらおこしコンテストinふっつ 2020」は、富津市の各地区を舞台とした3泊4日の地域活性化コンテストです。
テーマは、「日本一ミクロな地方創生」。
全国から集まった地域活性化への熱意溢れる学生が、民泊やフィールドワークで地区に”どっぷり”と浸かりながら、地域と住民に寄り添ったプランを創り出していきます。
これまでむら塾が蓄えてきた、実地経験に基づいた地域おこしのノウハウを全力でつぎ込んだものとなっているので、参加して決して損はありません!
ここまで読んでみていかがだったでしょうか。東大むら塾に少しでも興味をもっていただけたなら幸いです。
ここで1つお願いがあります。
実は今、「むらおこしコンテストinふっつ 2020」の資金集めのため、クラウドファンディングに挑戦しています。
(上の画像は10月10日時点のものです)
”10/28(月)までに40万円の資金を集めよう”という目標を立て、現時点で50%を達成しています!
3000円からでもクラウドファンディングに参加することができるので、この記事を読んで、東大むら塾の活動に興味を持っていただいた方、どうかご支援のほどよろしくお願いいたします!!
10,000円以上の寄付していただいた方にはなんと、むら塾のブランド米「てとて」をお送りいたします!
ぜひ、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
クラウドファンディングのページはこちら
「むらおこしコンテストinふっつ 2020」のページはこちら
「むらコン」Twitter:https://twitter.com/muracon2020