【イリノイ】留学で出会ってしまった3つの悩み【と私の答え】

2016.01.20
野村友香


こんにちは。アメリカのイリノイ大学(University of Illinois at Urbana-Champaign)に留学中の野村友香です。
東大の全学交換留学ではなく、Japan Illini Clubという団体が運営する小山八郎記念奨学金(1年間の授業料免除)をいただいて留学をしています。東大とイリノイ大学は交換留学の提携もあり、2015年に始まったばかりだそうです。
 
私は普段はわりと楽観的に物事を考える方なのであまり悩まない性格なのですが、留学前や留学中には実に多くのことで悩みました。というより時間をかけてじっくり考えました。
こうした悩みは解決してしまうと案外大したことなくてすぐに忘れてしまうものですが、悩んでいるときはなかなか答えが見つからず、大変な思いをするときもあります。
留学中に感じたそうした悩みをお話したいと思います。

学生証
  1. お名前:野村友香
  2. 所属:薬学部3年
  3. 進路:模索中。人の健康に関わりたいです

緑の多いキャンパス

理系で学部留学って大丈夫なのかな?

まず、留学したいと思った時に、思い浮かんだ懸念事項の一つがこれでした。
実際周りでも留学している人は文系の割合が高く、薬学部の同期でも(一学年の人数が少ないのもあると思いますが)今留学しているのは私だけです。
志望書などには「研究者になるための基礎となる資質を得るため」「国際的に活躍する研究者としての視野を広げるため」などともっともらしい留学の動機を書いていました。
ですが正直なところ、留学したいと思ったのは、「日本だけで大学生活を終えてしまうことがなんとなくつまんなさそう。違う場所に行ったら楽しそうだな」という単純で曖昧なものが主な理由でした。
 
また、薬学の勉強を本格的に始めたのは2年後期で、実験や研究の経験がほとんどありませんでした。今これから留学に行ったとしても、将来につながるような実践的な学びは得られないのではないか? ということにも悩みました。
大学院に進学後に研究留学という形で留学をすることも考えていたので、その時まで待とうかと思っていた時もありました。
 
ですが、留学で得たいものは何だろう? と考えた時、勉強面における成長だけではない、自分を形成する経験として新しい環境に触れることはきっと将来につながるのでは、と思いました。そう信じて、留学を決心しました。
 
今振り返ってみると、たくさんの学びや出会いと巡り合えた、イリノイに来てよかったと確信しています。
そもそも理系だから〜文系だから〜といって自身を分類してしまっていたことが無意味でした。勉強面においても日本でおろそかにしていたことを、腰を据えて丁寧に学習することができて満足しています。

この建物は図書館。一つ一つの建物がとってもユニークで、眺めるだけでも楽しいです。

自分に自信がない!

これはアメリカに来てからきづいたことなのですが、私は基本的に相対評価で自分自身を見ていました。
周りにいる人々を観察した上で自分なりの基準を作り上げ、無意識のうちにその基準を元にして勉強やその他の生活をしていたように思います。
 
ですがここに来て今まで作り上げてきた基準は全て崩れ去りました。
まず周りと比べたところで、英語が同等のレベルには及ばない。今まで英語学習に力を入れてきたつもりでも、20年以上母国語として英語を話してきた人々に敵う訳がない。授業における劣等感はどんどん膨らんでいきました。
加えてアメリカの学生が本当に真剣に毎日勉強している姿を見て、今までの自分は何をしてきたんだろう? と途方に暮れました。
もちろん東大にいたころもそれなりにテスト前など(だけ)は勉強していましたが、自信を持って私はしっかり勉強してきましたとは到底言えるような人ではありませんでした。
そういった日本とアメリカでの環境の違いに困惑し、完全に自分に対する自信を失ったこともありました。
 
ところが何がきっかけかは分かりませんが、
「人と比べても仕方ない。そもそも自分を磨くには自分で作り上げた基準をどんどん超えていくしかない」
という非常に当たり前のことに気づきました。それ以降はこうしたくよくよとした悩みは消え去りました。どの環境にいても、結局自分自身がどれだけ努力するかが大切で、その努力こそが自信につながっていくのだと思います。

テスト前の図書館

時間がたくさんあるけど、何しよう?

日本にいたころに比べて非常に時間に余裕のある生活をしています。
日本では授業部活バイトで生活のほとんどの時間を埋めていたこともあって、「1年間はすごくゆったりした生活をしよう」と思い、そうした生活を最初はとても楽しんでいました。
ですが人は何かを手にいれたら手に入れる前の状態は忘れてしまうもので、時間がたっぷりあると私は何か怠けているのではないかと不安になります。
時間があればあるほど怠けてしまうのは実際のところ真理であり、いかにモチベーションを高く持ちながら生活していくかといういわば自分への試練ともいえる生活です。
今過ごしているのは、本当に好きなことだけを追求できる贅沢な日々で、勉強も私生活においても自分がこれだと思うことだけを存分に楽しむことができる日々です。
だからこそ、私は何をやりたいのか? 何が好きなのか? ということがはっきりとしていないと、日々がぼんやりして勿体なく感じることもあります。

週3−4回くらいは行っている大きなジム


他にも悩みをあげるとキリがない気もしますが、自分の記憶の中で目立ったものについて書かせていただきました。
最初にも述べたようにこうした悩みは一時的なものであって、解決してしまったら何を悩んでいたんだろう、と自分で自分が謎になることもあります。
ですが環境がガラッと変わると新しい視点なども得られ、今まで気づかなかった自分の強さや弱さを認識し、戸惑いを覚えることもあります。
そういった意味でも留学に来てしっかり時間をとって自分という存在について考えることができてよかったと思います。

シカゴ名物シカゴピザ(巨大パーティーサイズ)


 
イリノイ大学はシカゴから車で3時間の場所にあり、端的にいうとど田舎です。というより街全体がキャンパスタウンとなっているので、大学の外に出てもすることが大してありません。
キャンパス内にレストランやカフェ、バーはたくさんあるし、薬局やスーパーもすぐ近くにあるので大学のエリアから出ることなく生活が完結します。ある意味閉鎖的ですが、その中でも緑あふれる広大なキャンパスでのびのびと生活できるこの場所を私はとても気に入っています。
一つ一つの規模が大きく、フットボール場やバスケットボールのコートは私から見たらプロ並みの施設を持ち合わせているように思います。

アメフトの試合。イリノイカラーはオレンジ


1月から後半の学期が始まり、ちょうど折り返し地点にやってきました。
残り半分の留学期間はどんなものになるでしょうか。
わざわざ時間をとってここまで来ているのだから毎日しっかり充実させよう、と自分の日々にしっかりと向き合うようになったのも留学に来てからの変化の一部かもしれません。

どこにいても、その場所で何をしてどんな日々を過ごすかは全て自分にかかっています。自分自身のことですが、自分がどんな日々を作り上げるのかを楽しみにしています。

冬休みに大学からの研修で訪れたヨルダンで。中東の料理はとても美味しかったです。
この記事を書いた人
野村友香
はじめまして! 野村友香です。UmeeTのライターをやっています。よろしければ私の書いた記事を読んでいってください!
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