全国トップクラスの頭脳が集い、ひとつの企画を作り上げてきた。
今回はそんな企画に関わる、とあるエピソード。
柄の悪い男「ねえそこのお姉さん!」
女性「!?」
柄の悪い男「お姉さん、可愛いね〜。どこいくの?」
女性「いや、あの、行くところがあって……」
柄の悪い男「へーそうなんだ。ねえねえ、ちょっと一緒にお茶でもどう?おしゃれなカフェ知ってるんだよね」
女性「あの、遠慮しときます…」
柄の悪い男「そう言わずにさー。」
女性「やめてください!」
女性(どうしよう…。ほんと困るんだけど。誰か助けて!)
白衣を着た男性「やめろ!」
女性「誰か助けに来てくれた!え…白衣??」
柄の悪い男「だ、誰だよお前!?」
白衣の男性「その子に絡むのをやめるんだ。さもないとお前の命はないぞ」
柄の悪い男「あ?俺とやるってのか?そんな細い体で、なにができるってんだ!」
白衣の男性「人類は技術の進歩によって、卓越した知識と強さを得た。今やどんなやつが相手でも、我々の前ではいちころだ!これを見ろ!」
[アイテム:ジギタリス]
ジゴキシンという薬の原料となるジギタリスという花です。全草に猛毒があるので、観賞用に栽培するには注意が必要となります。ジゴキシンは心臓の働きを強くする薬として用いられますが、治療に適切な量を厳守する必要があり、使用には注意が必要です。
柄の悪い男「な、なんだこのでかい花は!?」
白衣の男性「この花は毒があるのだ!これでもくらえ!」
白衣の男性の能力によって花の持つ毒素を(なぜか)体に入れられてしまった柄の悪い男。
柄の悪い男「ぐああああ!」
白衣の男性「ふはははは!どうだ見たか、医学の強さを。」
女性「この花こんな効果あるの!?てか、こんなことしていいの??」
白衣の男性「この男にはこのくらいしても大丈夫だよ。」
女性「え、ほんとですか…?どうして?」
白衣の男性「それよりきみ、大丈夫だったかい?」
女性「あ、はい。ありがとうございます!(え、あの人大丈夫かな)」
白衣の男性「私はこうした毒物を展示してみたり、どうやって働くのかを解説する仕事をしているんだ。いろんな毒物が知られているけれど、その作用機序まできちんと説明できる人はそういないからね。」
女性「え、そうなんですか。」
白衣の男性「それでは、お気をつけて」
女性「あ、あの……」
男性は立ち去ってしまった。
あんなことして大丈夫かな…。でもとにかく助けてくれてありがたかったな。
女性は目的地を目指して旅を続ける。
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女性「大手町に着いた。おしゃれな駅だなあ。変な人に会ったから興奮して喉乾いちゃった。カフェでも探そう」
白衣を着た女性「こんにちはー」
女性「あれ、また白衣の人??」
白衣を着た女性「カフェをお探しではないですか?」
女性「はい。(え、ちょうどよかったラッキー!)今ちょうど探してました。どこかいいところありますか?」
白衣を着た女性「私、カフェを運営してるんです!当店イチオシの不思議なハーブティーを試飲してみませんか?」
女性「不思議な色だなあ…これが本当にハーブティー…?」
白衣を着た女性「最後に仕上げしますね!っと」
[アイテム:アントシアニン]
お茶が持つ色素で、レモンに含まれる酸っぱい成分と反応して、色が変わります。(ブルーベリーとかで聞きますね)
※レモン以外にも、炭酸水など酸性のものであれば何を加えても色が変わります。
逆に、石鹸水や重曹のように、苦いアルカリ性(塩基性) のものを入れると、なんとさらに青くなります。
白衣を着た女性「ピンクになったのがわかりますか?マロウブルーのもつ青色色素「アントシアニン」が,レモンに含まれる酸っぱい成分「クエン酸」と反応して、色が変わっているんですよ!」
女性「いろんな意味でカフェ店員じゃなくて科学者にしか見えない…。」
白衣を着た女性「さあどうぞ!」
女性「え、じゃあ、いただきます。(なんかやばそう…これ本当に飲んでも大丈夫かな?) …!?とっても美味しい!」
白衣を着た女性「胃腸の調子を整える効果があって身体にもいいんですよ。他にも、体にやさしい素材を使用したスイーツなど色々用意してます。メニューに関する医学的な豆知識の載ったリーフレットもお渡ししているんです!」
女性「そのカフェはどこにあるんですk」
白衣を着た女性「ぜひ来てくださいね!」
女性「あ、あの…」
場所を伝えることもなく立ち去ってしまった…
女性「あのカフェはいったいどこにあるのだろう…!?めっちゃ美味しかったから気になる!」
女性「淡路町に到着!なにか楽しいイベントでもないかなー」
するとそこには、胸をおさえる男性が…!
男性「う……苦しい…」
女性「大丈夫ですか!?」
女性「意識がない!なんとか救命しないと!えっと、でもこういうときどうすればいいんだっけ…?心臓マッサージ?あと、なんかあったよね……確かえーいーでぃとか……」
白衣を着た頼もしい男性「どうしました!」
女性「また白衣!?でもこの場合はまさに適役!」
女性「この人が倒れていて……意識がないんです!」
頼もしい男性「そうですか。ここは私に任せてください。これを使います。」
[アイテム:AED]
実際に人が倒れていた場合の救命救急では最初に119番通報、次に胸骨圧迫を行い、AEDが到着したら自動音声の指示に従って電気ショック。
主にこれを救急隊が到着するまで繰り返します。
女性「これがAED……でもどうやって使うの?」
頼もしい男性「離れてください!ショックを与えます!」
頼もしい男性「胸骨圧迫を開始します!」
女性「救急車が来ました!」
頼もしい男性「なんとかなったかな……あとは幸運を祈るのみです。」
~~~
女性「ありがとうございました。すごくテキパキとしていて…とても救命にお詳しいのですね」
頼もしい男性「僕はこの近くで脱出ゲームの企画をしているので…」
女性「いや。救命と脱出ゲーム全然関係なくないですか??」
頼もしい男性「それが関係あるんですよ。来てみればわかります!例えばこの問題!解けますか?」
女性「救急車を呼ぶか迷ったら…えっと、どうすればいいんだろう。下の図形は何を表して…あ、わかった!!」
白衣を着た男性はいつの間にかどこかにいってしまっていた。
女性「あれ、いなくなってる…?なんだろうあの人、素敵な雰囲気だったな…」
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女性「御茶ノ水駅に到着。」
白衣を着た女性「すみません」
女性「はい!」
白衣を着た女性「ハンカチ落としましたよ」
女性「あ、ありがとうございます!え、また白衣!?なんで??」
女性「あ!?破れちゃってる!!」
女性「どうしよう……お気に入りのハンカチだったのに……なんとかして直せないかなあ」
白衣を着た女性「お任せください」
女性「!?」
白衣を着た女性「私は糸一つでそれを直すことができます。貸してください」
女性「え、ほんとですか?直せるならお願いします」
[アイテム:外科手術用の針と糸]
外科手術で使う針は彎曲していて、組織に刺入しやすくなっています。
実際に手術室で使われる縫合糸には抗菌性を持たせる、体内で吸収できるようにするなど様々な工夫を凝らしたものも存在します。
白衣を着た女性「できました。丈夫に結んでおきましたよ」
女性「すっごい。こんなに早く!まるで外科医さんですね」
白衣の女性「そう言ってもらえると光栄です!」
女性「なんか、さっきから白衣を着た方達にものすごい助けられているんですが、私何かしたんでしょうか…?」
白衣の女性「病院での日頃の行いがいいんじゃないですか??なんて」
女性「いやいやいや!そんなわけないでしょう!?」
白衣の女性「次の駅に行けば、私たちが誰だかわかるかもしれませんよ!あともう少しです。」
と言い残すと白衣の女性は消えていった。
女性「次の駅は……本郷三丁目!」
女性「ここが私のめざしていたところ。そしてあれは……東大五月祭の…医学部企画のポスター!!」
??「お待ちしておりました」
女性「!?」
吉富(副代表)「企画副代表、医学部医学科の吉富です。ここ本郷三丁目から歩いてほんの数分のところで、東大の五月祭が行われます。」
長田(副代表)「同じく副代表、医学部健康総合科学科の長田です!ここから歩いてすぐです!私たち東大医学部の本気の企画を、ぜひ見ていってくださいね!」
女性「医学部企画…ってことはみなさん。あの東大医学部生なんですね!」
長田(副代表)「その通りです!そしてあなたがいままで会った白衣のみんなも、私たちの企画のメンバーです!」
女性「そうだったんだ…助けてくれてありがとうございました!!」
吉富(副代表)「身近な毒物の展示、医学部カフェ、救命救急、手術体験…お客さんにおもいっきり楽しんでいただくために、20を超えるいろんな企画を用意いたしました。ぜひきてくださいね!」
女性(櫻井)「五月祭医学部企画、とっても楽しみです!!」
女性「あれ?ところで代表は??」
……
皆様のご来場、お待ちしております!
東京大学医学部五月祭企画 「医へのいざない」
5/18(土)5/19(日)9:00-18:00
本郷キャンパス 医学部本館
[代表] 医学部医学科4年 田村悟己
[副代表] 医学部医学科4年 櫻井円香
医学部医学科4年 吉富祐太朗
医学部健康総合科学科4年 長田悠希
[企画責任者] 医学部医学科4年 小林瑞季, 吉富祐太朗
[部門統括]
医学部医学科4年 竹嶋大翔, 田中正純(企画)
医学部医学科4年 望月大也(物品販売)
医学部医学科4年 大野嵩侃(広報)
医学部医学科4年 内山咲良(演出)
医学部医学科4年 小林瑞季(庶務)
医学部医学科4年 平岩茉優(会計)
医学部医学科4年 齋藤朱花(渉外財務)
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