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教育系バイトといえば、「時給が高いから、東大生ならとりあえず教育系バイトしとけ」なんて言われることも多いですよね。
ただ、一口に教育系バイトといっても、様々な種類があります。
その中でも王道は「塾講師」と「家庭教師」。
でも、「塾講師」と「家庭教師」、一体どっちがいいんでしょう?
そんな疑問を解消するために、今回は、(集団)塾講師ガチ勢の方と家庭教師ガチ勢の方に、それぞれの特徴ややりがいについてお話を伺ってきました。
これからバイト何しよっかな〜なんて新入生は必見です!
両コーナー、入場です。(BGM:ロッキーのテーマ)
─本日はどうぞよろしくお願いします。
─それでは早速、家庭教師を塾講師を比較した時の、それぞれのいいところを教えていただけますか?
家庭教師はまず時間の融通が効きやすいというのはいいところだと思います。塾講師みたいに固定のシフトがあるわけじゃないし。
それは本当にいいなと思う。
あと、生徒が一人なので相手の子に合わせた対応ができるのは僕にとっては魅力的でした。
一人一人に合った問題作ってあげたりとか、そういうのが好きで、教科も様々なので全然飽きないですね。
こっちは集団授業でそういう一人一人に合った授業っていうのは難しいけど、人前で話すことが苦手じゃない人は、なんか自分のショーみたいな感じで結構楽しいかも。
でも科目が様々なのって大変じゃないの?
僕は文系から医学部に行ったので、一応文系の受験科目も教えられますし、理系の生物なども大学で習った知識でカバーできるという感じです。
この対談中止して文系から医学部進学っていうテーマでインタビューしたほうがよくないか?
─それでは逆に、大変だなと思う点はありますか?
これはいい面も悪い面も表裏一体なんですけど、一人一人に向き合う以上、その子の成績以外の部分にも気を配る必要があります。
以前小学生の子が、模試の成績が悪かった時に「先生に見せる顔がない」と言って授業ができなくなったってこともありました。
小学生の持つ感情じゃないな。
あと、やっぱり受験の結果が自分に大きくのしかかってくるので、プレッシャーが本当にやばいです。合格発表の日とかは本当にやばい。
自分の事のように緊張しますが、その分喜びもとてつもなく大きいので、一概に嫌な部分とは言えないですね。合格発表の後にご家族と一緒にご飯を食べに行けますし。
圧倒的成功者の言葉だ。
─僕は家庭教師の責任感に耐えられなさそうという理由で塾講師にしました。
塾講師も生徒の結果はめちゃくちゃ気になるんだけど、自分は一つの教科しか教えてないから責任っていう意味ではかなり負担は少なくなるね。もちろん生徒が受かった時はめちゃくちゃ嬉しいけども。
塾の授業って、やっぱりクラスに40人いたら何人かは聞かない人出てくるじゃないですか。あれめちゃくちゃ辛そう。
中学生とかになると、先生の好き嫌いによって授業を聞くかどうかが180度変わるから、本当にそこは残酷なほどシビア。生徒に嫌われたり、舐められると本当に終わり。
あと、家庭教師は質問に答えるのが主な仕事なのに比べて、塾講師は授業の準備もかなり大変なイメージがあります。
かなり大変。やっぱり「知っている」と「教える」は全然違うから、自分が理解できる範囲でも、教える時はしっかり時間をかけて準備しなきゃいけない。
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─「知っている」と「教える」は違う、というのはすごく大事なことだと思うのですが、教える上で特に気をつけていることを教えてください。
やっぱり、「わからない生徒の感覚に戻れるかどうか」が一番大事。例えば今はもう、自分は何かの数式を見たらそれが何を意味しているかはある程度分かるけど、習う前は、ただの記号の羅列にしか見えない。
─確かに、理系の友達が書いてる計算式とか見ると、何語か?って思います。
この成長は本来不可逆なものだから、今になって「知らなかった頃の感覚に戻る」っていうのは本当は無理なんだけど、わからない生徒の目線に立たないと良い授業はできない。
それはどうやってるんですか?
自分が昔使ってた教科書の書き込みとかを見て、「ああ、自分こんなのもわかんなかったのか」って振り返ったりするかな。「過去の自分の分からなかった感覚」っていうのが、すごく重要な資料になる。
─「分からない」っていう感覚がわからない人に、何かを教えることはできないですよね。
あと、塾の授業は一人一人の理解度に合わせてその都度戻ることができないから、最初からできるだけ完璧な授業プランを考えるのが大事。そういう意味で、教える時に大事なことは、「隠す」ことだと思うんだよね。
─「隠す」?
例えば、小学生に引き算を教える時に、「3-1=2」とか「5-4=1」みたいな例を出すと思うんだけど、ここで先を教えようと欲張って「4-8=-4」みたいなことを少しでも言うとアウト。
生徒はその時点で「ああ、自分にはわかんない!」となって理解するのを諦めてしまうんだよね。だから、教える時には生徒のために、情報を「隠す」のが大事。
家庭教師の場合は、生徒がつまづいた時に前に戻って説明ができるから、その心配はいらないですね。
でも、生徒が「わかる」って言っても本当にわかってるかを見抜く目は必要。だから、常に生徒の顔を見て、生徒が本当に話に付いてきてるかを見てあげることがすごく大事だと思います。
─塾講師は、1回目で完璧に理解してもらうための綿密な準備力が、家庭教師は、その場その場で生徒の感情を察知して説明する修正力が特に必要である印象を受けました。
─教える時のテクニック以外に、それぞれ良い指導をするために重要だと思うところを教えてください。
やっぱり生徒と仲良くなることが大切だと思いますね。仲良くならないと質問もしてくれないし。
学校生活について雑談しながら、仲を深めるところから全てが始まる感じだと思います。
自分の場合は本当に逆で。40人を相手にした時に全員と仲良くするのは無理だし、かと言って数人とだけ仲良くするのは良くない。
だから、仲良くなるのではなく、生徒の憧れになるというのが大事だと思うかな。講師に必要なものはカリスマ性とか信頼性だと思う。
めちゃくちゃ逆ですね。
だから自分と生徒がいい意味で「対等ではない」というブランドをするように心がけてました。
例えば塾のトイレで隣に並ばないようにわざわざ階を変えてトイレするとか。常に自分と生徒が違う立場であることを明確にして、とにかくカリスマになろうと思って。
あと、家庭教師をする上で、ご家族に協力をお願いするというのも大事なことだと思います。お父さんに「お子さんと一緒に歴史の年表を覚えてもらってもよろしいですか?」と頼んだこともありますね。笑
そういう風に授業時間外のマネジメントができるのいいよね。こっちは授業時間以外に勉強をしてもらえるような授業ができるかどうかが命。1週間に1日授業があっても、残り6日に勉強しなかったら成績は伸びないから。
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─それぞれの特徴を伺ってきましたが、お二方とも自分に合っている仕事をされているように見えます。
そうですね。生徒の生活全体やご家族にも気を配るのは大変そうに見えますが、僕自身は好きなので嫌だとは思いません。
塾講師でも同じようなことが言えると思います。
塾講師と家庭教師のどちらが良いか悪いか、という話ではなく、自分がどっちに合ってるかを見極めるほうが大事だと思う。
─つまり、家庭教師と塾講師にはそれぞれの特徴があり、どっちが自分に合うかで選ぶべき、ということですね。お話しいただき、ありがとうございました!
と締め括ろうと思いましたが、おい、そこの東大生ェよ。ここまで読んでくれてありがてェ、でもオンメェ、もしかして「東大生だからとりあえず塾講師か家庭教師かなぁ〜」って思ってねェか?(CV. 野沢雅子)
塾講師や家庭教師だけでなく、「なんとなく」でバイトを決めた/決めようとしているそこの君!!そう!!君だ!!いや、おれもだ!!!
「なんとなく」で何かを決めることは、実はすごくもったいないことかもしれません。
ということで路線を急変更して、後半戦のスタートです。
後半戦:なんとなく塾講師や家庭教師をしようとしているあなたへ