人文学がなくなるかもしれない…?学問の危機に立ち向かう駒場祭企画に迫ります

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人文学はエンターテインメント

 

───さきほどおっしゃっていたように、人文学って実際何をする学問なのか、正直大学生でも想像つかないですよね。個人的な考えでいいんですが、廣川さんにとって人文学ってどういう学問ですか?

 

廣川さん:自分の中では人文学はエンターテインメントだっていう定義があります。

つまり、新しい価値とか面白さを引っ張り出してきたり、なにかを自分で組み合わせて作ったりして、「言われてみればそうだよね」っていう人の目を開かせるような面白いことを新しく世界に提示してみせる

ブログでも散々書きましたけど、これはガチャガチャにすごい似てるなって思っていて。

あ、これがハシビロコウまんじゅうっていうガチャガチャなんですけど。

何やら取り出し始める廣川さん

ハシビロコウっていう大きなグロい鳥がいて。でもハシビロコウのガチャガチャだったら多分みんな買わないんですよ。キモい鳥がいるなくらいで笑。

でも「ハシビロコウのまんじゅう」だから、「え、なにそれ」ってなるっていうか。

ハシビロコウもまんじゅうもみんな知ってるんですけど。でもそれを組み合わせた人ってそれまでに多分いなくて。だから、組み合わせみてはじめて「それがあったか!」っていうエンターテインメント性が生まれる

 

例えば、私の卒業論文の研究テーマは、明治5年の地域博覧会と、人の「もの」に対する価値観の関係でした。
のに対するラベル付けが時代の境目でどう変わるかみたいなことを研究したんですよね。

ものに対するラベル付けって認知脳科学でも哲学でもやるだろうけど、それを歴史方面からやったらどうなるんだっていう自分なりの試みでした。

気付かないままでも生きていけるけど、そこで立ち止まって、「それって自明じゃなかったんだ」とか、「確かにそれ新しいかも」とか「言われてみれば変だぞ」っていう発見をえいやって生み出してみせる。

そういう一番難易度の高いエンターテインメント人文学の研究なのかなって私は思います。


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