ねえ、
「地形図が」
「魚の集団行動が」
「VRゲームが」
「漫画やイラストが」
すっごくすっごく、好きなんだ。知りたいんだ。
…こんなことをキラキラした目でたずねてくる、好奇心いっぱいの子どもたちが、世の中にはたくさんいます。
知ってましたか?
こういう子どもたちって、ある意味世の中で一番「オタク」と相性の良い聞き手なんです。
お金も時間も手間ひまも、すべて使ったって痛くもかゆくもないほど好きなこと。
その「好きなこと」に興味があって、知りたいなと思っている子どもたちに、自分が「オタク級」に好きなことを伝える。
もはや「オタク」活動の一環じゃないかと思うこの「語り」を、大学生がビジネスにしちゃったらしいんです。
彼が作りたいのは、ある分野が好きで好きでしょうがない「異才」たちが、好奇心旺盛な子供たちとオンラインで出会って語る、という新しい教育システムなのだそうだ。
教える分野も、テストに出ないようなマイナーなことだって大歓迎。
「役立つこと」よりむしろ「好きなこと」ベースで教えられるなんて、幸せの極みじゃない?
いったいどんな人生を歩んできたら、こんなすんばらしいビジネスを立ち上げられるんだろう?
さぞかし土井さん自身も、ゆるぎない「好きなこと」を追求し続けた背景をもつ「オタク」のひとりだったんだろうなあ~
土井:いえ。大学に入った時、自分にはここでいう、「好きなこと」がありませんでした。
…え?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?なかったの?
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いたって普通の東大生であること。
それこそが彼にとって、一番のコンプレックスだったのだそうだ。
土井:部活が盛んではない、地方の中高一貫校に通っていて、暇だし、勉強しよう。
勉強するにはモチベーションが必要で、モチベーションを維持するためには目標が必要だから、東大の中でも一番難しいと聞いていた文科一類を志望しよう。
それだけだったんです。
東大に受かることが目的だったから、入った後に「自分だけができる、自分が強烈にやりたいなにか」が見つからずに悩んだのだそうだ。
そんな時に、彼は脳神経について研究されている、とある研究者に出会った。
そして好奇心などのメカニズムを脳神経科学的に分析して、教育や人材研究への活用を計画するための被験者となる。
自分の感情を、脳科学的に分析する。ここから土井さん自身の興味分野が少しずつ形を表していく。
土井:嫌なことがあったとき、自分は落ち込んでしまっていたんです。
脳科学の分析で得られた気づきを聞くと、こう切り出した土井さん。
嫌なことがあって、落ち込んで、いたって普通じゃないのか?
土井:自分の身になにか出来事が起こった時に、自らの思考や感情、行動って、実はわざわざ自覚してないんですよ。
「自分自身が落ち込んでいることに、気づいていない」んです。
「自分には能力がない、ああやだなあ」って思ってるだけだと、落ち込んでいることに気づかないし、どうやったら落ち込みから脱出できるのか考えていなかったんですね。
そういう意味で進めるうちに、実験を自分の思考とか感情が分かってくるんですよ。
「あ、今自分落ち込んでるな」って。
そうなると今度は、逆に自分はなにが好きなのか、考えるようになったんです。
たとえば本を読んでいる時。
自分のやりたいことを他人に話している時。
とくに体験ベースの話をするのが好きなんだな。…なんて、そういう感じで。
好きなことを一度しっかり考えることって、たしかに大事かもしれない。
だって自分が好きなことが分かれば、その好きなことをひたすら追究できるんでしょ?最高じゃない?
土井:メタ認知することで、自分の幸福度もすごく上がっていくんですよ。
自分のネガティブな思考回路を修正したりとか、あるいはこういうとき自分は楽しいんだから、もっと自分の生活をこう組み替えたらいいんじゃないかとか、自分の思考回路に合わせて、よりプラスの感情が生まれるように生活しようとするサイクルができたんです。
だらだらYouTube見てても楽しくないじゃんとか、だらだら惰性でしていたことをすべて排除できたので、そういう心理学を、いろんなひとの人生に組み込んでいけたら、もっと人の生活や教育はよくなるんじゃないかなと感じました。
YouTube、惰性で見てても楽しくない。
まじで真実。正しいとしかいいようがない。
こうしてみんなが心の奥底では知ってることを認識した土井さん。
人の気持ちに興味をもち、「教育心理学科に進学したい」という希望を固めた彼は、「好きなこと」をガンガンに追求し始める。
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当時彼は、東京大学の2年生。
とくに文系は、とにかく暇である。
どうせならこの時間を最大限活用しようと、土井さんは様々な「好きなこと」にチャレンジしていく。
例えばマインドフルネス(今この瞬間のココロとカラダに気持ちを集中させるための方法)を学ぶ、自主ゼミの開催をしたり。
例えば通信教育システムの実地教育のために、日本全国を飛び回ってみたり。
例えば人材系の会社のCEOとして、60か国に展開する大手企業を引っ張っていく者の在り方を考えてみたり。
例えば大学のGLP(グローバルリーダーシッププログラム)での短期留学に飛んでみたり。
学校の起業支援プログラムで、審査対象外の分野であったはずの応募で審査を何と通過して支援をゲットしたり。
…なんかかっこいい。字面が強い。
こんなに「かっこいい」ことをしてるけれど、好きなことをカタチにするのに躊躇もあるだろうに、なにが引き金になって行動していたのだろう?
……返ってきた答え。
「ノリ。」
ウソっと思うくらい軽い答え。
…こんなのありなのか。ありなのか?
土井:結局そこは「ノリ」なんですよね。
ノリで始めた「好きなこと」を実行に移して、その過程でそれを他人に話していく。そのなかで、やりたいことを再確認して、また次のステップを踏み出していく。
まずは最初の一歩を踏み出してみればよいのだし、違ったと感じたらそこでやめたらいいんですよ。やってみないと分からない事ってきっとあるのだから。
ノリで何かを実行して、それが自分が本当にやりたかったことか、好きなことかをメタ認知して考える。
このスタンスって、じつはとても合理的なのかもしれない。
それが自分が好きなことかなんて、実際に試してみないとわからないのだから。
そしてこの後も、土井さんは「ノリ」を起点に、さらに高みへと踏み出していく。
最終的に名前を残す人たちは、何かを語る事ではなく、何かを実行することで現に評価されている以上、起業志向自体は以前からぼんやりと持っていた土井さん。
仮説を語るのは得意な東大生の集団の中で、それを世の中で実際に形にしたいと思ったときに、理想とした形が起業だった。
でもそこからどうして「オタク」を探し求める流れになったんだ?????
そこには、「ある分野が好きでたまらないヒトがそばにいる」こと自体の価値を実感した、土井さん自身の体験があった。
土井さんと出会った当時小学生だったある少年は、プログラミングにとても興味を持っていた。
でもプログラミングは、小学生が独学で勉強するにはハードルの高い分野。
そこで土井さんがそばにいて一緒に学んでいく、という形をとってみると、意外なほど少年は喜んでプログラミングの勉強に打ち込んだという。
また土井さんの専門分野である教育の話、たとえばIQについて何の気なしに話し出すと、少年は予想以上に食いついてくる。
土井:インターネットがこれだけ発達していて、無料のコンテンツが山のように転がっている現代社会であっても、誰かに支えてもらいながら教わることの大切さって絶対にあるんですよ。
そして何か「専門」の分野を持っている人間が、その分野について愛を持って語ることって、本人が思っている以上に価値あるものなんです。
そこから何かの縁で人生が変わることだってある。
たとえばアインシュタインは幼少期、自宅に訪ねてきた医学生との交流があったこと。
スティーブ・ジョブズの近所には、当時のアメリカのテクノロジーをけん引していたヒューレット・パッカードの社員が住んでいて、電子部品を調達してくれたり、インターンシップを紹介してくれたこと。
彼らは確かに偉大だ。
でも彼らの成功の背景には、彼らのそばにいてくれた「異才」の存在があるのではないか?
土井:人生って実力とか関係ない、環境とか運が結構影響してると思うんですよ。
世の中で尊敬されている人はもちろん努力しているし、尊敬されるだけのことはしているけれど、その功績は偶然の出会いに裏打ちされている部分も、少なからずあるはずだ。
偶然の出会いがひとの人生を変えるのであれば、DREEのサービスが誰かの人生によい変化をもたらせれば、何よりですね。
DREEは、こういった「異才」との「縁」を得るチャンスを、少しでも増やしたいとの想いを載せて、いま始動している。
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今回紹介したDREEの詳しい仕事内容です。
すごく好きなことがある人、それを子供たちに伝えてみたいと感じてる人、チェックしてください。
仕事内容
⑴時給:ご自身で決めることができます。手取りの平均時給は5000円以上です。
⑵働く場所:オンラインレッスンなので、パソコンとWifiと静かな環境さえあればどこでも
⑶時間帯:空いている時間を入力すると予約が来ます。なのでスキマ時間に働けます。
⑷契約制ではなく、毎回予約制です。なので、年間を通して拘束されることはありません。忙しい時は離れることができます。
必須条件
⑴「OOが好きだ」というものがあること
⑵それに秀でていること
⑶それをちゃんと相手に伝えたり、教えられること
お客様からきている例だと、
地形図を書きながら地理に詳しくなりたい。
動物をなつける方法について知りたい
マインクラフトをやりながらプログラミングに詳しくなりたい
VRのゲームをつくってみたい
スマホアプリを作りたい
魚の集団行動
漫画やイラストを描きたい
などなど、さまざまなリクエストが飛んで来ています。
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