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【UmeeTクリスマス企画】人は一夜でどれだけのイルミネーションスポットを回れるのか

2017.12.27

最強のデートプランを求めて

昨日非リアがヒアリを探す企画の記事がアップされていたけれど、やっぱりクリスマスといえばデート

世間では数多のファッション雑誌やwebメディアがこぞってデートプランの特集を組んでる中、UmeeTとしてもその流れに置いて行かれるわけにはいかない。

でも、普通のデートじゃつまらない。せっかくのクリスマス、UmeeTしか考えつかないような史上最強のデートプランを特集しようじゃないか。

でもここで問題が。

実は去年もデートプランのコンペという似たような趣旨の企画があったんだけど、そこで提案されたプランはどれも審査員(=東大女子たち)に不評だったのだ。ちなみに筆者も去年のコンペに参加したが、4人中3位という無残な結果に終わっている。

東大男子の考えた最強のクリスマスデートプランを東大女子に見せた結果……
ネタ
東大男子の考えた最強のクリスマスデートプランを東大女子に見せた結果……
アリサ
アリサ
2016-12-24

さてどうするか。UmeeT企画会議では、様々な奇想天外なデートプランのアイディアが出てきた。そしてその中に最強のデートプランの原石が転がっていたのだ。

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一箇所だけじゃもったいない、都内のイルミネーションを楽しみ尽くす

発想は至ってシンプルだ。東京には、どれも甲乙つけがたい綺麗なイルミネーションスポットがたくさんある。ただイルミネーションは一箇所に2,3時間もいるような場所じゃない。寒いし、混んでるし、さすがに2時間も同じ光を見ていたら飽きてしまう。

でも、「イルミネーションは一日一箇所まで」なんて誰が決めたんだろう?東京にたくさんイルミネーションスポットがあるんだったら、一晩で全部見に行けばいいだけの話じゃないか。色々なイルミを見れば飽きるなんてこともないはず。毎回新鮮な驚きと感動とともに2人の仲も深まるはずだ。

「電車賃がもったいない」って彼女がうるさいって?そんな心配は無用。自転車で回れば解決だ。

あとやっぱりデートには目標が必要だ。ただだらだら時を過ごすだけなんてメリハリがない。「一晩でどれだけ多くのイルミネーションスポットを回れるか」ゲーム感覚のデートってやっぱり盛り上がるよね。

さて、いよいよ実際のデートプランを各イルミネーションスポットの情報とともにお伝えしたい。来年のクリスマスデートプランを考える上で参考にしてくれたら嬉しい。

クリスマス最強のデートプラン、開始―――。

待ち合わせ場所までは家から自転車で2時間

12月24日16時、心なしか街全体が浮足立っているかのような渋谷で、僕達は待ち合わせをした。「青の洞窟」からスタートすることを考えての場所のチョイスだ。そこそこ家が遠くて実は待ち合わせ場所に着く頃にはヘトヘトなんだけど、そんな素振りは一切見せない。

自転車を押しながら、今日見に行くイルミネーションスポットを決めていく。目標は10箇所だ。

①渋谷「青の洞窟」  16:50着  累積距離0.0km

代々木公園ケヤキ並木~渋谷公園通りの約800mが青色に染まる。青く輝く街路樹に囲まれたその場所は、さながら本物の洞窟の様。しかもこの日は点灯の瞬間も見ることができた。今まで真っ暗だった場所が突然青く輝くと人々の感動のため息があちらこちらから聞こえてきた。

②表参道  17:40着  累積距離1.6km

神宮橋交差点~表参道交差点の1.1kmが金色に輝く表参道イルミネーション。ただでさえきらびやかなこの街が、よりいっそうの輝きを放っていた。

満足気な様子。この表情である。

しかも青の洞窟と違って車道が並木道になっているため、自転車でイルミネーションが光り輝く通りを駆け抜けることができる。夜風が肌に心地良い。

③恵比寿ガーデンプレイス  18:16着   累積距離4.6km

ここにたどり着くまでの上り坂がちょっときつかった。それもいい思い出。

山手線恵比寿駅から徒歩5分のところにある(自転車で走り回ってる僕達には関係ないけど)複合施設も、今日は特別な輝きだ。大きなクリスマスツリーも飾られていて、ムードは全開。

ここにたどり着くまでの上り坂がちょっときつかった。それもいい思い出。

この場所ではたくさんのお店が軒を連ねていて、美味しそうなお肉とかお酒が売られていた。その匂いは僕達を刺激したけれど、こんなところで油を売ってはいけない。まだあと7箇所も回るべき場所があって急がないといけないし、お酒を飲んだら飲酒運転になってしまう。空腹に抗うように、次の目的地を目指した。

④目黒川  18:44着  累積距離6.5km

中目黒駅付近の宝来橋から朝日橋まで、春は一面の桜が綺麗な目黒川沿い往復約1kmの区間のイルミネーション。川沿いのイルミネーションもなんだか郷愁をかき立てられて素敵な雰囲気だ。

今までは短い距離の移動がメインだったけど、ここからはやや移動距離が長くなっていく。そして走る道も首都高速道路の真下で、車の通りが激しい。彼女を守るためにも、より一層の安全運転がマストだ。

走ってる途中、「なんでクリスマスイブにこんなことしなきゃいけないのーーーーーー!!!!!」という叫び声が後ろから聞こえた気がしたけど、それはたぶん気のせいだ。

⑤東京ミッドタウン  19:28着  累積距離11.1km

リッツカールトンといった高級ホテルやサントリー美術館などの文化施設、それと店舗や住居とかが集約された複合施設である東京ミッドタウン。やっぱり六本木というだけあって、ハイソな雰囲気があたりには漂っていた。

一方僕達はというと、16時から自転車を漕ぎ続けてヘトヘトになっていた。「まだ半分か・・・」ある種の絶望感に似た重い空気を漂わせていたかもしれない。

笑ってはいるものの、心の中では疲労困憊だ。

でもこれはデートだ。苦行じゃない。相手を楽しませなきゃいけないし、自分も楽しまなきゃいけない。最強のデートプランを名乗る以上は、ここからの巻き返しをはかる必要があるだろう。

⑥赤坂サカス  20:02着  累積距離12.1km

TBSスタジオとかがある赤坂サカス。他の場所に比べるとあまりイルミネーションは目立たないかもしれないけど、この場所も綺麗だった。嬉しかったのは今まで街路樹が主体のイルミネーションだったけど、この場所はそうじゃなかったこと。アーケード通りの上からシャンデリアみたいに電飾がぶら下がっていて、街路樹にちょっと食傷気味になっていた僕達にとっては思わぬ僥倖だ。

そしてここからテンションも回復していく。いわゆる「サイクラーズ・ハイ*」というやつだ。夜の都心を自転車で駆け抜けるのがめちゃくちゃ気持ちいいのだ。疲れなんて吹き飛んでしまう。

(*編集部による造語)

彼女の笑顔もどうやら回復してきたようで、僕はそっと胸をなでおろした。

⑦丸の内(東京駅)  20:34着  累積距離16.2km

日本の中心、東京駅。この日は「東京ミチテラス」という一大イベントが行われていて、東京駅駅舎でプロジェクションマッピングが投影されていたり、幻想的なイルミネーションが町を包み込んでいたりした。

ベンチに座ってパシャリ。

残るは3箇所。でも調べてみたらそのうち一箇所は21時に消灯してしまうことがわかった。どうあがいてもたどり着くことはできないから、潔く諦めることに。引き際を知るのもシティ・ボーイの条件だ。

⑧東京ドームシティ  21:20着  累積距離20.0km

後楽園の近くの東京ドームシティ。遊園地としても十分楽しい場所だけど、この日はまばゆいばかりのイルミネーションがなお一層雰囲気を盛り立てていた。

ピンクのアーチが連なる光のトンネルは、2人でくぐれば絆が深まること間違い無し。なんと真上にはジェットコースターが走っているから、絶叫を聞きながらのデートになる。

水面には光の球が浮かぶ。まるで異世界に来たかのようだ。

⑨東大医学部前広場  22:04着  累積距離22.0km

ゴールはやっぱりここ。自分の大学のイルミネーションで華麗なフィニッシュを決める。

 途中の道のりは結構大変だったし、一箇所一箇所ごとのイルミネーションを100%楽しめたかというと自信はない。次のスポットに早く向かうために、景色に見とれている途中の彼女を急かしてしまったこともある。でも2人で自転車をこぐその時間は格別だったし、たどり着いたイルミネーションの輝きは毎回毎回鮮烈な印象を残した。
 そして、医学部前広場で彼女が見せてくれた笑顔はこの先一生忘れることはないだろう。

これこそが、間違いのない、クリスマスを120%楽しむ最強のデートプランだ。異論・反論は受け付けない。


なお、筆者はこのあと3時間かけて自転車で家まで帰宅した。

※馬鹿な企画に乗っかって彼女役まで引き受けてくれたメアリーさん、そしてカメラマンをやってくれた苔君、本当に本当にありがとうございました。

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いっちー
はじめまして! いっちーです。UmeeTのライターをやっています。よろしければ私の書いた記事を読んでいってください!
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