「非リア」と「ヒアリ」。
全てはパソコンの打ち間違いから始まった。
UmeeTの企画会議なるもので、非リアをヒアリと打ち間違えたらしい。ただ、それだけである。
その会議に遅刻した私は着いて早々、編集長(女)に「クリスマス予定ある?」と聞かれた。
今思えば少しはドキドキしてもいいはずだったのだが、なぜだろう、そんなこともなかった。もしかしたらこの先の行く末を勘づいていたのかもしれない。
//編集長煽ってごめんなさいwww
どうも、UmeeT非リア代表のさいしんです。
この記事書くまでに彼女作るつもりでしたが、やっぱりできませんでした(笑)
クリスマスイブ。そんなもの、大学入って非リア継続中の自分には関係のない一日でありました。
1年生の24日は、学事歴の移行時期でAセメスターの期末試験1日目でテストを3つ、また夜もテスト勉強でした。
2年生の24日は、新しく買ったカメラのレンズの性能を確かめるべく、一人渋谷の青の洞窟に行きました。カップルの目も気にせず。
とまぁともかく枯れてたさいしんが、今年のクリスマスイブは非リアのままヒアリを探すことになったのであります。
正直最初の感想です。
今年、確かにニュースで話題になっていましたが、港の近くにいるとか、なんか狂暴とかくらいしか知りません。
どーせやるなら本気でやろうとネットでヒアリについて調べていると、なんと東大の講師がアリの第一人者として多くの取材を受けているではないか!
ということでダメもとで取材依頼をさせていただいたところ、快く2つ返事をいただき、私は取材を始めました。
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ーーまず、ヒアリとはどういった生き物なのですか?
ヒアリは南米のパラナ川流域が原産で、この地域は洪水などの厳しい自然環境であり、それに適応するために獰猛さと異常な繁殖力を持っています。何と女王アリは一日に1,200~2,000個の卵を産みます。
ーー(え、ヒアリ、めっちゃリア充じゃん…)
ーー巣とかも特殊なのですか?
そうですね。巣も独特で、マウンド状の巣を形成します。一般的な1つの巣に一匹のアリという単女王制も存在しますが、この形の巣は中心にある母巣からトンネルを通じて前線基地をいくつも作り、そこに別の女王アリが入るという多女王制をとることもあります。
ーーヒアリは殺人アリという印象なのですが、実際はどうなのですか?
いや、ヒアリの毒が体内に入ったからと言って死に至る可能性はそこまでは高くありませんが、勿論アレルギー体質の方は要注意です。また、最近の研究でヒアリの毒の一部に蜂の毒と同じ成分があり、一度蜂に刺された人も危険なんですよ。
しかし、本当の被害は身体的なものにとどまりません。タネや果実を荒らす農被害から、冷蔵庫やパソコン、信号機といった機械に巣の前線基地を作ることで故障の原因になることもあります。被害の深刻なアメリカだけでも被害額が年間6000億円以上と言われ、さらに国による駆除のために同額以上のお金が投入されています。ヒアリは人体だけでなく私たちの生活そのものを壊しているのです。
ーー今の日本って対策はできているんですか?
水際で止めているのが現状ですね。今年に入ってから突然ヒアリが日本に上陸してきたように感じますが、これは中国で生息地が爆発的に拡大したヒアリが、先ほど言った巣の前線基地がコンテナ内に作られそのまま日本に運ばれているという流れです。
しかしコンテナをすべて開けて検査することは労力的にも法的にも不可能ですし、実際にコンテナが港から運ばれて埼玉県まで見つからなかったこともあります。もちろん海路だけでなく空路から侵入する可能性だってあります。いつヒアリが入ってきてもおかしくないんです!
私は一般市民への啓蒙が重要だと考えますね。唯一ヒアリを撃退できたニュージーランドでは一般市民がヒアリについての知識を持っていたため、生息地が拡大する前に一般人が発見し徹底的に駆除することができました。たとえヒアリの侵入を許しても、すぐに見つけだせる環境が必要です。
あ、そうだ。実際にヒアリ見てみますか?
ーーえ、あるんですか??是非見たいです!!(え、もうヒアリ探しに行かなくてよくね??)
こうしてさいしんはヒアリに出会った。
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