【大企業辞めるってそこまでリスクなの?】農業を変えるために転職した東大卒業生が、仕事選びを語る




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「ぜひ挑戦すべき」と後押ししてくれた

――マッキンゼーに就職されましたが、今の企業にはどのように出会いましたか?

マッキンゼーに就職して一年半ほどたち、そろそろ自分の軸である「自然×IT×教育×海外」での仕事に就きたいなと思っていました。そんな時、現役コンサルタントと卒業生が集まる会で、元同期から偶然、農業に技術を取り組んだ商品を開発している、SenSproutを紹介されました。

当時、製造業などのプロジェクトでデータ活用の可能性について考えることが多く、この流れが農業の生産現場にも波及するのではないかと考えていました。また、会社設立当初から海外展開を考えていることを知り、私のやりたいことに合致していました。

そこで創業者メンバーにつないでもらい、話しているうちに直感的に自分はここに行くのだろうなと思っていました。

 

――ただ、新卒すぐでの転職とあって、決心するのも大変だったのではございませんか?

確かに当時はフルタイムの社員もおらず、実際正直なところ将来どうなっていくのかわからない状態でした。周りに相談しても、「それ本当に事業になるの?」という声をもらうこともありました。

しかし、その当時にお世話になっていた人から

「それは本当に社会的意義があることだし、ぜひ挑戦すべき!」

と後押ししてもらえました。これは本当に大きかったです。一人でも全面的に応援してくれる人がいるということが本当にありがたかったです。そうした声があったから、会社やプロジェクトの可能性にかけてみようと思いました。

 

――とはいってもなかなかできない決断ですよね…

特に、イベントなどで会う東大生によく言われます。「マッキンゼー辞めてスタートアップなんてよくそんなリスクを取れましたね」って。

でも、私はそもそも大企業を捨てることがそこまでのリスクだとも思っていません。大企業に行ってやりたくない仕事をするのもリスクだし。その中でやりたいことをやって失敗してもスキルが手に入るのであれば、やりたいことをやりたいようにできる後者を選びたいと私は思いました。

たしかにこの考え方は一般的ではないけど、私みたいにこういった選択肢もあるんだと知ってほしいですね。

 

農家と「伴走」する

――今はどのような事業をされているのでしょうか

今は主に土壌センサーを提供しています。

SenSproutが提供している土壌センサー。センサーとしては小さいイメージでした。

このセンサーは水分・養分・温度などを計測する機能があり、今後進めていく自動化によって農業に使用する資源(人、水、資金)の最適化ができます。

また、一般的なセンサーや自動栽培施設は大規模でコストがかかるものが多い一方、このセンサーシステムはコストがかからず、日本のようにハウスあたりの面積が少ない場合でも導入の費用対効果が高くなります。

今後は、最適な水や肥料の配分などを教えてくれるといった、いわば「農家と伴走する機械」として活躍してほしいです。

 

――社会的意義というのは…?

まず、現在農家が減少してきているのは周知の事実ですが、それとともに農家の方々が築き上げてきたの経験知というものも失われてきています。しかし、この機器でその経験値を情報化することで、知識の損失を防ぐことが可能になります。

また、日本の農業は非常に先進的なものであり、このような価値あるノウハウを海外に輸出することも可能です。インドでも2016年から実験を重ねていますが、深刻な水不足に対しデータを用いることで水資源の最適配分を教えてくれれば海外の農業問題を解決する手立てにもなりうると考えています。

 

最後に

――最後に東大生に向けてメッセージをお願いします。

私は「自然×IT×教育×海外」という軸で自分のやりたいことを探していましたが、私が軸を見つけたのも、いろんな挑戦やチャンスを経て、「自分は何をしているときが一番幸せか」を振り返ったからです。

今はまだやりたいことが見つからない人も多いと思います。
そういう人は、是非、小さいものでもいいので挑戦してみてください。そしていろんな方、特に社会人と積極的に交流してみてください。そこからやりたいことのヒントを見つけることができるのではないでしょうか。

菊池さん、インタビューご協力ありがとうございました!!



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ABOUTこの記事をかいた人

三重から来た、ゆとり世代の生き残り。 写真やってます。

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