こんにちは、いっちーです。
さて、今回はエチオピアに安全な水を届けるプロジェクトを運営されているパワフルな東大生がいると聞き、お会いしてきました。
ーー今回はインタビューに応じていただき、ありがとうございます。
吉井 こちらこそありがとうございます、「エチオピアに安全な水を届けるプロジェクト」をやっています、吉井です。
ーーまずそもそものところからなんですが、「エチオピアに安全な水を届けるプロジェクト」ってなんでしょうか?
吉井 エチオピアのワレダという地域に、100個の浄水器を届ける事を最初のゴールにして、最終的には現地の方々が持続的に安全な水を利用できる事を目指すプロジェクトです。
ーーなるほど、浄水器を届けるって事なんですね。
吉井 そうです。現在の予定では、9/5から9/11にかけて、エチオピアで100個の浄水器を配布する予定です。
ーーえ!? もうすぐじゃないですか。ていうか、記事がリリースされるとき、日本にいなくないですか!?
吉井 ん??たしかにそうですね…
ーー(考えてなかったんかい…)えっと、では「プロジェクトを始めた理由」は、何なんですか?
吉井 それは僕が「スーパーポジティブ」だからです!!!!!
ーー(突然の迫力に圧倒される)!?!?!?!?!?!?!?!?
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吉井 実は僕、3ヶ月前くらいに、1年半付き合った彼女に振られたんですよ。
ーーそれは御愁傷様です・・・
吉井 でもちょうど振られたそのときに、「振られても秒で立ち直る方法」、思いついちゃったんですよ。
ーーおお?!?!?!?!どんな方法ですか?
吉井 振られたってことは、自分に落ち度があったってことですよね。ってことは、振られたときに分かった自分の悪い部分を直せば、ちょっとイケメンになれる、ってことですよね?
ーーまあ、そうですね、、、
吉井 ってことは、振られるたびに自分の魅力は少しずつ上がっていくわけです。
ーーなるほど、、、
吉井 そしてそれを100万回くらい繰り返せば、世界中に存在するどんなすばらしい女性とも付き合えるはずです!
ーー!?!?!?!?!?!?
吉井 だから、振られて落ち込んでいる時は、
「ヨッシャアア!○○(好きな女優かアイドルの名前)と付き合える!!!」って心の中で叫びましょう。
ーーえーーっと、待ってください!どこから突っ込めばいいのかも分かりませんが、まず100万回振られている間に死にませんそれ???ガバガバ理論じゃないですか???
吉井 ん???たしかにそうですね・・・
ーー(考えてなかったんかい・・・)えっと、それで本当に立ち直れたんですか?
吉井 ハイ、少なくとも僕は。
ーー(うーんと、この人バカだ。ポジティブバカすぎて、もはやただのバカだ・・・)
ーー「失恋から立ち直る方法」については、ツッコミを諦めました。でもまだ大事な疑問があります。どうしてスーパーポジティブだと、「エチオピアに安全な水を届けるプロジェクト」を運営する事になるんですか?ちょっと飛躍がありますよ!
吉井 はい、そもそも僕は日常的にポジティブなんですが、その源は、「ポテンシャルを信じる力」にあると思っています。
ーーと、いうと?
吉井 例えば僕が、女優の多部未華子さんとお付き合いしたいと思うとするじゃないですか。
でも、当たり前ですけど、その可能性はとても低いですよね?
ーーというか、ゼロに近いですね。(多部未華子さんが好きなんだ・・・)
吉井 はいそうです。ゼロに近いです。というか、もはやゼロです。
でも僕は、自分が持っているそのゼロに近いポテンシャルを「信じる」事が得意です。だからこそ、自分が持っている可能性も、他人が持っている可能性も、強く信じています。だから、「より多くの人が自分の可能性を実現することができる」世界を実現するために、僕は働きたいと思っています。
そして、「水問題などの生活環境によって自分の可能性が潰えてしまう人を減らす」取り組みを国際協力によって実現することは、その最初のステップでもあるんです。
ーーなるほど、めちゃくちゃかっこいいですね・・・すみません、3分ぐらい前までただのバカかと思ってしまいました・・・
吉井 よく言われます(笑)。
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ーーちなみになんですが、世界にたくさんある問題の中で、エチオピアの水問題にフォーカスした理由ってなんでしょう?
吉井 まずベースとして僕は、思い通りにいかない環境が大好きなんです。高校時代男子校で、雪山で死にかけたり毎年50kmマラソン走ってたら理不尽な環境で成果を出すってことに生きがいを感じるようになったからです。
ーー相当理不尽ですね・・・
吉井 はい、それはもう大変でした(笑)。そして大学に入ってから何回か途上国に行く機会があって、途上国でインターンする機会もあって、自分で途上国、その中でも1番思い通りにいかなそうなアフリカでプロジェクトを立ち上げたら絶対楽しいなと思って。要するにドMです(笑)
ーー大学入ってから日本を出たことがない私は頭があがりません・・・
吉井 どうせプロジェクトを立ち上げるなら、社会的にインパクトの大きいことがしたいなと。水問題は人の生命維持の根源的な部分なので、水問題を選びました。
ーー水問題は今でも深刻なんですか。
吉井 そうですね。まずエチオピアでは2人に一人が安全な水を利用する事ができません。
日本にいるとあまり実感が湧かないかもしれませんが、このことはめちゃくちゃ深刻な事態で。
まず汚染された水は下痢や嘔吐の原因になります。感染症なども発生しやすいです。しかもそうやってお腹を壊しても飲める水は汚染された水だけ。これほど苦しい状況ってないですよね。
水問題って、数ある社会問題の中でもダイレクトに生命活動に直結するものだと思ってるんですよ。水道から出てくる水が飲みたくても飲めない状況を想像してみると、これはなんとかしなくちゃ、と自然に思ってしまって。
ーーその状況、辛すぎますね・・・それで浄水器を届けようとしているわけですね!
吉井 はい。完全な水問題の解決までは遠い道のりかもしれないけど、人生で少しずつ実現していきたいと思っています。楽しみながら、コツコツと。
ーーなるほど。あ、そろそろお時間ですね!本日はありがとうございました。プロジェクト、頑張ってください!
自分を信じて、目標に突き進む吉井さんの話を聞いていると、なんだか自分にも力が湧いてくる気がしました。
教えていただいた「失恋から立ち直る方法」は残念がらよっぽどのポジティブバカじゃないと意味のないものだったようですが、持ち前のポジティブさでエチオピアでもどんどん活躍してほしいと思います!
そんな吉井さんのプロジェクトの詳細はこちらから見ることができます。
☞https://readyfor.jp/projects/13326
そして、エチオピアに旅出った吉井さんから伝言を預かりました。
【プロジェクトについて】
こんにちは! プロジェクトを立ち上げた吉井です。 失恋した皆さん、失恋からは立ち直れましたか?笑
さて、 エチオピアは、アフリカ諸国の中でも、特に水不足が深刻な地域です。
自分がプロジェクトの対象地域にしている「ワレダ地域」は、 実に2人に1人が、安全な水を飲む事ができません。 500人の村に井戸はたった2つしかなく、しかもその井戸の水もバクテリアに汚染されています。 下痢や脱水症状で、幼い子どもが命を落とすこともあります。
この記事が公開されているタイミングは、浄水器配布のために 僕はおそらくエチオピアにいると思います。 と、いうか、この後付けを書いているのが国際線ターミナルです。笑 (担当記者さんの無茶ぶりが直前に飛んできました汗)
というわけで、このプロジェクト、既に結構進んでるんです。 このプロジェクトは、以下のような流れで進んでいきます(来ました)。
現地の協力や行政の認可、そして実際に実行するという所まで来ており、 不安が残るのは、資金の側面です。
9/5現在、クラウドファンディングサイト(オンライン上の募金) には、90万円以上の募金を頂いております。
ですが、プロジェクトを赤字を出さずにより持続的なものにしていくためには、 あと少し、皆さんのお力添えを頂きたいと思っております。 どうか、日本の皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
2017年9月5日 成田第一国際ターミナルにて 吉井拓真 記す