言葉は1枚のドアです。ドアの手前にあなたがいて、ドアの向こうにはあなたでない何者かがいる。ドアを開いたときにあなたが見える風景と、向こうの人が見る風景は、同じようで異なります。
そして、人が確かにドアの向こうにいても、その戸を開けるとは限りません。目を向けるとも限りません。時には冬の吐息のように音にも形にもならず、誰かが気づく前にさっと空気に溶けて消えるでしょう。
それでも時には、それもしばしば、誰かがもたれかかり、そっと新しい風景へ誘う扉になるのです。
UmeeTは、そんな扉があちこちに建てられている街です。そして私は、読んで下さっているあなたにもぜひ建ててほしいと思っています。あなたなら、建てられると思っています。
自己紹介が遅れましたが、広報と副編集長担当の市川と申します。編集長の杉山と一緒に、ゴリゴリ編集しています。全部の記事を楽しく読ませていただいています。皆様のドアづくりをお手伝いして、目立つところに建てていきます。これからもよろしくお願いしますね。
折角なので、編集で最近思うことを一つメッセージに。
ドアづくりには、あなたの主観をたっぷり入れてください。
存在するドアの戸を叩いて、自らその先の風景を見ようとするのも面白いでしょう。研究や学問で、きっとその楽しさを味わってきていると思います。
それ以上に面白いのは、きっと自分とは違う人の見える風景を間接的にでも発見すること。それを導くのがあなたの主観であり、読み解き方であり、感じ方の叙述なのです。
あなたが思っている以上に、読み手はあなた自身にも興味を持っています。
「あなたがどう感じているか」を存分に入れて、レポートや論文などでは味わえない開放感をぜひ味わってください。他の人に共感なり、反感なり、驚きなりを与える、そんな魔力を自ら感じてください。
そのドアづくりの場に立ち会わせていただくことが出来たら、これ以上に嬉しいことはありません。
ちょっと興味のあるかたは、こちらからどうぞ。
ひきつづき、UmeeTをお楽しみください。