東大生姉弟が起業して、LGBT就活サイトを作った理由・後編【ビジネスでLGBTの背中を押したい】




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本当の理想は、自分のやりたい業界に自分を受け入れてくれる会社がたくさんあること

「JobRainbow」でインターンをされている本荘さん。

本荘さん:企業の規模の他に問題なのは、業界によってすごく偏りがあるんですね。ウェブサービス系の会社はLGBTフレンドリー企業が多いけど、メーカーとか商社とかは本当に少ない。

そういう少ない業界にもLGBTフレンドリー企業を増やしていきたいと思っています。

 

多くの就活生は、「自分がやりたいこと」と、「受け入れてもらえる場所」っていう二つのトレードオフを意識していると思います。LGBTの学生は特にそう。

でも本当の理想は、自分のやりたい業界に自分を受け入れてくれる会社がたくさんあることですよね。

その理想を実現するために、私たちが研修をしに行って、LGBTフレンドリーな企業の母数を増やしていこうとしています。

調べてみると、日本に500、600社くらい「LGBTについてちょっと発信している、でも具体的には何もしていない」みたいな会社があるんですよ。そういうところに入っていって、もっと制度を整えていきたいと思っています。

「JobRainbow」が掲げる、LGBTフレンドリー企業になるまでのステップ

真梨子さん:商社とかもっとやりたいなと思ってるんですけどね。でもめっちゃ体育会系なんですよね…。

でも会社としてまだやる気はなくても、社員さんの中には関心の強い人もいるので、東大生のネットワークを生かして、東大のOB/OG社員や経営者の人たちに個人的に声をかけたりと、地道に研修できるようにしていってます

 

本荘さん:そうですね。あと、会社の方ではLGBTとかに一切触れてなくても、LGBTフレンドリーになる素地がある会社には声をかけていってます。

 

ー 素地があるかどうかってどうやって見分けられるんですか?

 

本荘さん:女性が多いところとか、スタートアップの会社とかは結構LGBTフレンドリーな雰囲気がありますね。

小さい会社だと、社長さんにお話を聞くと、会社全体の雰囲気がわかったりするんです。

 

賢人さん:中小とかだと、特に社長の一声で一気に会社の雰囲気が変わりますね。

LGBTフレンドリーのポテンシャルがあるところは、あと一歩でLGBT就活生と繋がれそうなのに、繋がれていないところは、本当にもったいないと思います。

お互い必要なところに情報が行くようにしていきたいなと思っていますね。

「考える力をつける」ための研修

ー 企業での研修では、具体的にどういったことをされるのでしょうか?

 

真梨子さん:とにかく、「考える力をつけてもらう」っていうのを重視しています。

「このケースにはこれ!」って1つの答えがあるわけじゃないし、対応の仕方も会社によってその色が出ます。

いろいろなケースを提示して、会社が提案してきた解決策に対して、それぞれコメントしていくやり方を取っています。

 

賢人さん:意外と私たちが研修する会社って、向こうから声をかけてもらうことが多いのもあって、

もうある程度「LGBTに理解があるつもり、知っているつもり」のところが多くて。「いやわたし友達にLGBTいるし」とか「社内にカミングアウトしてる人いるし」みたいな。

でもLGBT当事者の社員って、いたとしても、わざわざ弱みとか困ってることとかそんな言わないじゃないですか。

具体的なケースについて説明すると、意外と対応が分からなかったりとか、「こうやって対応するんだ」とか初めて知ったみたいな方も多いですね。

研修のプログラム例

LGBTブームの危うさ

ー 2015年に渋谷区でパートナーシップ条例が制定されたあと、LGBTに関する世論が盛り上がった印象があります。そのブームについてはどう思われますか?

真梨子さん:そうですね。東京オリンピックに向けてっていうのもあって、いろんな会社さんがLGBTに関して何かやらなきゃいけないっていう雰囲気になっているので、お話を通しやすい部分はあります。

 

賢人さん:先ほど話したように、就活ではLGBT関連の情報収集ですごく困ったし、受け入れてくれない企業も確かにありました。

ただ、一方でLGBTをポジティブな武器として使えたこともあって。

やっぱり「LGBT」ていうのがバズワードになっているので、ゲイだとカミングアウトすると、面接官たちも「お、LGBT知ってるぞ!」みたいに食いついてくるときもありました(笑)

 

ー へえ〜!!ブームによって変わってきている部分もあるんですね!

 

真梨子さん:でもそのLGBTムーブメントの盛り上がりって危うさもあるなと思っていて。

日本って結構ブームになるとばあっと盛り上がって終わると一気に立ち消えたりするので、「LGBTか〜、そんな話あったね、懐かしいね」ってなったらすごい怖いなと。

オリンピックが始まるまではLGBTムーブメントが盛り上がっても、オリンピックが終わったらなかったことになっちゃうんじゃないかっていう危機感があります。

 

ー ブームが終わっても、当事者の生活は続きますもんね。

 

真梨子さん:はい。でもそういう危機感があるからこそ、私たちは会社として、ビジネスとして継続的にいろんな会社に働きかけ続けて、ブームで終わらない取り組みになるのかなと思っています

とはいえ今は本当に、LGBTっていうだけですぐニュースにしてもらえちゃうから、ラッキーなタイミングではあるんですけどね(笑)

読者へのメッセージ

企業へ:LGBTフレンドリー企業になるのは、ハードルの高いことではない

ー 最後に、読者へのメッセージをお願いしたいです。

まずは、東大OB/OGで会社に勤めている方、経営している方も読んでいらっしゃると思うので、ぜひ企業へのメッセージを!

賢人さん:1人の声でも会社って結構変わることを実感しています

企業って個人の集まりなので、その個人が会社に対して動ければ、会社も変わります。

大きな企業でもそういう話をいっぱい聞きます。

「変える」って言うと、ハードルが高く聞こえるかもしれません。トイレをLGBTフレンドリーに作り変えるとか、制度をたくさん作るとか。

でも、一番大切なのはソフト面です。

たとえ、誰でも使える多目的トイレがなくても、同性パートナーシップを認める制度がなくても、その会社が一人ひとりの価値観を認めあって、何か問題があったときに、社員それぞれが相談できる人がいれば、当事者社員の大きな勇気や安心に繋がる。

私は、そういった一歩を踏み出し、継続的、段階的に取り組む姿勢を持っているのなら、胸を張ってLGBTフレンドリー企業って言っていいと思っています。

何もやらないでくすぶっているなら、何かしらの取り組みをまず一つでも行ってみてほしいです!

学生へ:パッションを大切に&企業をちゃんと厳しく選別しよう

ー ぜひ学生にもメッセージをください!

 

賢人さん:LGBTの学生に一番伝えたいのは、

まず自分がやりたいことが何なのか、自分のパッションがどこにあるのかを大切にしてもらいたい

LGBTをハンディキャップみたいに感じないで、会社を選んでほしいと思ってる。自分らしく働ける会社が見つかるように、私たちももっと頑張っていきたいと思っています。

あと、LGBTフレンドリーな企業、多様な価値観が認められる職場って、結局誰にとってもいい職場だと思うんです

だから、LGBTじゃない学生にもそういうところを意識して会社を選んでほしい。そうすれば、企業も変わらないといけなくなってくる。

真梨子さん:あと、実際にサービスを使ってほしい!

LGBT、LGBTってすごく言ってるけど、私自身はいわゆるストレートで。

インターンを今している子たちの中にもストレートの子もいるし。私たち「JobRainbow」は、LGBTだけじゃなくて、いろんなマイノリティの人が生きやすい世界を作るっていうのが最後の目標にあります。

LGBTの人だけが集まってるというわけでもないので、気軽な気持ちで門戸をたたいてほしいです。

8月5日にいろんな会社が集まって合同説明会をやるので、気軽に来てほしいなと思います。あと、JobRainbowでもインターンを募集しているので、応募お待ちしております!


 

前編・後編にわたるJobRainbowさんのインタビュー、いかがでしたか?

LGBTフレンドリーな企業、多様な価値観が認められる職場って、結局誰にとってもいい職場だと思うんです。」という賢人さんの言葉が私はすごく印象的でした。

LGBTの学生も、そうではない学生も、JobRainbowichooseを使って、「多様な価値観が認められる職場」を探してみてはいかがでしょうか?(私も早速ichoose使おうとしています)このインタビューが、企業選びや就職活動について考えるきっかけにもなったら嬉しいです!

(ライター:ゆみ、編集:りほ)

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ABOUTこの記事をかいた人

ゆみ

2018年卒業しました。エストニアにいます。昔のブログは、Websiteってとこから飛べます。今もエストニアでぼちぼち書いてます。→http://estonian-mania.tokyo/

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