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大学院生による大学院生のための異分野交流コミュニティ RICへの招待状

2017.07.23

大学院生の皆さん、院生生活の中で、

「研究は楽しいし、自分の専門分野には詳しくなっていくけれど、他の分野、もっと言えば隣の研究室でどんな研究が行われているかもよくわからない…」

という状況にある人は多いのではないでしょうか?

学部選択で進むべき分野を決め、大学院に進むと誰しも専門分野への造詣は深くなるもの。

それはある面では自分の所属しているコミュニティが深く、狭くなっていくことでもあります。

大学の中では研究のシステムは縦割りのことが多く、ほかの研究科、ほかのキャンパス、ほかの分野で研究する学生と知り合う機会は多くありません。

また、もしあなたが学部生なら、

進路選択のために大学院での研究成果について院生から直接話を聞きたいけれど、どこへ行けば大学院での研究についての情報が手に入るのかわからず、

「なんとなく」で学科や研究科を選んでしまう不安はありませんか?

そんなことを一度でも考えたことがある人へ、大学院生による大学院生のための異分野交流コミュニティへのお誘いです。

RICとは?

RIC(recall intellectual curiocity)は、

2017年に東京大学の大学院生の白濱篤(工学系研究科)、神野拓哉(理学系研究科)、高倉葉太(情報学環学際情報学府)が中心となって立ち上げた、

東京大学の各研究科の大学院生および学部生のためのサロンです。

大学院生が他分野の院生や学部生に各々の専門分野に関する講義を行います。

普段各研究科や研究室の壁を越えた議論を育み交流の場を継続的に実現することで、知的好奇心を刺激し、様々な化学反応を生み出すことを目的としています。

知的好奇心に忠実にいこう

大学入学当初、私たちは目の前に開かれた無数の学問分野の前でとにかく目移りしながら、知的好奇心に動かされて学び始めたのではないでしょうか?

どんな分野でも魅力的に見えたことでしょう。

そんな中で、ときにはほかの分野で研究する学生とも研究の話をしてみたいというのは誰しも思うことです。

自分の研究について知ってもらいたい、他分野での院生生活の実情を知りたいと思うことでしょう。

他大学の学部から東大の大学院へ進学した人はそもそも学内に知り合いが少なく、院生のネットワークを作りたいというみなさんもいることでしょう。

大学院生どうしが知的好奇心を原動力に、互いにひとりの研究者として分野を越えて専門的な議論をするコミュニティとプラットフォームを作りたいと考え、私たちはRICという団体を立ち上げました。

大学入学当初の知的好奇心をもう一度呼び起こす、ただし今度は自分の専門分野という武器を一つ持っている状態で。

そこで行われる科学についてのコミュニケーションは、専門分野を持たない時よりきっと濃密で、学びの多いものになるでしょう。

今後は月に一回、大学院生による講義のサロンを中心に活動していきます。

また専門分野を選んでいる最中の意欲ある学部生の参加も歓迎します。

RICでは「相互のコミュニケーション」を大切にします。ただ他の参加者の話を聞くだけではなく、聴講者が次回の発表者になり、講義する側と聴く側が一体になって「考える場」を提供していきます。

各々の専門的な見地から共通の課題について考えることを理想に活動していきたいと思っていますので、充実した研究生活のスパイスとして、ぜひ参加してみてください。

分野が違う人だからこそ気づける新しい研究のアイデアがRICの活動の中から生まれれば、これ以上嬉しいことはありません。予想もしていなかった共同研究がスタートするかもしれませんね。


次回イベントのお知らせ
日時:7/26(水)19:00-21:00
場所:本郷LabCafe(http://lab-cafe.net/site/access.html)にて

登壇者は経済学研究科マネジメント専攻の稲田昂弘さん、テーマは

「仕事観の変遷−人々は仕事についてどう考えてきたのか、どう考えているのか、どう考えていけばよいのか」

です。時代を超えた仕事観について、経営学の視点から語っていただきます。
東京大学の学部生、大学院生の方はどなたでも参加できます。参加希望の方はこちらのfacebookイベントページから「参加予定」にチェックをしてください。

次ページではでは6月28日行われたキックオフとなる第一回イベントとして、平成25年度東大総長賞受賞団体、BAPの方をゲストに招いたサロンの様子をお伝えします。

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Tak Jin
はじめまして! Tak Jinです。UmeeTのライターをやっています。よろしければ私の書いた記事を読んでいってください!
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