仮想現実に生きる君たちへ「生々しい」体験のすゝめ




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TURE TECHってなんだ?

「TURE TECH」では、インターン生同士でチームを結成し、実際に地方自治体に出向いてICTを用いた政策を提案するというインターンです。以下の比嘉さんの記事に去年の様子が具に書かれているので、気になる方はこちらをお読みください。

地方創生は、誰のものか。~「地方嫌い」な東大生が見た地方という現実~(前編)

地方創生は、誰のものか。~「地方嫌い」な東大生が見た、地方という現実~(完結編)

 

「生々しいインターン」は存在するか?

  1. お名前:源田 泰之さん
  2. 所属:ソフトバンク株式会社人事本部 採用・人材開発本部統括部長
  3. 経歴:ソフトバンクアカデミア、孫正義財団の設立でリーダーを務める
  4. 趣味:学生と飲みにいくこと

 

源田氏(以下、源):今までのソフトバンクのインターンには、通信インフラやグローバル事業に興味がある学生の応募が多かったのですが、TURE-TECHインターンには、そうじゃない学生の応募が多かったんです。

”地方や暮らしに密着した課題を解決していきたい”って人も多くて。いろいろな目的で参加した人がいたと思うけれど、実際参加してみてどうだった?

 

きゅんさん(以下、き):正直言うと、チームの仲は良くなかったんです。

「お前ら何言ってるかわからないんだけど」みたいな感じで、めちゃくちゃ喧嘩しました。

源:そうだったんだ……。

普通の短いインターンだと、揉め事もなく「皆で力を合わせました!」って綺麗に終わることも多いよね。価値観の違う人たちと強制的に時間を共有する経験は貴重だし、さらけ出せるのもいいことですよ。

 

き:そんなスタートでしたけれど、チームが結束した瞬間ってのがあったんです。

地方創生の政策を考えるといっても、どこかふわっとしてるじゃないですか。相手の顔が見えないから。それを、実際にヒアリングしていくことで具体的な顔が見えてくるんですね。スーパーのおばちゃんとか。

市のリアルな現場を見て、「これはもう、やるしかない」っていう危機感をチームで共有したんです。その生々しさでチームが結束しました。

普通のインターンだと短期間の中でなんとかしなくちゃいけないんですけど、今回は一週間あったのでゆっくりでもいいかなって思えたのも気が楽でした。

最近よく言われているダイバーシティの本質って、人とゴキブリみたいなもんじゃないですか?

理解はできるけど受け入れたくない人。一緒にいなくちゃいけないから仕方なくいるだけ。まあ、僕がゴキブリ枠なんですけど(笑)

それでも一緒にチームを組む価値があるとみなされているからそこにいるんだなって。

源:雰囲気がすごかったもの。

関わる人みんながものすごく本気で。最後はスタッフも泣いてました。

チーム全員が当事者意識をもって取り組むのはすごいね。普通のインターンって何人かしらけてる学生もいるんだけど、このインターンでは一人もいなかった。

 

日本のインターン文化は不十分

 

源:日本のインターン文化って海外と比べて弱いと思うんです。

ちょっとした課題を与えて解決するとか、アイデアソンとか、そんなものはどうでもいい!

海外の学生はしっかりインターンして社会で通用する経験を得ます。社会での学びっていうのは、経験を通して性格・精神的に影響を与える要素が結構あって、大学の勉強で得られる学びとは当然別なんですね。 

勉強はできるかできないかが明確に測れるけれど、仕事は自分でどこまでやるか、つまり積み重ねの差なわけです。でも日本のインターンでは多くの場合そういう経験ができないので、そうであれば自分たちで作ればいいやって。

話を聞いてるとこの狙いは大成功でしたね(笑)

き:今の大学生が見ているものは大体完成した「きれいなもの」だと思うんです。

きれいなものができるまでのぐちゃぐちゃ感を見る機会ってのはなかなかない。だって大学って中学高校と違って、好きな奴らとだけつるめちゃうので、そういうのを経験する必要がないんです。

そういう意味で、今回のインターンは「経験する必要のないもの」を強制的に経験できたのでよかったです。スーパーのおばちゃんにインタビューとか何年ぶりだよ!っていう。

インターンの中では修羅場も多くありました。こんな生々しさはなかなか味わえません。

 

源:確かに、新しいサービスや驚きが提供されるときは、それが世に出るまでに裏でかなりの試行錯誤が行われています。いわゆる「修羅場」ってやつだね。その部分はめったに見られないし、それが経験できたのは良いことだと思います。

 

 インターンの本質は「地方創生」じゃない!?

 

源:”地方創生”がバズワードで終わらないようにしなきゃいけない。

ただ、今回のインターンの本質は”地方創生”じゃないんです。

 き:僕もこのインターンの本質は、地方をなんとかしたいという強い思いではないと思いました。

なんなら僕、選考の面接で「地方嫌い」って通してもらえましたからね(笑)

 

源:(このテーマは)課題が身近でわかりやすいということが一つあります。

参加する人は、東京の会議室とは違う非日常感を得ることが出来る。現地の空気に包まれて、当事者意識を養うネタとしてまさにぴったりなんですね。

 

次ページ:インターンを通して変わったのは「学生だけ」ではない!?

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ABOUTこの記事をかいた人

アリサ

実質時給692円で働いていました。お友達が欲しいです。

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